- 投稿日:2025/12/19
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はジェシー・スタイン著『スーパーストック発掘法』2014年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
筆者:ジェシー・スタイン
米国のトレーダー。
短期間で莫大な利益を上げつつ、壊滅的な損失も経験。その実体験から「投資哲学」と「心理の制御」を中心に語る投資家。
怪しい感じでいうなら、たった28カ月で1万4972%のリターンを叩き出した投資家である。
が、その前に何度も大失敗(レバレッジ)をして資金を失いボコボコにされたことも赤裸々に本書では書かれている。
この点からわかることは、大失敗といっても立ち直れるだけの余力を残していた点である。
✅ 投資は「伝統」を疑う姿勢が成否を分ける。
✅ 群衆と距離を置き、自分で判断する勇気を持て。
✅ 手法以上に「心理のコントロール」が核心である。
正しい考え方は投資で成功するために不可欠である。
異議を唱える人が多いかもしれないが、物の見方は銘柄を選択する能力よりもはるかに重要だと私は固く信じている。
ジェシー・スタイン著『スーパーストック発掘法』
「投資の王道」を信じていれば安心だろうか?
「よく知っている銘柄を買え」
「ETFを長期で持て」
こうした常識を疑った人物がジェシー・スタインである。
彼は伝統を打ち破り、大衆から距離を取ることで、驚異的な成果と致命的な失敗を繰り返した。
本書は成長株投資(グロース投資)を推奨する本。
ファンダメンタルズとテクニカル分析を組み合わせたハイブリッド型で保有期間は8ヶ月程度のトレードをしている。
本書はマジョリティーの逆をついて、外れ値の出現に賭ける方法なのでハイリスクハイリターンといえる。
ファンダメンタルズ分析:国や企業の経済状況や財務状況などの基礎的要因をもとに、資産や株式の本質的な価値を評価し、将来の価格動向を予測する手法。
企業の利益や成長性、財務指標(PER、PBR、ROEなど)を分析し、現在の株価が割高か割安かを判断する。高配当投資やバリュー投資において広く使われている。
テクニカル分析:過去の価格動向や売買高などのチャートデータのパターンを解析し、将来の値動きを予想する手法。
価格の動きを中心に売買のタイミングを判断するため、特に短期投資やトレードに用いられる。
情報提供を目的としたものであって、売買の推奨を目的としたものではない。ご注意を!
一般的に推奨できるものではないので、考え方のみに注目する。
その経験から導かれた考え方は、投資だけでなく「情報に流されない生き方」のヒントにもなる。
「誰もが知っていることに価値はない」
市場から富を得た1%の人は、人とは違うことをやっている人であることも忘れてはいけない。
『スーパーストック発掘法』
株式市場における強いリターンには巨大なお金が必要になる。
①銘柄を選択し、②ローリスクの仕掛けを提供してくれるまで忍耐強く待ち、③将来的にどうするかを心に思い浮かべたら、静かに座り、リラックスして忍耐強い禅マスタートレーダーになれ
ジェシー・スタイン著『スーパーストック発掘法』
投資の伝統は危険な落とし穴
ほとんどの投資家は何を買うか、いつ買うかを研究するのに99%の時間を費やす。売りについては漠然と株価が上がったら将来のどこかで売ろうと思うだけだ。
ジェシー・スタイン著『スーパーストック発掘法』
⇒ 既存の常識は大衆を縛る。
投資の世界には「伝統」と呼ばれるアドバイスがいくつも存在する。
たとえば「よく知る銘柄を買え」という教えは、一見するとリスクを減らす合理的な行動のように見える。
だがスタインはそれを真っ向から否定する。
なぜなら「よく知る銘柄」とは、すでに多くの投資家の目にさらされ、情報が出尽くし、価格に織り込まれた存在だからだ。
そこに新しい成長や飛躍の余地は少ない。
むしろ、安心感の裏に潜む「思考停止こそが最大のリスク」である。
株価が上昇しているときに売ることを少しでも考える投資家はほとんどいない。高揚感に包まれ、テクニカル的に極端な状態になると、彼らは「今回だけは違う」と思うのだ。人と違うことをする勇気を持とう。だれもが株価が崩壊すると売る。あなたは株価の上昇で売る人になれ。
ジェシー・スタイン著『スーパーストック発掘法』
他にも、ETFや投資信託ではなく、個別株を買えと言ったり、財務指標(PER、PBR、ROEなど)だけでなく、チャートも見なさい。
分散化をするのではなく、優良の株にのみ投資せよ。
株に執着しないで活力を失うな。
金融ではなく、心理学を学べ。
成功水準に達したら動きを止めずに、瞬時に売れるように心の準備をしておけ。
他人だけから学ぶのではなく、自分の成功と失敗から学べ。など
トレーダー向けの内容が多いが、群衆心理の裏を進むとはどういうことなのかといった視点では参考になる。
インデックス投資は市場全体に分散投資することが基本だが、実際には特定の市場や銘柄に資本が偏ることになる。
世界株インデックスでも米国株や大型ハイテク株(マグニフィセント・セブン:GAFAM+テスラとエヌビディア)に集中しており、これらの銘柄が調整局面に入るとインデックス全体も大きく影響を受ける。
オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)でのマグニフィセント・セブンが占める割合は2025年時点で約15~20%。
そして、日本円ベースでオルカンの純資産総額は約7兆5500億円である。
テクノロジーと関連サービスが主体のため、「セクター」もテクノロジー、ソフトウェア、半導体、eコマース、自動車に偏っている。
一見分散されているように見えても、上位銘柄が特定の産業に集中していると、事実上数社への依存度が大きくなる可能性もある。
つまり、個別銘柄のリスクは軽減されるが、市場全体のリスクは避けられない。
企業に不正があっても、インデックス投資で資金が流れれば、株価下落といった社会的制裁が機能しない場合もある。
また、特定国や通貨への依存も為替リスクなどもある。
ただ、単純な日本円の現金だけで保有するよりはかなりマシなのも事実。
どのような形でも失う可能性(リスク)があることを忘れてはいけない。
あまりにも富が偏ると、その富が崩れるのを防ぐためにさらに偏ることになりかねない。
投資初心者への私からのアドバイスは、自分自身の「基本的」でシンプルな投資戦略を開発し、ほかのことは無視してそれに忠実に従うことである。
ジェシー・スタイン著『スーパーストック発掘法』
とはいえ、インデックス投資は手間のかからないベターな戦略であることは間違いない。

ナシーム・ニコラス・タレブ著『まぐれ 投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか』
投資の成功には多くの場合「まぐれ」が関与する。
勘違いするな。
君が成功したのはとにかく試して、市場から退場しなかったからだ。
賭けに当たった人はお金持ちの有名人になって人前に出てくる。 賭けに負けたそれ以外の人は人前に現れず、分析対象から消えていく。 かわいそうに。
ナシーム・ニコラス・タレブ著『まぐれ 投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか』
大衆とメディアから距離を取る
本当に自分の意思で人と同じ道を進んでいるのか、常に確認せよ。
トレードせよ、もっとトレードせよと叫ぶ。
人生において99%の時間帯で正しいことをするのは難しいことだ。
最も難しいのは、ノイズを排除し、先入観を持たずにリサーチを行い、自分自身で判断し、自分自身で結論を出すことである。
ジェシー・スタイン著『スーパーストック発掘法』
⇒ 群衆心理に飲み込まれるな。
市場の動きを見ていると、多くの人は「皆が買っているから自分も買う」という安心感に流されがちだ。
メディアもまた、その心理を強化する存在である。スタインはCNBCのようなニュース番組を「1秒も見るな」と言い切った。
(CNBC:米国を拠点とする世界最大級の金融・経済・ビジネス専門テレビチャンネル。日本版の「日経CNBC」もある。)
メディアはTVだけでなく、Youtube、記事、雑誌、他者からの情報も同じだ。
そこには未来を見抜く独自の思考ではなく、集団思考を拡散する仕組みしかない。
市場で最も儲かるのは、だれもが話さないような株だ。マスメディアはこうした株を初期段階で推奨してくることはない。
ジェシー・スタイン著『スーパーストック発掘法』
群衆に追従すれば、一時的には「仲間意識」や「安心感」が得られる。
しかし、市場はいつか必ず群衆を裏切る方向に動く。
歴史的なバブルも暴落も、群衆が一方向に傾いたときに起こった。
だからこそ必要なのは「他人の声を消し、自分の頭で考える力」である。
投資家に求められるのは情報の多さではなく、情報との距離の取り方なのだ。
「やってはいけないこと」リスト
規律を失うな!
レバレッジを掛けすぎる!
「ギャンブル」はするな!
ヒーローになろうとするな!
「市場」をトレードするな!
オプションに投資するな!
「生活の糧」にならない戦略に投資するな!
「リベンジトレード」は絶対にするな!
ジェシー・スタイン著『スーパーストック発掘法』
リベンジトレードとは、取引で損失を出したトレーダーが、その損失をすぐに取り戻そうと感情的に取引を繰り返し、結果的にさらなる損失を招く行為のこと。

エドワード・チャンセラー著『バブルの歴史』
金融バブルは「市場性」「通貨と信用」「投機」という三つの要素が十分に揃ったときに、わずかな火花によって引き起こされる。
心より軽いものは何か。思考である。 では、思考より軽いものは。 このバブルの世界だ
エドワード・チャンセラー著『バブルの歴史』
成功は心理コントロールに宿る
荒巻く海だろうと、自分を制御できるのは自分だけだ。
自分が正しいと疑う余地のないほど確信したときほど人間にとって恐ろしいことはない
ジェシー・スタイン著『スーパーストック発掘法』
⇒ 投資の9割は精神力で決まる。
⇒ 独自の視点がチャンスを呼ぶ。
投資で勝つための技術や理論は数多く存在する。
しかし、スタインが繰り返し強調するのは「心理コントロール」の重要性だ。
彼は「投資は1%の閃きと99%の心理コントロール」と表現した。
極端な利益を得た後、人は慢心し、さらに大きなリスクを取ってしまう。
逆に大きな損失を経験すれば、恐怖に囚われて市場から退場してしまう。
スタイン自身、破滅的な損失を経験したが、それでも市場に戻れたのは「恐怖や欲望に支配されない姿勢」を持ち続けたからである。
つまり投資で成功するとは、銘柄選びの巧拙や手法の優劣ではなく、自らの心をコントロールする力をどれだけ養えるかにかかっている。
投資は結局、知識の勝負ではなく「精神の勝負」なのだ。
人生における成功の基本は健康であることだ。
健康は富の基本であり、幸福の基本でもある。
ジェシー・スタイン著『スーパーストック発掘法』
私たちに必要なのは、時間ではなく、エネルギーであると著者は語る。
トレードであれ、人生の他の局面であれ、高いエネルギーこそがピークパフォーマンスの重要な要素である。
トレードで何度も精神的に追い詰められた経験からなのか、ピークパフォーマンスを作り出す最も重要な要素が栄養摂取と健康なライフスタイルを維持することというのは興味深い。
心理学と人間の行動、特に市場に関する人間の行動について学ぶことを是非ともお勧めする。
ジェシー・スタイン著『スーパーストック発掘法』
投資の伝統は、しばしば「安全」や「合理性」を装っている。
しかし、その実態は「大衆にとっての安心感」にすぎない。
スタインはその安心を拒絶し、伝統の枠を壊すことで新たなチャンスを掴んできた。
常識を疑い、他人と逆を行く。
その勇気こそが未来を切り開く武器である。
市場はいつも「伝統に従う者」ではなく、「伝統を超える者」に報いる。
スタインの歩みはそれを証明している。

リチャード・スミッテン著『世紀の相場師ジェシー・リバモア』
著者が読むのをオススメしている本。
1929年の世界大恐慌において、リバモアは暴落を予測し、一人勝ちをおさめた「伝説の相場師」。
しかし、その最後は巨万の富と引き換えに人間関係や自己の安寧を失い、私生活の破綻と悲劇的な結末を迎えている。
空売りや投機家であっても、トレンドを重視し、資金管理を徹底し、群衆心理を逆手に取り、規律を守る。
「王道」の戦略を持っているのは興味深い。
マーク・ダグラス著『ゾーン 「勝つ」相場心理学入門』
言い換えるなら、「トレードの心理学(サイコロジー・オブ・トレード)」
こちらも短期取引の本なので推奨はできないが、著者がトレード心理について理解するなら読むのをオススメしている本。
多くの人はチャート分析といった投資手法に絶対的な答えを求めるが、マーケットに「100%当たるサイン」は存在しない。
プロは、勝率が60%であっても、それを繰り返すことで利益が積み上がると理解している。
要素だけ抽出すれば、「リスクを取る」という考え方に真摯であることがわかる。
まとめ
✅ 投資は「伝統」を疑う姿勢が成否を分ける。
✅ 群衆と距離を置き、自分で判断する勇気を持て。
✅ 手法以上に「心理のコントロール」が核心である。
重要なのは、日々楽観的に過ごすことを習慣づけることである。
ポジションが損切りに引っかかっても気にすることはない。
それもゲームの一部なのだ。
ジェシー・スタイン著『スーパーストック発掘法』
⇒ 投資で勝つためには、常識を疑い、群衆から距離を取り、心理を制御する勇気が必要である。
⇒ ビジネスでも、投資でも、他が「めんどくさい」と思えることをできるかが重要である。
⇒ それが自己理解だ。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆
