- 投稿日:2025/11/12
- 更新日:2025/11/13
はじめに:なぜあなたの筋トレは効果が出ないのか?
「毎日腹筋を100回やっているのに、お腹が引き締まらない…」 「YouTubeで話題の〇〇トレーニングを続けているけど変化がない…」
こんな経験はありませんか?
前回の記事「美しく健康に痩せるためのロードマップ!具体的なカロリー、PFC計算の実践例」では、食事管理の重要性をお伝えしました。そして第一回目の記事「健康的に痩せたいあなたへ|食事・筋トレ・時間で理想のカラダを手に入れる方法」でお伝えした通り、ダイエット成功には「食事:運動=7:3」で食事が重要ですが、残りの3割の「筋トレ」も決して無視できません。
実は、筋トレで結果が出ない原因の多くは、「筋トレの3原理6原則」という基本ルールを守っていないことにあります。
テレビやSNSで紹介される「楽して効果が出る」というトレーニングの多くは、この原理原則から外れており、どれだけ頑張っても望む結果は得られません。
今回は、40代・50代女性が筋トレで確実に結果を出すための「3原理6原則」を、自宅トレーニングとジムトレーニングの具体例と共に詳しく解説します。
1. 筋トレの3原理6原則とは?
筋トレを行う上で最低限守るべきルール
3原理:必ず守るべき絶対的なルール
6原則:守ることでより効率的に結果が出るルール
世の中には様々な筋トレ法がありますが、この原理原則から外れたトレーニングでは成果を得ることができません。逆に言えば、この原理原則さえ守っていれば、どんなトレーニング方法でも確実に結果が出るということです。
3原理6原則の全体像
【3原理】
1. 漸進性過負荷の原理
2. 特異性の原理
3. 可逆性の原理
【6原則】
1. 意識性の原則
2. 全面性の原則
3. 専門性の原則
4. 個別性の原則
5. 漸進性の原則
6. 反復性・周期性の原則
一つずつ、わかりやすく解説していきます。
2. 【3原理】必ず守るべき絶対ルール
①漸進性過負荷の原理
筋肉を成長させるには、徐々に負荷を増やしていく必要がある
筋肉は同じ負荷では慣れてしまい、それ以上成長しません。常に前回よりも少しだけ高い負荷をかけ続けることで、筋肉は「もっと強くならなければ!」と反応し、成長していきます。
40代・50代女性への応用ポイント
・いきなり重いウェイトを使う必要はありません
・まずは正しいフォームで10回できる重さから開始
・慣れてきたら、回数を増やすか重さを増やす
・2週間に一度のペースで少しずつ負荷アップを目指す
自宅トレーニング例
・最初:膝つき腕立て伏せ 10回×3セット
・2週間後:通常の腕立て伏せ 8回×3セット
・1ヶ月後:通常の腕立て伏せ 12回×3セット
・2ヶ月後:リュックに本を入れて負荷を追加
ジムトレーニング例
・最初:ダンベル5kg スクワット 10回×3セット
・2週間後:ダンベル7.5kg スクワット 10回×3セット
・1ヶ月後:ダンベル10kg スクワット 10回×3セット
②特異性の原理
トレーニングした部位や動作に対して、その特定の効果が現れる
上半身を鍛えれば上半身が、下半身を鍛えれば下半身が変化します。また、筋力トレーニングをすれば筋力がつき、持久力トレーニングをすれば持久力がつきます。「全身が勝手に引き締まる魔法のトレーニング」は存在しません。
40代・50代女性への応用ポイント
・気になる部位を集中的にトレーニングする
・ただし、バランスよく全身を鍛えることも重要
・ダイエット目的なら筋力トレーニング(8-15回で限界が来る負荷)
自宅トレーニング例
・二の腕を引き締めたい→腕立て伏せ、チェストディップス
・お腹を引き締めたい→プランク、クランチ
・お尻を引き締めたい→ブルガリアンスクワット、バックキック
・脚を引き締めたい→ランジ、スクワット
ジムトレーニング例
・背中を引き締めたい→ラットプルダウン、ローイング
・胸を引き締めたい→チェストプレス、ダンベルフライ
・下半身を引き締めたい→レッグプレス、レッグカール
③可逆性の原理
トレーニングをやめると、身体は元に戻っていく
せっかく筋トレで手に入れた引き締まった身体も、トレーニングをやめてしまうと徐々に元の状態に戻っていきます。理想の身体をキープするには、継続が不可欠です。
40代・50代女性への応用ポイント
・「目標達成したら終わり」ではなく、習慣化を目指す
・週2-3回の筋トレを生活の一部にする
・完璧を目指さず、続けられる頻度で設定する
・忙しい週は1回でもOK、ゼロにしないことが大切
継続のための工夫
・曜日を固定する(例:火・木・土)
・朝の時間帯に組み込む(習慣化しやすい)
・トレーニング仲間を作る
・記録をつけてモチベーション維持
3. 【6原則】効率を高めるための実践ルール
①意識性の原則
鍛えている筋肉を意識することで、トレーニング効果が高まる
ただ動作を行うのではなく、「今、どの筋肉を使っているか」を意識することで、筋肉への刺激が大幅に向上します。
実践方法
・スクワット→お尻と太ももの筋肉を意識
・腕立て伏せ→胸と二の腕の筋肉を意識
・腹筋→お腹の筋肉が収縮する感覚を意識
・動作中は鏡で姿勢をチェック
②全面性の原則
身体全体をバランスよく鍛える
特定の部位だけを鍛えると、筋肉のバランスが崩れて姿勢が悪くなったり、怪我のリスクが高まります。全身をバランスよく鍛えることで、美しい姿勢と健康的な身体を作れます。
週2-3回トレーニングする場合の例
自宅トレーニング(全身を2分割)
・A日:上半身(腕立て伏せ、チェストディップス、プランク)
・B日:下半身(スクワット、ランジ、バックキック)
ジムトレーニング(全身を3分割)
・A日:上半身プッシュ系(チェストプレス、ショルダープレス)
・B日:下半身(レッグプレス、レッグカール、レッグエクステンション)
・C日:上半身プル系(ラットプルダウン、ローイング)
③専門性の原則
目的に合わせたトレーニング方法を選ぶ
競技パフォーマンス向上、筋肥大、筋力向上、引き締めなど、目的によって最適なトレーニング方法は異なります。
40代・50代女性のダイエット目的の場合
・回数:8-12回で限界が来る負荷
・セット数:各種目3セット
・インターバル:60-90秒
・頻度:週2-3回
④個別性の原則
人それぞれに最適なトレーニング方法は異なる
年齢、性別、体力レベル、生活習慣、骨格などにより、同じトレーニングでも効果の出方は人それぞれです。他人と比較せず、自分に合った方法を見つけることが大切です。
個別性を考慮したアプローチ
・膝に不安がある→通常のスクワットの代わりにチェアスクワット
・肩に痛みがある→腕立て伏せの代わりにチェストプレスマシン
・体力に自信がない→まずは週1回から開始
・運動経験がある→最初から週2-3回で設定
⑤漸進性の原則
段階的に負荷を上げていく
急激な負荷増加は怪我のリスクを高めます。焦らず、着実にステップアップしていくことが長期的な成功につながります。
負荷の上げ方(優先順位順)
1. フォームの習得:まずは正しいフォームで動作
2. 回数を増やす:10回→12回→15回
3. セット数を増やす:2セット→3セット
4. 重量を増やす:フォームが崩れない範囲で少しずつ
⑥反復性・周期性の原則
規則的に繰り返すことで効果が定着する
1回や2回の筋トレでは効果は出ません。また、毎日高強度のトレーニングを続けると疲労が蓄積し、逆効果になります。適切な頻度で規則的に継続することが重要です。
推奨トレーニングサイクル
・筋トレ日:週2-3回(火・木・土など)
・休息日:筋トレ日の間に必ず休息を入れる
・期間:最低3ヶ月は継続して初めて効果を実感
4. 自宅トレーニング実践プログラム(週2回)
全身バランス型プログラム
A日:上半身重視
1. 膝つき腕立て伏せ(または通常の腕立て伏せ):10回×3セット
2. プランク:30秒×3セット
3. リバースプランク:20秒×3セット
B日:下半身重視
1. スクワット:15回×3セット
2. ランジ(左右各):10回×3セット
3. バックキック(左右各):10回×3セット
実施のポイント
・各種目間のインターバル:60-90秒
・トレーニング前に5分間のウォーミングアップト
・レーニング後に5分間のストレッチ
・慣れてきたら負荷を調整(漸進性過負荷の原理)
5. ジムトレーニング実践プログラム(週2-3回)
初心者向けマシントレーニングプログラム
A日:上半身+体幹
1. チェストプレス:10回×3セット
2. ラットプルダウン:10回×3セット
3. ショルダープレス:10回×3セット
4. アブドミナルクランチ(腹筋マシン):15回×3セット
B日:下半身+体幹
1. レッグプレス:12回×3セット
2. レッグカール:12回×3セット
3. レッグエクステンション:12回×3セット
4. バックエクステンション:15回×3セット
実施のポイント
・最初はトレーナーに正しいフォームを教わる
・重量は「10回で限界が来る」重さに設定
・インターバル:60-90秒
・2週間ごとに重量を見直す(漸進性過負荷の原理)
6. よくある間違ったトレーニング例
❌ 自重トレーニングだけを延々と続ける
なぜダメなのか? 腕立て伏せや腹筋などの自重トレーニングは、負荷が自分の体重に固定されるため、「漸進性過負荷の原理」を守れません。最初は効果がありますが、筋肉が慣れてしまうと、それ以上の成長が止まります。
改善方法
・リュックに本を入れて負荷を追加
・片足スクワットなど難易度の高いバリエーションに変更
・ジムでウェイトトレーニングを導入
❌ 毎日同じ部位を鍛える
なぜダメなのか? 筋肉の成長には48-72時間の休息が必要です。毎日同じ部位を鍛えると、回復する時間がなく、逆に筋肉が減少したり怪我のリスクが高まります。
改善方法
・部位を分けてローテーション
・筋トレ日の間に必ず休息日を入れる
・週2-3回の頻度で十分効果が出る
❌ フォームを無視して回数だけこなす
なぜダメなのか? 間違ったフォームでは鍛えたい筋肉に刺激が入らず、効果が半減します。また、怪我のリスクも高まります。
改善方法
・最初は回数より正しいフォームを優先
・鏡で姿勢をチェックする
・ジムならトレーナーに確認してもらう
7. なぜ間違ったトレーニング情報が溢れているのか?
テレビやSNSで紹介される「楽して効果が出る」「1日3分で理想のボディ」といったトレーニングの多くは、残念ながら3原理6原則から外れています。
その理由
・楽な方法の方が視聴者・読者に受け入れられやすい
・短期間で結果が出るように"見える"方が注目を集める
・メディアは視聴率や閲覧数を優先する
しかし、本当に効果のあるトレーニングには、適切な負荷と継続的な努力が不可欠です。魔法のような方法は存在しません。
むしろ、3原理6原則に基づいた正しいトレーニングを継続することが、遠回りに見えて実は最短ルートなのです。
8. 継続のための心構え
完璧を求めすぎない
・週2回の目標が守れなくても、週1回でもゼロよりはるかに良い
・フォームが完璧でなくても、続けながら改善していけばOK
・一度サボっても、次から再開すれば問題なし
小さな変化を記録する
・トレーニング内容を記録(重量、回数、セット数)
・2週間ごとに体重・体のサイズを測定
・写真を撮って視覚的に変化を確認
・数値より「階段が楽になった」などの体感も重要
専門家のサポートを活用
正しいフォームの習得や、自分に合ったプログラム作成には、専門家のサポートが非常に効果的です。
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9. まとめ:3原理6原則で確実に変わる
筋トレで結果を出すために、高価なジムの会員権や最新のトレーニング器具は必要ありません。必要なのは、科学的に正しい「3原理6原則」を理解し、それを守って継続することです。
今日から実践できる3つのステップ
1. 3原理を最優先で守る
・徐々に負荷を上げていく(漸進性過負荷)
・鍛えたい部位を集中的に(特異性)
・継続を習慣化する(可逆性)
2. 週2-3回、規則的に実施する
・曜日を固定して習慣化
・全身をバランスよく
・休息日も大切なトレーニングの一部
3. 記録をつけて進捗を確認
・重量・回数を記録
・2週間ごとに負荷を見直し
・小さな成長を喜ぶ
40代・50代からでも、正しい方法で継続すれば必ず身体は変わります。「食事7:運動3」の割合で、食事管理と併せて筋トレを取り入れることで、理想の引き締まった身体を手に入れましょう。
あなたのダイエット成功を心から応援しています!一緒に理想の未来を手に入れましょう😊
注意事項 この記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の医学的アドバイスではありません。持病がある方や心配な症状がある方は、必ず医師にご相談ください。