- 投稿日:2025/12/12
- 更新日:2025/12/16
この記事は約15分で読めます
要約
これは、父が倒れた日から亡くなるまでの22日間を、息子が家族として見つめ続けた記録です。
父の意識は戻りませんでしたが、心臓は動いているという微妙な状態に着地し、膨大な疑問が。
その“等身大の姿”を、嘘なく残しておきたいと思ったからです。
この記録はフィクションではありません。
前の章 第2章:AIが“聞き役”から“相談相手”へ変わるまで
https://library.libecity.com/articles/01KC5D6Q7JMYRGBYS61JCM3Y4W
====
3-1|容態とは違う“戦い”があることを知る
10月26日(2日目)
手術の翌日。
正直、体は重く、睡眠も浅かった。
それでも病院へ向かいました。
だって、これが最期になる可能性だってあるんですから。
EICU(救急集中治療室)の前室で手指消毒を済ませ、案内された病室に入りました。
昨日と同じように、父は横たわったままでした。
意識は戻っていませんでした。呼びかけても反応はありません。
昨日と違って見えたのは、顔や手の“むくみ”でした。
皮膚の張りが強く、触れると硬さを感じました。そして冷たかった。
どれも医師から聞いていた「脳の手術後に起こることの一つ」ではありました。
しかし、私の感覚としては「まだ回復の入口にも立てていない」という印象でした。
続きは、リベシティにログインしてからお読みください