- 投稿日:2024/10/22
- 更新日:2025/11/22
はじめに
記事をご覧いただきありがとうございます!
「リベ大生が簿記を楽しく理解するお手伝いをしたい」簿記ブロガーのまねきねこです😊
この記事では、簿記においてとっても大事な論点である「見越・繰延処理」について、第五弾として前受収益と未収収益の具体的な処理方法について解説します💡
これまで、第一弾の記事と第二弾の記事で、概要と重要性、さらに勉強の優先順位について解説してきました😊
そして第三弾の記事では前払費用、第四弾の記事では未払費用の具体的な処理方法について解説してきましたね✨
そこでこの記事では、 完全未経験から約2ヶ月の独学で簿記2級に合格し、その後2度の不合格で挫折を経験した上で簿記1級に合格した私まねきねこが、前受収益と未収収益の処理について具体例を使って詳しく解説していきます💡
この記事のゴールは、皆さんが「前受収益も未収収益も、前払費用とか未払費用とあんまり変わらないね!」と思ってもらうこととしましょう💡
それではこれから、両方に共通する前提を解説した上で、前受収益、未収収益の順番で勉強していきます😊
この記事で見越・繰延の基本は完了です!一緒に楽しく簿記を理解していきましょう😆
前提
前受収益と未収収益を勉強するにあたり、まずは前提の確認をしておきましょう💡
今回勉強する前受収益と未収収益の立ち位置を復習するイメージです😊
見越・繰延の種類
まずは、見越・繰延の種類についてです!見越・繰延は以下のように4種類に分かれるんでしたね!
これを見ていただくとわかるように、前払費用と前受収益をまとめて「繰延」と呼び、未払費用と未収収益をまとめて「見越」と呼びます✨
今回勉強する前受収益は「収益の繰延処理」であり、未収収益は「収益の見越処理」ということになりますね😊
では、ここまで復習したところで、共通する重要な考え方を見てみます!
共通する考え方:費用が収益になり、資産と負債が入れ替わる!
前受収益や未収収益を勉強する上で、大事な考え方をお伝えします。それは、前受収益や未収収益は「費用が収益になり、資産と負債が入れ替わる」ということです💡
先ほど見たように、前受収益は前払費用と同じ繰延処理であり、未収収益は未払費用と同じ見越処理です。
そのため、処理のイメージを掴んだり仕訳を考えたりする時も基本的な考え方は同じ✨
あくまで、「費用が収益になり、資産と負債が入れ替わる」と考えていただいて大丈夫です💡つまり、前払費用と前受収益をしっかり勉強していれば、この点を前提として押さえてしまえば怖いものはありません😆
※「費用が収益になり、資産と負債が入れ替わる」という表現が理解しづらいかもしれません💦ここは後ほど仕訳の解説で再度触れるので、まずは読み進めていただければ大丈夫ですよ😊
それではここまでを前提として、前受収益と未収収益を学習していきましょう!
前受収益の処理方法を分かりやすく解説!
それでは、まずは前受収益から解説していきます😊
前受収益は前払費用と同じく繰延処理でしたね💡
そのため、前払費用と同様に繰延処理のイメージを掴むところから始めていきます!その後、具体例を用いて前払費用と比較しながら仕訳を勉強していきますよ😊
最初に繰延処理のイメージを掴む
では最初に、繰延処理のイメージを掴みます!まずは言葉の意味、続いて時系列を図で確認していきます。
この説明はこれまでにもしていますが、何度でも再確認すべき内容です。特にイメージ図については、皆さん自身で書けるようにしておくことが大事です😊
見たことがある方も飛ばさず、しっかり復習することをオススメします✨
さて、繰延処理とは以下のような処理のことをいいます。
つまり、繰延処理を行うことで、「費用は資産に」「収益は負債に」それぞれ形が変わり、当期1年分の金額で計上した分のうち、来期以降に計上すべき分が持ち越されることになります💡
これまでの記事でもこの説明をしてきましたが、それでも言葉だけでは理解しづらいですよね💦
ということで、具体例を挙げて時系列を確認していきます😊
具体例:X2.1.1に、1年分の金額を前払いするか、前払いしてもらった場合の繰延処理
ここで理解して欲しいのは繰延処理のイメージです。前受収益の場合は「①1年分の支払いをしてもらうので一旦全額で計上し、②決算の時に来期分は持ち越す」というイメージを掴んでおきましょう😊
具体例で前受収益を理解する 〜前払費用との比較〜
それではここからは、ついに前受収益をどのように処理していくか見ていきます。
以下のような状況を想定してみましょう💡
この状況ですが、実は第三弾の記事で挙げた例とほぼ同じです。前回は保険料を支払った側でしたが、今回は保険料を支払われる側です💡
そこで今回は、前払費用の仕訳をベースとして、仕訳を比較しながら確認していきます😊
さて、この状況において、前払費用の仕訳(支払う側の仕訳)は以下のようになりました。
※この仕訳は第三段の記事で解説しています😊
では次に、今回学ぶ前受収益の仕訳(支払われる側の仕訳)をまとめて見てみます。前受収益の仕訳は以下の3つです。
いかがでしょう?借方と貸方の関係に注意しながらよく見比べてみてください。とっても似ていると思いませんか?😊
それではこれを念頭に、それぞれの仕訳について「前払費用と比較しながら」順番に確認していきましょう✨
1. 保険料の支払いを受けた仕訳
一つ目の仕訳は保険料の支払いを受けた仕訳です。「保険料の支払い」という実際に発生する取引についての仕訳なので、前払費用の仕訳の中で最もイメージのしやすい仕訳でした✨
さて、この仕訳における「前払費用と比較した際の」ポイントは以下です。

2. 受取保険料の繰延処理仕訳
二つ目の仕訳は受取保険料の繰延処理仕訳です。前払費用と同じく、この仕訳が前受収益における主役の仕訳です😆
さて、この仕訳についても「前払費用と比較した際の」ポイントを確認します。

3. 次年度の再振替仕訳
最後に三つ目の仕訳は次年度の再振替仕訳です。この仕訳自体は少し難しいですが、「前払費用と比較した際の」ポイントは簡単ですよ😊
さて、前受収益に関する三つの仕訳を確認してきましたが、ここまでの解説ではあえて仕訳の意味に触れませんでした。あくまで前払費用との比較という視点で解説しています💡
もし、仕訳の意味について確認したいと思った場合はこちらの記事で再度前払費用について学習してみてください✨
きっと前払費用と前受収益の両方について深く理解することができますよ😊
未収収益について分かりやすく解説!
それでは続いて未収収益についての解説に移りましょう。
未収収益は未払費用と同じく見越処理でした💡
そのため、未払費用と同様に見越処理のイメージを掴むところから始めていきます!その後、具体例を用いて未払費用と比較しながら仕訳を勉強していきますよ😊
最初に見越処理のイメージを掴む
では最初に、見越処理のイメージを掴みます!まずは言葉の意味、続いて時系列を図で確認していきます。
繰延処理と同じく、この説明はこれまでにもしています。
しかし、やはり繰延処理と同様に何度でも再確認すべき内容です。特にイメージ図については、皆さん自身で書けるようにしておくことが大事ですよ😊
見たことがある方も飛ばさず、しっかり復習しましょう✨
さて、見越処理とは以下のような処理のことをいいます。
つまり、見越処理を行うことで、将来計上されるであろう費用や収益のうち、今期の分の金額が予想され、今期のうちに計上されることになります💡
未払費用の記事でもこの説明をしてきましたが、それでも言葉だけでは理解しづらいですよね💦
ということで、具体例を挙げて時系列を確認していきましょう😊
具体例:X2.12.31に、1年分の金額を後払いするか、後払いしてもらう場合の見越処理
ここで理解して欲しいのは見越処理のイメージです。「①決算の時に根気ぶんを予想して計上し、②1年分の支払いをするので全額で計上する」というイメージを掴んでおきましょう😆
具体例で未収収益を理解する 〜未払費用との比較〜
それではここからは、ついに未収収益をどのように処理していくか見ていきます。
以下のような状況を想定してみましょう💡
この状況ですが、実は第四弾の記事で挙げた例とほぼ同じです。前回は保険料を支払った側でしたが、今回は保険料を支払われる側です💡
x1年度と書いてあるにもかかわらず、②の仕訳がx2年度の出来事であるという点も同じです。ここが難しいポイントでしたね💦
しかき今回は、あくまで未払費用の仕訳をベースとして考えます💡新しく難しいことを理解するというわけではないので安心してくださいね😊
さて、この状況において、未払費用の仕訳(支払う側の仕訳)は以下のようになりました。
※この仕訳は第四弾の記事で解説しています✨
では次に、今回学ぶ未収収益の仕訳(支払われる側の仕訳)をまとめて見てみます。未収収益の仕訳は以下の3つです。
いかがでしょう?借方と貸方の関係に注意しながらよく見比べてみてください。とても似ていますね💡
それではこれを念頭に、それぞれの仕訳について「未払費用と比較しながら」順番に確認していきましょう✨
1. 受取保険料の見越処理仕訳
一つ目の仕訳は受取保険料の見越処理仕訳です。未払費用と同じく、この仕訳が未収収益における主役の仕訳です😆
さて、この仕訳における「未払費用と比較した際の」ポイントは以下です。

2. 次年度の再振替仕訳
二つ目の仕訳は次年度の再振替仕訳です。この仕訳自体は少し難しいですが、「未払費用と比較した際の」ポイントは簡単ですよ😊
3. 保険料の支払い仕訳
三つ目の仕訳は保険料の支払い仕訳です。これが最もイメージのしやすい仕訳ですが、未払費用の時と同じくここでやっと登場します💦
この点がわかりづらいですが、あくまで未払費用との比較で理解していきましょう😊
さて、この仕訳の「未払費用と比較した際の」ポイントは以下です。
さて、ここまでで未収収益に関する三つの仕訳を確認してきました。
前受収益と同じく、あえて仕訳の意味に触れず、あくまで 未払費用との比較という視点で解説しましたが、いかがだったでしょうか😊
もし、仕訳の意味について確認したいと思った場合はこちらの記事で再度未払費用について学習してみてください✨
きっと 未払費用と未収収益の両方について深く理解することができます😆
まとめ 〜比較しながら理解していく〜
今回の記事では、見越・繰延処理を解説する記事の第五弾として、前受収益と未収収益の処理について具体例を挙げて書かせていただきました😊
重要なポイントは前払費用や未払費用と比較すること!「費用が収益になり、資産と負債が入れ替わる」でしたね💡
次回の第六弾では、ついに再振替仕訳について解説します!これまでの記事で基礎を学んだ皆さんならきっと大丈夫です😊
丁寧な解説をしますので、楽しみにしていてくださいね✨
それではこれで前受収益(繰延処理)と未収収益(見越処理)に関する記事を終わりにします💡
これからもこのような記事を投稿していきたいと思っていますので、「次も読みたい!」「応援したい!」と思っていただけたらいいねやブックマークをしてもらえるととても励みになります😆
最後まで読んでいただきありがとうございました🙏
皆さんが簿記を深く楽しく理解する手助けができていれば幸いです😊
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