- 投稿日:2025/07/31
- 更新日:2025/09/30

大きな地震が発生したとき、津波のリスクがある地域では「一刻も早く避難する」ことが命を守る鍵になります。突然の揺れに慌てないためにも、日ごろから準備しておくことがとても大切です。
2024年元日に発生した能登半島地震で、私はあの地震を現地で経験しました。
大きな揺れのあと、津波警報が鳴り響き避難、そのご帰宅。
実際に避難して改めて日頃から防災の準備が大事だと実感させられました。
この記事では、津波避難を想定して今からできる5つの防災対策を紹介します。
1.避難場所と避難経路の確認
まず、自宅や職場、学校など、生活圏にある「津波避難場所(高台や避難ビル)」を確認しておきましょう。
能登半島地震の際に「考えることはみんな同じ」と言わんばかりに、同じ場所へ避難する車が多く、道路がやや渋滞しました。
避難所までの最短ルートはもちろん、通れない場合を想定して複数のルートを把握しておくと安心です。
できれば、家族と一緒に実際に歩いたりして移動してみて、所要時間を測っておくと、よりリアルに避難のイメージができます。
2.ハザードマップで危険エリアを把握
自治体のウェブサイトや配布資料から、津波のハザードマップをチェックしましょう。
自宅、職場、子どもの通学路などが津波の浸水エリアに入っていないかを確認することが重要です。自分の住んでいる場所が「安全かどうか」を知ることが、次の行動への備えになります。
私は住んでいる場所が「安全かどうか」を瞬時に把握できずに、まずは津波状況を知ろうとして、避難のタイイングが遅れました。
津波が発生した場合、津波の到着は秒との戦いです。
いざという時に判断を遅らせないためにも、事前の確認は大事です。
宮城県南三陸町にある「南三陸町防災対策庁舎(旧南三陸町防災対策庁舎)」
東日本大震災(2011年3月11日)で津波により被災した鉄骨造3階建て庁舎の遺品構で、壁や窓が失われ、赤い鉄骨のみが残る特徴的な姿です。
津波の恐ろしさが想像できます。
現在は震災遺構として保存され、南三陸町震災復興祈念公園の一部として、津波の見通しや予防を今後に伝える役割を担っています。
3.緊急情報の受け取り手段を複数用意
津波警報や避難指示は、いかに早く受け取れるかが命を分ける場合も。
防災アプリ(Yahoo!防災速報など)をスマホに入れておくのはもちろん、停電時に備えて防災ラジオやワンセグ付き端末の用意もしておきましょう。
私はは自治体の防災メールを登録していたので、津波情報が比較的早かったです。
私の住んでいる地区は富山県東部で、比較的、地震の被害が少ない地域で、メディアでは情報が取り上げられていませんでした。
そのため自治体の防災メールは、地域に特化した情報を素早く得られて助かりました。
いざというときの命を守るためにも、登録しておくのがおすすめです。
4.持ち出し袋は“最低限”をすぐ取れる場所に
津波避難はスピードが命。
時間をかけて荷物をまとめる余裕はありません。
持ち出し袋には、飲料水、ホイッスル、モバイルバッテリー、簡易ライト、現金、身分証明書、携帯食など「最低限の必需品」に絞るのがポイント。
玄関や車の中、寝室の近くなど、サッと持ち出せる場所に常備しておきましょう。
【能登半島地震の経験から】本当に必要な5つの防災グッズ
石川県在住のふもさんはリベ友さんで震源地に近い場所にお住まいです。
実際に経験された方の声は大事な一次情報です。
何を揃えていいかわからない場合は、生の声を参考にしましょう。
5.家族との安否確認方法を決めておく
災害時は連絡が取りづらくなることもあります。
災害用伝言ダイヤル(171)やSNS、LINEの安否確認スタンプなど、家族で使いやすい手段を事前に共有しておきましょう。
また、万が一離れ離れになったときに備えて「集合場所」をあらかじめ決めておくことも大切です。
備えがあえると行動が変わる
あの地震の経験を通して感じたのは、「備えや知識があるかどうかで、行動が変わる」ということでした。
どれも特別なことではありませんが、事前に備えておくかどうかで「その時」の行動が大きく変わります。自分と家族の命を守るために、今できることから始めてみましょう。