- 投稿日:2025/06/14
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はピーター・ティール 著『ZERO to ONE』2014年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
筆者:ピーター・ティール
出典:Amazonのプロフィール
シリコンバレーで現在もっとも注目される起業家、投資家のひとり。1998年にPayPalを共同創業して会長兼CEO に就任し、2002年に15億ドルでeBayに売却。初期のPayPalメンバーはその後ペイパル・マフィアと呼ばれシリコンバレーで現在も絶大な影響力を持つ。情報解析サービスのパランティアを共同創業したほか、ヘッジファンドのクラリアム・キャピタル・マネジメントと、ベンチャーファンドのファウンダーズ・ファンドを設立。Facebook初の外部投資家となったほか、航空宇宙、人工知能、先進コンピュータ、エネルギー、健康、インターネットといった分野で革新的なテクノロジーを持つスタートアップに投資している。
ピーター・ティールに関する書籍
トーマス・ラッポルト著「ピーター・ティール 世界を手にした『反逆の起業家』の野望」
アシュリー・バンス著「イーロン・マスク 未来を創る男」
ピーター・ティール:アメリカ合衆国の起業家、投資家。PayPal、OpenAI、Palantir共同創業者。
1967年、西ドイツのフランクフルトで生まれ。
会社:PayPal(ペイパル)は、インターネット上で決済や送金を行うことができるサービス。
ネットショッピングの支払いだけでなく、海外間での給料を振り込む際にも利用されている。
「ペイパル・マフィア」:イーロン・マスク(テスラCEO、スペースX創業者)やリード・ホフマン(リンクトイン創業者)、チャド・ハリー、スティーブ・チェン、ジョード・カリーム(いずれもユーチューブ創業者)、マックス・レフチン(スライド創業者)といった起業家たちはいずれもペイパルの出身であり、お互いの企業に投資するなど固い絆で結ばれていることから「ペイパル・マフィア」と呼ばれ、ピーター・ティールはその首領として知られている。
著者のティールは、世界最大のオンライン決済サービスとなったペイパルの創業者である。
ペイパルはeBayに買収され、巨額の資金を得て数多くの企業を創業している。
本書はティールが自分の経験を、スタンフォード大学の学生に講義した内容を本にしたもので、ゼロから1(=新しい何か)を生み出す考え方を教えてくれる。
衣食住+働き口まで。世界がネットでつながり、電波があれば、どこにいてもスマホで話せるようになり、会社に行かずに仕事ができる時代が来てしまった。
今では、一歩も家から出なくても生活できる環境ができてしまった。
人生の選択肢が増えることは、悪いことでは無い。
✅ 競争はムダ、独占こそ正義。
✅ 小さな市場から始めて支配せよ。
✅ 隠れた真実を見つけた者が未来を創る。
ビジネスに同じ瞬間は二度とない。
ピーター・ティール 著「ZERO to ONE」
エネルギッシュな意見なので人を選ぶかもしれない。
だが、世界を動かしているのも、まちがえようがない事実なのだ。
💡注意点!💡
ここで話されている「ゼロイチ」は初めて収入を得るという意味ではない。
ゼロ:経験なし・実績なし・収入ゼロ・自信ゼロ
イチ:最初の実績・最初の収入・最初の顧客・最初の作品
例えば…。
ブログ初心者が、初めての記事を投稿する。ハンドメイド作家が、初めて作品を販売する。営業未経験者が、初めて商品を売る。クラウドソーシングで初めて1円稼ぐ。
リベシティでは、どんなに小さくても「初めて形にできた」「自分の力で稼げた」「何かを作って届けられた」というのが「ゼロ→イチ」、略して「ゼロイチ」である。
「ゼロからイチ」とは何か
新しい何かを作るより、在るものをコピーする方が簡単だ。 おなじみのやり方を繰り返せば、見慣れたものが増える。 つまり1がn(エヌ)になる。
ピーター・ティール 著「ZERO to ONE」
⇒ 模倣ではなく創造を目指すべき。
既存のものを真似て改良するのではなく、まったく新しい価値を生み出すこと。これがティールの言う「ゼロからイチ」である。
「1をnにする」は過去の成功を参考に、よりうまくやる。
しかし新しいモノを生み出すわけではないし、すでにライバルがいるので、過当競争になり低収益になるという。
「それ、もうやってる人がいるビジネスだよ」ということだ。
しかし、その世界に飛び込む際の相場観を身につける際は良いと思う。
競争はムダである
テクノロジーは奇跡を生む。 それは人間の根源的な能力を押し上げ、より少ない資源でより多くの成果を可能にしてくれる。
ピーター・ティール 著「ZERO to ONE」
⇒ ライバルが多い市場に未来はない。
競争が激化すれば価格は下がり、利益は薄くなる。
誰よりも先に独自性を築き、独占状態を作るべきだと説く。
ピーター・ティールの経験から来ている。
彼は競争や直接対決を何よりも嫌う。 これまでの経験から、そうした対立はチームを疲弊させるばかりではなく、企業評価にも響くと知っているからだ。
トーマス・ラッポルト著「ピーター・ティール 世界を手にした『反逆の起業家』の野望」
W・チャン・キム/レネ・モボルニュ著『ブルー・オーシャン・シフト』
レッドオーシャンとは、競争が激しい既存市場を指す言葉。
戦いで海が赤い血に染まるといった意図からきている。
ブルーオーシャンはその逆である。
顧客の苦痛を観察し、解決策を導き出すことが鍵と語る。
ティールが採用面接で必ず聞く質問がある。
「賛成する人がほとんどいない、大切な真実とは何か?」
「どこかに行きたいという人と送りたい人をつなげれば、ビッグビジネスになる。でも世の中のほとんどの人は、『街中のタクシーをつかまえれば十分だ』と思っていて、このビジネスチャンスに気づいていない」
この「どこかに行きたい人と送りたい人をつなげると、ビッグビジネスになる」という隠れた真実を実現した配車サービスが、ウーバーである。
参考:アップルストアのアプリ
日本国内ではウーバーイーツのイメージだが、Uber(ウーバー)の配車サービス(ライドシェアサービス)のことである。
タクシーよりも需要と供給に応じて料金が変動する。
相乗りを利用することもでき、その場合はさらに料金が安くなる。
しかし、アプリで簡単に手配でき、料金も事前に確認可能。
仮にこれを「1をnにした」のは無人タクシーといったところか。
参考外部サイト:NHK国際ニュースナビ
ドライバーがいない?衝撃の完全無人タクシーとは?
独占企業に共通する4つの特徴
起業の際に「やるべきこと」のリストではないー独占への近道は存在しない。それでも、この特徴に従って自分のビジネスを分析することが、存続可能な企業を作るのに役立つはずだ。
ピーター・ティール 著「ZERO to ONE」
⇒ 技術・ネットワーク・スケール・ブランドがカギ。
圧倒的な技術、ユーザーを巻き込む仕組み、拡大してもコストが増えない構造、そして強いブランド。
この4つで競争を寄せつけない。
雑にいうなら…。
❶いかに模倣されないか?
❷いかに皆に使ってもらえるか?
❸規模が大きくなった時に手間がかからないか?
❹独自のカテゴリ(〇〇と言えば?)を位置づけられるか?
ということだ。
日本では、メルカリやタイミ―がその例かもしれない。
個人的には手間がかからない方法として、現物(げんぶつ)をなるべく排除している印象にある。
アプリ内で完結し、ヒト、モノ、場所、物流はできる限り代行業者や利用者に任せている。
あくまで、トラブル時の対応やアプリ内のサービス向上、販路の拡大に注力している。
展開と改良のサイクルが早い。
画像引用元:四季報2025年版
小さく始めて独占せよ
⇒ 最初から大市場を狙わないこと。
小さな市場で確実に勝ち、そこからスケールする戦略が効果的。
PayPalやAmazonの成功もこの発想に基づいている。
新しいことを始めるとき、ビジョンを共有する少人数で小さい市場を独占することと語っている。
ティールがペイパルの決済サービスを始めた際、eBayで取引が多い数千人のパワーユーザーに狙いを絞った。
3カ月集中的な売り込みをして、彼らの4分の1に決済サービスとして使ってもらうところから始めた。
その後、規模を広げて拡大する。
Amazonの場合は、書籍販売で圧倒的な品揃えを実現して、CD、ビデオなどの商品に規模を拡大していっている。
スモールスタートはリスク管理においても、改良や不満点、撤退基準の判断を洗い出すのにも有効である。
この点において、副業と違いはない。
創業時にグチャグチャなスタートアップは、あとで直せない
ピーター・ティール 著「ZERO to ONE」
勝ちたければ、「終わりから考えなければならない。」
ジェフリー·ムーア著『キャズム Ver.2』
キャズム(大きな谷)は新商品普及の過程で訪れる大きな壁を指す。
「顧客が痛みを持つ小さな市場に絞り込み、キャズムを越えたら、別市場へ広げていく」というムーアの考えに近い。
価値観を共有する仲間を持て
出典:漫画「パリピ公明」
才能はもちろん必要だけれど、それよりも、ほかでもない僕たちと働くことに興奮してくれる人を採用した。それがペイパル・マフィアの始まりだった。
ピーター・ティール 著「ZERO to ONE」
⇒ 最初のチームがすべてを決める。
創業時のチームがバラバラだと、後で修正できない。
熱いビジョンと信頼で結ばれた少数精鋭のチームこそ成功への第一歩だ。
「20人目の社員が君の会社に入りたい理由は何だろう?」
オマケとして、どんなビジネスでも答えられるようにしないといけない7つの質問を紹介する。
❶段階的な改善ではなく、ゼロイチとなる技術。
❷このビジネスを始めるのに、今が適切なタイミングか?
❸大きなシェアが取れるように小さな市場から始めているか?
❹正しいチーム作りができているか?
❺商品だけでなく、届ける方法があるか?
❻この先、10年20年と生き残れるポジショニングか?
❼他が気づいていない、独自のチャンスを見つけているか?
こうしてみると成功への道は、地道(手堅く着実に物事をすること)なのである。
まとめ
✅ 競争はムダ、独占こそ正義。
✅ 小さな市場から始めて支配せよ。
✅ 隠れた真実を見つけた者が未来を創る。
⇒ 常識を疑え、未来はそこにある。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆