- 投稿日:2025/10/25
- 更新日:2025/12/26
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は柿内尚文 著『このオムライスに、付加価値をつけてください』2025年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:柿内尚文
1968年、東京都出身。聖光学院高等学校、慶應義塾大学文学部卒業。読売広告社を経て出版業界に転職。ぶんか社、アスキーを経て現在、株式会社アスコム常務取締役。長年、雑誌と書籍の編集に携わり、これまで企画した本やムックの累計発行部数は1400万部以上、10万部を超えるベストセラーは60冊以上に及ぶ。現在は本の編集だけでなく、編集という手法を活用した企業のマーケティングや事業構築、商品開発のサポート、セミナーや講演など多岐にわたり活動。
✅ 付加価値は「想定外の感動」である。
✅ 差別化ではなく「価値化」こそ本質。
✅ 思考を深め、広げることで価値は生まれる。
商品やサービスを買うときに、選択基準になるのが価値です。 また仕事では、価値を生み出そうと奮闘しています。 家庭でも、家族に喜んでもらいたいと思い料理をつくることは、家族に対する価値の提供です。
柿内尚文 著『このオムライスに、付加価値をつけてください』
「差別化しても売れない」
「良いものを作ったはずなのに評価されない」
そう悩むあなたへ。
ビジネスに必要なのは「差別化」ではなく「付加価値化」であると、本書は語る。
Q、ハワイでダウンジャケットを売る方法は?
Q、「日本で2番目にまずい店」に入りたくなる理由は?
Q、揚げ物についているパセリの付加価値とは?
Q、田舎にはスタバはないけど付加価値はある?・・・など
いくつかの事例で付加価値化とは何かを紹介している。
今回は、編集者・柿内尚文が示す“価値の再発見法”を紹介。
具体的な「答え」を提示するものではなく、「考え方のフレームワーク」を提供している。
仕事で企画を考える際、ただ既存のアイデアを並べるだけでなく、
「この企画に、どんな喜びや感動を付け加えられるのか?」
そんな気づきを与えてくれるかもしれない。
このオムライスに、付加価値をつけてください
もう二度と食べられないオムライス:100,000円
※ただしテイクアウトの場合は5,000円で提供いたします。
ある高級なレストランがありました。 そのレストランには、伝説のシェフがつくるシンプルな卵の料理がありました。 この卵の料理、驚くほど高い値段でした。
柿内尚文 著『このオムライスに、付加価値をつけてください』
価値は3つに分けられる
まず、ここで伝えておきたいのが、「価値は3つある」ということです。 それは、既存価値、付加価値、不要価値です。 そして、この中で特に注目したいのが「付加価値」。 価値を考えるときに、付加価値とは何かを知ることが、結果、既存価値と不要価値を知ることにもなります。
柿内尚文 著『このオムライスに、付加価値をつけてください』
⇒ 「付加価値」は感情を動かす力
⇒ 違いをアピールしても売れない。
既存価値・付加価値・不要価値の3つがある。
顧客の心を動かすのは“なくてもいいけどあるとうれしい”付加価値である。
付加価値は言い換えれば、「想定外の喜び」である。
ちなみに既存価値とは想定内の価値、不要価値とは付加価値になっていないことと表現している。
ただの差別化は“他と違う”というだけで、顧客の感情には届かない。

ワインボトル型のシャンプー容器
デザインとしての見た目は目を引く差別化だが、縦長で一般家庭の棚に入らない・パッと見てシャンプーかわからないなど、ユーザー体験を損ねており「不要価値」となりやすい。
実用品であるシャンプーは目の不自由な方や目をつぶって髪を洗う一般利用者にも識別しやすくするためのユニバーサルデザインであることが望ましい。
ただ、アミューズメントスパ(箱根のユネッサンなど)であれば、ワイン風呂のように風呂場全体を統一することでそこでしかできない体験という「付加価値」になるかもしれない。
他にはSNS映えだけを狙った真っ黒なラーメン、金箔だらけのカレーなど
一瞬の話題にはなるが、食べにくい・味が微妙・コスパが悪いなど、“体験”としての価値が低いといえる。
100個以上のボタンがあるテレビリモコンは高機能をアピールしたいというメーカー側の差別化だが、使う側からすると「シンプルでいい」「押し間違える」という不満が出る。
「ガリガリ君リッチ コーンポタージュ」や「うんこかん字ドリル」といったヒット商品は従来の商品が持っている既存価値と付加価値があり、不要価値を持っていないといえる。
年齢、性別といった異なるターゲット層や状況によっては付加価値となり、不要価値にもなる。
つまり、差別化と付加価値化の違いは難しい…。
再定義化・当てはめ法で新たな価値を生む
「私が生きている意味は何か?」 そんなことを考えたことがある人も多いと思いますが、これは「私の価値は何か?」ということです。
柿内尚文 著『このオムライスに、付加価値をつけてください』
⇒ 別の文脈に置き換えることで輝く
⇒ 人間味や背景が価値を高める
⇒ 失敗談は人間的魅力の源になる
経験の“編集”が価値化の第一歩。
❶「再定義化」
製品そのものを物理的に変えるのではなく、顧客がその製品をどのように使うか、あるいはどのような役割を果たすかを「再定義」することで、新たな付加価値を創造する手法。
例
「オムライス=応援のメッセージ=メッセージボード」
「高タンパクオムライス」として健康志向のニーズに応える。
❷「当てはめ法」
ある製品を別の用途や状況に「当てはめる」ことで付加価値を生み出す技術。
例
同じTシャツでも、アパレルショップでは売れるが書店では売れない。
同じ100円の水でも富士山の頂上では500円、砂漠では1000円の価値になるように、場所や状況によって価値は劇的に変化する。
○○さんと同じ年、過去の挫折や弱さのエピソードなど
視点を変えれば唯一無二の魅力。
「日本で2番目にまずい店」というキャッチコピーは記憶に残る強い印象を与える。
訳あり、不確実性、不完全さの中に価値を見出している。
(ただ、2度目も行きたいかは別…。)
文脈が変われば付加価値になる。
揚げ物の横に添えられたパセリは、単なる飾りだけではない。
「彩りによる食欲増進」「口直し」「栄養補給」など、様々な解釈が可能であり、顧客が「気がつかなかった価値」を発見させることもできる。
現代美術もまた、提供側が意図せずとも、受け手が価値(投機目的を含める)を見出すから価値が出る。
推しのグッズを買わずにはいられない理由も、レコードが再評価されるのも、Youtubeでミーム動画(模倣・拡散される面白い画像など)も…。
日常の中に埋もれている、見過ごされがちな小さな要素に目を向け、それを再解釈することで新たな価値を見出している。
また、転売も「品薄で貴重」である(または、思われている)から、定価よりも高い値段で買う者がいる。
しかし、買ったモノが壊れていたり、無料修理サービスの対象外だったり、そもそも商品説明に箱だけ送りますと書いていて、消費者を誤認させるような手口もあるので、価値を見出すことは必ずしも良いことばかりではない。
”価値”とは心理学である。

川上徹也 著『キャッチコピーのつくり方 一瞬で心をつかむ、一生役立つスキル』
広告には段階がある。
❶ 知ってもらう
❷ 興味を持ってもらう
❸ 好きになってもらう
❹ 価値を高める
❺ 買ってもらう(参加、行動)
コピーを書く前に、最初にやるべきは、コピーを書く対象のことを良く調べ知ることです。
川上徹也 著『キャッチコピーのつくり方 一瞬で心をつかむ、一生役立つスキル』
言い切るのか、問いかけるのか、それが問題だ。
ジョン・スポールストラ 著『エスキモーに氷を売る』
本書のタイトルはマーケティングのたとえである。
「エスキモーに氷を売る」 と似た表現、「エスキモーに冷蔵庫を売る」 がある。
エスキモーは氷の国。🧊🧊🧊
そこら中にある氷をどうやったら売れるようにするか?🤔💰という意味である。
北海道でも冷蔵庫は重宝されている。
なぜなら、食材が凍らないからだ。
ハワイでダウンジャケットを売る方法も同じ。
ハワイから寒い国へ帰る旅行者向け、ハワイで登山をする人向け、あるいは寒い地域への旅行を控えている人向けといった特定のニーズや状況に製品を「当てはめる」ことで価値が生まれる。
「ちょっとした手間」にも意味がある

⇒ 手間が愛着を生む心理的トリック
レモンサワーの手搾り、ハンバーガーの紙エプロンや熱い鉄板で仕上げるステーキなど、自宅ではできない(手間がかかる)体験に参加させることで商品への愛着が生まれる。
店舗だけでなく、自宅でも「ちょっとした手間」に価値を出している商品はある。

引用画像:味の素株式会社公式HP
味の素株式会社から出ている「Cook Do®」は、ご家庭でシェフの味が楽しめる中華調味料シリーズである。
食材だけはカットや下ごしらえをしてもらい、購入した特製調味料と一緒に混ぜて調理することで本格的な料理が楽しめるというもの。
消費者側のアレンジがしやすく、工場での生産側も必要な材料を減らすことができる。
「ちょっとした手間」とは「つくる体験」や「おいしい料理を失敗せずにできた満足感」という価値を生み出すことができる。
企業側はアレンジレシピなどが閲覧できるコミュニティサイトやよりおいしく作れる方法をショート動画として公開している。
「ちょっとした手間」にも、丸投げではなくフォローを入れていることがよくわかる。
いつでも、顧客目線を忘れてはいけない。
既存価値: 「ないと成立しない合格ライン」
付加価値: 「なくても成立するが、あることが喜びや感動を生むもの」
不要価値: 「なくても成立し、あっても嬉しくないもの」
この3つで日々の価値を考えてみるのは、いかがだろうか?

マシュー・ディクソンほか 著『おもてなし幻想』
こちらは、感動より「手間のなさ」や「楽な経験」が重要と語る書籍。
具体的にいうなら、顧客の期待以上のサービスよりも、ないと不満に感じる部分(抱えた問題がすぐに解消されること)を優先すべし。
“煩雑さ”という不要価値を生んではいけない。
知りたいのは、顧客を喜ばせるべきかどうかではなく、どうやって喜ばせるかだ。
マシュー・ディクソンほか 著『おもてなし幻想』
田口八重著『おこしやす 京都の老舗旅館「柊家」で仲居六十年』
おもてなしとは“察する力”。
言葉に出さぬ想いを読む力が命。
お客さまはおひとりおひとり、お顔立ちが違うように、お気持ちだって違うのです。 それぞれに合ったおもてなしをしなければいけません。 お仕着せのサービスでは喜んでくださらないということです。 お目にかかった瞬間に、お客様の気持ちを察して、こうしてほしいと望む対応をしていくのです。 これが私がおもてなしをしてきた人生で、体験から掴んだモットーなのです。
田口八重 著『おこしやす』
忘れてはいけないのは、自分本位で”顧客を第一に考えてはいけない”こと。
顧客のニーズや文脈を無視した“自己満足な工夫は「おせっかい」である。
「おもてなし」と「おせっかい」のバランス感覚はプロフェッショナルだからこその技術である。
まとめ
✅ 付加価値は「想定外の感動」である。
✅ 差別化ではなく「価値化」こそ本質。
✅ 思考を深め、広げることで価値は生まれる。
あるとき客が、なぜこんなに高いのかと質問をしました。 すると、シェフはこう答えたそうです。 「ただの卵を最高の味に仕上げるために、私は30年間修業を続けています」 このエピソードは大切なことを教えてくれます。 それは、「価値」とは何か?ということです。
柿内尚文 著『このオムライスに、付加価値をつけてください』
⇒ 価値は“届け方”で決まる。
もちろん、「同じものでも言い方を変えれば良く売れる」というアプローチは1つの手法にすぎない。
そして、難しい言葉、数字、感情で「価値ある」と表現し、他者から金銭を奪う者がいることも忘れてはいけない。
「商人が漢字や難しい言葉でものを考えるようになると現場から遠くなっている」というのが私の持論です。
伊藤雅俊 著『商いの道』
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆

