- 投稿日:2026/04/25
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
「もっとお金があれば自由になれるのに」
そう感じたことはないだろうか。
だが本当に自由を奪っているのは、お金の不足ではなく「お金との向き合い方」かもしれない。
今回は森博嗣著『新版 お金の減らし方』2024年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:森 博嗣(もり・ひろし)
1957年愛知県生まれ。小説家、工学博士。某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー。以後、犀川助教授・西之園萌絵のS&Mシリーズや瀬在丸紅子たちのVシリーズ、『φ(ファイ)は壊れたね』から始まるGシリーズ、『イナイ×イナイ』からのXシリーズがある。その他の著書に『女王の百年密室』(幻冬舎文庫・新潮文庫)、映画化されて話題になった『スカイ・クロラ』(中公文庫)、『トーマの心臓 Lost heart for Thoma』(講談社文庫)などの小説、『森博嗣のミステリィ工作室』『森博嗣の半熟セミナ博士、質問があります!』(以上、講談社文庫)などのエッセィ、ささきすばる氏との絵本『悪戯王子と猫の物語』(講談社文庫)、庭園鉄道敷設レポート『ミニチュア庭園鉄道』1~3(中公新書ラクレ)、『「やりがいのある仕事」という幻想』『夢の叶え方を知っていますか?』 (以上、朝日新書)、『孤独の価値』(幻冬舎新書)、『人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか』(新潮新書)、 『集中力はいらない』(SB新書)などの新書も多数。
✅ お金は目的ではなく、満足と交換する手段である。
✅ 自由は、お金を増やすことではなく、減らし方の設計から生まれる。
✅ 借金しない生き方が、長期的な安心をもたらす。
ときどき「運用しませんか」という誘いがあるけれど、「増やしたくありませんから」と断っている。そんな面倒なことをしないでも、今こうして書いているように、思いつくことを文章にすれば、それが金になる。仕事というのは、少なくとも投資やギャンブルよりは期待値が高い、と僕には思える。
森博嗣著『新版 お金の減らし方』
今回は、森博嗣が提示する“増やさない”という逆説的なお金の哲学から、人生を軽くするヒントを読み解く。
『お金の減らし方』
商品を作ってわかったことは、価値というものは実に曖昧ということだ。
結果的に、貯金は増える一方だ。増やそうという工夫はしていないが、金は増えている。どうしてなのか。それは、働いているからだ。今の僕は、定期預金さえ持っていない。メインバンクでは、利子がつかない口座にしている(銀行が倒産したときの保証のためである)。株などの投資も一切していないし、日本以外の銀行へ預けるような工夫もしていない。値上がりしそうなマンションを買ったこともない。また、ギャンブルも一切しない。宝くじも買わない。金が増えそうなことに、まったく興味がない。
森博嗣著『新版 お金の減らし方』
お金は目的ではなく「可能性の指標」である
可能性や選択肢が多いことはいつだって求められる。
「金」と書くか「お金」と書くかは、ちょっとした問題である。「金」と書くと、goldの意味だと間違われやすいので、「お金」と書くことが多い。また、人と話すときには、「金」よりも「お金」の方がずっと上品に聞こえる。僕が観察するところでは、お金持ちは「お金」と必ず言う。「金」と言うのは、お金に縁のない人に多い傾向が観察される。これは、農家が「お米」と言うのに似ている気がする。
森博嗣著『新版 お金の減らし方』
⇒ お金は価値そのものではなく、人生の選択肢を測るための物差しである。
お金は実体を持たない、極めて抽象的な存在である。
紙幣や口座残高そのものに意味があるのではなく、それを社会全体が「価値があるもの」として信じ、保証しているから機能しているにすぎない。
本質的に重要なのは、いくら持っているかではない。
そのお金によって、どのような行動が可能になるのか、どのような選択肢が開かれるのかである。
時間を買えるのか。
不安を減らせるのか。
やりたくないことを断れるのか。
お金を「目的」にしてしまった瞬間、人生は歪む。
本来は手段であるはずのお金が主役になり、満足や幸福が従属物になってしまうからだ。
すると、人は数字を増やすこと自体に執着し、何のために稼いでいるのかを見失う。
お金とは、可能性の総量を示す指標である。
多ければ選択肢は増えるが、それ自体が幸福を保証するわけではない。
この前提を理解することが、自由な人生設計の出発点となる。
欲しいものにだけ使えば、お金は自然に減らない
見栄や比較で買った商品には手枷(てかせ)がついている。
価値というのは、人間が決めるものであり、当然ながら、時間によって変化する。手に入れた価値は、その後は減少していくのが普通だ。それは、消費されるからである。楽しい思いをしたら、楽しさが消費され、しだいに楽しさは失われる。どんなに欲しいものであっても、入手したあと、ずっと一生同じだけ楽しめるということはない。 物体であれば、時間とともに劣化する。工業製品であれば、性能も相対的に劣化する。手に入れた時点では最新型だったものも、たちまち古くなり、もっと素晴らしい他のものと比較されてしまう。
森博嗣著『新版 お金の減らし方』
⇒ 消費の基準を他人から自分に戻したとき、無駄遣いは消える。
お金が減る最大の原因は、浪費ではない。
「他人の視線」を基準にした消費である。
見栄、承認、比較。
これらを満たすための支出は、満足度が低い割に継続しやすい。
著者が一貫して否定するのは、「人に見せるためのお金の使い方」である。
高価であること自体に意味はなく、評価されることが目的になった消費は、欲望を満たすどころか増幅させてしまう。
一方で、本当に欲しいものは数が少ない。
自分の内側から出てくる欲求に正直になると、支出は自然と絞られていく。
結果として、お金は「我慢して減らさない」のではなく、「使っても減りにくい」状態になる。
収入の一割を遊びに使うという明確なルールも象徴的である。
上限が決まっているからこそ、使い道を真剣に考えるようになる。
制限は自由を奪うものではない。
むしろ、満足度を最大化するための装置である。
欲望を拡張するのではなく、研ぎ澄ます。
その姿勢こそが、長期的に見て最も合理的なお金の使い方なのである。
借金しないことが最大のリスク管理である
借りるという行為は人類には必要だが、個人には必要ないものだ。
僕は、借金をしない。これは若い頃からの大事な方針である。これが守れたのは、そもそも借金をするほど欲しいものがなかったためだ。ローンも、ただ一回の例外を除けば、経験がない。買うものは、いつも現金で一括して支払っている。威張れるようなことではない。それが普通だ、という価値観なのである。
森博嗣著『新版 お金の減らし方』
⇒ 借金とは、未来の自由を現在に差し出す契約である。
借金は、欲望を即座に満たすための強力な道具である。
価値が下がる前に、手に入れることができる。
しかし、その代償は確実に未来へ先送りされる。
満足は時間とともに薄れる。
だが返済義務だけは、重く、長く残り続ける。
つまり借金とは、幸福の前借りではなく、不自由の確定予約なのである。
借金をしないという選択は、短期的には地味に見える。
成長が遅く感じられ、機会を逃しているようにも思える。
だが長期的に見れば、これは極めて堅牢なリスク管理戦略である。
借金がなければ、失敗しても立て直せる。
環境が変わっても、身動きが取れる。
選択肢を失わないこと自体が、最大の安心材料となる。
仕事で稼ぎ、静かに使う。
派手な勝負を避け、確実に続ける。
期待値で考えれば、これほど強い戦略はない。
借金しない生き方とは、臆病なのではない。
自由を最優先に置いた、極めて合理的な判断なのである。
今現在、借金やローンを抱えている人には申し訳ないが、たぶん、この本を読むと、腹が立つことばかりだろう。「そんなこと言われても、今さら遅いよ」と思われるにちがいない。そのとおり、遅いのである。 自分の好きなことをするためにできるだけ早くから、自分の生き方をデザインすることが、とても大事だと思っている。
森博嗣著『新版 お金の減らし方』

ニック・マジューリ著『THE WEALTH LADDER 富の階段』
21世紀の課題は、情報を手に入れることではなく、正しい情報を手に入れることである。それは、雑音の中から信号を見つけ出すことに等しい。
ニック・マジューリ著『THE WEALTH LADDER 富の階段』
モーガン・ハウセル著『アート・オブ・スペンディングマネー』
私たちはお金のおかげで、必ず路頭に迷う。だが、手放せない。
お金は、適切な使い方を知っていれば、人生をより良いものにする優れた道具になる。しかし、お金の使い方を知ることは、お金を得る方法を知るのとはまったく違う。
モーガン・ハウセル著『アート・オブ・スペンディングマネー』
モーガン・ハウセル 著『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』
お金がもたらす最大の価値は、「自由」を手にすることにある。
高級車とかブランド品のような欲しいものが買える、タワーマンションに住めることでもない。
誰にとっても共通の幸せの要素がある。
お金とうまく付き合うには「頭の良さ」より「行動」が大切である。
あなたがこれまでに経験してきたことは、世界で起こった出来事の0.00000001%にしか相当しない。 しかし、それはあなたの考えの8割を構成している
モーガン・ハウセル 著『サイコロジー・オブ・マネー』
まとめ
✅ お金は目的ではなく、満足と交換する手段である。
✅ 自由は、お金を増やすことではなく、減らし方の設計から生まれる。
✅ 借金しない生き方が、長期的な安心をもたらす。
現在、一日に平均四十五分ほどしか、作家の仕事をしていない。あとは、遊んでいる。趣味の関係でやりたいことが沢山あるからだ。趣味には、もう金がかからない。自分でものを作ることが大好きなのだが、既に工具は揃っているし、材料費などは金額が知れている。
森博嗣著『新版 お金の減らし方』
⇒ お金は減らすためにあり、自由は設計から生まれる。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆
