- 投稿日:2026/02/26
- 更新日:2026/02/26
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
「売上を伸ばさないと会社は成長しないのでは?」
「利益率を高める具体的な方法がわからない……」
多くの経営者・個人事業主が抱える疑問である。
今回は木下勝寿著『売上最小化、利益最大化の法則 利益率29%経営の秘密』2021年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:木下勝寿(きのした かつひさ)
株式会社北の達人コーポレーション代表取締役社長。1968年、神戸生まれ。
✅ 売上よりも利益密度を追求すべきである。
✅ 非効率な取引は勇気を持って削るべきである。
✅ 経営は「生存期間」を最大化すべきである。
経営者の最大の使命は「永続的経営」に力を尽くすこと。
何事にも動じない盤石な会社をつくること。
そのためには、できるだけトラブルやリスクを軽減する経営に努める。
木下勝寿著『売上最小化、利益最大化の法則 利益率29%経営の秘密』
本書は、そんな常識を根底から覆す。
「売上を減らした方が、むしろ利益が増える」
この逆説を証明する実例とアルゴリズムこそが本書の核である。
今回は、その本質のみを抽出して解説する。
要は、手元に残るお金が同じなら、「売上高は少ないほうが良い」ということだ。
お金を手に入れるまでに零れ落ちるお金を減らそう。
ざっくりとしか、ここでは説明できないので、気になるなら本書を読んでみよう。
株式会社北の達人コーポレーションで行われている経営方法が書かれている。
主にインターネット上で一般消費者向けに自社オリジナルブランドの健康美容商品等を販売する「EC事業」を行っている企業である。
製造業、建設業と異なり初期投資が少ない業種といえる。
「売上最小化、利益最大化」のコンセプトも業種ならではである。
『売上最小化、利益最大化の法則 利益率29%経営の秘密』
売上が上がるのは嬉しい。だが、手残りはどうだろうか?
年商100億円で利益1000万円のA社。
年商1億円で利益1000万円のB社。
あなたは、どちらの会社を経営したいだろう?
木下勝寿著『売上最小化、利益最大化の法則 利益率29%経営の秘密』
売上至上主義を捨てると利益は跳ね上がる
荷物の運び方は、知恵で大きく改善する。
経営していれば常にトラブルが起こるが、トラブルは売上に比例して多くなる。利益が同じなら、売上が大きいほうがリスクは高い。
木下勝寿著『売上最小化、利益最大化の法則 利益率29%経営の秘密』
⇒ 非効率な売上を切ることで利益は増える。
多くの企業は「売上を伸ばすこと=正しい経営」と信じている。
しかし現実には、売上が増えるほど利益が減るという逆説が存在する。
いわゆる“赤字売上”である。
これは売上が立っても、商品管理・顧客対応・物流コスト・トラブル処理などが積み上がり、利益を食い潰してしまう状態を指す。
本書では、こうした赤字売上を思い切って削ったことで、売上が下がったのに利益が1億円増えたという例まで紹介されている。
売上を追い求めるあまり、企業は見えない負担を抱え込み、利益をジワジワと失っているのだ。
経営の本質は「どれだけ売ったか」ではなく、「どれだけ残せたか」である。
そのためには、取引ごとの利益構造を深く理解し、利益を薄める顧客や業務を切る勇気が必要になる。
売上の量ではなく、“利益密度”を最大化する発想に切り替えることで、企業は初めて高収益体質へと転換できるのである。
アクシデント量は利益ではなく売上に比例する。商品数、顧客数などが多いからだ。
木下勝寿著『売上最小化、利益最大化の法則 利益率29%経営の秘密』
利益率29%を生む“利益の4法則”
家計も企業も、無収入で生きていける強固な貯えが必要だ。
無収入寿命とは、売上ゼロになっても経営の現状維持ができる期間を指す私の造語だ。現状維持とは、減給などのコスト削減なしで全従業員の雇用を維持し、家賃の支払いができること。無収入寿命は、簡単にいうと、借金などを差し引いた純粋な手元資金で、家賃や給料などの月額固定費を、何か月分賄えるかということだ。
木下勝寿著『売上最小化、利益最大化の法則 利益率29%経営の秘密』
⇒ 利益を生む構造を磨き上げることが経営の核心である。
利益率29%という異例の数字は、偶然ではなく、4つの要素が体系的に積み上がった結果である。
これらは単体で働くものではなく、全体で連動しながら企業の“利益構造”を強化していく。
まず重要なのは利益密度の最大化である。
顧客別・商品別・チャネル別の純利益を細かく計測し、低密度の活動を容赦なく削っていく。
幅広く薄く広げたリソースを、利益が最も厚い領域へと集中させることで、少ない労力で大きな利益を生む構造がつくられる。
次に、関係性資本の集中だ。
広く浅い顧客を追うのではなく、濃く深いファンに投資する。濃いファンはLTVが高く、価格競争にも流されない。
「この会社だから買う」という信頼が積み上がるほど、利益は安定して伸びていく。
さらに、変動費の最適化も欠かせない。
原価管理を徹底し、コモディティ化(価格競争に陥りやすい状況)を避けながら高粗利モデルを構築することで、景気に左右されにくい限界利益率を確保する。
これは一時的な節約ではなく、事業設計そのものへの深い工夫を意味する。
最後に、固定費のサバイバル最適化がある。
固定費削減は単なる節約ではなく、企業の“生存期間”を伸ばす戦略的行動である。
駐車場代の20%削減のような細かな取り組みでも、積み重なれば安全余裕率が大きく変わり、不況に強い会社が生まれる。
これら4つが同時に回り始めたとき、企業はようやく「売上が減っても利益が増える」という次元に到達するのである。
まとめると4つの考え方が必要で‥‥。
①会社が売上ゼロになったとき何カ月あれば立て直せるか?
(生活防衛資金の確保)
②月次決算時に無収入寿命を算出して、利益を貯める方法を考える。
③純手元資金の目標金額が貯まるまで、大きな投資をせずにコツコツ貯める。
④目標額が貯まったら、安心してチャレンジする。
これは会社だけでなく、転職、起業でも同じように考えられるのでオススメである。
利益を最大化するための“戦略的削減”という思考法
同じ仕組みなら、部品数は少ないほうが良い。
AIにできないが、人間にできることは2つある。
①手作業……体を使って何かをすること
②企画……新しい何かを考え出すこと
木下勝寿著『売上最小化、利益最大化の法則 利益率29%経営の秘密』
⇒ 削る勇気こそが経営を強くする。
利益を最大化するために必要なのは、「何をやるか」を増やすことではなく、「何をやめるか」を決めることである。
売上を戦略的に削るという考えは一見すると危険に見えるが、実際には経営の効率と利益を大きく引き上げる“攻めの選択”である。
まず、最優先で行うべきは赤字売上の排除だ。
損益計算書と貢献利益を用いて、利益を生んでいない活動を可視化し、マイナスを生む顧客や商品を切り捨てる。
これだけで利益が劇的に改善するケースは少なくない。
次に、非効率領域からの撤退である。
業務が複雑化すれば判断負荷は増し、管理コストも膨らむ。
そこにリソースを投入しても生産性は上がらない。
むしろ“やめること”によって人と時間を取り戻し、集中すべき領域が明確になる。
また、機会損失の許容も重要だ。
一見すると狙えそうな市場や顧客であっても、利益密度が低ければ追う必要はない。
“選ばない勇気”が、長期的に見て企業の力を強くする。
さらに忘れてはならないのが、意思決定の簡素化である。
事業が複雑になるほど固定費が膨らみ、組織は遅く、重くなる。
シンプルな事業構造こそ、スピードと利益率を同時に高める武器となる。
つまり、「削る」「やめる」「絞る」という行為は、消極的な行動ではない。
利益密度を高め、企業の持続可能性を強化するための“もっとも積極的な戦略”なのである。

ジョン・P・コッター 著『幸之助論』
松下幸之助 著『道をひらく』
無収入寿命の考え方は、松下式の「ダム経営」が土台にある。
「ダム経営」とは、パナソニック創業者の松下幸之助氏が提唱した、「経営に常に余裕(ダム)を持つ」という考え方。
資金・人材・設備・在庫などあらゆる面で「水」のように貯蓄・蓄積し、不況や危機時に備えることで、安定的な経営と成長を目指す「適正な準備(保険料)」を意味する。
ちなみに、松下氏のダム式経営の講義を聞いていたひとりの経営者が、松下氏にこう言います。
「うちの会社は人も金も汲々としている。松下さんのような大企業はダム式経営ができるかもしれませんが、我々のような小さな会社がダム式経営をできるようにするにはどうすればいいのですか?」
松下氏はしばらく考えて、こう答えた。
「どうしたらダム式経営ができるようになるのか、方法論は私にもわからない。しかし、そうなりたいと強く思うことが重要だ」
何事もビジョンからであり、人間を除いた部分で工夫と節約がまずは始まりとなる。
額に汗することを称えるのもいいが、額に汗のない涼しい姿も称えるべきであろう。 怠けろというのではない。 楽をする工夫をしろというのである。 楽々とはたりて、なお素晴らしい成果があげられる働き方を、 お互いにもっと工夫したいというのである。 そこから社会の繁栄も生まれてくるであろう。
松下幸之助 著『道をひらく』
ブラッド・ストーン著『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』
AmazonもEC事業である。「利益最大化」という考え方は非常に似ている。
自動化ができ始めたら、作業従業員を解雇するぐらいには「売上最大化」も狙っているが…。
消費者は賢いので、デジタル書籍は物理的な本はより安くなるはず、そうなって欲しいと考えるはずだと思ったのです。
ブラッド・ストーン著『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』
まとめ
✅ 売上よりも利益密度を追求すべきである。
✅ 非効率な取引は勇気を持って削るべきである。
✅ 経営は「生存期間」を最大化すべきである。
資本金1万円で合資会社をつくり、パソコン1台をフル回転させ、取引先を探した。(中略)まず、自分で通販サイトをつくった。お客様から注文をもらい、それを提携先にFAXでオーダーして、商品をお客様に直送してもらう。お客様からの入金後に各社に支払う。先入金なので資金がいらない。この方法だと資金ゼロからでもスタートできた。
木下勝寿著『売上最小化、利益最大化の法則 利益率29%経営の秘密』
⇒ 「削る勇気」が利益を最大化する近道である。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆
