- 投稿日:2026/04/20
Claude Codeのスキル機能とは
CLAUDE.mdの記事やGit管理の記事を読んで、Claude Codeを使いこなしてきた方に向けて、今回は「スキル機能」を紹介します。
スキル機能とは、自分がよく使う指示をあらかじめファイルに書いておき、必要なときに /スキル名 とコマンドを打つだけで呼び出せる仕組みです。
たとえば、毎回「この文章を読みやすく整えて。見出しのバランスも確認して、誤字脱字もチェックして」と入力していたとしたら、それを /check-text の一言で済ませられるようになります。
繰り返し入力していた指示を「保存しておける」イメージです。
スキル機能でできること
スキル機能を使うと、主に3つのことができるようになります。
・繰り返し作業をコマンド化できる
毎回同じ内容を打ち込む手間がなくなります。
指示の書き方が毎回ブレることもなくなるので、Claudeの返答のクオリティも安定します。
・プロジェクトごとに専用コマンドを持てる
特定のフォルダ(プロジェクト)の中にスキルを置くと、そのフォルダ内だけで使えるコマンドになります。
一方、自分のホームフォルダに置けばどのプロジェクトでも使える共通コマンドになります。
・Claudeが文脈を読んで自動で使ってくれることもある
スキルファイルに「どんなときに使うか」の説明を書いておくと、Claude自身がタイミングを判断して自動的にスキルを読み込んでくれる場合があります。
ただし、確実に使いたいときは自分でコマンドを入力するほうが安定します。
スキルの作り方
スキルを作るには、特定の場所にフォルダを作り、その中にSKILL.mdというファイルを置くだけです。
どこにフォルダを作るか
・特定のプロジェクト(フォルダ)だけで使いたいとき
そのプロジェクトフォルダの中の .claude → skills フォルダに置きます。
パスのイメージ:
プロジェクトフォルダ / .claude / skills / スキル名フォルダ / SKILL.md
・どのプロジェクトでも使いたいとき(全体共通)
ホームフォルダの .claude → skills に置きます。
パスのイメージ:
~/.claude/skills / スキル名フォルダ / SKILL.md
SKILL.mdの書き方
SKILL.mdの中身は、大きく2つのブロックに分かれています。
最初のブロックが「フロントマター」と呼ばれる設定部分で、 --- で囲まれた範囲に書きます。
ここにはスキルの名前と、どんなときに使うかの説明を書きます。
2つ目のブロックが、Claudeへの実際の指示内容です。
具体的な書き方の例を示します。
(これはSKILL.mdファイルの中身のイメージです)
---
name: check-text
description: 文章を読みやすく整えるときに使う。
誤字脱字・見出しバランス・読みやすさを確認する。
---
# 指示内容
以下の順番でチェックしてください。
まず誤字脱字と表記ゆれを確認します。
次に見出しの階層とバランスが適切かを確認します。
最後に文章全体が読みやすいかを確認し、改善案があれば提案してください。
nameに書いた内容がそのままコマンド名になります。上の例であれば /check-text で呼び出せます。
スキル名は / を入力したあとに英語のまま続けて打てるので、英語(またはローマ字)にしておくほうが使い勝手がいいです。
日本語のスキル名も技術的には作れますが、 / を打ったあとで日本語入力に切り替える手間が発生するため、おすすめしません。
descriptionはClaudeが「このスキルをいつ使うか」を判断するための説明文です。
日本語でわかりやすく書いておくのがおすすめです。
スキルの作成をClaude Codeに頼む
フォルダ作成からSKILL.mdの中身まで、Claude Codeに一括で作ってもらうのがいちばん楽です。
たとえば次のように頼むと、フォルダ・ファイルの作成から内容の記述までまとめてやってくれます。
「このプロジェクトにcheck-textというスキルを作って。
.claude/skills/check-text/SKILL.md を作成して、内容は以下の通りにして。
nameはcheck-text、descriptionは"文章を読みやすく整えるときに使う。
誤字脱字・見出しバランス・読みやすさを確認する"、指示内容は"誤字脱字・表記ゆれの確認 → 見出し階層のチェック → 読みやすさの確認と改善提案の順で対応してください"」
このようにスキル名・説明・指示内容を具体的に伝えれば、あとはClaude Codeがフォルダ構成ごとまとめて作ってくれます。
実際に使ってみる
SKILL.mdを保存したら、Claude Codeのチャット欄で / を入力してみてください。
作成したスキルがリストに表示されるようになります。
表示されていたら、/check-text のように入力して呼び出すだけです。
うまく表示されない場合は、フォルダの場所やSKILL.mdのフォーマット(--- の位置など)を確認してみてください。
私が実際に使っているスキルの例
現在使っているスキルを2つ紹介します。
start-issue:GitHubのissueからブランチを作って作業を始めるスキル
GitHubのissueとは、プロジェクトに対してやるべきこと(機能追加・バグ修正など)を登録しておくタスク管理の仕組みです。
GitHubについては別の記事で解説しているので、そちらもあわせて参考にしてください。
Claude Codeの作業をGitHubで管理しよう|バックアップ&スマホ連携への第一歩
このスキルは /start-issue 9 のようにissue番号を渡して使います。
呼び出すと、issueの内容を確認してから作業用のブランチを自動で作成し、そのままClaude Codeのプランモード(実装の計画を立てるモード)に入ってくれます。
これまでは「issueを確認 → ブランチ名を考える → ブランチを作成 → Claudeに内容を説明する」という一連の作業を手作業でやっていたのが、コマンド一発でまとめて進むようになりました。
descriptionに「ユーザーが "start issue N" や "/start-issue N" と言ったら使う」と書いてあるため、コマンドを打たなくても「start issue 9」と自然な言葉で話しかけるだけで動いてくれることもあります。
create-pr:コミット・プッシュ・PR作成を一括でやるスキル
GitHubのPR(プルリクエスト)とは、自分の変更内容をメインのコードに取り込んでもらうための申請のような仕組みです。
このスキルは「PR作って」「コミットしてPR出して」と話しかけるか、/create-pr で呼び出します。
呼び出すと、未コミットの変更ファイルを確認し、関係のないファイルが混じっていないかをチェックしたうえで、コミット・プッシュ・PR作成まで一気にやってくれます。
PRのタイトルや本文もClaude Codeが変更内容を読んで自動で作ってくれるので、毎回考える手間がありません。
このスキルもdescriptionに「"PR作って"や"プルリク出して"と言ったら必ずこのスキルを使う」と書いてあるため、コマンドなしで普通に話しかけるだけで動いてくれます。
スキルをうまく作ると、自分が毎回やっていた複数ステップの作業をまとめて自動化できるようになります。
「この手順、毎回やってるな」と感じる作業があれば、スキルにする候補として考えてみてください。
CLAUDE.mdとスキルの使い分け
CLAUDE.mdとスキルはよく似た機能に見えますが、役割が違います。
CLAUDE.mdは「常に守ってほしいルールや前提知識」を書く場所です。プロジェクトを開くたびに毎回Claudeに読み込まれます。
一方スキルは「特定の作業をするときだけ使う手順書」です。
呼び出したときだけ読み込まれるので、普段の会話には影響しません。
「いつも意識しておいてほしいこと」はCLAUDE.md、「特定の場面でだけ使う詳しい手順」はスキル、という使い分けが基本です。
CLAUDE.mdが育ってきて、特定の手順だけが長くなってきたと感じたら、その部分をスキルとして切り出すのがおすすめです。
まとめ
スキル機能は、Claude Codeをより自分仕様に育てるための機能です。
・.claude/skills/スキル名/SKILL.md にファイルを置くだけで使える
・/スキル名 で呼び出す(スキル名は英語にしておくと使いやすい)
・繰り返し使う指示をコマンド化することで、入力の手間と指示のブレを減らせる
・CLAUDE.mdは「常時ルール」、スキルは「特定の場面の手順書」として使い分けると整理しやすい
最初は1つ作るだけで十分です。
「この指示、毎回書いてるな」と思ったものをSKILL.mdにしてみてください。
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