- 投稿日:2025/02/03
- 更新日:2025/10/07

🔶はじめに
もうすぐ2月。
そろそろ確定申告の準備を
始めようと思ている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
とくに、事業所得がある方は決算書の作成(B/S,P/L)から
進めていく方が多いと思います💦
会計事務所の勤務経験から
今回はその決算書の作成の時に気を付けてほしい勘定科目を
P/Lの科目に絞って今回まとめました!
たとえば、
✅経費のうち、「ひとつの勘定科目」ばかりにまとめて集計している
✅毎月払っている経費の勘定科目が月ごとにバラバラ
✅自動で選択される科目をそのまま使って仕訳登録している
このような方には参考になると思いますので、
ぜひ最後までご覧いただければ幸いです😆
🔶この勘定科目は押さえておこう!
マネーフォワードの自動仕訳ルールをそのまま使って、
仕訳入力しているから漏れていないと思っていても、
そもそも勘定科目が合っているかどうかを
この確定申告の時期に再度、確認してみてはいかがでしょう😉
✒️売上・仕入れ(外注費)
一般的な会計処理では「発生主義」ですので、
12月末までに発生した売上を翌年分として計上しないよう注意ください。
特に締め日が毎月20日の場合など末日以外の場合、
その翌日から末日までの期間
(ex.20日締めの場合:21日~31日の10日間)は、
「帳端(ちょうは)」として計上しなければいけません。
現金主義・発生主義に関しては、こちらの記事をご参照ください。
✒️接待交際費
接待交際費は、個人事業主と法人(中小企業)とでは経費にできる解釈が違います。(法人の場合、一定額まで(中小企業は800万円まで全額OK)は損金算入できるが、制限があります)
個人事業主の場合は、取引先との食事や贈答品はOKですが、
個人的な飲食や家族との食事 は経費にはなりません。
勘定科目をというよりは、仕訳登録されている取引に関しての
領収書には必ず「誰と何のために使ったか」メモ を残して、
取引先名、参加人数も控えておくと税務署にも説明しやすくなります✨
✒️消耗品費
1点10万円以上30万円未満の備品等を購入した場合は
一度、固定資産に計上後に全額「減価償却費」で計上しておきましょう。
(少額減価償却資産の特例適用)
一度に経費にできるのは同じなのですが、消耗品費の額が多いと
そもそも固定資産が混ざっていないかと疑われるので、
消耗品費は1点10万円未満のもののみを計上しましょう。
私的利用がある場合は、家事按分 も忘れずにしましょう。
(パソコンや携帯など)
✒️水道光熱費・地代家賃・車両費
上記の勘定科目は、家事関連費として、
家事按分をして計上します。
自宅(賃貸)の一部を事業用スペースとして経費計上する場合は、
家事按分の合理性(作業スペースを平米数から割り出すなど)が必要です✋(事業用に事務所を借りているなど、私的利用が無い場合は全額経費です)
ただどれぐらい経費にするかは自分の心が決めるので、
第三者に説明できる比率をあらかじめ決めておく必要があります。
✒️諸会費
月払いか年払いの「会費」がメインとなる勘定科目になります。
継続性(毎年〇月支払い)があり、少額(概ね10万円以下)であれば、
年払いでも一括経費にもできます。
(法人や青色申告の個人事業主は、「短期前払費用の特例」を適用することもできます)
会費といっても1回限りのもの例えば、
研修やセミナー、取引先の会合などの参加費は
研修費や接待交際費の勘定科目を使うといいと思います。
継続的に支払っているものを中心に計上しておくとOKです。
✒️支払手数料
金融機関への振込手数料などの他に、
顧問税理士への報酬、ECサイトなどの販売手数料など
毎月一定、定額の取引がある仕訳がメインになるかなと思います。
「支払手数料」という名前から使いやすい勘定科目のようですが、
逆に金額が目立ちやすい(合計額が高額になりやすい)ので、
他の科目に振り分けれるものがあれば、
分けた方がいいでしょう。(新しい科目を作ってもOKです)
✒️雑費
一時的な支払いのみに使われる勘定科目になるので、
毎月支払うものは別の勘定科目に振り替えて、
支払手数料同様に、過剰に金額が膨れ上がらないように気を付けましょう。
雑費を多用すると「経費の管理が適当ではない」と見られやすいです。
「分類しにくい少額な経費」に限定して計上した方がいいでしょう✨
🔶さいごに
マネーフォワードなど自分で記帳されている方は、
一旦すべての仕訳登録が完了した後で、
今回取り上げた勘定科目を重点的に確認してみてはいかがでしょうか?
P/Lは推移表で確認した方が月ごとに確認しやすいですので、
マネーフォワードでのチェック方法はこちらの記事を参照ください。
【簿記】マネーフォワードではこうやって仕訳を確認するんです!
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