- 投稿日:2024/10/26
- 更新日:2025/10/09
こんにちは、名古屋市守山区で自宅整体サロンを運営する理学療法士のきむです。
2年前に、リベシティに入って実践する後押しをしていただき、自宅整体サロンを開業して、同じように2年が経過しました。

私のように、リベに出会って、自宅サロンを開業する方も増えていますよね。
自由な働き方ができることや、生活と仕事の両立が可能な点が魅力です。
私自身もこのスタイルに惹かれ、実際に自宅サロンを運営しています。
今回は、メリット・デメリットだけでなく、開業を決意した経緯や運営の具体的なポイントについてもお伝えします。
開業しようと思ったきっかけ
もともと私は理学療法士として15年間、病院等に会社員として働いていましたが、次のような思いから自宅サロンの開業を決意しました。
家族との時間を大切にしたい
子育て(現在2歳娘・5歳息子)に積極的に関わりたい
会社に依存せず、個人で収入を得たい
在宅で仕事をしたい
フリーランスの理学療法士として活動したい
会社員のお給料より稼ぎたい
これらの目標を全て実現できる仕事として、自宅サロンがぴったりだと感じました。
自宅サロンの環境とこだわり
▪️サロンの広さと間取り
自宅の一部を施術スペースとして利用し、11畳ほどをサロンにあてています。
▪️レイアウトのこだわり
清潔感を重視して壁紙をリフォームしました。
防炎タイルカーペットを使用し、安全性を確保しています。
インテリアはシンプルで落ち着いたデザインに統一し、お客様がリラックスできる空間を意識しています。

開業に必要な準備と手続き
▪️必要な手続きや許可
自宅での施術を行う場合、開業届の提出が必要です。自分の施術が医療行為とみなされないよう、施術内容を慎重に決めることも重要です。
開業費用の目安
▪️初期費用の内訳
必須用品:
施術ベッド(メルカリ1万円)、タオル、枕、枕カバー、胸当て枕、キャスター付きの椅子:約2万円
任意用品:
施術備品:(人体模型・ストレッチポール・ヨガマット・バランスボール・ゴムチューブ・テーピング・出張用の折り畳みベッド)などの備品:約5万円
リフォームやインテリアの変更:約30万円
プリンター(資料・領収書印刷)・ipad(カルテ管理・写真や動画)・決済端末(スクエア):約40万円
合計:必須用品:2万円 任意用品:75万円
▪️運営費用の例
光熱費や消耗品代、サーバー代、会計ソフト、その他:約1万円/月
広告や集客のためのコスト:約10〜15万円/月(ホットペッパー6.6万円、新聞折込チラシ4万円、その他) 経費率:約40%
商工会に入会
開業初期の頃、持続化補助金の申請を商工会の方にアドバイスいただきながら、事業計画書を作成し、経費の2/3に当たる上限50万円の補助金をいただきました。補助金は電飾付きの看板と新聞折込チラシ代に使いました。(補助金の採択率62.9%)
*補助金事業の営業の電話には気をつけて下さい(電話帳ナビで知らせてくれます)
集客方法とリピーター対策
▪️集客方法
新聞折込チラシが現時点での主な集客手段です。
私のサロンは地元にあり、主なお客様は近所の地域住民の方々です。
主な客層:平均年齢62歳 男女比:5対5 90%地元の方
今後は、SNSやホームページ(現在は自作のHP)を活用してネット集客を強化していく予定です。
▪️リピーターを増やす工夫
お客様との信頼関係を築き、安心して通っていただけるよう心がけています。
経営とプライベートの両立
自宅サロンでは仕事とプライベートの境界が曖昧になることが課題です。そのため、予約状況は家族と共有(iPhoneのカレンダーを共有)しておき、サロン業務と生活のバランスを取るよう努めています。
良かった点と大変だった点
▪️良かった点
家族との時間が増え、子供の成長を見守ることができました。お客様から直接感謝の言葉をいただくことで、仕事のやりがいを感じられます。
▪️大変だった点
売上が不安定な時期があり、貯金が減ることへの不安がありました。新規集客に時間と労力を費やす必要があり、思った以上に広告活動が大変です。
使用しているツールとおすすめサービス
▪️予約システムと顧客管理
WordPressプラグイン「Booking Package」で予約管理をしています。ホットペッパーも併用して、集客効果を高めています(ホットペッパーはあまり効果を感じておりません)。
顧客管理はスプレッドシートを使い、簡単に管理できるようにしています。
▪️おすすめのツール
ChatGPT(有料版)をアイデア出しや経営相談に活用し、日々の課題解決に役立てています。
法律や安全面での注意点
施術前に同意(医療ではないことを強調)を取り交わし、お客様の体調をしっかり確認しています。万が一の事故に備え、賠償責任保険に加入し、安心して施術に集中できる体制を整えています。感染症対策として、換気や消毒を徹底しています。
将来の展望と目標
将来的には、サロンを少しずつ拡大し、地域に根付いたお店を目指しています。また、技術をさらに磨き、講師として活動することや企業や自治体の健康診断や福利厚生などに身体機能チェックの導入を提案していきたいです。
開業前のアドバイス
生活防衛資金を最低1年分は準備しておくことをお勧めします。開業当初は売上が安定しないこともあるため、資金の準備が精神的な余裕につながります。防衛資金がない場合は、アルバイトなどをしながら少しずつ準備するのも一つの方法です。
お客様の口コミの活用
当サロンでは、あまり活用できていませんが、自宅サロン運営には口コミは重要だと思っています。お客様からいただいた口コミは、新規集客に大きく貢献します。これからは、施術後に感想をお願いし、良い口コミはSNSやホームページで紹介していきたいと思っています。
トラブル対策と改善策
予約キャンセルのポリシーを明確にし、当日無断キャンセルにはキャンセル料を設定しています。
売上が伸び悩む時期には、メニューの見直しや新しい施術コースの追加を検討しています。
通勤時間はゼロ!人生を豊かにする選択肢
自宅サロンは、一気に大きく稼ぐビジネスではないかもしれません。個人情報、ご近所との関係、看板、玄関、トイレ、駐車場、子供の声や足音、プライベートとの境界線、集客など、まだまだ課題となる点はありますが、固定費(家賃、仕入れ、人件費)を抑えることができます。最大の魅力は自分のペースで成長でき、自由度が高い働き方です。家族との時間を大切にしながら、自分らしく働きたい方には特におすすめのスタイルだと思います。
もし自宅サロン開業に興味がある方は、きむのリアルな数字や経験をシェアさせていただきますので、ご連絡ください。
最後に
いかがでしたか?
自宅サロンという働き方は、収入の安定だけでなく、ライフスタイルの豊かさをもたらしてくれる素晴らしい選択肢です。最初は不安もあるかもしれませんが、しっかり準備をして、焦らずじっくり進めていけば、必ず理想のサロンを作り上げられます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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