- 投稿日:2024/12/29
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はアダム・グラント著『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』2014年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:アダム・グラント出典:Wikipedia
組織心理学者。ベンシルベニア大学ウォートン校教授。1981年生まれ。同大学史上最年少の終身数授。「フォーチュン』誌の「世界で最も優秀な40歳以下の教授40人」、「ビジネスウィーク』誌の「Faworite Professors」に選ばれるなど受賞歴多数。「グーグル」「IBM」「ゴールドマンサックス」などの一流企業や組織で、コンサルティングおよび講演活動も精力的に行う。
グラントはビジネススクールとして世界で最も高い評価を受けるウォートン校で最年少の28歳で終身教授になった組織心理学者である。
リベ大動画:【大富豪に教わった】GIVEしても成功する人としない人の違い【人生論】:(アニメ動画)第223回
リベ大動画:原因自分論で考える【人生論】:(アニメ動画)第323回
参考記事:藤本シゲユキ著「幸福のための人間のレベル論」
✅ 結局は原因自分論である。
✅ 「ギバー」「テイカー」「マッチャー」の3タイプがいる。
✅ 成功するギバーは与え続けて全体のパイを拡大し、皆を幸せにする。
✅ あなたはどのタイプ?嘘ついてもすぐバレるよ!
自分がその仕事をせずにはおれないという「意義」がポイントだ。 「自分にとって意義のあることをする」 「自分が楽しめることをする」 この条件が満たされれば、ギバーは他人だけでなく、自分にも「与える」ことができる。
アダム・グラント著『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』
正確には冒頭の「監訳者のことば」の引用である。
電子書籍が安いので、読むならそっちで良いだろう。
「欲(ほっ)するならば、まずは与えよ、さらば与えられん。」
-シロマサル-
人間関係は3つのタイプである
❶テイカー:自分が多めに取る。「全部オレのモノ」
❷マッチャー:平等に二等分する。冷静に損得を公平に考える。
❸ギバー:相手に多めに与える。常に他人に与え続けるお人好し。
⇒ あなたはどのタイプ?
テイカーは利益優先
マッチャーは均衡重視
ギバーは他者に与えることを大切にする。
特に仕事の場では、このタイプが成功を大きく左右する。
テイカーが一番得をし、ギバーは常に損するように見えるが、グラントは逆に、常に相手の立場で考えるギバーが成功するという。
本書はその仕組みを解き明かした一冊である。
しかし、現実は状況により3つの顔を皆使い分けている。
子供には親としてギバーになり、価格を値切る場合はテイカーになる。
しかし仕事では、どれか1つのスタイルになるという。🤔
ただギバーが常に成功するとは限らない。
成功するギバーと失敗するギバーの違い
グラントがエンジニアを調査した結果、最も生産性が低いエンジニアはギバーだった。
常に他人を手伝い、自分の仕事は後回し。 よくわかる…。
しかし、最も生産性が高いエンジニアもギバーだった。
テイカーとマッチャーはほどほどの成功に留まった。医学生、販売業など様々な分野でもこのパターンは変わらなかったという。
つまり、成功するギバーは自己犠牲的ではない。
他者に与えつつ、自分の幸せや余裕も確保することで、燃え尽きることなく持続的な成功を手にする。
個人的に「愛する」という「支出」と「収入」のつり合いが取れているのだ。
支出と収入は物質的な話ではない。
エーリッヒ・フロムの「愛するということ」という本が参考になる。
「愛は技術であり、学ぶことができる」と語られる。
重要なのは、「愛される」のではなく「愛する」ということ。
自立した男女はお互いが能動的に「愛する」ことによって結ばれるが、それに対して依存しあう男女は「愛する」のではなく、ただ受動的に「愛される」ことを望んでいるだけ。
つまり、「マッチャー(均衡重視)」ですらないので、不幸な結果を招く。
人は悪気がなくても自分の貢献は過大評価し、他人の貢献は過小評価する。
これを行動経済学で「責任のバイアス」という。
⇒ 自己犠牲ではなくバランスが鍵。
「他人の幸せの前に、自分の幸せを考えなければならない」
自己犠牲で与え続けるギバーは燃え尽き、なかなか幸せになれない。
ギバーが成功する理由
面白い話がある。リンカーンも希代のギバーだった。
エイブラハム・リンカーン:第16代アメリカ合衆国大統領
「奴隷解放の父」とも呼ばれる。国内では「史上最高の大統領」としても親しまれている。出典:Wikipedia
選挙ではあろうことか他陣営を応援し、落選することもしばしば。
しかし歴史に残る米国大統領になった。
リンカーンが他陣営を応援したのも、自分の政策を実現し米国をよくするためだった。
⇒ 全体の利益を考えるから。
成功するギバーは、他者を助けるだけでなく、自分自身の利益も計算に入れる。
全体のパイを大きくすることを考えるので、自分も恩恵を得られる。
ギバーであることは幸福感にもつながる。
24歳以上の米国人2800人の調査では、ボランティア活動の1年後には幸福度や人生の満足度が上がり、うつ病が軽減したという。
またボランティア活動をする高齢者は長生きすることも確認されている。
与えることは精神的な豊かさにもつながる。
・中村圭志 著『教養として学んでおきたい5大宗教』
アメリカでは6割がキリスト教(プロテスタント4割、カトリック2割)である。
「宗教」というのは「道徳」や「理由」である。
生きる意味を探る助けであり、この点も無視できない。
SNS時代のギバーの強み
「これからはギバーになろう!」と思うかもしれない。
しかし、ギバーが見返りを得るまでの時間は長い。
「ギバーとして行動しているのに、見返りがないじゃないか!」と思ったとしたら、それはテイカーやマッチャーの考え方である。
そう、自分に嘘をついても無駄なのだ。
まずは「5つの力」を高めればよい。
見返りを得るまでの余裕がなければならない。
SNSの普及により、他人の行動やタイプは丸見えの時代。
ギバーの誠実な行動は周囲に評価され、信頼を築きやすくなる。
・山岸俊男 著「日本の『安心』はなぜ、消えたのか」
ネットは「信頼社会」といえる。
「正直に行動し続ける人がトクする仕組み」が「信頼社会」の視点である。
信頼社会をつくるには、このように「正直」の評判を保証する仕掛けも必要である。
”いいね”や"フォロワー"はこの発想から来ていると考えると中々に面白い。🤔
⇒ 行動が透明化する時代である。
まとめ
⇒ 成功は「与える力」にあり。
⇒ ギバーは「自己犠牲」だけではない。
⇒ 大事なのは、あなたが"どのタイプか"を知ることである。
私は…どうだろうか…。
たぶん、マッチャー(均衡重視)だ。
善意で「本の要約」をしているわけじゃないゼ。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆