- 投稿日:2025/08/17
- 更新日:2025/10/09
こんにちは、🌸桜🌸です。
障害のある子どもを育てる親にとって、国や自治体からの手当は大きな支えです。
けれど「制度が複雑でよく分からない」「結局どう活用すればいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
私自身も、梅子を育てるなかでこれらの手当をどう使うか悩みました。そしてたどり着いたのは――
「生活費に消えるお金ではなく、家庭療育のための投資資金にする」 という考え方でした。
制度の仕組みをシンプルに整理
🔹障害児福祉手当
• 対象:20歳未満の重度障害児(常時の介護が必要)
• 金額:月額15,220円(2025年度)
• 制限:世帯の所得制限あり
👉 重度の障害をもつ子どもを家庭で育てる親への支え。
🔹特別児童扶養手当
・ 対象:20歳未満の中度〜重度の障害児(身体・知的)
・ 金額:1級 55,350円/2級 36,860円(2025年度)
・ 制限:世帯の所得制限あり
👉 障害の範囲が広く、比較的多くの家庭が対象になる。
🔹成人後にどう変わるのか?
子どもが20歳を迎えると、これらの児童向け手当は終了し、成人を対象とした制度に切り替わります。
代表的なのが――
◼️ 障害基礎年金
• 対象:障害等級1級・2級
• 金額:1級 約102,500円/2級 約82,000円(2025年度)
• 備考:20歳前障害なら保険料納付歴に関わらず受給可能
👉 成人期以降の“生活の基盤”となる給付。
◼️ 特別障害者手当(成人版)
・ 対象:20歳以上で、重度の知的障害・身体障害があり、日常生活に常時の介護を必要とする人
・ 金額:月額28,840円(2025年度)
・ 制限:本人や扶養義務者の所得に応じて制限あり
・ 特徴:年金とは別に受け取れる手当で、医療や福祉制度では賄いきれない生活の実費を補う役割
👉 障害児福祉手当の成人版」という感じですが、法的には別制度なので性質が似ている制度だと思います。
👉 介助にかかる交通費や余暇活動、生活補助具など、暮らしの質を支える資金となります。
家庭療育から見た意味
障害児福祉手当や特別児童扶養手当は「子ども時代の学びの資金」。
成人後の特別障害者手当は「暮らしと社会参加を支える資金」。
子どもの学びから大人になった本人の生活へと、制度の役割が変わっていきます。
我が家の場合──手当の使い道
1. トモニ療育センターに通う費用
新居浜まで通う交通費や滞在費、講義やセッションの受講費。
手当があったからこそ、長期間にわたって学びを続けることができました。
2. 勉強代金・教材費
タイル教材や文字カード、絵カード、そして私自身が学ぶための専門書。
「これは必要だ」と思ったときにためらわずに購入できたのは、手当があったからです。
👉 子どもの学びだけでなく、親が学ぶための資金としても大切に使いました。
気づいたこと
・ 手当は「生活費の補填」として消えてしまうだけではなく、未来への投資に変えられる。
・ 子ども時代は「学びの資金」、成人期は「暮らしの質を支える資金」。
・制度をどう活かすかは、親の選択次第。
まとめ
障害児福祉手当、特別児童扶養手当、そして成人後の特別障害者手当。
名前は違っても、共通するのは 「家庭と本人を支える基盤」 であることです。
我が家の場合、子ども時代の手当はトモニ療育センターに通うための費用や教材代として活用しました。
そして成人後も、暮らしの質を整える資金として手当をどう使うかを考え続けています。
手当は「今をしのぐためのお金」だけでなく、「未来を築くための資金」に変えられるのです。
あなたへ
もし、あなたの家庭に同じような手当が支給されたら――
生活費にあてますか?
それとも、子どもの学びや暮らしの質に投資しますか?
手当の活かし方は家庭によって違います。
けれど、「未来をどう育てるか」という視点で考えると、きっと新しい使い方が見えてくるはずです。
最後まで読んで頂きありがとうございました🙇♀️