- 投稿日:2025/02/15
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はチャールズ・ドゥーヒッグ著『The Power of Habit』2016年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:チャールズ・ドゥーヒッグ出典:Amazonのプロフィール
「ニューヨーク・タイムズ」紙記者。1974年生まれ。イエール大学、ハーバード・ビジネス・スクール卒業。ビジネス関連の記事を中心に執筆。これまでジェラルド・ローブ賞、ジョージ・ポーク賞ほか、ジャーナリズム関係の受賞歴多数。テレビでは「ディス・アメリカン・ライフ」「NPR」「PBSニュースアワー」「フロントライン」など報道番組に出演。
✅ 人生の40%以上は習慣でできている。
✅ 良い習慣を作り、悪い習慣を減らすことが成功の鍵。
✅ 習慣の仕組みを知ることで、自分を変える力を得る。
日本語に訳された書籍(文庫本)があるので、そちらで良い。
デューク大学が行った研究によると、人が一日にする行動のうち40%以上が考えずに行っている習慣だったのだ
チャールズ・ドゥーヒッグ著『The Power of Habit』
人生を作っているのは 「何気ない習慣」だった。
デューク大学:アメリカ合衆国ノースカロライナ州ダーラムに本部を置く私立の名門大学。2025年世界大学ランキングでは第27位。
ちなみに東京大学は28位。
この点に関して、多くの書籍も同じようなことを示している。
共通項(法則)と言い切っても良いだろう。
もし自分の「習慣」が健康や経済的安定、幸福度に多大な影響を与えているなら、自分にとって、良い習慣とは何か、幸福になる習慣とは何かを考えなければならない。
積極的に新しい習慣を取り入れていかなければいけない。
本書では「習慣の力」を個人の範疇だけではなく、企業や組織、はたまた社会まで広げて、その有用性を具体的に知ることができる。
今のままではダメだ。生活パターンを変えたい。しかし脳は一度学習した最適解をそう簡単に手放そうとしない。
大学の数多くの研究から解明された行動のメカニズムを、一般人の私たちにも理解できるように解説した本である。
習慣を疑おう、習慣を変えようとはよく言われる。
実際の習慣というものは、自分が「特に考えず」やっていることでもあり、それが習慣であるという認識すらほとんどないのが現状だ。
「細かいことこそちゃんとしよう」
『The Power of Habit』
習慣の重要性を知る
私たちの行動の40%以上は無意識である。
習慣の一つひとつはたいして重要ではない。
しかし、レストランでなにを注文するか、毎晩子供にどんな言葉をかけるか、貯蓄するか浪費するか、週に何回身体を動かすか、どんな風に考え、どんな風に仕事に取り組むかといったことが、長い目で見ると、健康、人間関係、仕事の生産性、経済状況、そして幸福に絶大な影響を与えるのだ。
チャールズ・ドゥーヒッグ著『The Power of Habit』
⇒ 習慣は脳が意思決定を避けるために作り出したもの。
注目すべきは「行動や思考の40%は、習慣であるがゆえに、自覚できていない」ということ。
この無意識の領域を変えることが、人生を変える第一歩である。
届いた手紙をその日のうちに処理する。
魚は皮も一緒に食べる。
玄関では靴を揃えるなど…先延ばししても良さそうなことが未来に大きな影響を与えるという。
シーナ・アイエンガー著『選択の科学』
選択が人生の質を決める。
つまり、習慣によって「選択」しているのだ。
⇒ 選択の積み重ねが、あなたをつくる。
習慣が作られる仕組み
「きっかけ(トリガー)」「ルーチン(ルーティン)」「報酬」のループ
習慣は3段階で作られる。
❶「きっかけ」から脳が自動作業モードに入る。
❷「ルーチン」は同じきっかけに対して、同じ行動や思考を繰り返すことで強化される。
❸「報酬」はその習慣を「将来のために記憶に残そう!」と脳が判断するために必要なもの。
最初は「きっかけ」によって始まり、「ルーチン」によって繰り返され、「報酬」によって固定される。
この仕組みを理解すれば、良い習慣を作ることが可能になる。
⇒ 習慣は脳が効率を求めるために形成される。
1つのルーチンが、別のルーチンは始めるトリガーになる。
ジェームズ・クリア著『Atomic Habits』
⇒ 習慣は4つのステップから成ると語る。
❶「きっかけ」を分かりやすく。
❷「欲求」を魅力的に。
❸「反応」を簡単にする。
❹「報酬」を満足できるものに設定する。
このループを理解し、適切に設定することで習慣の改善が可能となる。
佐々木典士の「ぼくたちは習慣で、できている。」
本書を元ネタとしたであろう…身につけたい"習慣"を習慣にする方法として ①トリガー、②ルーチン、③報酬を挙げている。
①トリガー:夜帰ったらスマホに触る。
②ルーチン:スマホアプリを開く。
③報酬:楽しい時間。
気がついたら1時間経ってしまった…。🫣
こんな感じ。
習慣のループが発見されたことがなぜそれほど重要なのかというと、習慣が誕生すると脳は意思決定に参加することをやめてしまうということが明らかになったからだ
チャールズ・ドゥーヒッグ著『The Power of Habit』
良い習慣を作る方法
小さな変化(あえて違う選択)から始める。
脳は3段階を経て、習慣を作る。
習慣が作られるのは、脳がつねに楽できる方法を探しているからだ。
脳は繰り返される手順を習慣に変えようとする。
そして習慣になれば考えずに済む。
チャールズ・ドゥーヒッグ著『The Power of Habit』
つまり、仕事以外でも私たちの脳はすでに「健康」「趣味」「人間関係」「家族」「お金」「整理整頓」などのあらゆることにおいて、習慣に従っている。
⇒ 強化したい行動を特定し、きっかけと報酬を明確にする。
新しい習慣を作る際、多くの本で紹介されている手法がある。
それは…「まずは小さく始めること」が大切だ。
具体的な行動を決め、それを始めるシチュエーションと小さな報酬を設定しよう。
読書猿著『独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』
習慣と関係ないようにみえるが、具体的な手法として「2ミニッツ・スターター」を挙げている。
タイマーを2分間に設定し、その時間だけ作業を開始する。
◆手順
① タイマーを2分にセット
② タイマーをスタートさせ、すかさず作業を開始する
③ タイマーが鳴ったと同時に途中でも作業をストップする
この短さが心理的な抵抗を減らせる。
環境が習慣を変える
新しいグループに身を置くことも習慣を変える。
1994年、ハーバード大学で人生が大きく変わった人たちを調査した。
離婚や大病など悲痛な経験をした後に、習慣を変えた人がいた。
また大きな困難を乗り越える人を目にしたことで、変わる人たちもいた。
しかしなんの悲劇も経験せずに、人生を変えた人たちもいた。
そういう人たちは、新しいグループに所属し、なんらかの『変わりやすい環境』に身を置いていたのだ
チャールズ・ドゥーヒッグ著『The Power of Habit』
⇒ 環境の変化が最も効果的な習慣改善方法。
「その習慣を当たり前だと思っている」環境に飛び込むこと。
自分一人の意思で習慣を変えることは難しくても、「それが当然だ」と思う人たちに囲まれていたら、自然と脳はそうすることが最善だと認識して、習慣が変えてしまう。
自分の力だけで習慣を変えるのは難しい。
新しい価値観や行動を共有するグループに参加することで、自然と習慣を改善できる。
まさに、「リベシティ」は有効な場である。
高嶋美里著『あなたの1日を3時間増やす超整理術』
1.成果を出す人は、あらゆる点で整理が行き届いている。
2.そのため、多くの時間を生みだすことができる。
3.そして、時間があるから「余裕」が生まれて質の高い仕事ができる。
これは「自分が迷わずに作業できる環境」をつくることを習慣にした結果である。
ロバート・B・チャルディーニ著『影響力の武器』
注意しなければならないのは、心理学の原理を応用している点である。
「他人がやっていることは正しい」と信じる心理が「社会的証明」の原理だ。
自分から向かうのは良いが、相手から丸め込まれそうになった時は注意しなければならない。
意図的な歪みに気づくことが必要だ。
まとめ
✅ 人生の40%以上は習慣でできている。
✅ 良い習慣を作り、悪い習慣を減らすことが成功の鍵。
✅ 習慣の仕組みを知ることで、自分を変える力を得る。
⇒ とにかくやるべきことの「敷居」を下げよ。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれる。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えることを願っている。
見ていただきありがとうございました!😆