- 投稿日:2025/11/09
- 更新日:2025/11/16
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は大原昌人著『会社の売上を爆上げするYouTube集客の教科書』2022年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:大原 昌人
株式会社ダニエルズアーク代表取締役。YouTubeプロデューサー。元「楽天市場」プロデューサー。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、楽天株式会社に入社。データ分析力を買われてクリエイティブ部門に配属。
✅ YouTubeの目的は再生数ではなく本業収益の最大化である。
✅ 勝敗を分けるのは「始め方」と「継続」である。
✅ 動画は人件費ゼロの営業マンとして機能させるべきである。
正しく使うのであれば、あなたのビジネスの売上が爆上げするだけではなく、世の中に認められ注目される、そんな爆発的な威力を発揮します。
そう、そのツールとは「YouTube」です。
大原昌人著『会社の売上を爆上げするYouTube集客の教科書』
「YouTubeを始めたいけど、何からやればいいかわからない」
「再生数は伸びたのに、売上は増えない」
そんな企業が陥るのは、“数字の幻想”だ。
本書は、YouTubeを単なる広報ツールではなく、売上を生み出す営業装置として再定義する。
「登録者数や再生数を追うな。本業の収益を上げろ」
大原氏が説く「企業が勝つためのYouTube戦略」を3つの視点から掘り下げていく。
なお、大前提としてvidIQ(ビッドアイキュー)と呼ばれるGoogle Chromeブラウザの拡張機能である「YouTube分析ツール」の導入が推奨される。
vidIQは、無料で基本機能が使える上に、YouTube公認のツールということもあって、海外ユーチューバーから根強い人気を誇っている。
別のユーザーの方で「vidIQ」の使い方はノウハウ図書館に投稿されているので、vidIQと検索してみると良い。
ライバルの調査やテーマ選定、自身のチャンネル分析に大きく貢献してくれる。
別の書籍でも、別の人間が紹介しているので筋がいいだろう。
企業として、YouTubeチャンネルを開設するのであれば、目標は開設から半年で登録者数1000人、1年で3000人とのこと。
これは全ユーチューバーの上位1%に入り、黒字化のめどがついていく。
『会社の売上を爆上げするYouTube集客の教科書』
企業が目指すべきは「広告収入」ではない。知ってもらい、来てもらう。
利用者数でいえば実は40代が最多です。さらに最近では中高年にも認知が広がって、60代でも半数近くがYouTubeを利用しています。つまりYouTubeはもはや若者向けではなく、かつてのテレビのような全年代向けのメディアに進化しているのです。
大原昌人著『会社の売上を爆上げするYouTube集客の教科書』
2024年10月時点で日本内での視聴者は7,300万人とGoogleが公式発表しており、中でも、45〜64歳の利用者は約2,900万人と引き続き高水準で、同世代人口の80%以上を占めている。
YouTubeを視聴するタイミングについてのトップ3は、
・「夜自宅でくつろいでいるとき」
・「日中自宅でくつろいでいるとき」
・「就寝前」
となっており、身近な娯楽として習慣的に利用している人が多い。
良く視聴されている時間帯が18時以降なのも、そのためである。
テーマによっては朝の通勤時間帯を狙うのも良いだろう。
参考外部サイト:【2025年7月最新版】SNS媒体別利用状況を調査!年代別、利用数・利用率や目的を比較
市場の飽和や他動画プラットフォーム(例:TikTokやNetflix、TVerなど)への一部ユーザー移行もあるが、YouTubeが依然として最大級の動画プラットフォームであることに変わりはない。というのが現状である。
数字の罠から抜け出せ──KPIを“売上”に転換せよ
YouTubeは現代の発明である。活版印刷と同じ凄さがある。
あなたの会社はコアなファンだけが見る地方局ではなく「広く浅く」がモットーの全国放送局を目指してください。その方が、YouTubeという媒体を使っていろいろなことができるからです。
大原昌人著『会社の売上を爆上げするYouTube集客の教科書』
⇒ 見るべきは「再生数」ではなく「収益構造」である。
多くの企業がYouTubeを始めるとき、最初に注目するのは再生回数や登録者数だ。
だが、大原はその数字を「錯覚」と呼ぶ。
再生数は一見成果に見えるが、実際に本業の売上へつながっていなければ意味がない。
再生数が伸びても顧客が動かないのは「関心」を「行動」に変換できていない証拠である。
ある日、何かしらの小ヒットが生まれるので、その小ヒットを量産してブレイクの流れに乗るというわけです。つまり「半年100本」というのは、YouTubeからの評価を勝ち取るとともに、「YouTubeのお作法」を身につけるための修業期間ということになります。
大原昌人著『会社の売上を爆上げするYouTube集客の教科書』
「YouTubeの目的は広告収入ではなく、自社の収益を上げることだ」
この言葉に、彼の楽天時代の経験が凝縮されている。
彼は「ラクマ」や「スーパーSALE」を通じ、膨大なデータ分析と流通設計を行い、1週間で683億円の売上を生んだ。
そこから導き出されたのは、数字はゴールではなく、顧客行動を設計するための中間指標にすぎないという真理である。
本書ではKPI(重要業績評価指標)を「登録者数→コンバージョン率」へ転換することを提唱している。
コンバージョン率 広告インタラクション 1 回あたりのコンバージョン数です。
コンバージョン率は、コンバージョン数を、同じ期間中にコンバージョンまで追跡できる広告インタラクションの合計数で割ったものです。たとえば、インタラクション数が 1,000 回でコンバージョン数が 50 回の場合、コンバージョン率は 50 ÷ 1,000 = 5% で、5% になります。
参考外部サイト:Google広告ヘルプ(公式)
動画1本ごとに「問い合わせ」「資料請求」「購入」といった行動を明確に定義し、その導線をファネル構造として設計する。
YouTubeを「視聴メディア」ではなく、リード獲得の主戦場に変える発想だ。
つまり、成功とは“何人に見られたか”ではなく、“何人が本業の顧客になったか”で判断される。
これが大原の言う「KPIパラダイムシフト」であり、データを「売上の地図」に変える戦略である。
戦略なき動画は沈む──「始め方」が9割を決める理由
親しみやすい面白いチャンネルなら、聖地巡礼してみたくなるものだ。
YouTubeは2,000人の3%ではなくて30万人の0.3%を狙っていくのに適した媒体だからです。ターゲットを広めに設定すると、自社商品にさほど興味がない人も対象になるためコンバージョン(潜在顧客から見込み顧客への転換点)は低くなりますが、認知は確実に広がり、ブランディング効果も発生します。
大原昌人著『会社の売上を爆上げするYouTube集客の教科書』
⇒ 最初に「誰に、何を、なぜ見せるか」を決めよ。
著者は、「YouTube集客は始め方で9割決まる」と断言する。
多くの企業は撮影や編集といった“見た目の工程”に力を入れるが、最も重要なのは動画を出す前の設計段階である。
まず行うべきは「ターゲットの明確化」だ。
普段あなたの会社が狙っている層を、そのままチャンネルのターゲットにすればいいのです。
大原昌人著『会社の売上を爆上げするYouTube集客の教科書』
建築会社なら「家づくりに不安を持つ層」、士業なら「初めて相談する見込み客」など、具体的な課題を持つ層に絞り込むことが必須となる。
この絞り込みが甘ければ、どれだけ再生されても売上にはつながらない。
「あえて若い人向けにしてみよう」などと考える必要はない。
次に設計すべきは「導線」だ。
動画の内容・タイトル・サムネイルは、単に目を引くためのものではなく、本業のファネル(顧客が商品やサービスを認知してから購入に至るまでの行動プロセス)に組み込む設計要素でなければならない。
視聴から行動までの“動線マップ”を描くことで、YouTubeはマーケティングの中核として機能するようになる。
そしてもう一つのポイントが「継続の仕組み化」である。
多くの企業は最初の数本で息切れする。
ジャンルやテーマにもよりますが、目安は「半年100本」です。週4~5本ペースで更新を続け、投稿した動画が累計100本を超えたあたりから「定期的に更新している信頼できるサイト」とYouTubeに認識され、露出が増えていきます。
大原昌人著『会社の売上を爆上げするYouTube集客の教科書』
大原はそれを防ぐために、楽天で培ったPDCA運用の思想を転用している。
動画を1本投稿すれば、何かしらの発見や収穫があるはずである。
「全然見られない」
「作成に時間がかかった」
「悪意のあるコメントが目立つ」
「何故か伸びた」
些細なことも立派な情報である。
YouTubeアナリティクスもあるので、数字での情報収集は簡単だ。
PDCAは動画がある程度貯まってからではなく、こまめにできれば毎日確認する意欲が必要である。
人間は少しずつでも日々前進している実感がないと空しくなるものである。
だからこそ、動画運営を経営の一部として捉え、スケジュール管理・分業・分析の仕組みを組み込むことで、運用が「習慣」から「システム」へと昇華する。
成功している企業の裏には、継続を支える「仕組みの筋肉」がある。
「始め方」とは、まさに設計と継続の両輪を整える行為なのだ。
動画は24時間働く営業マン──見込み客を“教育”せよ
アテンション・エコノミーでは、顧客との接点を増やすことが大事だ。
優秀な「出木杉君」ではなく、何をやってもダメな「のび太君」に教えることを念頭に、のび太君でも理解できるようなコンテンツを作っていると、結果として万人にとってわかりやすい良質な動画になるというわけです。
大原昌人著『会社の売上を爆上げするYouTube集客の教科書』
⇒ YouTubeは営業を自動化する最強の装置である。
企業がYouTubeを使う最大の利点は、動画が「教育」と「選別」を自動で行う点にある。
動画は単なる宣伝ではない。
視聴者を段階的に理解・共感・信頼へ導く“教育装置”なのだ。
特にビジネスの集客であれば、「ショート動画」は飛び道具と考えて、メインは横動画をしっかり撮影・制作すること。
ショート動画は集中力を必要としないため集客には結びつきずらい点は興味深い。
本書で紹介される「ファネル構造」は、この教育のプロセスを体系化している。
雑にまとめると…。
❶検索需要に応えるハウツー系とノウハウ系
❷9割は上級者ではなく初心者向け
❸お高くとまるのではなく、「のび太君」に向けて発信する
❹老舗や一流で敷居をつくらない。
動画が顧客の疑問を解消し、課題を明確化し、解決策として自社のサービスへ導く。
この流れを複数本で設計することで、視聴者が“見込み客”へと変化していく。
現代の消費者は、高いところで澄ましこんでいる人や会社よりも、大衆レベルにまで降りてきてくれる人や会社の方がスマートだと評価するのです。
大原昌人著『会社の売上を爆上げするYouTube集客の教科書』
さらに注目すべきは、「選別のマーケティング」という考え方である。
YouTubeが狙うべきは、マーケティングファネルの4段階のうち、どの部分でしょうか?答えは「認知」と「興味・関心」です。
大原昌人著『会社の売上を爆上げするYouTube集客の教科書』
引用画像:「ファネル」の基礎を知る!マーケティング戦略に必要な知識と活用例
つまりYouTubeとは、営業マンが休むことなく働き続ける24時間稼働の自動販売機のような存在である。
1本の動画が信頼を生み、信頼が購買を生む。
人件費ゼロで動く「動画営業部隊」こそ、企業がこの時代に持つべき最強の資産だ。
大原が説くYouTube戦略の真髄は、“動画の再生”ではなく、“信頼の蓄積”にある。
そこには数字では測れない、ブランドとしての価値形成がある。
もっとも望ましいのは、社長自身が演者となることです。
なぜならYouTubeは属人性が強い媒体で、視聴者は演者が所属する組織(会社)ではなく、演者本人のファンになるからです。
大原昌人著『会社の売上を爆上げするYouTube集客の教科書』
副業で狙う「広告収入」よりも、より長い目と戦略が必要だ。
演者は「校長先生」ではなく、「おもしろい先輩」の親近感も必要である。
企業のYouTubeは採用ツールになる可能性だってあるのだ。
そして、YouTubeチャンネルが成功すれば、「セミナー」・「コンサルティング」・「広告代理店」としてノウハウで稼ぐこともできるようになる。
チャンスを広げるためにも、まずは試してみることである。
決して孫正義になる必要はない。
「ちょっとした成功者」でも、需要はあることを忘れないように。

小山竜央著『〈超完全版〉YouTube大全』
TTPS「徹底的にパクって進化させる」というビジネス・マネジメント手法の略称や山場となる3秒のフックや10秒以内には画面切り替えやアップによる視聴者を飽きさせないための動画編集のコツ、機材選びなど、調査、企画、検証、分析まで大全と銘打つだけあって、その手法はかなり網羅されている。
結論から言うと、今からでも動画マーケティングは遅くありません。 すぐにでも始めるべきです。 また、自分には必要ないと思っている方でも、今一度自分のビジネスを伸ばしていくことの本質を考えてみてください。
小山竜央著『〈超完全版〉YouTube大全』
大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』
「YouTubeで稼ぐ時代は終わった」と聞いたことがあるだろう。
だが、それは“広告収益”の話であり、集客ツールとしてのYouTubeは今が最盛期である。
こちらは、動画を「売るための装置」として再定義した一冊である。
Youtubeが得意なのは、「認知・興味・関心」だ。
いきなり、「購入や申込」にはつながらないことだけは注意しよう。
マーケティングの世界では「ザイオンス効果」という名前がついています。 「人は接触頻度が多くなればなるほど、その対象に対して親近感を持つ」という効果のことです。
大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』
覚詩著『動画ライティングの技術 相手の「ほしい」を引き出す』
多くの投稿者は“バズ”を狙うが、それは短期的な注目でしかない。
一方、視聴者に「理解」と「納得」を与える動画は、信頼を生み、長期的な収益をもたらす。
人を動かす動画には、必ず“構造”がある。
単に情報を伝えるのではなく、視聴者の疑問を一つずつ解消しながら、信頼を積み上げていく構成を台本で設計しているからだ。
大切なのは、「どういう動画なら視聴者は見てくれるのか?」を徹底して考えることです。
覚詩著『動画ライティングの技術 相手の「ほしい」を引き出す』
学識サロンまぁ〜著『“顔出しナシ”でYouTubeで稼ぐ本』
外注がうまくいかない最大の原因は、“人のスキル不足”ではない。
本当の問題は、運営者が「指示を出せる仕組み」を持っていないことにある。
YouTube制作はそのほとんどを外注することが実は可能です。 先行投資することになりますが、チャンネルのコンセプトや企画だけを考えて、他の動画制作作業のすべてを人に任せて稼いでいる人はたくさんいます。
学識サロンまぁ〜著『“顔出しナシ”でYouTubeで稼ぐ本』
オマケ
【本当は教えたくない】書籍と人に会って見えた!YouTubeで収益化するための7つの法則!
企業YouTubeでも『収益化の共通法則』は変わらない。
人に会い、大量の書籍を読んだシロマサル独自調査による黄金即7選を紹介中!
5万円するような情報商材を買うぐらいなら、ノウハウ図書館で書いたから一度見てってや~。
素材に困るなら、ここに無料で使える素材集を用意したので参考にどうぞ。
参考記事:【AIなし!】超有益フリー素材サイト集 25選!:YouTube・ブログ・デザイン・商業案件に!
まとめ
✅ YouTubeの目的は再生数ではなく本業収益の最大化である。
✅ 勝敗を分けるのは「始め方」と「継続」である。
✅ 動画は人件費ゼロの営業マンとして機能させるべきである。
おそらくは、この最初の1本を撮れるかどうかが、企業チャンネルを立ち上げる上での最大のハードルなのでしょう。
大原昌人著『会社の売上を爆上げするYouTube集客の教科書』
⇒ 「再生数よりも、信頼を積み上げろ」
「今すぐやるべきだ」と頭でわかっていたとしても、最初の1歩を踏み出せなければ、意味はない。
それでも、中小含めると数千社が公式チャンネルを運用しているのである。
参考外部サイト:【業界別】2025年企業のYouTubeチャンネル活用事例まとめ
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆

