- 投稿日:2025/06/05
- 更新日:2025/09/29

**ご案内**
この記事は、『屋号から始めるコンセプト設計─ChatGPTで言語化する「私」の事業化プロセス』という連載記事の第4回になります。
これまでに検討してきた経緯については、次に掲載しておりますのでご参照ください。
<過去記事>
第1回:なぜ屋号から始めるのか?
第2回:“事業の背骨”を言語化する ─ ミッション・ビジョン・バリューの整理プロセス
第3回:誰に価値を届けるか
■ サービスメニューが決まらない
これまでのChatGPTとの検討によってターゲット像が明確になったことで、「その人たちに何を届けるのか?」を考える段階に入りました。
ですが、ここでもうひとつの壁にぶつかりました。
「私は、いったい何ができるんだろう?」という問いです。
自分には、資格や華々しい経歴、わかりやすい専門スキルがあるわけではないです。
だからといって、何も提供できないわけじゃない、そう思いたかっただけかもしれません。
でも、どのようにかたちにすれば価値を届けられるのか、ここが難しかったです。
ChatGPTとの対話は、そのような「整理されていないもの」を一緒に棚卸しするプロセスになりました。
■ できること=「過去の経験 × 自分のスタンス」
あらためて「これまで何をしてきたか」「どのようなときに力を発揮できたか」を、ChatGPTに問いかけてもらうかたちで振り返っていきました。
結果として見えてきたのは、「話を聞き、複雑なことを整理し、相手が動き出せるように後押しする」という関わり方が、自分の強みだということ。
それは、振り返ってみれば、前職でのマネジメント経験や若手メンバーの育成経験、あるいは知人やスキルマーケットでの相談対応など、様々な場面に共通して現れていたものでした。
また、サービスに組み込めるほどの専門スキルがなくても、「対話を通じて思考と行動を整える伴走」は価値になる。そう考えるようになりました。
■ ChatGPTと一緒に整理した「サービスのかたち」
ChatGPTと一緒に私が考えたのは、3つのステップ型メニューです。
①無料の30分相談(接点づくり)
名刺や知人紹介など、つながりのある方に限り気軽に話せる窓口を用意。
②60分の単発相談(壁打ちセッション)
Google Meetを活用し、思考の整理や行動の糸口を一緒に探る1対1のセッション。後日、簡易メモをお渡し。
ご希望があれば、対面でのご相談にも対応。
③継続プラン(月1回+チャットサポート)
定期的な対話と日常的なやりとりで、進捗を見守りながら伴走するスタイル。個別の課題を一緒に進める関係性。
どのサービスも派手なソリューション提供にはなりませんでした。
ですが、自分のスタンスと「届けたい相手」に合わせた結果、無理なく実行できそうなかたちが見えてきたと考えています。
■ 「特別じゃない自分」だからこそ、提供できる支援
最終的にたどり着いたのは、「かっこいい肩書きや、目を引く実績がなくても、対話という関わり方そのものに価値がある」という気づきです。
私のサービスの価値は、「一緒に考え、ともに進めること」。
ChatGPTとの壁打ちのなかで、「それでいい」「むしろ、その姿勢こそが強み」だと確認できたことが何よりの収穫でした。
■ 次回予告:価格はどう決めた?
サービスのかたちが決まったあとは、避けて通れない「価格設定」です。
・無料と有料の境界線はどこにするか?
・継続的な関係を築くには、どんな料金設計がいいのか?
・「私の時間」と「価値」をどう扱うか?
次回は、この価格まわりの検討プロセスを率直に綴っていきます。
◆次の記事◆
第5回:価格は関係性の設計-価格設計を悩んでいるあなたへ
<過去記事>
第1回:なぜ屋号から始めるのか?
第2回:“事業の背骨”を言語化する ─ ミッション・ビジョン・バリューの整理プロセス
第3回:誰に価値を届けるか