- 投稿日:2024/12/18
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は、サミュエル・スマイルズ著『自助論』(2013年発行)をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:サミュエル・スマイルズ出典:Wikipedia
イギリスの著述家。
はじめは医者であったが、本書『自助論』(原題:Self-Help, with Illustrations of Character and Conduct)の大成功後、文筆に専念する。
「自助論』で強調されている自学、独立独行、誠実、節検などの諸徳はイギリスで反響を呼び、世界各国語に翻訳された。
その思想は近代日本の人々に大きな影響を与えたとされる。
本書には、至るところに深い人生の知恵があふれており、生き方の根本を鋭く説く「不朽の名著」として、世界的なベストセラー&ロングセラーになっている。
サムネの本とは異なるが、「自助論」は「Amazon Kindle Unlimited」でも読める。
Amazonのサイト:自助論
『自助論』とは?
本書は努力の方法論を説いたおよそ165年前の本。
イギリス北部のある町で、若者たちの勉強会が開かれていた。参加者同士の相互交流による能力向上を目的とした勉強会である。15年ほど前のことになるが、私はその勉強会で講演することを依頼された。講演に至るまでのいきさつは、次のようなものである。 社会的に地位の低い若者2~3人が話し合い、お互いを切磋琢磨するために、夜(よる)集会を開いてそれぞれの知識を交換し合おうということになった。最初の集会は、メンバーの1人が住む小屋の一室で開かれた。しかしすぐに参加者が増えて、その部屋では手狭になり、夏には会場を小屋の外の庭へと移し、小さな木造のあずま屋を囲んでクラスを開くようになった。
サミュエル・スマイルズ著『自助論』
この本は勉強会の蓄積から生まれた。
1858年に英国で出版され、日本では明治時代の1871年に邦訳版が出た。
福沢諭吉の『学問のすゝめ』と並び、日本国内で100万部も売れた大ベストセラー。
自己啓発書の元祖なんて見方もある。
あの渋沢栄一も愛読したと言われたとか。
「天は自ら助くる者を助く」
この言葉は本書の冒頭にある。
もしかしたら、聞いたことがあるかもしれない。🤔
「自助」とは、厳しい状況でも勤勉に働き、自分で自分の運命を切り拓くこと
雑にいえば、「自分を助けるのは自分」。
周りの影響は勿論ある。しかし、最後は自分で責任を持てというマインドを促している。
本書の構成は「過去の多くの偉人は才能に恵まれた人たちではない」として、偉人たちが世を変えた理由をこれでもかと紹介している。
165年前と比べて、現代にはさまざまな生き方がある。
自分で運命を切り拓く。
そんなエネルギーを与えてくれる。
どんなすぐれた制度やシステムも人を変えることはできない。
自ら学び、自己を律していく自助の精神が必要だ。
努力の本質とは何か?
「天は自ら助くる者を助く」という原則
本書は「自分の運命は自分で切り拓くべき」というメッセージを中心に展開される。
努力を惜しまない姿勢こそが成功の鍵としている。
そもそも、なぜ私たちは努力しなければいけないのだろう?🤔
本書では、「人間の優劣は、成否ではなく、どれだけ努力してきたか」で決まるとする。
何とも力強い発言である。
でも...。一部の人は、富は親から譲り受けることもあるではないかと思うだろう。
残念なことに、知識は他人から買い取れない。
お金持ちの人ほど子供の教育に熱心なのはこの点にある。
知識は努力して自分で身につけるしかない。
それを理解している。
参考の本
トニー野中 著「世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと」
単純に1億円を子孫に与えても使い方、守り方を知らなければ1年ももたない。
決して繁栄は続かない。
また、「天才」と称賛される人物は、例外なく努力家であることをいくつかの偉人から説明している。
ジェームズ・ワット、ナポレオン、ベンジャミン・フランクリンなど…
よく「何かの偶然で大発見や歴史が生まれた」といわれる。
現実には、成功は努力を蓄積した末の産物である。
「世界に多大なる影響を与えた人間を見ても、……生まれつき聡明で輝かしい素質を備えた人物は数少ない。
むしろ、並の能力にもかかわらず、粘り強く努力と研究を重ねた末に名声を得た者のほうが多い。
いくら才気あふれた人間でも、移り気で忍耐力に欠けていれば、才能に恵まれなくてもひたすら努力する人間には負けてしまう」
サミュエル・スマイルズ著『自助論』
才能ある人が、気が向いたときだけガーッとやっても積み重ね効果を得られず、意外と伸びない。
この部分はアンジェラ・ダックワース「やり抜く力 GRIT」と似ている。
・スキル=才能×努力 ・達成能力=スキル×努力 つまり、達成能力=(才能×努力)×努力 達成能力に努力は2乗で影響する。
毎日コツコツ愚直に積み重ねる「才能」はないがしろにされがちだが、最も汎用性が高い。
非常に優れた能力である。
⇒ 「天性の才能」は何千時間もの練習を積み重ねた「結果」である。
⇒ 努力と勤勉が幸福への道筋。
成功の要因:勤勉と誠実
勤勉の習慣と正直さが信頼を生む
勤勉はどの時代にも変わらない成功の基盤としている。
一方で、スマイルズは「誠実さ」も強調し、短期的な利益を追うだけでは真の信頼を得られないと述べている。
この世における真の栄冠は、優れた人格である。人が持ち得る最も高貴な宝であり、それ自体が立派な身分となり、広く信用を集める財産となる。
どんな身分の者にも威厳を与え、社会的地位を高める。
その力は富よりも強く、名声を手にしたとしても、ねたまれることがない。
優れた人格はいつでも、過つことなく、大きな影響力を持つ。
なぜならそれは、信義、誠実、節度といった、何よりも人びとに信頼され尊敬される資質から生まれるものだからだ。
サミュエル・スマイルズ著『自助論』
⇒ 信頼は成功の土台である。
誠実さと勤勉は、長い目で見たときの人生を豊かにする要素となる。
「信頼口座」とよく言ったものである。🤔
個人的な感想
私たちを助けるのは、明確な目標に向かって粘り強く勤勉に努力を続ける姿勢と考える。
偶然に期待せず、わずかな時間も惜しまずにコツコツ続ければ、積もり積もって大きな成果になる。
毎日たった10分でもいい。
私も4ヵ月前はこんなに多くの人に記事を見てもらえるなんて思ってすらいなかった😊
世間はすぐれた長所をもち、それを発揮できる人間を見逃さない。
チャンスを待つだけでは確率は下がってしまう。
往々にして吠える犬のほうが眠っているライオンよりは役に立つ場合が多いものなのだ。(中略)
しかし、絶対守り通すべきは「誠実さ」である。
サミュエル・スマイルズ著『自助論』
大きな声の人が目立つのは当たり前。
たとえそうだったとしても、
「誰に対しても、誠実であれ」と教えてくれる。
誠実さも他人から買い取れない。
人の性質は目に見えない無数の「もの」によって形成される。
古今の格言、実体験や書物、友人や隣人、祖先の英知、等に影響を受ける。
でも、自分の幸福や成功には自分自身が責任をもたなくてはいけない。
「自らが自身にとって最良の援助者であるべきだ。」と165年前から教えてくれる。
現代は自分がやりたいことを自由に選べる時代。
努力を楽しめる環境をつくれば、努力を努力と意識せずに楽しみながら自分の人生を切り拓ける。
知識や見聞を持って、自分で自分の運命を切り拓くのだ!
⇒ 努力を愛するより、愛せる努力を見つけよう。
まとめ
⇒ 自己啓発書の元祖と言わしめる完成度の高い作品
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆