- 投稿日:2025/03/15
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は田内学著『きみのお金は誰のため』2023年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:田内 学
1978年生まれ。東京大学工学部卒業。同大学大学院情報理工学系研究科修士課程修了。2003年ゴールドマン・サックス証券株式会社入社。以後16年間、日本国債、円金利デリバティブ、長期為替などのトレーディングに従事。日本銀行による金利指標改革にも携わる。2019年に退職してからは、佐渡島庸平氏のもとで修行し、執筆活動を始める。
✅ お金は単なる道具である。
✅ お金の本質を理解すれば、振り回されずに済む。
✅ 社会の仕組みを知ることで、新たな視点が得られる。
「多くの人がお金のために働き、お金に感謝する。年収が高ければえらいと思い、貯金が多ければ幸せやと感じる。生活を支えるのはお金やと勘違いして、いつしかお金の奴隷に成り下がるんや」
田内学 著『きみのお金は誰のため』
お金の見え方を変えてくれる本。
これは経済教養小説である。
お金の真実はこの3つに集約されるという。
一、お金自体には価値がない
二、お金で解決できる問題はない
三、みんなでお金を貯めても意味がない
もし疑問に思ったのであれば、読んでみるといいだろう。
お金は「物々交換」の発明として、産まれてきた。
物に価値という基準をつけて、円滑にするための手段でしかない。
貨幣には3つの機能がある。
❶価値の尺度
❷交換の媒介
❸価値の貯蔵手段
なぜ金は人間にとって価値ができたのか?
(金本位制)
紙幣と金はいつから同じになったのか?
(兌換機能)読み:だかんきのう
紙幣はいつから黄金から離れたのか?
(法定通貨)
いつから紙幣や通貨は「国の信用」となったのか?
どうして僕らは、紙幣という紙切れに価値を感じているのか?
私たちは学ばなければならない。
「お金を過信しすぎている」ことに。
そして「金融の歴史や意味」を。
さぁ、過大評価や幻想を打ち破ろう。
『きみのお金は誰のため』
本書のコンセプト
本来は道具であるはずのお金に縛られ、人生の選択がお金中心になってしまうこともあります。
(中略)
お金という鎖から解放され、お金を自分の意志に従って道具として使えるようになります。
それは、新たな視点の発見でもあります。
田内学 著『きみのお金は誰のため』
現代社会を生きる私たちにとって、お金は必要不可欠な道具。
だが、「道具」であって「目的」ではない。
お金は「水」、財布は「水たまり」だ。
お金は「人間」が動くから流れる。
「水」が流れないところは干上がってしまう。
実際の水には価値があるけど…。
お金自体には価値がないし、お金で解決できる問題でもない。
みんなでお金を貯めても意味がない。
そんな目線が、人生の選択肢を増やす。
◆本書のあらすじ◆
ある大雨の日、中学2年生の優斗は、
ひょんなことで知り合った投資銀行勤務の七海とともに、
謎めいた屋敷へと入っていく。
そこにはボスと呼ばれる大富豪が住んでおり、
「この建物の本当の価値がわかる人に屋敷をわたす」と告げられる。
その日からボスによる「お金の正体」と「社会のしくみ」についての講義が始まる。
⇒ 「自分で調べて、自分の言葉で深く考える」ことをオススメする書籍である。
中高生から読める内容だが、大人こそお金の見方を考えるべきであろう。
お金に対する啓発と、警鐘、そして再発見をうながしてくれる。
モーガン・ハウセル 著『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』
お金の本当の価値は「自由」である。
➡️ お金は自由との引換券に過ぎない。
金だけを増やしても意味はない。
そりゃそうだ。
お金が「自由」と交換できなくなったら「価値」なんてない。
だから、交換できる「対象」を増やさなければならない。
藤本シゲユキ著「幸福のための人間のレベル論」
➡️ 結局は原因自分論である。
「消費税は、急速な高齢化などに伴い、保障給付が大きく増加する中、すべての世代が広く公平に分かち合う観点から、社会保障の財源として位置づけられている。その税率を下げることは考えておりません。」
税金、社会の仕組みとは本当に悪なのか?
決して、道徳や賛否の話ではない。
政府による再分配は、投票によって決められている。
ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』
突き詰めるなら…収入と支出の問題。
ただ、「アリ」はあまりにも重視されすぎている。
「キリギリス」はないがしろにされすぎている。
私たちの生活は、過去の蓄積の上に成り立っていることには変わりない。
働くというのは、「未来の誰かの為に」働いている。
お金も含めた「誰かへの贈与」が社会を機能させている。
まとめ
✅ お金は単なる道具である。
✅ お金の本質を理解すれば、振り回されずに済む。
✅ 社会の仕組みを知ることで、新たな視点が得られる。
⇒ 「お金の本質」を知って、人生の選択肢を増やそう。
「余」という字は「一つ」(線を)足すことで「金」になる。
ビジネス、生活に関わらず、何事も「余裕(余り)」と「ひと工夫」で選択肢を増やすのだ。
余談だが、植田和男 著の『[図解]大学4年間の金融学が10時間でざっと学べる』がわかりやすく貨幣や金融(お金のやりとりや資金の融通)を教えてくれる。
東大名誉教授で元日銀審議委員の著者が学術的、実務的な面から金融を解き明かす1冊なのでオススメだ。
もしくは、井堀利宏著『超速経済学の授業』は「忙しい人でも3時間で社会人が知るべき経済知識を理解できる。」というコンセプトで説明してくれる。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆