- 投稿日:2025/10/25
- 更新日:2025/10/25
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はセス・ゴーディン著『「紫の牛」を売れ!』2009年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:セス・ゴーディン
ビジネス書作家、ブロガー。元Yahoo!副社長。squidoo.com設立者。
「新時代のアイデア」について語らせたら氏の右に出る者はおらず、「アメリカでもっとも優秀なマーケット戦略家」「デジタル時代を牽引するトレンドメーカー」と賞賛され、2013年には「ダイレクト・マーケティングの殿堂」も受賞している。
他の書籍
「型を破る人」の時代: “ズバ抜けた結果”を出せる人は、何をしているか
ノウハウではなく「意識改革」に重点が置かれた書籍である。
また、労力とお金の比例関係が成り立たない世界に足を踏み出してほしいことを334ページにわたって綴っている。
現代マーケティングにおける古典。
従来の広告マーケティングが「狩り」、パーミッション・マーケティングは「農耕」に近い。
✅ 今や普通は見向きもされない。
✅ マーケティングは差別化が命。
✅ 大胆に「変わった存在」になれ。
牛というのはしばらく見ていれば退屈するものだ。
(中略)
しかし、「紫の牛」がいる。
それなら興味を引くだろう(しばらくは……)。
セス・ゴーディン著『「紫の牛」を売れ!』
「いい商品なのに、なぜ売れないのか?」
「真面目に広告を出しても反応が薄い……」
そんな疑問を感じたことはありませんか?
本書は、今の時代に必要なマーケティングは“目立つこと”であると断言します。
「誰にも嫌われない普通の製品」は、もはや市場では無視されるだけ。
では、どうすれば目立つ存在=“紫の牛”になれるのか?
そのヒントをこの記事で学ぼう。
『「紫の牛」を売れ!』
AI生成のおかげでそのインパクトがより伝わりやすくなった。
常識破りなものは、取り上げる価値がある。
注意を払う必要がある。
非凡で、目新しくて、興味深い――それが「紫の牛」である。
セス・ゴーディン著『「紫の牛」を売れ!』
“紫の牛”とは何か?
⇒ 誰もが二度見する存在
⇒ 誰もが目を留める「異物」を目指せ
田園風景に突然現れる紫の牛。
それくらい強烈な個性を持つ製品やサービスこそが支持される。
尖ってこそ、本物のファンができる。
そこから自然な口コミが広がっていくというマーケティング手法。

2001年、iPodは音楽プレーヤーとして人気を博した。
MP3プレーヤー市場で「白いイヤホン」「シンプルで美しいデザイン」、直感的な操作性などで突出し、「これまでの音楽体験を変えるもの」として多くの人が話題にしていた。
アップル全体としても店舗の体験型販売やパッケージデザインなどで業界に常識破りのイノベーション(技術革新)を起こした。
が、スマートフォンの普及により、音楽再生機能がスマートフォンに統合され、需要が減少し2022年に販売が終了している。
今では、スマートフォンという“紫の牛”も見慣れてきた(笑)
北海道の「白い恋人」や、名古屋の「ういろう」など、パッケージや味、商品ストーリーで他地域では手に入らない独自性。
美容室の“とにかく早いカット専門店”や“完全予約制のプライベートサロン”
町の小さなパン屋が超個性的なパンや、映える外観・味を追求したものも“紫の牛”になる。
少し古いが、Youtubeコンテンツでは、資生堂「メーク女子高生のヒミツ」というのもある。
普通のメイクチュートリアル動画かと思いきや、女子高生たちは実はメイクで女装した男子だったという逆転オチの企画。
シネマティックな映像と大胆な設定で話題を呼び、1,000万回再生を突破している。
特に動画コンテンツはAIの登場で「ありえないこと」ができるようになってきた。
「AI ASMR」「AIマグマASMR」「ガラスや溶岩を切る動画」もそう。
通常は現実には存在しないリアルな溶岩やマグマ風の物体を切るのはインパクトがある。
大まかにいうと、「あなたの業界で“まだやっていない”こと」に近い。
より具体的なものであれば、「大企業が解消できないイライラ」も良い。

古いルール:安全で平凡な製品を作り、それを素晴らしいマーケティングと組み合わせる。
新しいルール:適切な人々が探し求めるような、注目に値する製品を作る。
それが、“紫の牛”だ。
Q:なぜ“普通”はもう通用しないのか?
A:広告が効かない時代が到来したから
あなたの製品を買うかもしれない人々のうち、大半はその製品のことを耳にすることはないだろう。
いまはあまりに多くの選択肢があるため、人々はもうマス・メディアによって簡単に納得はしない。
セス・ゴーディン著『「紫の牛」を売れ!』
⇒ 大量の広告はスルーされる時代
⇒ “安全な選択”が最大のリスク
⇒ 無難では、誰の記憶にも残らない。
消費者は広告を見飽きている。
どんなにお金をかけても、平均的な製品では無視されるだけだ。
単に「良い製品」や「適切な価格」を提供するだけでは、消費者に利用可能な「無数の選択肢」の中で際立つにはもはや不十分。
つまり、万人受けを狙うと、結果的に誰にも響かない。
「ちょっと変なモノ」こそが人を惹きつける。
ただ、炎上マーケティングをしろとは言っていない。
「紫の牛」の原則は大企業に限定されるものではなく、中小企業でさえも、それぞれのニッチ市場で「注目に値する」存在となることで、大きな成功を収める可能性を秘めている。

クリス・アンダーソン 著「ロングテール『売れない商品』を宝の山に変える新戦略」
ロングテールはヒット商品に頼らず売上を伸ばすデジタルの戦略。
ロングテールを成功させる3つのポイント
❶ 多くの商品を取り揃える。
❷ 検索やおすすめ機能でユーザーが探しやすくする。
❸ 試し読みや無料サンプルなどの「お試し機能」を提供する。
ロングテールのメリット
❶インターネット上に掲載するコストは限りなく少ない。
❷数多くの商品で少しずつ売上を積み上げるため、リスクが分散されて売上が安定する。
商品の選択肢を莫大に増やすことによって、潜在していた需要が解き放たれるようになったのだ。
クリス・アンダーソン 著「ロングテール『売れない商品』を宝の山に変える新戦略」
ネット上で拡散させる方法の一つに「炎上マーケティング」があります。
批判されそうな内容を意図的にコンテンツに盛り込んで炎上を引き起こし、賛否両論の議論を巻き起こしながら注目を集める手法です。
飯田祐基著『バズる動画・ライブ配信 確実に拡散するしくみ』
結論:炎上マーケティングをしてはいけない。
拡散力があるが、成功させるのは非常に難しい。
また、担当者が意図せずに「炎上」する可能性がある。
「発信内容が賛否両論を引き起こすもの」
例
・漫画等での社会風刺。
・企業なのに、「社畜」といった不適切な言葉を使用。
・特定の個人を中傷する内容。
・国民の感情を逆なでするようなツイート。
・個人情報を勝手に暴露。
・店舗でアルバイトが冷蔵庫に体を入れたりした様子をツイッターに投稿。
・〇〇軽視。一部の顧客を悪く下げるような内容。
・公序良俗に反する内容。
つまり、「お前が言うな!」と炎上する。
どうやって“紫の牛”を生み出すか?
すべての人に宣伝するのは無駄である
セス・ゴーディン著『「紫の牛」を売れ!』
本書の最後に“紫の牛”の生みだし方がまとめられている。
ものによってはチンプンカンプンかもしれないが、何か引っかかれば幸いである。
❶少数の顧客にアピールする10通りのやり方を考え出せ。
(現代なら、AIに一度聞いてみよう)
❷最も小さい市場を考えよ。
(常識破りでその市場を制圧できる製品を思い描く)
❸製品は外部調達せよ。
(あなたの製品を喜んで引き受けてくれる仲間を見つける)
❹上得意客に直接語りかけよ。
(お得意様と直接話せれば、欲しいものがわかる)
❺ほかの業界のまねをせよ。
(自分の業界よりも、不振な業界の常識破りを見つけてまねする)
❻あと一歩進め。
(自分よりも先にいる競争相手を特定して、彼らのやっていることの反対をやる。)
❼あなたの業界で「まだやっていないこと」を探し出せ
❽「なぜやらないのか?」を自問せよ
(あなたがやっていないことのほとんどすべてがやらない十分な理由を持っていない)
⇒ まずは“誰のためか”を明確に
⇒ コアな支持層を狙え
⇒ 恐れずに異端児になれ
⇒ 人に語られることがマーケティングになる。
ユニークであることは賭けではなく戦略だ。

マルコム・グラッドウェル著『急に売れ始めるにはワケがある』
「少数者の法則」ともいわれ、影響は驚くほど少数の人間から広がっていく。
❶社交性で人をつなげる「コネクター」
❷知識を拡げる「メイヴン」
❸説得力で背中を押す「セールスマン」
⇒ 3人ではなく、3タイプが揃うことが重要。
「役に立った」、「ためになった」、「誰かとこの情報を共有したい」
つまり、「顧客志向」の宣伝が望まれる。
アイディア、製品、メッセージ、行動などはウィルスのように広がっていくのである。
マルコム・グラッドウェル著『急に売れ始めるにはワケがある』
まとめ
✅ 今や普通は見向きもされない。
✅ マーケティングは差別化が命。
✅ 大胆に「変わった存在」になれ。
今、最も危険なことは、安全であることだ。
セス・ゴーディン著『「紫の牛」を売れ!』
⇒ 目立つことは、恐れるべきではない挑戦だ。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆



