- 投稿日:2024/12/08
- 更新日:2025/09/29

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は伊藤 羊一と尾原和啓 著『努力革命 ラクをするから成果が出る! アフターGPTの成長術』(2024年発行)をつまみ食いします。
まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:伊藤 羊一
アントレプレナーシップを抱き、世界をより良いものにするために活動する次世代リーダーを育成するスペシャリスト。2021年より武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(武蔵野EMC)を開設し学部長に。
著者:尾原和啓
IT批評家。京都大学大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、Google、iモード、楽天執行役員、リクルートなど、事業立ち上げ・投資を専門とし、内閣府新AI戦略検討、経産省対外通商政策委員等を歴任。
結論:一度、本書を読んでみると良い。
実用的なchatGPTの利用本。
そのまま応用できる具体的な内容が特徴。
個人的にこういうのが欲しかった本。
「Amazon Kindle Unlimited」で読める。
そう、これは良い本だ。
本書では、「努力の質を高める」ことが最優先だと述べている。
グレッグ・マキューン 著「エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する」に考え方は近い。
以下に書かれたものは、全てChatGPTに関する内容である。
読みづらければ、それは申し訳ない‥。
読みづらくないので、できれば本書を読んでみると良い。
効率的な努力の必要性
ルーティンワークや定型的なタスクをAIが代行するようになる。
私たち人間はより創造的で付加価値の高い仕事に集中できるようになることを意味する。
議事録作成、スケジュール調整、市場調査、資料作成などはAIが80点まで仕上げてくれるため、人間はそれをブラッシュアップし、100点、120点を目指そうと本書は語る。
本書では、大きく5つのステップでChatGPTを使いこなすことを提案している。
◆ステップ1 まずはざっくり
◆ステップ2 問題を小分けにする
◆ステップ3 打ち手を考える
◆ステップ4 絞り込む
◆ステップ5 じっくり質問を繰り返す
⇒ これが「ざっくり→じっくり」質問術である。
ChatGPTを活用した「ざっくり→じっくり」質問術
例えば、新しい分野を学ぶ際には、まず「ざっくり」した質問で大まかな全体像を把握し、その後「じっくり」と詳細を深堀りする。
このプロセスをChatGPTに壁打ち相手として実践することで、効率よく知識を習得することが可能としている。
例:「マーケティングって何?」(ざっくり)
例:「SNSマーケティングの具体的な戦略を教えて」(じっくり)
ChatGPTは膨大な知識を持っているため、このようなステップを簡単にサポートしてくれる。
以下はChatGPTに質問する具体的な例である。
◆ステップ1 まずはざっくり
例:キャリアアップのために大切な要素を教えてください。
補足 出力されたものを見る。
◆ステップ2 問題を小分けにする
例:職場で必要とされる「コミュニケーションスキル」について教えてください。
補足
「」内はステップ1で列挙された案から自分が選んだものを入れる。
◆ステップ3 打ち手を考える
例:それぞれのスキルを習得する具体的な方法を考えてください。
例:プレゼンテーションのスキルを1週間で習得するためのカリキュラムを考えてみてください。
補足 方向性を決めるのは自分。何が知りたいのか?から。
◆ステップ4 絞り込む
ChatGPTを使いこなす上でキモとなるのは、その先の絞り込み、すなわち前提と制約条件の追加です。
伊藤 羊一と尾原和啓 著『努力革命 ラクをするから成果が出る! アフターGPTの成長術』
<- 制約条件の例 ->
・回答数を設定する
考えられる要因を10個教えてください。
・文字数を設定する
140文字以内で答えてください。
○○をテーマとした本を書きたいので、章構成を考えてください。
それぞれの章について300文字以内の説明を記述してください。
○○のために大切な要素を箇条書きでまとめてください。
○○のために大切な要素をツリー構造でまとめてください。
・用途を設定する
ビジネスメールに書き直してください。
○○についてToDoリストを作成してください。
○○の手順を5つのステップにまとめてください。
・違う視点を得る
なるべくたくさん観点を挙げてください。
○○について、○○と考えていますが、別の視点があれば教えてください。
・具体度・抽象度を高める
上記の回答のうち、○○について具体的に教えてください。
○○について具体的な事例を10個挙げてください。
○○について抽象化してください。
上記の制約条件をステップ5に移す。
◆ステップ5 じっくり質問を繰り返す
汎用性が高くて使いやすいのは、note株式会社 深津貴之さんが考案した「深津式プロンプト」である。
[テンプレート]
#命令書: あなたは{text}です。
以下の制約条件と入力文をもとに、最高の結果を出力してください。
#制約条件:
・文字数は{text}
・{text}
#入力文: {text}
#出力文:
例
#命令書: あなたはプロの編集者です。
以下の制約条件と入力文をもとに、最高の要約を出力してください。
#制約条件:
・文字数は300文字程度。
・小学生にもわかるように。
・重要なキーワードを取り残さない。
・文章を簡潔に。
#入力文: (要約してほしい文章を入れる)
#出力文:
深津式プロンプトのポイント
①役割を明確化する
②入力文から出力文を明確化
(プロセス・工程の明示化)
③出力内容を明確化する
(例:最高のEメール)
④マークアップ言語を用いて、本文でない個所を明確化
(#を使って命令や条件を区切り、明確に指示を出す。)
⑤命令を箇条書き
⑥条件を追加し、出力をコントロール
(追加の条件を指定することで、出力結果をより限定する)
注意点
❶たまに嘘をつく。
❷最新情報は知らない。
❸英語圏の情報が多い。
❹著作権に触れていないか?
あくまで私的利用以外のケースで。
自分で壁打ちに使うのは自由という点が大事。
「ファクト → 抽象化 → 転用」の思考フレーム
効率的な努力には、単なる情報の収集だけでなく、それをどのように活用するかも重要。
マッキンゼーで使われている「空・雨・傘」というフレームワークがあります。 空:「空が曇ってきたなあ」→単なる事象 雨:「雨が降るかも?」→事象から導かれた推察 傘:「傘を持っていった方がいいですよ」→意味のある情報
「空が曇っています」と言うだけなら、小さな子どもにもできます。 そうではなくて、目の前の事象と天気についての知識を組み合わせ、「雨が降るかも」と予測し、「傘を持っていった方がいい」というメッセージを導き出して、初めて相手にとって有用な情報になります。
伊藤 羊一と尾原和啓 著『努力革命 ラクをするから成果が出る! アフターGPTの成長術』
本書では、「ファクト→抽象化→転用」の3ステップが紹介されている。
ファクト: 事実を収集する
(例:マーケティングの基本概念)
抽象化: その事実から一般化された原則を見出す
(例:顧客心理を理解することが鍵)
転用: 別の状況に応用する
(例:自身のプロジェクトにマーケティング原則を応用)
別の本 「思考力の地図 論理とひらめきを使いこなせる頭のつくり方」
細谷 功 著 2022年発行でも…。
考えることの本質は「具体と抽象の往復」である。としている。
次に書かれるものは、ChatGPTでの具体例として利用できる。
「ファクト→抽象化」
例:コンビニエンスストアで買うより高いのに、毎朝スターバックスでコーヒーを買ってしまいます。
この理由を抽象化し、5個挙げてください。
抽象化を促す質問
・この問題の根本的な原因は何だと考えますか?
・この状況を一般化するとどういう傾向になりますか?
・この具体的な事例から学べる普遍的な教訓は何ですか?
・この問題はより大きなどのようなテーマに関連していますか?
・このアイデアを異なる文脈で適用するにはどうすればよいですか?
他分野の現象を他に活かすプロセス。
「抽象化→転用する」
例:私の仕事は、アパレル業界のマーケターです。
5つの抽象化された理由を満たす企画を、10個挙げてください。
具体化を促すための質問
・この問題に直面した具体的な状況は何ですか?
・似たような事例で成功した具体的な方法はありますか?
・このアイデアを実現するために必要な具体的なステップは何ですか?
・この問題を解決した際の具体的な成果として何が期待できますか?
・この計画における具体的なリスクは何ですか?
抽象化した要素を本題に応用する。
問題解決なら「問題を特定」に使う
例:○○について、考えられる原因を10個挙げてください。
別の例
[第1段階]
私の仕事は○○です。
ここ数年、会社の業績が低迷しています。
「業績を回復させる」という大きな課題を、より小さい、解決可能な○個の課題に分解し、番号を振ってください。
[第2段階]
それぞれの課題について、具体的な解決策を○個挙げて、番号を振ってください。
[第3段階]
上記の解決策のなかで、ひとつの解決策で複数の課題が解決する可能性のあるものはどれでしょうか。
解決策と課題の番号をセットにして説明してください。
と…何度か壁打ちする手法もある。
これからはPDCAからのDCPAの時代となる。
補足:PDCAとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)の頭文字を取ったもの。
つまり、DCPAは「実行」が先に来る。
アマゾンの成功は「イテレーション」(反復改善)の積み重ねによるものであり、失敗を恐れる発想は無意味になる。
むしろ、小さく迅速な失敗を重ね、その経験を活かして次の行動に移ることが重要である。
失敗を楽しみ、学びを共有する力が評価される社会では、「失敗した回数の多さ」が成功確率を高める鍵となる。
⇒ 「いかに失敗を減らすか」という発想は変えなければならない。
3~5つくらいの事実から、「こう言えるのではないか」という法則を見出す。
ちょっと違ったなと思ったら、どんどん修正を繰り返していく。
アブダクションと呼ばれる思考法が求められてくる。
このプロセスを日々意識することで、得た知識をより実践的に活用できるようになる。
正しさに囚われると、僕たちは遠くに行けなくなってしまいます。 自分はこれが好きなんだ。これをやりたいんだ。 「好き」を発信し続ければ、共感が生まれます。 そして、気づけば一緒に歩いてくれる仲間が現れるはずです。 いまは勇敢な冒険家でなくても、普通の人が冒険に出られる時代です。 それを可能にしてくれたのがChatGPTです。 どんどん変わっていく状況に適応して、行動しながら修正していく。 その変化をぜひ楽しんで、「好き」から始まる一歩を踏み出してほしいと思います。
伊藤 羊一と尾原和啓 著『努力革命 ラクをするから成果が出る! アフターGPTの成長術』
ChatGPTはノーリスクで失敗を反復できる。
まとめ
⇒ AI時代において、努力の仕方を変えることが成功への近道。
失敗を楽しむ。これに価値が生まれている。
本書が提案する「ざっくり→じっくり」質問術
「ファクト→抽象化→転用」の思考フレームは、効率的な成長を目指す全ての人に役立つ。
他にも実用的なのがあるので是非。
宣伝ではありません。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆