- 投稿日:2025/02/01
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はクレイトン・クリステンセン著『イノベーションへの解』2003年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:クレイトン·クリステンセン出典:Amazonのプロフィールから
ハーバード・ビジネス·スクール教授。「破壊的イノベーション」の理論を確立させた、企業におけるイノベーション研究の第一人者。ハーバード·ビジネス·レビュー誌の年間最優秀記事に贈られるマッキンゼー賞を5回受賞。イノベーションに特化した経営コンサルタント会社など複数の企業の共同創業者でもある。「最も影響力のある経営思想家トップ50」(Thinkers50)の1位に2度選出。
『イノベーションのジレンマ』第2弾に当たる書籍。
第1弾はこちら↓↓↓
クレイトン・クリステンセン著「イノベーションのジレンマ 増補改訂版: 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」
✅ 「無消費者」に注目すればイノベーションの種が見つかる。
✅ 破壊的技術は、既存市場を変革する力を持つ。
✅ 日本企業には変化を恐れず挑む姿勢が必要である。
「破壊的技術でイノベーションを12回も起こした日本企業がある」
かつてベンチャーとして欧米家電メーカーに挑んだソニーである。画像元:https://www.sony.co.jp/
ソニーグループ傘下の総合電機メーカー。説明は不要。
「イノベーションのジレンマ 増補改訂版: 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」はリーダー企業が破壊的技術に敗れる仕組みを紹介した。
破壊的技術:製品の性能を引き下げつつ、低価格・シンプル・小型・使い勝手向上などを実現する技術。例:デジカメにおけるスマートフォン
本書では、破壊的技術を2種類に分けている。
❶新市場型破壊
❷ローエンド型破壊
ソニーのようにリーダー企業を破壊する方法を解明した一冊である。
イノベーションへの解
❶新市場型破壊
商品を使わなかった人たちが使い始める破壊的技術。
鍵は無消費者(用事はあるが解決策を知らない人々)にある。
この人々をターゲットにした技術が成長を生む。
⇒ 顧客の「やりたいこと」を探る。
顧客のニーズを掘り下げ、解決策を提示することで、新市場型破壊を起こす準備が整う。
逆であれば、最高の商品やサービスでも売れない。
新市場型破壊の成功例:携帯型トランジスタラジオ
出典:ソニー公式サイト
1950年代、ソニーは米国で携帯型トランジスタラジオを発売した。
しかし評価は、「安っぽくて小さいし雑音も多い。真空管ラジオとは比べものにならない」だった。
低価格・シンプル・小型だったため、若者の「ロックを外で仲間と聴きたい」というニーズを満たした。
⇒ 誰も目を向けなかった市場を切り開く。
その後、トランジスタラジオの音質は向上してきた。
こうなると真空管ラジオの取り柄は大きいだけ。
それまで買わなかった人を顧客に取り込み、成長するのが新市場型破壊である。
つまり、「顧客がやりたいけれど、できないこと」を探すべし。
これを「用事」と呼ぼう。
破壊的技術をビジネスにするには?
大まかな流れ
❶顧客は「用事」を片づけたいが、スキルやお金がなくて、解決策を入手できずにいる。
❷この顧客は、他に解決策がないので、商品の性能が低くても喜んで買う。
❸破壊的技術では、高度な技術を使い、誰でも買えるシンプルな商品をつくることもある。
❹新しい顧客は、破壊的技術を新しい販売チャネルで買い、それまでと違う場で利用する。
ジェフリー·ムーア著『キャズム Ver.2』
新商品を本格的に普及させるには、ホールプロダクト(whole product)を用意すること。
顧客の「痛み」を基準にターゲットを絞る。
アーリー・マジョリティを取り込み、市場を制覇する。
❷ローエンド型破壊
「とりあえず、安ければいい」という顧客に、低コスト製品を提供する破壊的技術。
ディスカウントストアや100均は、低価格志向の顧客を魅了する。
手間を省き低コスト化し、安値を実現している。
ローエンド型破壊を仕掛けられると、リーダー企業はよりハイエンドに逃げようとする。
たとえば百貨店は、ディスカウントストアや100均との価格勝負は避けようと考える。
ディスカウントストアや100均で売る商品は減らし、百貨店しか扱えないような品揃えにする。
こうして百貨店は…じり貧に陥ってしまうという。
⇒ 高価格帯の製品を脅かす破壊力を持つ。
百貨店が対応しきれない顧客層に特化したことで市場を獲得した。
クリス・アンダーソン著『フリー 無料からお金を生みだす新戦略』
✅ 私たちの周りには無料のモノやサービスが多い。
✅ 「無料」には動機づけの強い力がある
堀埜一成 著「サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術」
✅ 「当たり前」を徹底する姿勢が、サイゼリヤを支えている。
⇒ 変革を恐れず「無消費者」に目を向けるべき。
⇒ 「無消費者」こそがイノベーションの種。
まとめ
✅ 「無消費者」に注目すればイノベーションの種が見つかる。
✅ 破壊的技術は、既存市場を変革する力を持つ。
✅ 日本企業には変化を恐れず挑む姿勢が必要である。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆