• 投稿日:2025/03/22
  • 更新日:2025/10/01
100年以上前の時間活用術の名著: アーノルド・ベネット著『自分の時間』

100年以上前の時間活用術の名著: アーノルド・ベネット著『自分の時間』

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シロマサル@本の要約:ほぼ土曜日週1投稿

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要約
『自分の時間』は、限られた時間を最大限に活用し、充実した人生を送るための指南書である。本書では、時間は万人に平等に与えられ、無駄にせず意識的に使うことの重要性が語られる。日々の習慣を見直し、計画的に時間を使うことで、より豊かな人生を実現するための具体的な方法が示されている。

初めまして!シロマサルです。

知ることで、人生はもっと楽しくなる!

今回はアーノルド・ベネット 著『自分の時間』2017年発行版をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。


著者:アーノルド・ベネット200px-Arnold_Bennett_-_Project_Gutenberg_etext_13635.jpg出典:Wikipedia

イギリスを代表する作家。
日常生活の質を高めるための具体的なヒントを与えてくれる本書『自分の時間』は、彼の著作の中で最もよく愛読され、世界中の一流人が刺激を受けたとされるベストセラー。


アーノルド・ベネットの数ある著書の中でも、世界中で最も読まれる本となったのが、この『自分の時間』である。

最初に発表されたのは、1908年に発行されたともいわれているし、1912年、あるいは1920年と記述されることもある。

およそ100年以上前の時間活用術の名著として知られている。


00000.png✅ 時間は平等に与えられた最も貴重な資源である。

✅ 時間を管理し、無駄を省くことで充実した人生を送れる。

✅ 1日の使い方を見直し、より良い習慣を身につけよう。


時間があれば金は稼げるが、金があっても時間は買えない

アーノルド・ベネット 著『自分の時間』


直接時間を買えるわけではない。

お金が直接、寿命を倍にしたり、過去に時間を戻してくれることはない。


ただし、お金は「自由な時間」の為には、必要不可欠である。

時短家電などを購入することで、間接的に家事以外に使える未来の時間を増やす選択肢が広がる。

しかし、時間とお金には明確な交換レートはなく、時間は減る一方である。

つい、忘れがちな法則を教えてくれる。


時間に価値を置き、「人間というものは、貧乏人でも金持ちでも、とにかく1日24時間しかない」ということに目を向けている。

本書は、24時間でいかに生きるかということに対する具体的なヒントを提供している。

現代のより高速化した時代の前から、人間の時間は24時間だった。

1秒でも早く、お金持ちになりたいというのは、100年前でも同じであった。


『自分の時間』

43892d24-6a73-4810-b48d-87be674139c9.png時間を意識することから始める

時間は平等でどんな人でも1日24時間しかない。

朝、目覚める。
すると、不思議なことに、あなたの財布にはまっさらな24時間がぎっしりと詰まっている。
そして、それがすべてあなたのものなのだ。
これこそ最も貴重な財産である。

アーノルド・ベネット 著『自分の時間』

天才だからといって1日に余分な時間を与えられるわけではない。

どのような使い方をしても、明日の時間が23時間にはならないのだ。


0.png⇒ その事実を受け入れ、最大限に活用する意識を持つ。


0000000.png296.pngオリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』

単純な話、人生は短い。

80歳まで生きるとして、あなたの人生はたったの4000週間。


時間の管理が人生を変える

計画を立てる習慣をつける

進取の精神に富み、時流の先端をいっているはずの新聞が、「一定の収入でいかに暮らすか」という記事は満載しているのに、「一定の時間でいかに暮らすか」という記事を載せないのは、一体全体どうしたわけだろう。

アーノルド・ベネット 著『自分の時間』


面白いのが、100年前からお金に関する記事は存在していた。

紙幣や貨幣が生まれた時点で、その運用方法は議論されていたことがわかる🤔

この時点で、「生きる」とは、単に生存しているとか、「何となくどうにか暮らす」といったことではないのがわかる。


私よりも年上で人生経験の豊かな人たちから、「7日と考えるよりも6日として考えたほうが能率が上がり、より充実した生活ができる」と教えられることが一度ならずあったのである。

アーノルド・ベネット 著『自分の時間』

長年の間、週7日間をびっしりと精一杯生きてきた人でなければ、週ごとにめぐってくる休日の本当のありがたさは理解できない。

アーノルド・ベネット 著『自分の時間』


産業革命が始まった際は、休みの概念や労働者を守る法律など存在することもなかった。


日本の場合。

「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助が、1965年に初めて週休2日制を導入した。

この制度は単に休日を増やすためではなく、「1日は休養、もう1日は教養に充てる」ことを目的としていた。

参考https://www.mskj.or.jp/about/founder.html

週休2日制は、つい最近の出来事である。


「毎日休まずに自分の計画したことを推進せよ」
しかし、普通の人の場合にはこう言いたい。
「その場の思いつきではなく、あらかじめきちんと決めた計画(本業以外に何かをやろうという計画)を実行するのは、週6日に限定しておくべきである」

アーノルド・ベネット 著『自分の時間』


休日の余分な1日は、「たまたま手に入った儲けものの1日」と考えなさいとしているのも面白い。

一部の余裕を持つことは、今後を考える際に必要な活動だと私は思う。

0.pngb9115505-c7c9-4b74-b70d-9a90af659752.png内省する時間を持つ

自分自身を見つめ直し、人生の方向性を確認する。

われわれは自分のことを振り返って考えることをしない。
つまり、自分の幸福とか、自分の進もうとする道、人生が与えてくれるもの、いかに理性的に決断して行動しているか(あるいは、していないか)、自分の生活信条と実際の行動の関係など本当に大切な問題について、自分というものを見つめることをしていない。
それでも人は幸福を探し求めている。

アーノルド・ベネット 著『自分の時間』


悩みの解決方法は「自分の中にある。」

その解決のためには「学び続ける姿勢」が必要だと綴られていく。


学び続ける姿勢を持つ

読書や新しいスキルの習得で、自分の価値を高める。

学ぶべきことは文学ではないし、それ以外の芸術でもない。
歴史でもなければ科学でもない。
ただ「己自身を学ぶ」ということだ。
「人間よ、汝自身を知れ」というのはあまりに言い古された文句であり、そう書くことも気恥ずかしい気がする。

アーノルド・ベネット 著『自分の時間』

幸福を探し求めるなら、「人間よ、汝自身を知れ」ということを100年前から言われてきた。


幸福とは肉体的、精神的快楽を得ることにあるのではない。

理性を豊かにし、自らの生活信条にかなった生き方をするところにあると悟ることによって、幸福を自分のものとしているのだ。


⇒ 毎日の習慣として、知識を増やす時間を確保する。


0000000.png277.png外山滋比古著『思考の整理学』

折角手に入れたその体、自分の中で発酵させ、深い洞察を手に入れるのに使ってみるのはいかがだろうか?


243.png三宅香帆 著「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」

現代では、趣味や自己啓発の位置づけが変化した。

「労働による自己実現」が読書を「ノイズ」にした点は知っておこう。


まとめ

リベシティ用サムネ (31).png✅ 時間は平等に与えられた最も貴重な資源である。

✅ 時間を管理し、無駄を省くことで充実した人生を送れる。

✅ 1日の使い方を見直し、より良い習慣を身につけよう。


⇒ 時間の使い方を見直し、人生を豊かにする意識を持とう。

「人間よ、汝自身を知れ」


知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。

是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!

見ていただきありがとうございました!😆_.png

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