- 投稿日:2025/12/12
- 更新日:2025/12/16
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要約
これは、父が倒れた日から亡くなるまでの22日間を、息子が家族として見つめ続けた記録です。
意識不明で安定した父を病院は転院させようと候補先を相談してきます。家族は理解に苦しみ…
その“等身大の姿”を、嘘なく残しておきたいと思ったからです。
この記録はフィクションではありません。
前の章 第4章:家族も現実との乖離で戦っていた
https://library.libecity.com/articles/01KC5H7AYAW2Q9GRYBGNYV9B51
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5-1|回復が見えず、私たちはどうしたら?
父が倒れてから少しの時間が経過しました。
生きているかどうかの境界を越えたような緊迫した瞬間は過ぎ去り、
“安定している”といえばそうなのですが──
その言葉が具体的に何を指すのか、家族である私にはまだ掴みきれませんでした。
父の意識は戻らず、反応もほとんど変化がありません。
以前より繋がってるチューブも減り、モニターの数値も、前日と大きく変わっているわけではありません。
病院に行けば、看護師さんたちは変わらず丁寧にケアしてくれます。
それだけでありがたかったです。何も不満はありませんでした。
けれど、ふと気づくのです。
「私たち家族だけが、前に進めていない気がする」
という感覚に。
父の“医療”は進んでいました。
しかし、家族として“次に何をすべきか”は誰も教えてくれない。
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