- 投稿日:2026/04/06
- 更新日:2026/04/08
こんにちは、ピゴスと申します🐧
リベシティでは、
・ユーザーチャット:「車のこと、クルマ屋さんに聞きづらい人のための質問チャット」の管理人
・リベシティ公式:「中古車選び相談チャット」の講師
をさせていただいております😊
私はこれまでガソリンスタンド、中古車販売店、国産ディーラー、輸入車ディーラーで勤務してきました。その中で、整備士として車を修理し、営業マンとして車を販売し、自動車保険を募集するという経験を積み重ねてきました。
また、1人のユーザーとして「いかに車をリーズナブルに大切に乗るか?楽しむか?」を追求してきた、倹約家の車好きという一面もあります。
さて、突然ですがみなさんに質問です。
👩🏻「車のメンテナンスって、とにかく安い所を探して出せばいいんでしょ?」
…もし、こう思っている方がいたら、今日の記事はぜひ読んでいただきたいです。
実は、「安さだけでメンテナンス先を選ぶ」ことには、あまり知られていないリスクがあるんです。
そして逆に、適正な費用をしっかり払って丁寧にメンテナンスすることが、結果的に一番おトクで、一番幸せなカーライフにつながるということを、この記事でお伝えしたいと思っています。
上記のチャットでも、
👦🏻「車検、一番安い所に出したほうがいいですよね?」
👩🏻「ディーラーは高いから、他のところを探しています」
👦🏻「ネットで安い整備工場を見つけたんですが、大丈夫でしょうか?」
というご相談をよくいただきます。
お気持ちはとてもよく分かります!少しでも節約したいですよね😊
でも、この記事を読んでいただくことで、以下のようなメリットがあります。
・純正部品を使うことの安心感と、その理由が分かる
・「安いメンテナンス」のリスクを具体的に知ることができる
・長期保有で整備費の元を取る考え方が身につく
・整備業界の現状を知り、支払いへの考え方が変わる
・愛車・整備士さん・自分自身、みんなが幸せになるカーライフのコツが分かる
それでは、5つのポイントに分けてお伝えしていきます💪
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ポイント① メーカー純正部品の信頼性を知ろう
まず最初にお伝えしたいのは、メーカーの純正部品がなぜ信頼できるのか?ということです。
車は、数万点もの部品の集合体です。そして、それぞれの部品は、各メーカーが膨大な時間とお金をかけてテストを重ねて開発しています。
例えば、エンジンオイル1つとっても、メーカーが「この車にはこのオイルが最適です」と指定しているものがあります。これは、エンジンの内部構造や使用環境を熟知した上で、最も性能を発揮できるように選ばれたオイルなんです。
純正部品のメリットをまとめると、こんな感じです。
① 品質が保証されている
メーカーの厳しい品質基準をクリアしているので、「ハズレ」を引くリスクがとても低いです。
② その車専用に設計されている
「この車のために作られた部品」なので、フィット感や性能が最適化されています。
③ 保証の対象になる
メーカー保証期間中であれば、純正部品を使って正規のメンテナンスを受けていることが、保証適用の条件になっていることがあります。

一方、社外品(純正ではない部品)は、価格が安いというメリットがあります。でも、品質にばらつきがあったり、微妙にサイズが合わなかったりするケースがあるのも事実です。
もちろん、社外品の中にも優れた製品はたくさんあります。タイヤなどは、社外品(タイヤメーカーの製品)を選ぶことでコスパ良くカーライフを送れる場面も多いです👍
ただし、エンジン内部の部品やブレーキ関連の部品など、安全性や車の寿命に直結するものについては、純正部品を選んでおくのが安心です。
「ちょっと高いけど純正にしておこう」
この判断が、結果的に車を長持ちさせ、トータルコストを抑えることにつながります。私の「80点思想」で言えば、純正部品は手間と品質のバランスが80点以上を簡単にクリアできる、優秀な選択肢なんです😊
ポイント② 「適当なメンテナンス」に潜むリスク
次にお伝えしたいのは、「適当なメンテナンス」がどれだけ危険かということです。
ここで言う「適当」とは、
・とにかく安い所を探して、毎回バラバラの整備工場に出す
・「まだ大丈夫だろう」と交換時期を大幅に過ぎても放置する
・何が交換されたか、自分でも把握していない
こういった状態のことを指しています。

具体的にどんなリスクがあるのか、実例を交えてお話しします。
リスク①:小さな不具合が「大きな故障」に化ける
例えば、エンジンオイルの交換を怠ったケースを考えてみましょう。
エンジンオイルは、エンジン内部を潤滑し、冷却し、汚れを洗い流す役割を担っています。これを交換せずに放置すると、オイルがドロドロに劣化し、エンジン内部の部品同士が直接こすれ合うようになります。
エンジンオイル交換の費用:3,000円〜10,000円程度
エンジン本体が壊れた場合の修理費:30万円〜100万円以上

この差、見ていただけましたか?
たった数千円のオイル交換をサボったことで、数十万円の修理代がかかる可能性があるんです。これは決して珍しい話ではありません。
私がディーラーで勤務していた時代にも、「オイル交換を2年以上していなかった」という車がエンジン内部の焼き付きを起こして入庫してきたことがありました。
結果、エンジンの載せ替えとなり、修理費は数十万円…。もしくはお乗り替え…
オーナーさんはとてもショックを受けていらっしゃいましたが、整備工場側からすると、「定期検診もせず、暴飲暴食を続けたらそうなるよね」という印象でもありました
ただ、仕組みで解決できないような現実や、そういった知識が広まっていないという課題も感じます
私は、車が好きなので、そういうかわいそうな車が生まれてしまうのを防ぎたいという想いも、こういった活動の原点の一つなのかもしれません
リスク②:整備履歴がバラバラだと「無駄な出費」が増える
毎回違う整備工場に出していると、前回どこで何をしたか分からない状態になります。
すると何が起きるかと言うと…
🔧「前回バッテリーを交換したばかりなのに、また見積もりに入っている」
🔧「オイルフィルターを先月替えたのに、また交換を勧められた」
こういった二重の出費が発生してしまうことがあるんです。
整備履歴を1ヶ所にまとめておけば、「前回○月に交換済みなので、次回で大丈夫ですよ」と適切に判断してもらえます。
リスク③:責任の所在が分からなくなる
これは私の別の記事でも触れていますが、複数の工場で作業すると、万が一ミスがあった場合に「どこが原因か」を特定できなくなることがあります。
参考:【ディーラーは正解⁉︎】車に詳しくない人にもオススメ!私が実践しているメンテナンスの4つの特徴
結果的に、本来は整備工場側が補償してくれるはずの修理代を、自腹で支払うことになりかねません。
「安く済ませたつもりが、結局高くついた」
これが、適当なメンテナンスの一番怖いところです。
ポイント③ 長く乗れば、整備費は"元が取れる"
ここまでリスクの話が続きましたが、ここからはポジティブなお話です😊
しっかりメンテナンスすることで車が長持ちし、結果的に「多少多めに払った整備費」の元が取れるということをお伝えします。
車に関する支出で、一番大きいのは何だと思いますか?
当たり前かもしれませんが、車両本体の購入費なんです。
例えば、200万円の車を5年で乗り換えた場合と、10年乗った場合を比較してみましょう。
<5年で乗り換えた場合>
・車両購入費:200万円
・5年間のメンテナンス費(新しい車は消耗品メイン):約25万円
・下取り価格:▲50万円
・実質負担:約175万円(年間35万円)
<10年乗り続けた場合>
・車両購入費:200万円
・10年間のメンテナンス費(しっかり整備):約80万円
・下取り価格:▲10万円
・実質負担:約270万円(年間27万円)
年間で見ると、10年乗った方が約8万円もおトクなんです!
しかも、10年間しっかりメンテナンスした方は、80万円と多めに整備費を払っています(長く乗るとその分、高額修理があることを想定)が、それでもトータルでは安くなっています。
これが、「多少整備費をかけても、長く乗った方がおトク」というカラクリです。
リベ大の「貯める力」の観点からも、車を大切にメンテナンスして長く乗ることは、資産形成の一環と言えます。
もちろん、ライフスタイルの変化(家族が増えた、引っ越したなど)で乗り換えが必要な場合もありますが、「まだ乗れるのに、なんとなく乗り換え」は本当にもったいないです。
しっかりメンテナンスしている車は、「まだまだ乗れる!」と思える状態を長くキープできます。
エンジンの調子が良い、足回りがしっかりしている、エアコンもちゃんと効く——こういう車は、乗っていて気持ちが良いですし、「そろそろ買い替えかな…」という不安からも解放されます。
それだけで、脳のリソースを他の大切なことに向けられるというメリットもありますよね✨
ポイント④ 整備士さんに「しっかり払う」が業界を良くする
ここからは少し視点を変えて、整備業界の現状についてお話しさせてください。
これは、車屋さんで長年働いてきた私だからこそお伝えしたいことです。
みなさんは、整備士さんのお給料がどのくらいかご存じでしょうか?
実は、自動車整備士の平均年収は、全業種の平均と比較しても決して高いとは言えない水準なんです。
国家資格を持ち、人の命を預かる車を整備しているプロフェッショナルでありながら、その技術に見合った報酬が得られていない——これが、現在の整備業界が抱えている大きな課題の1つです。
なぜこうなっているのか?
その背景には、「安さが正義」という消費者の価格至上主義があります。
「車検は1円でも安い方がいい」
「整備費なんて払いたくない」
「ディーラーはボッタクリだ」
こういった声が多い中で、整備工場さんは価格競争に巻き込まれ、どんどん工賃(技術料)を下げざるを得ない状況に追い込まれています。

すると、何が起きるでしょうか?
① 優秀な整備士さんが業界を離れてしまう
技術があっても報われないなら、他の業界に転職しようと考えるのは自然なことです。実際に、整備士の人手不足は年々深刻化しています。
② 整備の質が低下するリスクがある
人手が足りない中で、1台あたりにかけられる時間が減ります。急いで作業すれば、ミスのリスクも高まります。
③ 志の高い整備工場さんが経営を続けられなくなる
「丁寧な仕事をしたい」「お客様の車を大切に整備したい」と思っている整備工場さんほど、手を抜かずにやるので、時間もコストもかかります。
でも、それに見合った価格を提示すると、「高い」と言われてしまう…。
無知が故につい言ってしまうというやつです…私自信も覚えがあります😅
これは本当にもったいない状況です。
私自身、ディーラーで働く中で、本当に技術力が高く、お客様の車を自分の車のように大切に整備する先輩整備士さんをたくさん見てきました。
そういった方々の仕事が正当に評価される環境であってほしい——これは、整備業界に身を置いてきた者としての切なる願いです。
では、私たちユーザーにできることは何でしょうか?
「適正な金額を、気持ちよく払うこと」
これに尽きると思います。
値引きを要求するのではなく、提供された技術やサービスに見合った対価をお支払いする。
これだけで、整備士さんのモチベーションは大きく変わりますし、結果的により良いサービスを受けられるようになります。
ディーラーにしろ、その他の整備工場にしろ、共通して言えることだと考えています。
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ポイント⑤ 愛車も整備士さんもユーザーも幸せに!「三方よし」のカーライフ
最後のポイントは、ここまでの内容のまとめでもあります。
大切にメンテナンスをすることで、愛車も整備士さん(整備工場さん)もユーザーさんも、みんなが幸せになれる
これが、私がたどり着いた「三方よし」のカーライフの考え方です。
「三方よし」とは、もともと近江商人の経営哲学で、「売り手よし・買い手よし・世間よし」という考え方です。これをカーライフに当てはめてみましょう。

🚗 愛車にとっての「よし」
・純正部品で適切にメンテナンスされることで、本来の性能を維持できる
・長く健康な状態を保てるので、突発的な故障のリスクが減る
・結果的に長い間、オーナーさんの相棒として活躍できる
🔧 整備士さん(整備工場)にとっての「よし」
・適正な対価をいただけることで、丁寧な仕事に集中できる
・定期的に来てくれるお客様がいることで、経営が安定する
・車の状態を把握できるので、的確な提案ができ、やりがいにつながる
・技術が正当に評価されることで、モチベーションが上がる
😊 ユーザーにとっての「よし」
・車が長持ちすることで、トータルの車関連支出を抑えられる
・信頼できるプロにお任せすることで、車の悩みから解放される
・困ったときにすぐ相談できる「かかりつけの車屋さん」がいる安心感
・車のことで頭を悩ませる時間が減り、他の大切なことに集中できる
この3つが全部つながっているのが分かりますよね?
誰かだけが得をして、誰かが損をするのではなく、みんなが少しずつ幸せになるのが、「三方よし」の素晴らしいところです。
近江商人が大切にした「三方よし」の精神は、数百年を経ても色あせない普遍的な考え方です。
そして、リベ大で学ぶ私たちだからこそ、「お金の使い方」にこだわりたいですよね。
「安い」だけではなく、「その支払いが、誰かの幸せにつながっているか?」という視点を持つことが、本当の意味での「賢いお金の使い方」なのではないかと、私は考えています。
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まとめ
以上、長くなってしまいましたが、メンテナンスの重要性と「三方よし」のカーライフについてお伝えしました😊
大事なポイントをおさらいします。
① メーカー純正部品の信頼性を知ろう
→ 安全性や車の寿命に直結する部品は、純正品が安心。80点以上を簡単にクリアできる優秀な選択肢。
② 「適当なメンテナンス」に潜むリスク
→ 小さな不具合が大きな故障に、整備履歴がバラバラだと無駄な出費に。「安く済ませたつもりが高くついた」を防ごう。
③ 長く乗れば、整備費は"元が取れる"
→ 多少多めに整備費を払っても、長期保有で年間コストは下がる。しっかりメンテナンスした車は「まだまだ乗れる!」が続く。
④ 整備士さんに「しっかり払う」が業界を良くする
→ 価格至上主義の悪循環を断ち切るのは、適正な対価を気持ちよく支払うこと。整備士さんの技術に敬意を。
⑤ 「三方よし」のカーライフを目指そう
→ 愛車・整備士さん・ユーザー、みんなが幸せになれるカーライフは、「大切にメンテナンスすること」から始まる。

特にお伝えしたいことは、
・金額だけではなく「価値」で判断すること
・自分はタダじゃない。楽なカーライフを考えることも大切であること
・車屋さんは敵ではなく味方。良い関係を築くことが一番の近道
・自分の支払いが、誰かの幸せにつながっているという視点を持つこと
この記事が、みなさんのカーライフを少しでも良い方向に変えるきっかけになれば、本当に嬉しいです。
長い文章になってしまいましたので、ぜひブックマークなどをしていただき、困ったときに読み返していただけたら嬉しいです📖
また、記事の内容について、ご感想などいただけますと、励みになります!レビューにてちょっとした質問も承っておりますので、お気軽に書いていただけたら返信いたします。
最後に、何かお困りの際は、下記でご相談も検討くださいませ。
・ユーザーチャット:「車のこと、クルマ屋さんに聞きづらい人のための質問チャット」
・リベシティ公式:「中古車選び相談チャット」
あなたの車の疑問を解決できるように、サポートしております😊
それでは、損しないカーライフをお過ごしください!
ピゴス🐧
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