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  • 投稿日:2026/02/24
Amazon式「考える会議」──6ページペーパーが生む最速の意思決定術

Amazon式「考える会議」──6ページペーパーが生む最速の意思決定術

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シロマサル@ノウハウ図書館×本の要約🍀

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要約
Amazonの会議と意思決定を支える核心は「6ページペーパー」と「可逆/不可逆」の思考法である。文書で思考を構造化し、黙読で情報格差をなくし、議論は批判と検証に集中する。さらに、意思決定のタイプを分類しスピードを最大化することで、組織は継続的に学習しながら成長できる仕組みを紹介。

初めまして!シロマサルです。

知ることで、人生はもっと楽しくなる!


「会議が長いのに、結局何も決まらない…」

「提案が通らず、仕事が前に進まない…」

そんな悩みを抱える人は多い。


今回は佐藤将之著『amazonのすごい会議』2020年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。

著者:佐藤将之

エバーグローイングパートナーズ代表取締役/事業成長支援アドバイザー。経営コンサルタントとして企業の成長支援を中心に活動中。

00000.png✅ Amazonの会議は「思考と批判」に全振りしている。

✅ 意思決定は「可逆/不可逆」で速度が決まる。

✅ 記録とフィードバックが、組織の学習力を高める。

アマゾンの会議には、創業者ジェフ・ベゾスを中心としたアマゾンの経営陣が、様々な試行錯誤の中生み出した英知が詰まっています。

佐藤将之著『amazonのすごい会議』


日本企業の会議は“情報共有の場”になりがちで、意思決定が止まり、行動まで辿りつかない。

しかしAmazonは真逆である。

文書を中心に、思考を構造化し、可逆性でスピードを上げ、記録で学習を加速する。

本記事では、その仕組みを3つに凝縮して紹介する。


『amazonのすごい会議』

Image_fx.png資料を作ったからといって、利益を生み出すわけではない。

事業の数が増えれば、プロジェクトの数も増えます。多数の部署が絡む長期にわたる大型プロジェクトから、ソフトウェアやプロダクトラインのローンチなど短期的で小さなプロジェクトに至るまで、アマゾンでは常に膨大な数のプロジェクトが進行しています。そしてプロジェクトの成否を決めるのは、会議なのです。

佐藤将之著『amazonのすごい会議』


Amazonの会議は“情報共有”ではなく“思考の構造化”である

Image_fx (1).png出入口がシンプルであればあるほど良い。

そのアイデアの概要をプレゼンするときには「1ページャー」でOKです。しかし、ゴーサインが出て、実行プランを具体的に詰めていくときには、「1ページャー」では足りません。

佐藤将之著『amazonのすごい会議』

0.png⇒ 文書が思考を鍛え、会議は批判の場になる。


アマゾンで、簡単な報告をする際は紙1枚(しかも表のみ)の「1ページャー」が使われる。

タイトル:企画や発生した問題
何についての報告か(案件名・問題名)をひと言で示す

背景:
なぜこの企画が必要なのか/なぜ問題が起きたのかの状況説明

課題点:
現状のどこに問題があり、何がボトルネックになっているのか

対策:
課題を解決するために具体的に何を行うか(アクションプラン)

Goal(ゴール):
この対策により到達したい定量的な成果(KPI・成功条件)


0000.pngタイトル: プライム会員向け「翌朝お届け便」遅延発生の改善企画

背景:
・1月の大雪により一部地域で配送遅延が多発。
・SNSで「翌朝届かない」といった投稿が増加し、問い合わせ件数が通常の1.8倍に上昇。
・倉庫側では作業量が急増し、一時的にピッキング待ちが発生。

課題点:
・天候による遅延とはいえ、顧客側が「事前に遅延が分からなかった」ことへの不満が大きい。
・配送キャパシティの上限超過で仕分け工程が滞留。
・現場スタッフの残業時間が増え、人的リスクが蓄積。

対策:
配送遅延が予測される地域へ、商品ページに「遅延の可能性」注意喚起を自動表示。
ピッキング工程を2ライン化し、繁忙期間だけ臨時ラインを稼働。
AIによる配送需要予測を強化し、前週のうちに外部配送パートナーへ応援依頼。
SNS上の問い合わせ急増に備え、事前にFAQチャットボットをアップデート。

Goal(ゴール):
・顧客不満ツイート50%減
・問い合わせ件数を通常比105%以内に抑制
・翌朝お届け便の達成率:現状82% → 95%へ回復
・現場スタッフの残業を20%削減

もちろん、具体的なグラフや資料が必要な際は別で「添付資料」を用意している。(こちらは何枚つけても良い。)


そして、Amazonの会議文化を象徴するのが「6ページャー」である。

4ceda92599bfd3daae2e6b69b53f8f1c.png引用:https://forbesjapan.com/articles/detail/38137


これは単なる資料ではなく、提案者が目的、課題、背景、データ、KPIまでを“物語形式で論理的に書き切る”ための構造化ツールである。

文章で整えられた提案は、曖昧さや思い込みが排除され、論理の穴がそのまま露呈する。これが思考を鍛える装置となっている。

さらに会議冒頭には黙読時間がある。

全員が提案を読み込み、理解した状態で議論に入るため、会議は“説明会”ではなく“批判と検証の場”になる。

情報共有という無駄が消え、全員が論点に一直線で到達する。

誰が説明するかではなく、どの論理が強いかで意思決定が進むため、属人的な議論に陥らない。

これがAmazonの会議の強さである。


意思決定は「可逆/不可逆」で分けて速度を上げる

Image_fx (2).pngう~ん。このやり方はやめよう。次の手が必要だ。

アマゾンの場合、一番長くても週単位でKPIを見ていました。検証サイクルが短ければ短いほど、何か問題が起きたときに速やかに修正をかけ、次のステージに進むことができるからです。

佐藤将之著『amazonのすごい会議』

0.png⇒ 取り返しがつくなら、とにかく早く動く。


Amazonの意思決定を根底から支えるのが「ワンウェイドア」と「ツーウェイドア」の分類だ。

ワンウェイドアは不可逆、失敗すると大きく後退する決定であり、慎重に議論し、上層部が精査する。

一方でツーウェイドアは可逆であり、間違えてもすぐ直せる。

ほとんどの意思決定がこのツーウェイに分類される。

ここが企業との差を生む。

多くの組織は“全部ワンウェイ扱い”にしてしまい、承認が増え、スピードが止まる。

しかしAmazonでは、可逆だと判断した瞬間、その場で決めて進める。

現場がそのまま動いてよい。

ミスしても戻れるから恐れない。

結果、試行回数が圧倒的に増え、スピードと学習が組織全体で加速する。

重要なのは“決定タイプを見極める能力”なのである。


アーカイブとフィードバックが組織学習を強化する

Image_fx (3).png正しく、適切に、素早く確認できるからこそ社内データである。

テストの際には、自分たちの納得のいくまでやりつつも、必要以上に時間をかけないことが重要です。ある程度まで検証できたら、適切なリスクをとって実践していきます。

佐藤将之著『amazonのすごい会議』

0.png⇒ 記録が思考を鍛え、未来の判断を正しくする。


6ページペーパーは作って終わりではない。

必ず保存され、後から何度でも見返せる仕組みになっている。

意思決定の理由、データ、仮説、予測が文章として残るため、結果が出た時に「何が正しくて何が誤りだったのか」を検証しやすい。

感情や記憶に頼らず、“文書で過去を再生できる”ことが組織学習の核心である。

ツーウェイドアの高速実行によって生まれる小さな成功・失敗も、記録があることで次の改善に確実につながる。

これは単なる効率化ではなく、思考と意思決定を磨き続ける文化形成の装置である。

Amazonが継続的に強くなる理由のひとつは、過去の判断を学習資源に変換し続けるこの仕組みにある。


0000000.png375.pngブラッド・ストーン著『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』

会議でプレゼンは禁止。

人間は図解や感情、わかりやすいストーリーを好むものである。

プレゼンテーション形式では、情報の断片化や感情的な訴求に偏りがちで、メモ形式なら提案の背景、論理的根拠、データによる裏付け、潜在的な影響などを記述しなければならない。

つまり、会議を単なる形式ではなく、思考の質を高めるためのツールとして機能させるために6ページメモのルールを設けた。

「社内でアイデアが育まれるプロセスというのは意外にぐちゃぐちゃなもので、頭に電球がともる瞬間などありません」

ブラッド・ストーン著『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』


498.pngズンク・アーレンス著『TAKE NOTES! メモで、あなただけのアウトプットが自然にできるようになる』

ツェッテルカステン(Zettelkasten)とは、直訳すれば「メモ箱」だ。

ツェッテルカステンとは、“メモを取る”ための仕組みではなく、“考える”ための仕組みなのだ。

頭のなかで考えを組み立ててから引き出すより、考えを書き留めたものを手元に用意するほうが、比較にならないほど楽です。

ズンク・アーレンス著『TAKE NOTES! メモで、あなただけのアウトプットが自然にできるようになる』


317.pngトム・ケリー著『発想する会社!』

アイデアは、制約の少ない環境でこそ生まれやすい。

オープンなコミュニケーションや、試行錯誤を許容する文化を育てることが重要である。

よいアイデアを手に入れる最良の方法は、多くのアイデアを手に入れることだ。

トム・ケリー著『発想する会社!』


まとめ

note_見出し用 (1).png✅ Amazonの会議は「思考と批判」に全振りしている。

✅ 意思決定は「可逆/不可逆」で速度が決まる。

✅ 記録とフィードバックが、組織の学習力を高める。

表面的な手法だけでなく、その背後にあるOLPやベゾスの目指す世界もぜひ参考にしていただきたいと思います。

佐藤将之著『amazonのすごい会議』

補足 

OLP:Our Leadership Principles
Amazonで働く全従業員がリーダーであるという考えに基づいた、16項目(または14項目)の行動指針。


Customer Obsession
お客様を最優先に考え、信頼獲得に全力を尽くす。

Ownership
会社全体のために主体的に責任を持って行動する。

Invent and Simplify
革新的に考え、物事をシンプルに実現する。

Are Right, A Lot
直感と判断力に優れ、幅広い視点で正しい決断を下す。

Learn and Be Curious
学び続け、新しい可能性を探求する。

Hire and Develop the Best
優秀な人材を採用・育成し、組織を強くする。

Insist on the Highest Standard
常に基準を引き上げ、高品質を徹底する。

Think Big
大胆な発想で大きな成果を狙う。

Bias for Action
素早く決断し、計算されたリスクを取る。

Frugality
少ない資源で最大の成果を生み出す。

Earn Trust
誠実に耳を傾け、率直に語り、信頼を築く。

Dive Deep
細部まで徹底的に理解し、現状を常に検証する。

Have Backbone; Disagree and Commit
必要な場面では異議を唱え、決定後は全力でコミットする。

Deliver Results
重要な要素に集中し、結果を確実に出す。

Strive to be Earth’s Best Employer
誰もが成長できる、安全で公正な職場をつくる。

Success and Scale Bring Broad Responsibility
規模に見合う責任を持ち、社会のためにより良い行動を選ぶ。

公式サイト:リーダーシップ・プリンシプル



学び続ける組織は、思考の記録と高速実行から生まれる。


知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。

是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!

見ていただきありがとうございました!😆

note_見出し用.png

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