- 投稿日:2026/03/16
- 更新日:2026/03/17
この記事は👇️こちらの記事を学習済みであることを前提としています
【第3回】表を整える― 見やすく・探せて・ミスに気づける表作り ―|ハムすけのスプシ教室
はじめに
スプレッドシートに少し慣れてくると、
👤 「入力はできるけど、この表をどう活かせばいいの?」
👤 「集計やグラフって難しそう…」
👤 「予算オーバーしているか、ぱっと見でわかるようにしたい」
と、「入力の次の一歩」で止まりやすいです。
でも実は、ここでやることも少しずつ順番に進めれば大丈夫です。
カテゴリごとに集計する、グラフで見える化する、予算と比べる、条件で判定する。
この流れがつながるだけで、表は「記録するだけの表」から「判断できる表」に変わっていきます。
この記事では、スプレッドシート初心者の方向けに
・SUMIFでカテゴリ別に集計する
・円グラフで支出の割合を見える化する
・予算との差額を計算する
IF関数で状態をわかりやすく表示する
という流れを、1つずつ手を動かしながら進めていきます。
「関数やグラフはまだ少し苦手…」という方でも大丈夫です。
今回は、家計管理表をもとに、表を少しずつ育てながら学べる内容に絞ってまとめました。
この記事を読むとできるようになること
配布資料は👈️こちら
STEP1|グラフ用の補助表を作る
🎯ねらい
元データをカテゴリごとに集計して、グラフの元になる表を作る。
✏️やること
①H列にカテゴリ名を並べる
②I列にSUMIF関数を入れる
③数式を下までコピー(オートフィル)するときに、参照の動き方を学ぶ
・数式をコピーすると、参照先は自動で動く
参照とは?
今回は、H列のカテゴリ名を見ながら集計したいので、条件に使うセルは下にコピーしたときに
H7 → H8 → H9
と動いてほしいです。
一方で、元データのカテゴリ列や金額列は毎回同じ場所を見るので、固定して使います。この「動いてほしい」「固定したい」の違いが、参照の考え方です。
たとえば I7 に入れる式は、こういう形です
=SUMIF($C$3:$C,H7,$E$3:$E)
この式だと、
・$C$3:$C は固定
・H7 は下にコピーしたら H8 H9 に変わる
・$E$3:$E も固定
になります。
STEP2|円グラフを作る
🎯ねらい
STEP1で作った補助表をもとに、カテゴリごとの支出割合を見える化する。「何にどれくらいお金を使っているか」を、表だけでなくグラフでも把握できるようにする。
✏️やること
①STEP1で作った補助表(カテゴリ名と合計金額)を選択する
②挿入メニューからグラフを作成する
③グラフの種類は円グラフを選択する
④タイトルや表示を見やすく整える
まず伝えたいこと
・円グラフは、割合を見るのに向いている
・今回は「どのカテゴリにどれくらい使っているか」を見るため、円グラフと相性がよい
・元データから直接作るのではなく、補助表から作ると見やすい
進め方の流れ
① 補助表を選択する
② グラフを挿入する
メニュー → 挿入 → グラフ
③ 円グラフにする
④ 見やすく整える
・タイトルをつける → 例:3月の支出割合
・凡例の位置を必要に応じて調整する
・小さすぎて見づらい場合は、グラフのサイズや位置を整える
✅チェック
◻️補助表をもとに円グラフが作成できた
◻️カテゴリごとの支出割合が見える
◻️「何にお金を多く使っているか」が一目でわかる
STEP3|予算との差額を計算する
🎯ねらい
家計管理表を「記録するだけ」で終わらせず、予算と比べて判断できる表に進化させる。今回は、実績と予算を見比べるために、まずは引き算で「差額」を出していく。
※動画の中で、差額の出し方が間違っていますが、次の動画で訂正しています🙇
✏️やること
①予算を書き込む列を作る
②実績の横に予算を並べる
③引き算で差額を計算する
まず伝えたいこと
家計簿は、入力して終わりにするだけだともったいないです。「今いくら使ったか」だけでなく、「予算と比べてどうなのか」まで見えるようになると、表がぐっと実用的になります。
そのために今回は、
・実績
・予算
・差額
を並べて見られる形にしていきます。
ここで大事なのは、いきなり IF関数で判定するのではなく、まずは引き算で差額を出すことです。
進め方
① 予算を入力する列を作る
カテゴリ別集計表の右側に、「予算」の列を追加します。たとえば、次のような形です。
H列:カテゴリ
I列:実績
J列:予算
K列:差額
J列には、それぞれのカテゴリごとに予算を入力します。
たとえば、
食費:15000
交通費:5000
娯楽:3000
のように入れていけばOKです。
② 実績と予算を横に並べる
ここで見てほしいのは、「いくら使ったか」だけでなく、「いくらまで使ってよい予定だったか」も並んで見えることです。
③ 差額を引き算で出す
次に、K列に差額を出します。差額は、
=J3-I3
のように入力します。
これは、
予算 - 実績
という意味です。
たとえば、
・予算が15000円
・実績が18810円
→15000-18810=-3810
となるので、3810円オーバーしていることがわかります。
逆に、
・予算が15000円
・実績が12000円
→15000-12000=3000
となるので、まだ3000円余裕があるとわかります。
✅チェック
◻️予算の列を作成できた
◻️実績と予算が横に並んだ
◻️差額を引き算で表示できた
⚠️つまずきやすいところ
① 数字ではなく文字として入力してしまう予算欄に「15000円」と入れると、うまく計算できないことがあります。まずは数字だけを入力し、必要なら表示形式で円に整えましょう。
STEP4|IF関数で判定を表示する
🎯ねらい
STEP3で計算した差額をもとに、予算の状態をひと目でわかるようにする今回はIF関数を使って、「余裕あり」「注意」「予算オーバー」の3段階で表示していく
✏️やること
・差額を見て、どんな判定を出したいか決める
・IF関数で2段階の判定を試す
・IF関数の入れ子で3段階の判定にする
IF関数の基本
IF関数は、「もし◯◯なら、△△を表示する。そうでなければ✕✕を表示する」という考え方の関数です。
まずはシンプルに、2段階で考えてみます。
たとえば差額がマイナスなら予算オーバーなので、次のように書けます。
=IF(K3<0,"予算オーバー","OK")
※文字列はダブルクォーテーション(”)で囲みます
この式は、
K3が0より小さければ「予算オーバー」
→そうでなければ「OK」
という意味です。
でも今回は3段階で表示したい
今回は「OK」だけでまとめるのではなく、もう少し細かく分けてみます。
・差額が10000以上 → 余裕あり
・差額が0以上10000未満 → 注意
・差額が0未満 → 予算オーバー
このように、結果を3つに分けたいときは、IF関数を1つだけでは足りません。
そこで使うのが、IF関数の入れ子です。
入れ子とは、IF関数の中に、もう1つIF関数を入れることです。
つまり、最初の条件に当てはまらなかったときに、さらに次の条件を確認するイメージです。
進め方
① 判定列を作る
差額の右側に「判定」の列を追加します。
たとえば、L列を判定列にすると見やすいです。
K列:差額
L列:判定
② まずは2段階のIFを試す
まずは先ほどと同じような数式を入れてます
=IF(K3>=10000,"余裕あり",B)
※Bは後ほどIF関数に変換します
③ IF関数の入れ子で3段階にする
次に、Bをさらに2つに分けます。
B = IF(K3>=0,"注意","予算オーバー")
※中学の数学の授業の「代入」を思い出してください!笑
=IF(K3>=10000,"余裕あり",IF(K3>=0,"注意","予算オーバー"))
この式は、順番にこう判断しています。
①まず、差額が10000以上かを見る
②10000以上なら「余裕あり」
③そうでなければ、次に0以上かを見る
④0以上なら「注意」
⑤どちらでもなければ「予算オーバー」
つまり、上から順番に条件をチェックしている形です。
✅チェック
◻️判定列を作成できた
◻️IF関数で2段階の判定を試せた
◻️IF関数の入れ子で3段階の判定ができた
◻️「余裕あり」「注意」「予算オーバー」が自動で表示されるようになった
⚠️つまずきやすいところ
①ダブルクォーテーションを忘れる
表示したい文字は、ダブルクォーテーションで囲みます。
たとえば、
"余裕あり"
"注意"
"予算オーバー"
のように書きます。
② かっこの閉じ忘れ
入れ子にすると、かっこが増えます。
入力したあとに、開きかっこと閉じかっこの数が合っているか確認しましょう。
プラスアルファ1|AVERAGE関数で平均を見る
🎯ねらい
合計だけではなく、平均という見方にも触れて、数字の読み取り方を1つ増やす。
今回は AVERAGE関数を使って、1回あたりの支出が平均でいくらなのかを見ていく。
✏️やること
・金額が入力されている範囲を確認する
・AVERAGE関数で平均支出を出す
・合計と平均の違いを見比べる
AVERAGE関数とは
AVERAGE関数は、選んだ範囲の平均値を出す関数です。
たとえば、金額が E列に入っているなら、次のように書きます。
=AVERAGE(E3:E)
この式は、
E3から下までの数字の平均を出す という意味です。
✅チェック
◻️金額が入っている範囲を選べた
◻️AVERAGE関数を入力できた
◻️平均支出額を表示できた
プラスアルファ2|COUNT関数で件数を見る
🎯ねらい
合計金額だけでなく、「何件入力されているか」という見方もできるようにする。今回は COUNT関数を使って、数字が入っているセルの件数を数えてみます。
✏️やること
・数えたい範囲を確認する
・COUNT関数で件数を数える
COUNT関数とは
COUNT関数は、選んだ範囲の中にある数字の件数を数える関数です。
たとえば、金額が E列に入っているなら、次のように書きます。
=COUNT(E3:E)
この式は、
E3からE22までの中で、数字が入っているセルを数える という意味です。
✅チェック
◻️数えたい範囲を確認できた
◻️COUNT関数を入力できた
◻️金額が入力されている件数を表示できた
◻️合計金額と件数を見比べられた
⚠️つまずきやすいところ
①COUNTは数字だけを数える
COUNT関数は、文字は数えません。 今回は金額欄を数えるので使いやすいですが、文字が入っている列では思った結果にならないことがあります。
②見出しまで範囲に入れてしまう
「金額」という見出しは数えなくてよいので、数字が入っている範囲だけを選びましょう。
③空欄は数えられない
空欄のセルは件数に入りません。 そのため、数字が入っているセルだけが対象になります。
プラスアルファ3|VLOOKUPで予算を自動取得する
🎯 ねらい
別シートに用意した予算表から、カテゴリごとの予算を自動で取り出せるようにする
✏️ やること
・別シートに「カテゴリ」と「予算」の表を作ります
・集計表の予算欄に VLOOKUP関数を入力します
・予算表の数字を変えて、差額や判定が連動して変わるか確認します
VLOOKUP関数とは
表の左端にある項目を手がかりにして、右側にある情報を取り出す関数です。
たとえば、別シートに
食費 15000
交通費 5000
娯楽 3000
のような予算表があるとします。
このとき、集計表で「食費」というカテゴリを見つけたら、
その右にある「15000」という予算を自動で持ってくることができます。
つまりVLOOKUP関数は、
別の表から、必要な情報を探して持ってくる関数
と考えるとわかりやすいです。
✏️ 手順
新規でシートを作成し、カテゴリと予算を作成
→もともとのシートでVLOOKUIP関数を入力する
=VLOOKUP(H8,リスト,2,FALSE)
※今回はテーブルに変換しているので、範囲がリストという表の名前になっています、本来はA2:B9mなどと指定します。
VLOOKUP関数はどんなときに使う🤔?
① 商品コードから商品名や価格を表示するとき
たとえば注文表に「商品コード」だけ入力して、
別の商品マスタ表から
・商品名
・単価
・在庫数
を自動で表示する使い方です。
例)
注文表に A001
商品マスタで A001 → ノート、120円、在庫50
このとき、商品コードを手がかりにして、商品名や価格を持ってきます。
②社員番号から氏名や部署名を表示するとき
たとえば勤怠表や申請表で、社員番号を入力すると、
社員マスタから
・氏名
・部署
・役職
を自動表示する使い方です。
例)
入力:1023
社員マスタ:1023 → 田中さん、営業部
毎回名前を手入力しなくてよくなるので、入力ミス防止にも役立ちます。
③顧客コードから顧客情報を表示するとき
営業管理や顧客管理では、顧客コードをもとに
・会社名
・担当者名
・住所
・電話番号
を別表から呼び出すことがあります。
✅ チェック
◻️ 別シートにカテゴリ別の予算表を作成できた
◻️ 集計表の予算欄に、カテゴリに対応した予算が自動表示された
◻️ 予算表の数字を変更すると、差額や判定も自動で変わった
🪄 小技
テーブルに変換してから範囲指定すると、データが増えても自動で反映✨
まとめ
ここまで進めたあなたは、スプレッドシートで「入力するだけ」から一歩進んで、集計して、見える化して、判断する土台ができています。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、表はこうして少しずつ育てていけば大丈夫です。
今回できるようになったことは、家計管理表だけでなく、
・売上管理
・在庫管理
・タスク管理
・予算管理
など、いろいろな表にもつながっていきます。
大切なのは、関数を丸暗記することではなく、
「何を知りたいから、この表を作るのか」 を意識することです。
集計したい、比べたい、注意したい。
その目的に合わせて表を整えていくと、スプレッドシートはぐっと使いやすくなります。
今日できるようになったこと(振り返り)
✅️ SUMIF関数でカテゴリ別の集計表を作れるようになった
✅️ 補助表をもとに円グラフを作り、支出の割合を見える化できた
✅️ 予算と実績を並べて、差額を引き算で計算できた
✅️ IF関数で「余裕あり」「注意」「予算オーバー」を表示できた
✅️ AVERAGE関数で平均を見る考え方に触れられた
✅️ COUNT関数で件数を見ることができた
✅️ VLOOKUP関数で別表から予算を自動取得する考え方を知れた
ここまでできれば、第4回としてかなり良い積み上げです。
次は、「別の表から自動で持ってくる」「条件に応じて処理を分ける」といった考え方を、少しずつ他の場面でも使ってみてください。
おわりに
✅️ この記事が少しでも役に立ったと感じたら、つぶやきでシェア、コメントやいいね、ブックマークをよろしくお願いします✨️次の記事を作る励みになります🐹✨️
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
何かわからないことなどありましたらお気軽にコメントやDMください📥️✨️
🎬 第5回
まだ未定です🙇
関数について勉強したいやこういうシートを作りたいという要望がありましたら、コメントかDMでリクエストしてください🙌