- 投稿日:2025/12/12
- 更新日:2025/12/16
この記事は約9分で読めます
要約
これは、父が倒れた日から亡くなるまでの22日間を、息子が家族として見つめ続けた記録です。
父の周りでは、家族が疲弊しながらも頑張っていました。
その“等身大の姿”を、嘘なく残しておきたいと思ったからです。
この記録はフィクションではありません。
前の章 第3章:データが静かに示した現実
https://library.libecity.com/articles/01KC5GW8P2TTSCY0TZ8WQQV685
====
4-1|高度救急治療室に通う日々
手術翌日から、私と母は毎日のように病院へ通う生活になりました。
市大病院の高度救急治療室は面会の制限が厳しく、1日1グループ2名まで/上限30分 と決められていました。
看護師さんが「まだコロナ禍のルールが終わってないんですよ」と教えてくれました。父の状態は「予断を許さない」と説明されていたため、私と母が行くしかありませんでした。
妻は私たちの生活を支えるために家を守り、実質的に父に付き添える家族は私と母だけになっていきました。
この日から私は、「昨日の父」と「今日の父」を比べる──という習慣を自然と持つようになりました。
しかし、それが何を意味するのかは、まだ私には分かっていませんでした。
見れば見るほど、“どこを見ればいいのか” が分からなくなってきてしまいました。
続きは、リベシティにログインしてからお読みください