- 投稿日:2025/03/08
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はカル・ニューポート著『A World Without Email』2022年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:カル・ニューポート出典:ダイヤモンド・オンライン
2004年にダートマス大学で学位を、2009年にマサチューセッツ工科大学(MIT)においてコンピュータ・サイエンスでPh.D.を取得。
書籍:『デジタル・ミニマリスト: 本当に大切なことに集中する』や『今いる場所で突き抜けろ!』等
現代のビジネスパーソンは、メールや社内チャットの終わりなき応酬に集中力を奪い取られている。
このマルチタスク地獄を脱け出すためには、ワークフローの抜本的な転換が必要だ。
気鋭のコンピューター科学者が「没入する働き方」の極意を説く全米ベストセラー
早川書房サイトでの説明文
✅ メールを減らせば、仕事の質が向上する。
✅ 「深い仕事」に集中できる環境を整えよ。
✅ タスクを「頭の使い方」で仕分けせよ。
本書のメッセージは完全に未来志向だ。 職場のデジタルネットワークの潜在力を十二分に引き出したいなら、継続的かつ積極的にその使い方を最適化する努力をしなくてはならない。 注意散漫な集合精神の欠点を解消しようと試みるのは、決して技術革新に異を唱える行為ではない。 進歩を本当に妨げるのが何かといえば、いっそうの改良を図る努力を怠り、現状の劣ったワークフローのぬるま湯にのんびり浸かっているような態度だ。
『超没入 メールやチャットに邪魔されない、働き方の正解』
テクノロジーの進化に合わせて、仕事のスピード感がどんどん加速している。
正直、ついていくだけで精一杯。
もっと効率的に仕事をする方法はないだろうか?🤔
結論を言うと、「メールなどのチャットツールと距離を置きなさい」と提唱しているのがこの本である。
『A World Without Email』(メールのない世界)
メールが生産性を奪う
即レスポンス(返事)文化の弊害
著者が紹介する研究では、知的労働者は6分に1回、メールやチャットを確認している。
続けて、メール、Slack、Teams、Chatworkといった連絡ツールこそが仕事の生産性や、創造性や、幸福感を下げている元凶と語る。
(連絡ツールは)いつまでも続いていく会話を中心とした仕事の仕方だ。
しかもその会話は不規則で、予測できないタイミングに、メールやインスタントメッセンジャーなどを通じて運ばれてくる。
『超没入 メールやチャットに邪魔されない、働き方の正解』
⇒ 頻繁な中断が集中力を奪い、仕事の質を下げる。
「hyperactive hive mind(活動過多の意識)」であり、
「メールは仕事ではない(email is not a job)」と表現した。
仕事とは、何かを生み出すこと。
メールのやり取りは仕事の本質ではない。
ここで重要なのは「6分に一度メールをチェックする」という行為は、自分で選んでいる「仕事のやり方」であるということ。
仕事を完了させることよりも、そうしたツールを使い、「仕事について書くこと」にエネルギーや集中力が使われている。
また別の調査では…。
平均15分が中断せずに集中して仕事をしている時間だった。
一日で、合計1時間15分になった。
『超没入 メールやチャットに邪魔されない、働き方の正解』
つまり、連絡ツールによって、集中した15分が5回と区切られてしまった。
1時間、2時間と、まとまった時間ではない。
15分で完結できる仕事は必ずしも価値の高い仕事ではないだろう。
⇒ メールを減らし、本当に価値のある業務に集中せよ。
ロバート・B・チャルディーニ著『影響力の武器[第三版]』
メールを返さなければならないというのは心理学でいう「返報性」の原理である。
与えられたら返したくなる心理と見たり返信しないといけない罪悪感が生まれやすい。気持ちだけでなく合理的な判断が重要だ。
深く集中する環境をつくる
タスクの種類で時間を区切る
頭の使い方ごとに時間を分け、異なる種類の仕事を混ぜない。
知的労働をする人たちにとって、最も基本的な資本は、あなたが使うことができる脳だ。
あなたは脳を使って、情報に価値をつけ加えていく。
『超没入 メールやチャットに邪魔されない、働き方の正解』
著者は、脳には「アテンション・キャピタル(注意力資産)」があると語る。
大切な注意力をメールやチャットの返事に無駄遣いすることなく、企画書を書く、営業戦略を考える、プレゼン資料を作るといった価値のある仕事に使わなければならない。
タスク(作業、仕事)の切り替えが起こると注意力が激減してしまう。
メールや連絡を返す行為は「外部情報→自分→返信」である。
企画書や経営戦略を考える行為は「内部(自分)から始めていく」
出力する過程が異なるのだ。
この点を「頭の使い方が違う仕事」と語っている。
⇒ 企画・戦略立案と問い合わせ対応を同じ時間に行わない。
作業中、「頭の使い方が違う仕事」に注意を向けてはいけない。
P·F·ドラッカー著「経営者の条件」
1966年時点で判明していること。
それは時間の「かたまり」をつくる。
最低でも2時間以上のまとまった時間を確保することが生産性を上げる鍵と語られる。
グレッグ・マキューン 著「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」
書籍内にマイクロソフト社の創業者:ビル・ゲイツの話がある。
彼は1週間の「考える週」を定期的にとっていた。
実施内容
❶ひとりきりで大量の本や記事を読む。
❷最新の技術の情報収集。
❸これからのことをじっくりと考える。
この際、メールといった情報は一切断つ。
成功者たちは、深く集中する環境をつくる。
オンライン秘書や、誰かに連絡を代行してもらうのは、「時間管理」の点で必要な活動なのだ。
では、具体的にどうすればよいのか?🤔
仕事の質を高める戦略
それぞれのボードには、〝to do(やるつもり)〟〝doing(やっている)〟〝done(やった)〟いう列を作る。
そしてソリティアのように、列にカードを積み上げていく
『超没入 メールやチャットに邪魔されない、働き方の正解』
画像では、行で並べているが、あまり気にしないでほしい。
こうすることで「頭の使い方が違うプロジェクトごと」に、いまなにが進んでいて、なにが完了していて、なにをしようと思っているのかが一覧できると語っている。
パソコン、オフィス、自宅など「場所」によってタスクを分ける手法はあるが、「頭の使い方」で分けることによって、明らかに集中力が続く。
そういった指摘はカール・ニューポート自身がベストセラー作家でありながら、学者という点もあるだろう。
参考にしてみるといいだろう。
Do less Do better(少数に絞る方がより多くのことができる)
『超没入 メールやチャットに邪魔されない、働き方の正解』
⇒ こなす量よりも、重要な仕事に絞ることが鍵。
オリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』
「やらなければならない」というプレッシャーを手放し、限られた時間で集中できる。
「今やらなくてもいい」を明確に捨て去る。
「すべてをこなそうとしない勇気が、豊かな時間を生む。」
まとめ
✅ メールを減らせば、仕事の質が向上する。
✅ 「深い仕事」に集中できる環境を整えよ。
✅ タスクを「頭の使い方」で仕分けせよ。
⇒ メールを減らし、本当に価値のある仕事に集中せよ。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆