- 投稿日:2025/10/30
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は、西剛志著『80歳でも脳が老化しない人がやっていること 増量版』(2025年発行)をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:西 剛志
脳科学者(工学博士)、分子生物学者。1975年、宮崎県高千穂出身。東京工業大学大学院生命情報専攻卒。博士号を取得後、特許庁を経て、2008年にうまくいく人とそうでない人の違いを研究する会社を設立。30代で対人関係やストレスが重なった影響もあり難病を宣告されるも、脳の研究を通して自身のストレスをなくすことに成功し、半年で病気が完治。この出来事をきっかけに、「うまくいく人と、うまくいかない人との違い」を本格的に研究するようになる。現在は、世界的に成功している人たちのコミュニケーションや脳のしくみ、才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、高齢者、主婦など含めてこれまで3万人以上に講演会を提供。テレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』や日テレ系『カズレーザーと学ぶ。』など各種メディア出演も多数
✅ 老化は「年齢」ではなく「脳の習慣」が決める。
✅ 若さを保つには「つながり」「休息」「他者視点」。
✅ 脳は、何歳からでも再起動できる。
加齢=老化ではない。
西剛志著『80歳でも脳が老化しない人がやっていること 増量版』
「歳を取る=脳が老いる」
そう思っていないだろうか?
だが最新の脳科学では、「老化は自然現象ではなく、習慣による現象」だと分かっている。
80歳でも新しい挑戦を続ける人がいる一方で、怒りっぽく、記憶が曖昧になり、他者との関係を壊していく人もいる。
この差を生むのは、「脳の使い方」だ。
この記事では、西剛志氏の研究から導かれた“脳が若く保たれる3つの鍵”を紹介する。
『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』
「まだ80歳」と「もう80歳」には大きな違いがある。
70代の知人がこんなことを言っていました。「もう歳なので最近、脳の働きがどんどん悪くなってきているように感じる」そう感じるのは事実だと思いますが、脳の老化現象はずっと前から始まっています。脳の老化は高齢になってから起きるわけではないのです。
西剛志著『80歳でも脳が老化しない人がやっていること 増量版』
脳の老化は個人差があるものの、年齢(段階)に応じて…。
⑴ 情報処理能力のピーク 18歳
⑵ 人の名前を覚える力のピーク 22歳
⑶ 顔を覚える力のピーク 32歳
⑷ 集中力のピーク 43歳
⑸ 相手の気持ちを読む力のピーク 48歳
⑹ 語彙力のピーク 67歳
であり、情報処理能力を発揮するような仕事は、脳科学的に見れば若い人のほうが向いているということになる。
しかし、「歳をとっていくことは抗えない、でも、脳はいつまでも若々しく保てる」という。
幸せホルモンが脳を若返らせる──「つながり」が老化を防ぐ
私達は社会性の動物だ。根底にはそばに誰かいてほしいと思っている。
歳をとると欲が減少する人が多くなります。「最近食べたいと思うものがなくなってきた」「異性への興味が薄れてきた」そんな実感はないでしょうか。 でも、あらゆる欲が減っていくわけではありません。実は、「減りやすい欲」と「減りにくい欲」があります。
西剛志著『80歳でも脳が老化しない人がやっていること 増量版』
⇒ 人とのつながりが、脳の長寿スイッチを入れる。
年齢を重ねても若々しく生きる人に共通するのは、驚くほど単純なことだ。
それは「人とのつながりを持ち続けている」という点である。
食欲や性欲といった“生理的な欲”は加齢とともに減少する。
しかし「幸せになりたい」「誰かと関わりたい」という社会的欲求は、むしろ歳を重ねるほど強くなる。
この幸福を支えるのが、脳内ホルモン「オキシトシン」だ。
オキシトシンは、別名“愛情ホルモン”。
家族との会話、ペットとの触れ合い、感謝や助け合いの瞬間に分泌される。
そして驚くことに、オキシトシンは加齢で減らないどころか、増えていくという。
つまり、人と心でつながる行為こそが、脳を若返らせる最良の方法なのだ。
逆に、孤立や無関心は脳にとって最大のストレス源となる。
怒りっぽい人、他者に攻撃的な人ほど、脳内ではストレスホルモンのコルチゾールが増加し、神経細胞の老化を加速させることが分かっている。
幸福を感じる力は、筋肉と同じで「使わないと衰える」。
誰かの役に立ち、「ありがとう」と言われた瞬間、脳はドーパミンとオキシトシンを同時に分泌し、神経回路を再生する。
2022年の最新研究では、18歳から99歳の人を調べたところ、加齢とともにオキシトシンの量は減るどころかむしろ増えることがわかっています。ドーパミンは減っていくけれど、オキシトシンは増えていく。そこからわかるのは、人はいくつになっても幸せを求めているということと、その幸せはつながりを通して得られるということです。
西剛志著『80歳でも脳が老化しない人がやっていること 増量版』
つまり、人に優しくすることは、最も科学的な若返り法なのだ。
休む勇気が脳を救う──「何もしない時間」が最高の脳トレになる
時間が空いたら何かを詰め込もうとするのは良いことではない。
スーパーエイジャーの生活習慣で多くの人に共通していることのひとつに「リラックスする時間がある」ことが挙げられます。「ボーッとしている時間があると脳は働かなくなるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、実はそれは半分正解で、半分間違いです。
西剛志著『80歳でも脳が老化しない人がやっていること 増量版』
⇒ 「止まる」ことで、脳は最も遠くまで走れる。
多忙こそ充実、働き続けることが美徳──そんな価値観に支配された現代人の脳は、常にオーバーヒートしている。
だが、脳科学的に見ると、「何もしていない時間」こそが最も重要だ。
入浴中やカフェでのぼんやり時間、散歩中のひらめき──こうした瞬間に脳では「デフォルトモードネットワーク(DMN)」と呼ばれる領域が活性化する。
DMNは、これまで得た情報を整理・統合し、新しいアイデアや記憶の再構築を行う“裏方の編集者”のような働きをする。
逆に、絶えず予定を詰め込み、休む間もなく動き続けると、このネットワークが機能不全に陥り、認知力・集中力が急低下してしまう。
脳を若く保つ秘訣は、「何もしない時間」を“怠け”ではなく“整える時間”と捉えることだ。
リラックス中、脳は「情報の掃除」をしている。
さらに、趣味や遊びには脳を癒やす強力な効果がある。
研究によると、趣味を4つ以上持つ人は、認知症発症率が著しく低いという。
これは、趣味によって「快感ホルモン」と「ストレス解消」が同時に起きるためだ。
働く・休む・遊ぶ──この3つのリズムが整うとき、脳は最も若返る。
“走り続ける”よりも“立ち止まる勇気”こそが、真の成長を生むのだ。
他者視点で生きる──「自己中心バイアス」を手放せ
流れ星から見たら、君らはとっても長生きだよ。
面白い調査結果があります。会社をリタイアした人たちにボランティアで学生の家庭教師をやってもらったところ、その人たちの脳の認知機能が高まりました。これは自己重要感が満たされた結果です。自分が教えることで学生が「わかった!」となれば、自分の重要度をダイレクトに実感できますよね。自己重要感を高めたければ人に喜んでもらうことをする。誰にでもできる方法です。
西剛志著『80歳でも脳が老化しない人がやっていること 増量版』
⇒ 他人の立場を想像する力が、老化を止める。
歳を重ねると、自分中心の思考に偏りやすくなる。
「相手の話を聞かない」「すぐ怒る」「自分の考えが絶対」
こうした行動は“性格”ではなく、“脳の変化”によって起きている。
人間の脳では、「他人の気持ちを読む力」=共感力が48歳前後をピークに下がり始める。
この共感力が衰えると、他人の立場に立てなくなり、結果的に「老害」と呼ばれるような言動を取りやすくなる。
しかし、この能力は鍛え直すことが可能だ。
最も効果的なのは、「視点を増やす」こと。
旅行に出る、異なる年代や文化の人と話す、本を読む。
これらの行為は、脳に「他者の視点」をインストールする訓練になる。
実際、バイリンガルの人は自己中心バイアスが低く、認知症の発症が平均より4〜5年遅いというデータもある。
複数の価値観を行き来することが、脳の柔軟性を保つのだ。
また、「ありがとう」を伝えることも効果的だ。
感謝の言葉は、言う側にも聞く側にもドーパミンを放出させ、相手を思いやる神経回路を再活性化させる。
他者の幸福を願うことが、自分の脳をも若返らせる。
たとえば、会社で管理職だった人が退職して、家族の中で居場所がなく、友人もいない。誰からも頼りにされない存在になってしまうと、自己重要感を感じることがなかなかできなくなってしまうことがあります。自己重要感を感じることができないことは、脳にはストレスです。ストレスが脳にダメージを与え、最終的に認知症のリスクが高まります。
西剛志著『80歳でも脳が老化しない人がやっていること 増量版』
結局のところ、人間は「自分以外の誰か」を思うとき、最も美しく進化するのだ。

毛内拡著「気の持ちようの脳科学」
「心の病は、心の弱さのせいではない。脳という臓器の疾患だ。」
「デフォルト・モード・ネットワーク」=「脳のアイドリング」状態である。
脳の省エネ機能が過剰な働きをするとエネルギーが浪費される。
デフォルト・モード・ネットワークは脳の省エネのためにはたらいているとはいえ、脳の全エネルギー消費量の大半を消費している。としている。
ぼーっとしているときでも常に何かしら考えている状態──いわば雑念があるということでもある。人間の雑念の大半は過去への後悔と将来への不安であるというが、うつ病になりがちな人たちの頭の中では、「あのときああしておけばよかった」というネガティブな考えが、ぐるぐると何度もよみがえってしまっている。そういう人はあれこれと色々なことに気がつくので、知らないうちに同時にあれもこれもと考え過ぎてしまって、病気とはいわなくても脳が疲れて悲鳴を上げているのかもしれない。
毛内拡 著「気の持ちようの脳科学」
上村理絵 著『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』
✅ 老化は「心」から始まる
✅ 自己肯定感が若さの鍵
「老化の個人差」を生み出しているもの。 それは「自分の存在を認め、自分は自分のままでいいと思えているか」どうかです。
上村理絵 著『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』
金谷啓之著『睡眠の起源』
✅ 眠りは無駄ではなく、生物に刻まれた本質である。
✅ 遺伝子や進化の中に、睡眠の仕組みが隠されている。
⇒ 眠りは私たちの本質を映す進化の窓である。
睡眠とは何か──それは、起きている間に蓄積したものを解消する行為、なのだろう。
金谷啓之著『睡眠の起源』
オリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』
時間の価値は量で決まるのではなく、「他の人間と時間を共有する」ことである。
仮に週4日働き、残り3日が休みでも、仲間(距離は問わない)、友人、家族と同じ時間を共有できないのであれば、休日はただ身体を休めるだけになってしまう。
孤独の時間も必要だし、誰かとかかわる時間も必要である。
タイムマネジメントやライフハックの技術は、大事な真実を見落としている。 「時間は思い通りにコントロールしようとすればするほど、時間のコントロールが利かなくなる」という真実だ。
オリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』
まとめ
✅ 老化は「年齢」ではなく「脳の習慣」が決める。
✅ 若さを保つには「つながり」「休息」「他者視点」。
✅ 脳は、何歳からでも再起動できる。
最新の研究でわかったこと、それは「歳をとっていくことは抗えない、でも、脳はいつまでも若々しく保てる」これが科学の最終結論になります。
西剛志著『80歳でも脳が老化しない人がやっていること 増量版』
⇒ 「脳は、使い方次第でいくつになっても若返る」
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆

