- 投稿日:2025/03/27
- 更新日:2025/09/30

はじめに
私は生まれつき右耳の感音性難聴です。
突発性難聴などにより片耳が聞こえないという人は周りにいませんか?
片耳難聴の世界やどんな困りごとがあるのか、
実体験を通してお伝えします!
難聴によって困ったこと
➀右側から話しかけられると内容が分からない
右側からの会話は聞き取ることができません。
皆さんも片耳にイヤホンをしていると、イヤホンをしている側から話しかけられたとき聞き返すことはありませんか?
聞こえてない方から話しかけられると、聞こえている方の耳で聞こえていても、細かな内容を聞き取ることができません。
②音がどこから聞こえているかわからない
音の発生源、距離が分かりません。
左耳は良いのですが、すべての音を左耳で聞くことになります。
その為、前・後ろ・左・右どこから聞こえている音か判断することが難しいです。自分に関係ありそうな音を聞くと、360°ぐるぐると見渡していることはよくあります((笑))
③外見では片耳難聴とはわからない
右耳が聞こえないということは外見では分かりません。
聞こえないからと言って耳の形がおかしかったり、動かないということはありません。(もともと耳は動かないですし)
右耳が聞こえないということをこちらから伝えない限り相手に把握しもらうことは難しいです。
④がやがやした環境では話し声が聞き取りずらい
居酒屋やスポーツ観戦など大勢の人がいる環境では、聞き取りが難しくなります。
左耳は良いとはいえ、すべての音を左だけで聞いているため、聞き分けが難しくなります。 会話の内容、周りの環境の音が同時に入ってきてしまうため、必要な会話の内容が聞き取りずらくなってしまいます。
⑤片耳が聞こえないことを伝えるのが難しい
③と少し被る内容ですが、聞こえないことを伝えることが難しいです。
私は小学校低学年の頃「無視をしている」と勘違いされ、いじめられた経験があります。
そこからクラス替えや入るチームが変わるときに時間をとってもらい、右耳が聞こえないことを全体に伝えるようにしました。
⑥立ち位置に困る
左側に人がいると会話がしやすいです。その為、話している最中に急に立ち位置を変えたり、飲み会の場で席を一番端に移動することが良くあります。
その時に、聞こえないことを知らない人、上司や目上の方の場合、
「ウロチョロしてる人」「いつも端っこにいる人」という印象を持たれたことはよくありました。
補聴器は使えないのか?
一般的に補聴器は、「音をその人に会った幅で増幅し、聞こえやすくする」と言われています。
私の場合、音を脳に伝える神経である内耳神経が損傷されていると言われています。そのため、補聴器を使用して音の波を増幅させても脳に信号が伝わらないため、聞こえるようにはなりません。
人工内耳を脳の中に入れる手術をすると聞こえるようになる人もいるそうですが、大きな手術・運動が出来なくなるリスクもあるという観点から受けていません。
CROS補聴器との出会い
一年前(2024年)にCROS補聴器に出会いました。
きっかけは、「外見で耳が聞こえないことを伝える方法はないかな」という思いからでした。
後の記事でCROS補聴器について書こうと思っています。
https://library.libecity.com/articles/01JQ3BDW9N7SJKN911GFASMCT7
最後に
日本における片耳難聴者の割合は推計で約0.3%(1000人に2~3人)
と言われています。
皆さんの周りにも片耳難聴の方がいるかもしれません。
その方がどんな悩みを抱えているのか知るきっかけになれば幸いです。
共感や参考になった方はレビューを送っていただけると嬉しいです!