- 投稿日:2025/05/10
- 更新日:2025/09/29

こんにちは!😃
スプレッドシートの使い方講座、第4回(前編)です!
これまでの講座はコチラです▼▼▼
この講座では、様々な機能を順番に学べるように連載形式でお届けしていますが、必ずしも第1回から順番に読んでいただく必要はありません。😊
「特定の機能だけ知りたい!」、「この回のテーマが今の自分に必要だ!」
という場合は、気になる回の記事だけを選んで読んでいただいても大丈夫です。🔄️
今回の記事(前編)では、その整理したデータを「もっと詳しく集計したり」するための、とっても便利な機能「関数」に焦点を当てていきます!🔢
この記事では、最小や最大を求める基本的な集計関数、条件を付けて集計する条件付き集計関数をマスターしましょう。
関数を使いこなせるようになると、これまで手作業で計算していたことが一瞬でできたり、データの傾向をパッと掴めたりと、データ分析の可能性がぐぐっと広がります!🚀
「関数って難しそう…」と思っている方も大丈夫!🔰
前編のこの記事では、比較的使いやすい関数からご紹介します。
この記事を読めば、あなたのスプレッドシート活用スキルがさらにレベルアップすること間違いなしです!👍
はじめに:関数の力で賢く集計!【前編】
これまではフィルタや並び替えを学びましたが、整理されたデータをさらに活用するには、データの中身を「集計」することが必要になります。
全体の合計だけでなく、平均値や最大値、最小値、そして特定の条件に合うデータの数や合計など、様々な角度からデータを集計することで、データが持つ意味が見えてきます。
この「集計」を自動で行ってくれるのが、スプレッドシートの関数です!💡
関数とは、特定の計算や処理を行うための「あらかじめ用意された計算式」のようなものです。
「この範囲の合計を求めてね」
「この範囲の中で一番大きい数を見つけてね」
「〇〇という条件のものの数を数えてね」
といったお願いを、決まった書き方でスプレッドシートに伝えるイメージです。
今回は、まず集計に役立つ関数の中から、特によく使うものを厳選して、一緒に学んでいきましょう。
集計の基本をマスターして、あなたのデータ分析の第一歩を力強く踏み出しましょう!🚀
0.練習にはこのスプレッドシートを使用します
今回の講座では、上記のスプレッドシートを使用します。
サンプルスプレッドシートには、ID、氏名、所属チームなどが書かれています。
これらの中から満足度の平均値を求めたり、イルカチームだけの合計を求めると言ったことを行います。
1. まずは基本!簡単な集計関数を使ってみよう
まずは、第1回でご紹介したSUM関数と同じように、データの範囲を指定して簡単に集計できる関数からご紹介します。😊
今回使用するサンプルスプレッドシート(「参加者データ」シート)を開いて、一緒に数式を入力してみましょう!
AVERAGE関数:平均をサッと求めよう!
平均を求めたいときに使うのが「AVERAGE関数」です。🔢
テストの平均点を出したり、商品の平均売上を計算したり、このイベント参加者アンケートなら参加者全体の平均満足度を知りたい!といったときに便利です。
平均ってどんなときに使う?
データ全体の真ん中あたりや、一般的な傾向を知りたいときに使います。
全体のレベル感を把握するのに役立ちます。
数式と入力方法
今回は参加者全体の満足度平均を求めてみましょう。
=AVERAGE(範囲)
何を求めるか分かりやすくするため、I1セルに【満足度平均値】と入力します。(場所はどこでも構いません)
平均を求めたいセル(例ではJ1セル)に、「=AVERAGE(」と入力し、カッコの中に平均を求めたいセル範囲を指定します。
満足度のF列の平均を求めるには、J1セルに =AVERAGE( と入力します。
そして、F2セルからデータが入っている最終行までの範囲(例:F2:F51)をマウスでドラッグして選びます。
最後にカッコ)を閉じてEnterキーを押します。
数式は =AVERAGE(F2:F51) のようになりますね。
練習:参加者全体の平均満足度を求めてみよう
どこか空いているセルを選び、「=AVERAGE(F2:F51)」と入力してEnterキーを押してみてください。
全体の平均満足度が計算されて表示されるはずです!✨
平均満足度の数値はどうなりましたか?
MAX関数:一番大きい値を見つけよう!
データの範囲の中から、一番大きい値(最大値)を探したいときに使うのが「MAX関数」です。⬆️
テストの最高点、商品の最大売上、イベント参加者アンケートの一番高い満足度、といったものを探すのに便利です。
最大値を探すのはどんなとき?
データのピークや、一番優れた結果を知りたいときに使います。
数式と入力方法: =MAX(範囲)
平均と同じように、I2セルに【最高参加費】と記入しましょう。
最大値を求めたいセル(例ではJ2セル)に、
「=MAX(」と入力し、カッコの中に最大値を探したいセル範囲を指定します。
平均と同じように
参加費が記入されたE2セルから最終行までの範囲(例:E2:E51)をマウスでドラッグして選びます。
最後にカッコ)を閉じてEnterキーを押します。
練習:一番高かった参加費をチェック!
空いているセルに「=MAX(E2:E51)」と入力してEnterキーを押してみましょう。
一番高かった参加費が表示されるはずです!
最高額は分かりやすいですね。
MIN関数:一番小さい値を探そう!
データの範囲の中から、一番小さい値(最小値)を探したいときに使うのが「MIN関数」です。⬇️
テストの最低点、商品の最小在庫、イベント参加者アンケートの一番低い満足度、といったものを探すのに便利です。
最小値を見つけるのはどんなとき?
データの低い点や、改善が必要な点を探すときに使います。
平均(=AVERAGE)と最大(=MAX)を説明したので、今度は画面での説明無しでチャレンジしてもらいます。
I3セルに【最も低い満足度】と記入し、J3セルに満足度が最も低かった点数を求めてください。
↓
↓
↓
↓
↓
最小値の求め方
数式と入力方法: =MIN(範囲)
最小値を求めたいセルに、「=MIN(」と入力し、カッコの中に最小値を探したいセル範囲を指定します。
サンプルスプレッドシートのF列(満足度)の一番小さい値を探すには、=MIN(F2:F51) と入力します。
最も安かった満足度は表示されたでしょうか?
これまでの答え合わせ
これまでの答えは下記のようになります。
満足度平均値 :4.2
最高参加費 :5000
最も低い満足度 :3
合っていたでしょうか?
もし間違えている場合は、もう一度戻って復習してみてください👍
2. 条件を付けてデータを数える・合計する!COUNTIF関数とSUMIF関数
これまでは参加者全員の平均値や最大・最小を求めました。
ですが、「イルカチーム🐬の中で満足度の平均を求めたい」などのように、特定の「条件」に合うデータだけを対象に、数を数えたり合計を求めたりしたい!というときに使うのが、COUNTIF関数とSUMIF関数です。
ここから少し応用編に入りますが、とってもよく使う便利な関数です💪
COUNTIF関数:条件に合うものの数を数えよう!
データの範囲の中で、特定の「条件」に合うセルの数を数えたいときに使うのが「COUNTIF関数」です。🔢🔍
例えば、
「トラチーム🐯」のメンバーは何人いるかな?
参加イベント名が「リベフェス」の人は何人かな?
満足度が「5」だった人は何人だろう?
といったように、「〇〇の数を数えたい」ときに便利です。
「〇〇の数」を知りたいときに便利なCOUNTIF
特定の属性を持つデータの数を集計するのに役立ちます。
数式と入力方法:
=COUNTIF(範囲, 条件)
COUTIFの()の中には、2つの要素を指定する必要があります。
範囲:
条件を検索するセル範囲。サンプルスプレッドシートの「参加者データ」シートのC列(所属チーム)やD列(参加イベント名)、**F列(満足度)**などが使えます。
条件:
数えたい条件を指定します。
文字列の場合は"(ダブルクォーテーションと読みます)で囲みます。
(例:"トラチーム", "リベフェス")
それでは実際に求めていきましょう。
数えたいセルに、「=COUNTIF()と入力し、カッコの中に以下の2つの情報を,(カンマ)で区切って指定します。
これまでと同じように、I4列に【トラチーム人数】と入力し、J4列にトラチームの人数を数える関数を記入しましょう!
これまでの学習で書けそうですか?
ここで手を止めて考えてみてください。
↓
↓
↓
参加者データシートのC列(所属チーム)の中で「トラチーム」の数を数えるには、=COUNTIF(C2:C51, "トラチーム") と入力します。
練習:ペンギンチームの人数を数えてみよう!
練習として、ペンギンチームの人数を数えてみてください!
↓
↓
↓
空いているセルに、「=COUNTIF(C2:C51, "ペンギンチーム")」と入力してEnterキーを押してみましょう。
ペンギンチームの人数が表示されるはずです!🐧
SUMIF関数:条件に合うものの合計を求めよう!
データの範囲の中で、特定の「条件」に合うセルの値を合計したいときに使うのが「SUMIF関数」です。🔢➕
これは、SUM関数とCOUNTIF関数を組み合わせたようなイメージです。
「〇〇という条件を満たすデータの、別の列の合計を求めたい」ときに使います。
例えば、
「パンダチーム」の参加費の合計はいくらだろう?
参加イベント名が「簿記勉強会」だった人の参加費合計は?
とように、「〇〇という条件を満たすものの合計を知りたい」ときに便利です。
これは本当によく使うので、ぜひ覚えてください!
数式と入力方法:
条件に合う合計を求める関数は下記となります。
=SUMIF(条件範囲, 条件, 合計範囲)
SUMIFでは()の中に3つの要素を指定する必要があります。
合計を求めたいセルに、「=SUMIF(」と入力し、カッコの中に以下の3つの情報を,(カンマ)で区切って指定します。
条件範囲: 条件を検索するセル範囲を指定します。COUNTIFと同じですね。
サンプルスプレッドシートの「参加者データ」シートのC列(所属チーム)やD列(参加イベント名)などが該当します。
条件: 合計の対象としたい条件を指定します。こちらもCOUNTIFと同じです。
(例:"パンダチーム", "簿記勉強会")
合計範囲:
条件に合った場合に、実際に合計したい値が入っているセル範囲を指定します。
サンプルスプレッドシートでは、「参加者データ」シートのE列(参加費)などが該当します。
例:参加者データシートのC列(所属チーム)の中で、「パンダチーム」の参加費(E列)の合計を求めるには、
=SUMIF(C2:C51, "パンダチーム", E2:E51)
と入力します。
練習:イルカチームの参加費の合計を計算してみよう!
さて、それでは実際にSUMIF関数を試してみましょう!
これまでと同じように、I5セルに【イルカチームの参加費の合計】と記入し、J5セルで実際に求めていきましょう!
J5セルには「=SUMIF(C2:C51, "イルカチーム", E2:E51)」と入力してEnterキーを押してみましょう。
これまでと同じように1つ1つ手順で説明していくと、
①「=SUMIF(」 と入力
②条件範囲である「C2:C51)をマウスで選択し、「,」を記入
③"イルカチーム"と記入し、「,」を記入
④参加費の合計範囲である「E2:E51」をマウスで選択肢、「)」を閉じる。
です。
イルカチームの参加費の合計が表示されるはずです!🐬
後半の答え
トラチームの人数 : 12
ペンギンチームの人数 : 13
イルカチームの参加費の合計: 51500
できたでしょうか?
もし、一致していなかったら振り返って確認してみてください。
それでも合っていないようであれば、レビューなどでご質問ください🙇♀️
(もし、私が間違っていたらごめんなさい💦)
まとめ(前編):集計関数の基本はバッチリ!後編へ進もう!
お疲れ様でした!😊
スプレッドシートの関数解説、第4回(前編)では、データの集計に役立つ基本的な関数と条件付き集計関数を学びました。
AVERAGE関数:平均を求める
MAX関数:一番大きい値を探す
MIN関数:一番小さい値を探す
COUNTIF関数:条件に合うものの数を数える
SUMIF関数:条件に合うものの合計を求める
これらの関数を使えるようになると、大量のデータから、平均、最大値、最小値、そして特定の条件に合うデータの数や合計といった情報を簡単に引き出せるようになりますね!🎉
これで、集計関数の基本はバッチリです!👍
次回の後編では、条件によって表示を変えるIF関数や、別の表からデータを検索して取り出すXLOOKUP関数など、さらにデータ活用を深掘りする関数に挑戦します。
関数を使うことで、スプレッドシートでできることの幅がぐぐっと広がりますよ。
ぜひ後編も続けて読んで、関数の世界をさらに探求しましょう!🚀
次回講座:IF関数やXLOOKUP関数に挑戦
スプレッドシートの使い方 第5回(関数後編):条件のIF関数や検索のXLOOKUP関数に挑戦
次の講座は、●●だったらXXする というような条件式のIF関数や、商品IDを見つけたら値段を別のシートから表示するといった使い方をするXLOOKUP関数などをご紹介します。
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