- 投稿日:2024/12/23
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知識を得ることで、未来はもっと広がる!
今回は、稲田修一著『ビッグデータがビジネスを変える』(2021年発行)の内容をピックアップしてご紹介。
ビッグデータというキーワードを聞いたことがあるけれど、具体的にどんな変革が可能なのか分からない、という方は必見。
著者:稲田修一
1954年福岡県生まれ。九州大学大学院工学研究科修士課程修了(情報工学専攻)、米国コロラド大学大学院修士課程修了(経済学専攻)。1979年に郵政省(現総務省)入省。以来、モバイル、ユビキタス、セキュリティ、情報流通など情報通信分野の政策立案や技術開発·標準化業務などに従事。また、九州情報通信連携推進協議会アドバイザー、京都大学情報環境機構特命教授などとしても活動。大臣官房審議官を経て2012年に総務省を退官。現在、東京大学先端科学技術研究センター特任教授。
⇒ ビッグデータはあなたの財布を狙っている。
⇒ おすすめ商品や表示は、あなたが好きなものの確率が高い。
⇒ 購入する際に無視できない要素である。
ビックデータは身近に存在している
アマゾンやクックパッドなど、日米の成長企業でいち早く活用され、話題となっているキーワード「ビッグデータ」。
膨大なデータの分析から、まったく新しいビジネスモデルを生み出す試みの実例から可能性までを解説するのが本書。
実に新書らしい内容である。🤔
新書:特定の分野の知識をインプットしやすい入門書として刊行されることが多く、政治や経済、学問、社会時評など、知りたい分野の要点を抑えるのに適している。コンパクトで安い。数が増えてくると本棚から最初に捨てる候補である。
「ビッグデータは、ネット・ビジネスやITビジネス関係者の話でしょう?」 いいえ、実はそうではないのです。
これはあらゆるビジネスに関係する話です。
マーケティングの分野にも、ものづくりやサービスの分野にも、そして公共ビジネスや健康ビジネス、教育ビジネスの分野などにも関係する話なのです。
(中略)
人は「ビッグデータを使ってこんなことができる」とわかれば、「あんなこともできるはず」と考えます。この本を読んだことがきっかけとなって、我が国でもビッグデータの活用が加速され、我が国の国際競争力の向上につながることを心から期待しています。
稲田修一著『ビッグデータがビジネスを変える』
ビッグデータとは何か
「ビッグデータ」とは、大量の情報を統合的に分析し、価値ある資源として活用することで、新たな可能性を生み出す手法。
膨大な情報そのものは単なるデータだが、それを的確に利用することで初めて価値を持つ。
クックパッドは膨大なレシピデータを活用してユーザー行動を分析し、収益性の高い経営を実現している。
約50%という極端に高い売上高営業利益率を確保し続けた会社があります。
利用者が投稿した料理レシピを集積した「クックパッド」というサイトを運営する、サイトと同名の会社です。
(中略)
この利益率は集積した情報の活用、すなわちビッグデータの活用がもたらしたものです。
稲田修一著『ビッグデータがビジネスを変える』
⇒ ビックデータは「無形資産」である。
参考になる書籍① 「無形資産」:目に見えないモノ
ジョナサン・ハスケルとスティアン・ウェストレイク著「無形資産が経済を支配する」
無形資産を次の3種類に分けている。 ❶コンピュータ化情報:ソフトウェアやデータベースなど ❷イノベーション財産:研究開発や娯楽作品 ❸経済能力:人材への研修や企業変革への投資 現代では、豊かさの源泉は目に見えない無形資産に変わった。
⇒ 現代の豊かさの源泉である。
⇒ ビックデータは「コンピュータ化情報」である。
参考になる書籍② 「情報財」=「無形資産」
カール・シャピロとハル・ヴァリアン著『情報経済の鉄則』
⇒ 情報経済の成功原則は時代を超えて通用する。
⇒ 勝者総取りの原則を理解しよう。
ビッグデータがもたらす変革
情報分析は新たなビジネスモデルを生む原動力となる。
例えば、食品業界では顧客の購買履歴を基にした需要予測が可能になり、在庫管理の効率化や新商品開発に役立てられている。
また、サービス業では顧客の満足度向上を目的に、リアルタイムでのデータ収集・分析が行われている。
Netflixではユーザーの視聴履歴を分析し、個別におすすめコンテンツを提案する仕組みを構築している。
これにより、ユーザー満足度の向上と顧客維持率の向上を達成している。
参考になる書籍 記事は経営のヒントに関する
リード・ヘイスティングス、エリン・メイヤー共著の「NO RULES 世界一『自由』な会社、NETFLIX」
Netflix(ネットフリックス)は、米国に本社を置く動画配信サービスで、映画やドラマ、アニメ、ドキュメンタリーなどのコンテンツを配信。 2020年時点でのユーザー数は2億人を超え、売上は2.6兆円!
新しいモデルの歴史
ビッグデータの活用は、IT業界におけるパイオニア的存在であるAmazonの成功から始まったと言っても過言ではない。
Amazonは顧客の購入履歴、検索履歴、レビュー内容などの膨大なデータをもとに、パーソナライズされた購入体験を提供している。
Amazonの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というレコメンド機能は、ビッグデータ分析の典型的な成功例として挙げられる。
また、アマゾンは、キンドル(電子書籍専用端末)の普及に力を入れた。
2011年4月には同社の売り上げで、電子書籍が紙の書籍を上回っている。
スマートフォンや携帯電話端末を使って、ネットワークから書籍をダウンロードする仕組みがすっかり定着した。
コンテンツの保管コストをさらに低廉化するクラウドと定額制インターネットの普及で、大量のコンテンツを提供者側がいつでも提供できる形で準備し、利用者側は自分ではコンテンツを所有せず、定額料金で利用したい時にその都度ネットワーク経由で配信してもらう、いわばコンテンツの「出前化」が急速に進展しています。
稲田修一著『ビッグデータがビジネスを変える』
⇒ 自分の人生の質を理解して、ビッグデータに上手く使われないようにしよう。
⇒ テクノロジーを「使われる」のではなく、「使う」のだ。
参考になる書籍 カル・ニューポート著『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』
スマホ依存の正体
これまでに世界中で何十億、何百億もの資金が投じられている。
私たちの意志が弱いわけではなく、「いかにスマホを使ってもらえるか」に全力が注がれているのだ。
まとめ
⇒ ビッグデータは現代のビジネスを変革する鍵
⇒ 購入する際に無視できない要素である。
⇒ ビッグデータはあなたの財布を狙っている。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆