- 投稿日:2025/08/02
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はティム・ハーフォード著『アダプト思考』2012年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
筆者:ティム・ハーフォード
出典:Wikipedia
イギリスの経済コラムニスト。金融経済、行動経済、公共政策に通じ、エスクァイア誌、フォーブス誌、ニューヨーク・マガジン誌、ワイアード誌、ワシントン・ポスト紙、ニューヨーク・タイムズ紙などにも多数寄稿。
邦訳書に、世界でミリオンセラーになった『まっとうな経済学』のほか、『人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く』『まっとうな経済学者の「お悩み相談室」』(以上、武田ランダムハウスジャパン)などがある。
✅ 完璧な計画は幻想である。
✅ 小さな失敗を恐れず挑戦しよう。
✅ 変化に順応できる者だけが生き残る。
私たちはまず「失敗」を前提とする仕組みをつくる必要がある。
ティム・ハーフォード著『アダプト思考』
400ページもある本書だが、変化の速い複雑な世界では「確実な設計図は不可能」だ。
「計画に時間をかけすぎず、失敗を恐れずトライ・アンド・エラーで、どんどん新しいことをやろう!」
それが「アダプト思考」。
リベシティの考え方に合った書籍である。
本書は現代社会の根本的な特性である「不確実性」を直視し、それに対する最も効果的な対処法として、生物進化の普遍的原理を応用した「アダプト思考」を体系的に提示している。
「進化はあなたが思っているよりも賢い」
『アダプト思考』
本書のタイトルの「アダプト」とは「適合する」「順応する」という意味。
なぜ計画は通用しなくなったのか
最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。
生き残って進化できるのは、環境に適合し変わることができる者なのだ。
チャールズ・ダーウィン著「種の起源」より
⇒ 複雑すぎる現代では計画通りにいかない。
市場や技術、働き方が常に変化する現代社会では、先を読んで完璧な計画を立てるのはほぼ不可能。
予測よりも柔軟性が求められる。
ダンカン·ワッツ著「偶然の科学」
⇒ 現実、偶然が支配しているだけ。
⇒ 成功は運とタイミングの産物である。
⇒ 複雑なシステムを正確に予想できる人はいない。
1つの要因で結果は決まらない。
先をゆくものは、”手を出してみた”という点で他者よりも優れている。
進化は偶然から生まれる
変異と選択を繰り返す進化のアルゴリズムは、問題が変化しつづける世界で解決策を探そうとするものである。
ティム・ハーフォード著『アダプト思考』
⇒ 試して失敗したものが、進化の母となる。
仮想生物の進化実験では、意図せぬ変化が多様な形態を生んだ。
自然界でもビジネスでも、予想外の結果が生き残る鍵になる。
3つの基本原則で行動せよ
新しいアイデアを生み出すには、まわりに同調する人間の心理を克服しなければならないし、体制派に打ち勝たなければならない。
ティム・ハーフォード著『アダプト思考』
❶新しいことを試す。
❷失敗しても被害が小さいよう工夫する。
❸失敗を認め、学びに変える。
⇒ 小さな挑戦、小さな失敗、素早い認知。
この3ステップこそがアダプト思考の基盤である。
失敗を学習の機会として取り入れる必要がある。
グーグルも「失敗」を重ねて強くなった
「一度くらい正しくないことをやってみよう」ートリスタン・ツァラ
ティム・ハーフォード著『アダプト思考』
Google会長だったエリック・シュミットはこう語る。
「グーグルでの自分の仕事は、自分が意思決定することではなく、社内の議論を促す触媒となり、ほかの社員が決定に至るようにさせることだと考えている」
グーグルは「実験的な試みの多くは失敗する」と知った上で、社員が試行錯誤を繰り返すことを企業文化として持っている。
例えば、Googleの「20%ルール」がある。
従業員が「20%の時間を有用なプロジェクトに費やす」ことを許容している。
その結果、GoogleAdsense(グーグルアドセンス)は生まれている。
一部の人にとって、無関係ではないだろう。
⇒ 実験文化が組織を進化させる。
SNS事業の失敗も、ロボット開発の失敗も、グーグルは挑戦をやめなかった。
失敗から学ぶ文化が、変化に強い企業体質を支えている。
私たちに足りないもの
「挑んだ。失敗した。だからどうした。また挑め。また失敗しろ。前より上手に失敗しろ」ーサミュエル・ベケット
ティム・ハーフォード著『アダプト思考』
⇒ 「失敗を許す土壌」がない。
日本の大企業はリスクを恐れ、事なかれ主義に陥っている。
だからこそ、今こそアダプト思考が必要だ。
変化に適応できなければ、企業も個人も衰退する。
「損失との和解をしていない人は、そうでなければ受け入れられないようなギャンブルを受け入れる可能性が高い」と著者は語る。
「損失との和解」は当人の精神が大きく影響する。
行動経済学の理論の一つに「プロスペクト理論」がある。
人は利益を得る喜びよりも、損失を被る痛みの方が大きく感じられるというもの。
この損失回避の傾向が、初期の失敗から学ぶどころか、さらに状況を悪化させる悪循環に陥らせてしまう。
実験の多くが失敗に終わることを否定しない。それでも実験する価値があるわけを、ここでもう一度思い出してほしい。
ティム・ハーフォード著『アダプト思考』
モーガン・ハウセル 著『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』
あなたの投資判断は「いつ、どこで生まれたか」で決まっている
モーガン・ハウセル 著『サイコロジー・オブ・マネー』
投資も同じで、一時的な損失は罰金ではなく、リターンを得るために必要な「入場料」として受け入れる精神が必要である。
まとめ
✅ 「失敗に優しい環境」が挑戦を後押しする。
✅ 1つの成功の裏には無数の失敗がある。
✅ 素早くフィードバックを得て、学びに変えるべし。
✅ 意思決定の柔軟性が、最大の競争力になる。
✅ 未来は「適応力」を持つ人に開かれている。
⇒ 挑戦を恐れるな、変化を受け入れよ。
「行動し、失敗し、適応せよ!」
大切なのは、失敗を恐れぬ勇気を持つことだ。失敗することを怖がっていたら、成功をつかむことはできない。
ティム・ハーフォード著『アダプト思考』
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆