- 投稿日:2025/10/05
- 更新日:2025/10/06

給料未払が続き倒産する
不動産会社の宅建事務で働いていた私は、会計ソフトへの入力作業も行っていました。倒産をお願いした弁護士先生に会計ソフトが入ったパソコンごと引き渡しました。会社事務所も退去して社員は散り散りとなりました。
倒産するには地方裁判所が指定した破産管財人の弁護士先生が手続きを進めて頂かなければなりません。会計処理に関する質問が最初にお願いした弁護士先生を通じて質問が来たりしました。また、未払賃金立替払い制度の利用のため元同僚に会社所在地の労働基準監督署へ認定申請して貰いました。この話は別の記事でお話ししていますのでもしよろしかったらご覧ください。
当然私は失業中のため再就職をしなければなりません。一方で不動産会社での倒産による失業が2度目であったため、業界も業種も変えて再就職を目指します。職業訓練校に入って簿記2級3級の4か月コースを受講しました。これについても他の記事で紹介しています。
2020年1月末日を倒産の日として2月末頃まで会社の整理、事務所の退去等を行いました。3月中に職業訓練校の入学を決めて4月頭から職業訓練校に通い始めたところでしたが、緊急事態宣言により職業訓練校が休校となりました。緊急事態宣言が明けると職業訓練校の授業が再開されました。緊急事態宣言中は周りみんなステイホームで気にならなかったのですが、徐々に普通の生活が戻ってくると「なぜこんなことに」「いつまで続くんだろう」「求職者が多い状況で再就職先が決まるのだろうか」という気持ちが横切ったのは覚えています。確か緊急事態宣言が明けて職業訓練校が再開した時、既に就職先が決まったので退校していた人もいました。職業訓練校の先生にお話しすると「若い人から決まっていくからね」と言われました。この頃には政府から中小企業には最大200万円、個人事業主に最大100万円の現金が給付されていて、新たな失業者が出ないように対策されていました。とはいえ新たに人を追加で雇える状況ではなく、書類選考がなかなか通らないという状況でした。正直月曜日~土曜日まで規則的に通わなければならない職業訓練校があったのは、精神的に助かったなと思いました。
せっかくの職業訓練校もあっという間だった
冒頭お話しした通り簿記2級3級の職業訓練4か月コースでしたが、緊急事態宣言により終了時期が後ろ倒しになってしまった分、3か月コースでスケジュールの組み直しが行われ、月曜日~土曜日で通うことになりました。当然その間はプライベートでのテニスサークルやバスケサークルには全く通えず本当に缶詰状態でした。職業訓練校で仲良くなった人たちも職業訓練校卒業によりお別れとなりました。卒業で就職活動以外では上記のサークル活動等を除くとほぼ自宅に引きこもり状態となりました。
自宅に引きこもる時間が長くなる
なぜこのような時間にうろうろしているんだろうとご近所さんに思われたくないと思ってしまい、自宅にいる時間が長くなりました。自宅で簿記の勉強や求人情報を見たり、履歴書作ったりという時間が長かったと記憶しています。
シフトで休日のサークルメンバーから誘ってもらう
サークルのグループラインでテニスやバスケットボールの会場予約情報が流れてきます。そこに参加させて貰いました。そうすると何の仕事しているんですか。いつもいつがお休みなんですか?と聞いて頂きました。そこで倒産により失業したことを打ち明けました。そこから地元企業の求人情報やその企業に勤める人からの紹介提案なども頂きました。また、サークルメンバーの先輩にひとり雇えないか交渉してくれる人などもいました。なかなか人に勤めていた会社が倒産してしまったことを打ち明けるのは勇気がいりますが、言ってみると周りが動き出してくれるというのを体験しました。
大事なのは常に動き続けていること
動き続けること、色々なところに顔を出しておくことはすごく大事なことだと経験しました。とはいえ、サークルの難しいところはレベルが合わないと断られることが多いという事です。自分がそのサークル内でレベルが達していない場合でも、レベルが高すぎてしまってもどちらの場合も断られることがあります。出来れば失業する前にサークルに入って社会資本を作っていくことが大切です。就職活動でも断られてサークルでも断られたらちょっと耐えられないですよね。
みんながみんな共感してくれる訳ではない
世の中には新卒で入社して転職経験がない人もいます。こういう人が共感してくれないと言うわけではないのですが、ピンと来ていない人もいます。また、就職活動で面接においても「なぜ退職したんですか?」私「いえ、会社がなくなってしまったんです。」「ではなぜその前の会社を退職したんですか?」「前の会社を退職しなければこんなことにならなかったのでは?公開していませんか?」と聞いてくる会社の人事部の方もいらっしゃいました。当然、今までリーマンショックにより業績悪化により退職した会社やどうしても合わなかった会社を退職したこともあるのですが、そんなに遡られても過去は変えられないし・・・としか言えないですよね。コロナ禍での就職活動は求人倍率が1を切る状況で、完全な買い手市場でしたからグッと堪えるしかないですね。私が懇意にしていた相談員からは、そんな会社入らなくて良かったんじゃないかなと言って頂きました。藁にもすがりたい思いでしたのでなんとも言えない気持ちでしたね。
失業保険給付期間中、再就職活動中にアルバイトはしづらい
就職活動をすることが前提で失業保険を貰っているのであって、働き始めたら失業保険の給付を続けてはならないですね。一部、金額が少ない場合には給付を減らされたりはしないようです。また、失業保険期間終了後であっても、就職が決まるまでの間だけという条件ではなかなか雇って貰えません。仕事を一通り教えたら再就職先見つけて辞めますは厳しいなというのも理解出来ます。私も地元でアルバイトの募集に応募しましたが、「再就職が決まったら辞めちゃうのは雇えない」とはっきり言われました。失業保険を受けている期間中、「働きたいのに働けない」は精神的にしんどかったと記憶しています。正社員としても働きたいし、正社員が決まるまでの間アルバイトでもいいから働きたい。どちらも雇って貰えない・・・。
三が日のテニスサークルで目が一部見えないと気付く
失業保険は倒産による失業であったため7日の待機期間を終えてから支給となりました。緊急事態宣言の期間分は失業給付期間を延長して頂きましたが、その年の内に失業給付期間が終了しました。その後は借金という形になるのですが、社会福祉協議会でお金を借りました。これについても別で記事を記載していますので、もしよろしかったらご覧ください。
お金がなくなっていく中で、借金をしながら就職活動をしていました。知らず知らずのうちに健康を害するだけのストレスを感じていたのだと思います。テニスをしている最中に片目の視野に大きな影が映ってしまい、見えないことに気がつきました。その後眼科に行ってみると血圧が200を超えていて目の毛細血管を血液が破ってしまい、血液により見えない状態となっていました。本来会社で働いている平日の昼間は外に出ないで引きこもりの状態が1年の内で半年以上となっていました。また、自分の境遇や出口の見えないトンネルに入ってしまっていることに強いストレスを感じていたのかもしれません。金銭的な不安、将来への不安、孤独感、娯楽にお金を掛けられない等が考えられます。
リベシティライブ(学長)との出会い
リベシティのYouTubeに出会ったのがこの頃です。本当にこの時期は色々我慢して娯楽にお金を掛けられませんでした。本当に貯金が毎月減っている時期で、借金が増えている状況でした。一方で、携帯電話の見直しや自宅のホームルーターの見直しなどが進んでおらず、満足度を下げずに家計の支出を下げることを教わりました。ただ私も再就職先を一日でも早く決めないとと血眼になっていましたので、恥ずかしながら家計の見直しを完了したのは再就職してからとなりました。今回の経験でなるべく早く家計の見直しを行い失業等突然の経済状況に陥る前に済ませておくことが大切だと思いました。本当に失業してしまうとなかなか他のことに手を回せないです。こころに余裕があるうちに済ませておくことが、万が一のピンチ時にご自身を助けてくれると思います。なお、私の再就職の話も別の記事で記載していますので、もしよろしければご覧ください。
今でも薬を服用中
ここまでの話いかがでしたでしょうか。高血圧の薬は目の毛細血管が切れて一部見えない状態となってから高血圧に対する薬は今でも服用しています。視力についても今は問題ありません。テニスやバスケットボールは今も続けています。糖尿病など合併症にならないように気をつけましょうと主治医からは言われています。何とか薬を使わないところまで治したいのですが、もう服用を初めて5年ですので、難しくなっているのかも知れません。健康を害してしまうと元に戻すのも年齢と共に難しくなってきますね。
私が記事を書き続ける理由
私が倒産による失業を経験したときどうしようと思いインターネットで情報を集めようとしました。色々検索したのですが、当時は倒産した経営者の情報はあったのですが、従業員の倒産による失業経験をネット記事でお見かけすることはなかなか見当たりませんでした。私のように失業保険の支給期間が終了する前に再就職が決まるように微力ながらインターネットで配信していきたいと思っています。ただ今は大分人手不足が蔓延してきて求職希望者が売り手市場で就職しやすい状況になっています。なので倒産や雇い止め等自己都合ではない退職者のよりどころになりたいと思っています。