- 投稿日:2025/06/17
- 更新日:2025/10/10

はじめに
こんにちは、ビジネスマナー講師のモニカです。
「上司やお客様にお願いするとき、言いづらいな…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
見込み顧客、取引先、お客様そしてチームメイト。
ビジネスの現場では“信頼される人”かどうかが、チャンスや成果に大きく関わってきます。
ところが、そんな大切な信頼を――
「言葉遣いひとつ」で、知らず知らずに損なっていることがあるとしたら…。
仕事での会話やメールで普段、何気なく使っている言葉。
「伝わっているはず」ではなく、**「どう伝わっているか」**が大切です。
中でも、印象を大きく左右するのが“クッション言葉”
本投稿では、信頼を生む言葉遣いのポイントと、
すぐに使えるクッション言葉の例を、社会人すべての方に向けて紹介します。
言葉遣い、とくにクッション言葉をマスターすることで、単なる「丁寧に聞こえる」以上に、信頼・人間関係・仕事の進めやすさなど、ビジネスの本質的な力に直結します。
クッション言葉とは?
〜“ワンクッション”が信頼を生む理由〜
あなたが上司に何かお願いしたいとき、
ただ「これ、見てください」よりも、
「恐れ入りますが、こちらご確認いただけますでしょうか」と言った方が、
印象がやわらかく、受け入れやすいと思いませんか?
このように、伝えたい本題の“前”に、緩衝材のような言葉をそえるのが「クッション言葉」です。
✅ クッション言葉とは?
相手に配慮を伝え、やわらかく丁寧に本題へ入るための“前置き表現”のこと。
特にビジネスでは、「唐突に言う」ことによる誤解・不快感を防ぎ、信頼を守るために不可欠です。
✅なぜビジネスでは必要?
命令や否定の印象をやわらげ、対立を避ける
相手への敬意・配慮が伝わる
話しやすく、聞かれやすい関係が築ける
特に、立場が異なる人(上司・部下・取引先・お客様)との会話では、
「いかに伝えるか」が関係性を左右します。
✅ クッション言葉は“気づかいの見える化”
口調や表情だけでは伝わりづらい気づかいも、
言葉にして表すことで、より相手に届くようになります。
そして何より、
「この人は一緒に仕事していて心地いい」
と思ってもらえるようになるのが、最大のメリットです。
どんなクッション言葉があるの?
〜今すぐ使える!シーン別フレーズ集〜
クッション言葉にはいろいろな種類がありますが、
使いどころをおさえておけば、難しくありません。
ここでは、ビジネスでよく使う場面別に、すぐに使える表現をご紹介します。
✅ ① 依頼するとき
・「してください」→「お手数ですが、ご対応いただけますでしょうか」
・「これ送ってください」→「恐れ入りますが、こちらをお送りいただけますか」
・「ちょっといいですか?」→「差し支えなければ、少しお時間をいただけますでしょうか」
✅ ② 断るとき
・「できません」→「申し訳ありませんが、今回は対応が難しい状況です」
・「無理です」→「恐れ入りますが、他の予定が入っておりまして…(提案)」
・「それは無理」→「大変恐縮ですが、そのご提案は今回は見送らせていただければと思います」
✅ ③ 確認・指摘するとき
・「それ違います」→「失礼ですが、こちらの認識に少しズレがあるようです」
・「この数字おかしくないですか?」→「念のための確認なのですが、この数字について再確認をお願いできますか?」
・「間違ってます」→「もしかすると、こちら少し修正が必要かもしれません」
✅ ④ 提案・アドバイスするとき
・「こうしたほうがいい」→「一つの案としてですが、こうしてみるのもよいかと思います」
・「そっちの方がいい」→「もしよろしければ、こちらの方法もご検討いただけますか」
・「そのままじゃダメです」→「改善の余地があるように思いますが、いかがでしょうか?」
✅ ⑤ フォロー・お願いのとき
・「確認しました?」→「ご確認いただけましたら幸いです」
・「早くしてください」→「恐縮ですが、〇日までにご対応いただけますと助かります」
・「返事ください」→「お忙しいところ恐れ入りますが、ご返信いただければ幸いです」
📌 ポイント
言葉の“最初に添える”だけで、印象は激変します。
クッション言葉の“型”を覚えておくと、自然と使えるようになります。
🟦 第4章:クッション言葉の効果
〜たった一言が、信頼・関係・成果を変える〜
クッション言葉は、単なる“丁寧表現”ではありません。
相手への気づかい・配慮・敬意を“言葉として可視化”するものです。
では、なぜこれほどまでにビジネスで重宝されるのでしょうか?
✅ ① 信頼される人になる
「恐れ入ります」「お手数をおかけしますが」などの一言があるだけで、
「ちゃんとしてる人だな」「気持ちよく話せるな」と思ってもらえます。
➡ 第一印象・人間関係の構築に圧倒的に有利!
✅ ② 指摘・お願い・断りが通りやすくなる
どんなに正しい内容でも、直接的な物言いだと反発されてしまうことも。
クッション言葉があれば、相手も**「受け入れる準備」**ができます。
➡ トラブル・摩擦・対立を避けながら、本題を伝えられる。
✅ ③ 「感情の衝突」を未然に防ぐ
ビジネスの多くのミスや不信感は“言い方”にあります。
クッション言葉で「敵意なし」「配慮している」と伝わると、感情的な誤解を防げます。
➡ 失敗や遅れがあっても、関係が壊れにくい!
✅ ④ 年齢・立場を超えて「安心」な関係を築ける
上司・部下・取引先・顧客など、関係性がさまざまな中でも、
共通して使えるのがクッション言葉の強み。
➡ 「この人なら大丈夫」と思ってもらえる“安心感”を与える。
✅ ⑤ “言葉遣い”で差がつく=成果にもつながる
実は、昇進・評価・指名・依頼…
すべてに共通するのは「信頼される人間かどうか」。
クッション言葉は、その基礎です。
➡ 人間性やマナーが“仕事の評価”として返ってくる。
🎯まとめ:
クッション言葉は、
✔️ 信頼を得る技術
✔️ ストレスを減らす技術
✔️ 自分と相手の関係を守る技術
「言い方ひとつ」で、相手の反応も結果も変わります。
小さな言葉が、ビジネスの空気を変えるのです。
🟨 最後に:言葉遣いは「信頼の土台」
ビジネスの現場では、「何を言うか」よりも「どう伝えるか」が信頼を左右します。
クッション言葉は、たった一言で人間関係や評価を大きく変える“武器”です。
丁寧さは、気配りの表れ。
そしてその積み重ねが、チャンスや成果につながっていきます。
「自分の言葉で人を動かせる人」になっていきましょう。
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