- 投稿日:2026/01/05
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』2016年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:ユヴァル・ノア・ハラリ
出典:Wikipedia
1976年生まれのイスラエル人歴史学者。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して博士号を取得し、現在、エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えている。オンライン上の無料講義を行ない、多くの受講者を獲得している。著書『サピエンス全史』(河出書房新社)は世界的ベストセラーとなった。
✅ 人類は「虚構」を信じる力で進化した。
✅ 進化の勝者はDNAではなく「物語」である。
✅ きみたちはどう生きるか?
アフリカでほそぼそと暮らしていたホモ・サピエンスが、食物連鎖の頂点に立ち、文明を築いたのはなぜか。
その答えを解く鍵は「虚構」にある。
ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』
人類はなぜ地球を支配できたのか?
知能、道具、集団行動――。
そのすべてを超えた鍵は「虚構を信じる力」にある。
今回は、『サピエンス全史』が描く“虚構による進化”の構造をわかりやすく解説。
上下巻あり、読むのに体力がいる本なのは間違いない。
だが、どこかの章だけ、どこかの1文だけ読んでみると良い。
気がつくと引き込まれているだろう。
『サピエンス全史』
星占いなんて信じない。私は射手座だから疑り深いのだ。
歴史の道筋は、三つの重要な革命が決めた。約七万年前に歴史を始動させた認知革命、約一万二〇〇〇年前に歴史の流れを加速させた農業革命、そしてわずか五〇〇年前に始まった科学革命だ。
ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』
虚構の力――想像が人類を支配者にした
どの大切でくだらない話から始めよう?
進化が大きな脳を選択するというのは、わざわざ脳を働かさなくてもわかることに思えるかもしれない。私たちは自分の高い知性に酔いしれているので、脳については、大きいにこしたことはないはずだと思い込んでいる。
ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』
⇒ 想像力こそ、最大の進化である。
約7万年前、ホモ・サピエンスは「虚構」を語る能力を手に入れた。
これが人類史における最大の転換点、すなわち「認知革命」である。
神話や宗教、国家、貨幣といった“存在しないもの”を共有する力が、人類を他の生物から決定的に分けた。
チンパンジーは群れの中でしか協力できない。
しかしサピエンスは、「神が見ている」「王の権威は神から授かった」「この紙幣には価値がある」と信じることで、見知らぬ他者とも協力できた。
その“想像上の現実”が、群れの限界を超え、数百人、数万人単位の社会を形成したのだ。
ハラリは言う。
「人類は物語を語る動物である」と。
私たちは物語が大好きだ。理由は…言うまでもないだろう。
虚構を信じる力こそ、DNAよりも強力な進化のエンジンだったのである。
そして、私たちは「虚構」を信じている祖先から生まれてきたのだ。
繁栄の代償――農業革命がもたらした不幸
生活必需品の1位が食べ物なら、僅差の2位は娯楽である。
人間は日の出から日の入りまで、種を蒔き、作物に水をやり、雑草を抜き、青々とした草地にヒツジを連れていった。こうして働けば、より多くの果物や穀物、肉が手に入るだろうと考えてのことだ。
ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』
⇒ 人類は小麦の奴隷となった。
約1万年前、人類は狩猟採集から農耕へと移行した。
農業革命は「安定した暮らし」をもたらしたとされるが、ハラリはそれを「最大の詐欺」と呼ぶ。
なぜなら、人類は安定と引き換えに、自由と幸福を失ったからである。
狩猟採集民はグループ内で対立が生じると、争いの地を離れればことは解決した。
一方、農耕社会では土地の境界や水の利用をめぐって争いが起きやすく、しかし、耕作地から離れられない。
集団が集落から国へと大きくなるに従い、紛争も大規模になった。
農耕は食糧の増産を可能にしたが、それは人口の爆発を招いた。
しかも、長時間労働・単一作物・新たな病気の蔓延といった問題が生まれ、貧困と格差を拡大させて個人の生活はむしろ苦しくなった。
ハラリは皮肉を込めてこう述べる。
「人間が小麦を栽培したのではなく、小麦が人間を家畜化したのだ」と。
人間が森や藪を焼き払ったときにも、それが小麦に有利に働いた。
大小の木々が燃えてなくなり、小麦などの草が日光や水や養分を独占できた。
ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』
つまり、人類は生物としての成功を手に入れた代わりに、「幸福な生活」という目的を見失ったのである。
人類の繁栄の裏には、個人の犠牲があったのである。
知の暴走――科学革命と“神なき神”の時代へ
歴史とは、過去の出来事に対する人々の合意である。
多数の小さな文化を融合させて少数の大きな文化にまとめる過程で、帝国は決定的な役割を果たしてきた。思想や人々、財、テクノロジーは、政治的に分裂した地方でよりも帝国の国境内でのほうが簡単に拡がった。
ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』
⇒ 知識は人類を救いも滅ぼしもする。
16世紀、科学革命によって人類は新たな力を手に入れた。
それは「無知の発見」である。
自分が何も知らないと認めた瞬間から、人類は探求と実験を重ね、技術と知識を飛躍的に発展させた。
科学は帝国と資本主義を支え、近代社会の繁栄を築いた。
だが、その成功は新たな問いを生む。
「進歩の目的は何か?」
科学は方法を与えたが、意味を与えることはできなかった。
AI、遺伝子編集、バイオテクノロジー
人間はついに生命そのものを設計する存在となったが、その力の使い道を決める“神”はもういない。
ハラリは警告する。
「我々は神のような力を手にしたが、神のような知恵を持ってはいない」と。
科学が進化の最終章を開いた今、人類は“ホモ・サピエンス”から“ホモ・デウス(神の人間)”へ変わろうとしている。
だが、それは人類の進化か、それとも終焉か――答えはまだ出ていない。
『サピエンス全史』は人類の『過去』を見つめている。
歴史の大まかな流れ、人類の歴史やそれらしい話を聞いて私たちの生活に何の影響があるのかと思うかもしれない。
数千年という長い時間軸で人類を俯瞰することは、今を生きている自分を見つめ直すことに役立つ。
私たちは単純で、複雑で、醜く、素晴らしく、矛盾した存在なのかを知れれば、自分ごとを俯瞰して見れるようになる。
俯瞰してみたうえで、「それでも」と思える事象を見つけたら、真剣に立ち向かうのだ。
私たちは人なのに、人について何も知らない。

ユヴァル・ノア・ハラリ著『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』
『今』を見た書籍。ホモ・デウス(神の人間)に至るための21のテーマを語る。
何よりも、AIとデータが人類の自由を脅かしていくことになる。
私たちはまだ選択の余地が残されている。 努力をすれば、私たちは自分が本当は何者なのかを、依存としてじっくり吟味することができる。だが、この機会を活用したければ、今すぐそうするしかないのだ。
ユヴァル・ノア・ハラリ著『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』
ユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』
『未来』を見た書籍。“ホモ・サピエンス”から“ホモ・デウス(神の人間)”になった世界を書き記す。
人類はAIと生命科学によって自らを超越するだろう。
『サピエンス全史』は取るに足りない類人猿が、どのように地球の支配者となったのかという、人類の過去についての物語である。本書『ホモ・デウス』でユヴァル・ノア・ハラリは、人類の未来を描く。
ユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』
鈴木宏昭著『認知バイアス―心に潜むふしぎな働き』
私たちは、自分が世界を正確に見ていると信じている。
だがそれは幻想だ。
人間は事実をそのまま見ているのではなく、“見たいように見ている”にすぎない。
私たちの注意の容量はとても限られていることを告げている。私たちはあることに集中してしまうと、別のことに注意を向けることができなくなり、注意を向けていないところで相当に大きな変化が起きてもそれに気づくことができないのだ。
鈴木宏昭著『認知バイアス―心に潜むふしぎな働き』
まとめ
✅ 人類は「虚構」を信じる力で進化した。
✅ 進化の勝者はDNAではなく「物語」である。
✅ きみたちはどう生きるか?
生物が自然選択でなく知的設計によって形作られることがしだいに多くなる。
知的設計が生命の基本原理となるか?
ホモ・サピエンスが超人たちに取って代わられるか?
ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』
⇒ 「物語こそが人類を動かす燃料である」
もちろん人間以外の視点から見れば、「虚構」を語る書籍かもしれない。
しかし、ロマンも、夢も、理想も、希望もなければ、つまらないではないか。
教養のある者とは、自分の考えとは相容れない思考を楽しむ精神を持つ者である。
アリストテレス
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆
