- 投稿日:2025/02/01
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はオリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』2022年発行をつまみ食いします。
まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:オリバー・バークマン
イギリスの全国紙ガーディアンの記者として、外国人記者クラブ(FPA)の若手ジャーナリスト賞などを受賞した気鋭のライター。著書『解毒剤 ポジティブ思考を妄信するあなたの「脳」へ』が世界各国で話題を呼んだ。ガーディアン紙で心理学に関する人気コラムを毎週執筆中。ニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナルといったアメリカの有名紙、雑誌サイコロジーズやニュー・フィロソファーにも記事を寄せている。ニューヨーク在住。
邦題は『限りある時間の使い方』である。
電子書籍もあるのでそちらで読むと良いでしょう。
人の平均寿命は短い。ものすごく、バカみたいに短い。 ちょっと考えてみてほしい。
人類が最初にアフリカ大陸に登場したのが今から20万年以上前。
そして科学者の見積もりによると、太陽の熱で 地球上の生命が絶滅するのは今から15億年以上先の話だ。 それで、自分の人生は? 80歳くらいまで生きるとして、あなたの人生は、たった4000週間だ。
オリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』
✅ 限界を受け入れることでストレスから解放される。
✅ やるべきことを選ぶことで本当に大切なことに集中できる。
✅ 忍耐強さを持つことで時間を味方につけられる。
単純な話、人生は短い。
80歳まで生きるとして、あなたの人生はたったの4000週間。
元のタイトルは『Four Thousand Weeks』そのままである。
90歳まで生きても4700週間。
歴史上もっとも長生きした人と同じ122歳まで生きたとしても、6400週間にすぎない。
数字のトリックではないが、パッと見たとき、驚くほど短く見える。
1週間が7日間である。
80歳まで生きるとして、28000日になる。
1日は24時間…と数字を増やすことはできる。
しかし、どれだけ単位を細かくしても、無限になることはない。
画像はドラえもんの秘密道具「タイムライト」のお話である。
引用元:『ドラえもん』(第34巻)
太古の昔でも、1000年前でも、これからも、「時間が足りない」のだ。😱
今のところ、不変の原理である。
そして、コップに入っている半分の水(残り時間)を「まだ半分ある」のか「もう半分しかない」のかは当人にゆだねられている。
本書はアメリカのベストセラー作家が書いた「新しい時間の使い方」の本。
限られた時間を「有効活用」しようと思うがあまりに、多くの人が「時間」について誤った思い込みを強めていると語る書籍である。
本書は、時間をできるだけ有効に使うための本だ。 ただし、いわゆるタイムマネジメントの本ではない。
オリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』
時計が発明されて「時間」という概念が生まれた。
労働は時間によって管理され、労働者を効率よく働かせる必要が生じた。
「時間」は、生活から切り離されて「使う」ものとなった。
本当に「ワークライフバランス」を実現できた者などいないのだ。
『限りある時間の使い方』
❶限界を受け入れる:すべてをこなさなくていい
現実の制約を認めよう。
私たちは子供の頃から「誰にでも可能性がある」「なんにだってなれる」と教えられてきた。
成功者になれると、今でも応援され続けている。
頭に浮かぶ、『やらなければいけない』というプレッシャーのすべてに反抗し、かわりに、自分らしい人生をこつこつ築くことに集中しよう
オリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』
その結果。
あれもできていない。
これもできていない。
まるで自分だけ取り残されて、人生を損しているような気分になってしまう。
口では言わないだけで、実は誰もがその瞬間を味わっている。
ただ「やらなければならないもの」だけが増殖していき、心の奥底で「無駄な言い訳」をしている。
⇒ 無理に広げず、自分の今を愛そう。🍀
「やらなければならない」というプレッシャーを手放し、限られた時間で集中できる。
『自分にはここが限界だ』と否定するのではない。
『今の自分には限界がある』と限界を一時的に受け入れる。
そこから充実感が生まれる。
オリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』
プレッシャーやストレスから解放されるには、限界を受け入れなければならない。
❷優先順位を決める:やらないことを選ぶ勇気
役割を整理し、重要なものだけに取り組もう。
「あなたができる以上に、やらなければならないことはない」
「あなたがやりたいことを、すべてやる時間はない」
オリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』
自分の器に入る水を把握しなければならない。
ほとんどの人は、紙コップに何リットルもの水を注ごうとしているような、時間の使い方をしている。
やりたいことがすべてできる時間はなく、それが人生だと理解することから始まるのだ。
しかし、自分がやることを決めるのは、やることを増やすよりも難しい。
⇒ 今この瞬間、自分の役割にはどんなものがあるかをリストアップする。
⇒ 「今やらなくてもいい」を明確に捨て去る。
⇒ 落とすことで心が軽くなる。
私たちは、難しい選択を迫られていると受け入れなければならない。
それは、どのボールを落とすのか、ということだ
オリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』
全てのボールを持ち続けるのではなく、どれを落とすかを選ぶことで心に余裕が生まれる。
実際、私たちは自然と行っているのだ。
ただし、目先のボールを抱えこみやすい。
グレッグ・マキューン 著「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」
努力の中にも、他の努力より効果が大きいものがある。
まずは時間を得るために何かを捨てよう。
1日に5分でも10分でも、構わないので「邪魔されない時間」を作ろう。
P·F·ドラッカー著「経営者の条件」
1966年時点で判明していること。
それは時間の「かたまり」をつくる。
最低でも2時間以上のまとまった時間を確保することが生産性を上げる鍵と語られる。
ジャック・ウェルチ 著『ジャック・ウェルチ わが経営 上下』
46歳の若さで、GE(ゼネラル・エレクトリック)の歴史上、最年少の会長兼CEOまで駆け上がった人物の自伝。
彼は、事業の「選択と集中」を打ち出す。
ナンバーワンかナンバーツー以外の事業は撤退という厳しいもの。
その結果、GEは世界最高企業と呼ばれるようになり、ウェルチは1999年、『フォーチュン』誌の「20世紀最高の経営者」に選ばれた。😎
❸注意を集中する:スマホや分散からの脱却
現実に向き合い、忍耐強さを鍛えよう。
自分にとって「意味がある」と思うことに向き合っている時間は何よりも「価値」がある。
なにをやるかは関係ない。
遊びや趣味や友人との会話のような楽しいことだけではなく、片付けや仕事の段取りであっても、その世界に入り込めば時間の質は高くなる。
しかし、それを邪魔してくるのが「分散」だと語られる。
注意を向けることが、気持ちを込めることの最初のステップだ。
分散と気持ちを込めることは両立しない。
オリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』
スマホの通知や日々の株の値動き。
つけっぱなしのテレビや動画などに注意が分散されると、時間の質は下がる。
短い休憩を取るつもりでも、そのままスマホやテレビの世界に入り込んでしまう。
それはなぜか?🤔
目の前の現実はいつも思ったより労力が必要で、自分の力では完璧にはできないし、疲れるわりに進みは遅いものだから。
そう、無意識にでも思ったとたん、今、目の前にある現実の痛みから逃避しようとする欲求が生まれてしまう。
疲れたら休めばいい。
わからなければわかる人に聞けばいい。
空腹を感じたらランチにすればいい。
しかしそうではなく、単純にそこから逃げたいと思う感情が勝ってしまう。
もしあなたが、本当に重要なことに取り組もうとすれば、必ず現実の制約に直面することになる。
それはとても快適とは言えない経験だ
オリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』
⇒ 大切なことは楽ではないが価値がある。
通知や誘惑を手放し、不快感を受け入れることで真の充実感を得られる。
カル・ニューポート著『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』
スマートフォンはスロットマシンと変わらない。
多くのデバイス、アプリ、サービスで埋め尽くされると、それぞれがもたらす小さなメリットを帳消しにしかねないデメリットがある。
❹忍耐強さを育てる:ゆっくり変わることを認める
変化は少しずつで十分である。
即座になにかを変えられるという錯覚を捨てて、現実はゆっくりにしか変わらないとあらためて認めなければならない。
早くこの不快さから抜け出したい、簡単に抜け出せる方法はないか、魔法の解決策はないか、と求め続けるのはやめよう。
大きく深呼吸をして、今の現実が、実際にどうなっているのかという人生と向き合おう。
はっきりとした意識で、今の自分の限界を認めよう。
オリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』
高速で手に入る現代に不可欠な思考は、「忍耐強さ(patience)」である。
⇒ 現実を受け入れ、前に進む力を蓄える。
即効性を求めず、小さな進歩を積み重ねていくことで持続的な成長が可能になることを知ろう。
とにかく、「すべてを思い通りにはできない」のだ。
私も含めて、これを乗り越えられる人は多くない。
ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』
「十分に生きる」とはどういうことかを考えさせる書籍。
「本当にやりたいこと」の敷居が、インフレする前にやるべし。
まとめ
✅ 限界を受け入れることでストレスから解放される。
✅ やるべきことを選ぶことで本当に大切なことに集中できる。
✅ 忍耐強さを持つことで時間を味方につけられる。
⇒ 「すべてをこなそうとしない勇気が、豊かな時間を生む。」
⇒ 「首を突っ込みすぎるな。身の程を知りなさい。」
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆