- 投稿日:2026/01/29
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はケリー・マクゴニガル著『スタンフォードの自分を変える教室』(2012年発行)をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:ケリー・マクゴニガル
参考動画(Youtube):「ストレスを友達にする方法」
Ph.D.ボストン大学で心理学とマスコミュニケーションを学び、スタンフォード大学で博士号(心理学)を取得。スタンフォード大学の心理学者。専門は健康心理学。心理学、神経科学、医学の最新の研究を応用し、個人の健康や幸せ、成功および人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する講義は絶大な人気を博し、スタンフォード大学で最も優秀な教職員に贈られるウォルター・J・ゴア賞をはじめ数々の賞を受賞。
✅ 意志力は才能ではなく「脳の筋肉」である。
✅ 自己コントロールは科学的に鍛えられる。
✅ マインドフルネスが最短のトレーニング法である。
誘惑や依存症に苦しんだり物事を先延ばしにしたりやる気が出なかったりして困った経験のある方々――つまり、すべての人――に本書を捧げます。
ケリー・マクゴニガル著『スタンフォードの自分を変える教室』
「三日坊主で終わってしまう」
「つい誘惑に負けてしまう」
誰もが一度はぶつかるこの壁は意志が弱いからではない。
科学的に言えば、“脳の仕組み”を知らずに戦っているからである。
本書『スタンフォードの自分を変える教室』は、最新の心理学・神経科学をもとに「意志力=鍛えられる筋肉」であることを示した一冊だ。
この記事では、意志力の正体と強化法を3つの核心テーマで解説する。
『スタンフォードの自分を変える教室』
自分を変えられるのは自分である。ここがスタートだ。
目標の達成できない最大の原因としてアメリカ人が最も多く挙げているのが、この「意志力の弱さ」なのです。
ケリー・マクゴニガル著『スタンフォードの自分を変える教室』
意志力の正体──「脳の筋肉」を動かす前頭前皮質
暴食を抑えられるかどうかも脳の働きである。
自己コントロールを強化するための最も良い方法は、自分がどのように、そしてなぜ自制心を失ってしまうのかを理解することだと私は考えています。
ケリー・マクゴニガル著『スタンフォードの自分を変える教室』
⇒ 意志力の強さは「脳のエネルギー管理」で決まる。
私たちは「意志が弱い」「根性が足りない」と自分を責めがちだ。
しかし、ケリー・マクゴニガルは、意志力とは性格ではなく脳の働きだと明言する。
その司令塔が「前頭前皮質(prefrontal cortex:PFC)」思考・判断・感情制御を司る人間特有の領域である。
補足:前頭前皮質は、脳の最も前方に位置し、思考、計画、注意、意思決定、感情のコントロールなど、高次な認知機能を担う脳の部位。
ヒトで最も発達した部分であり、ストレスに弱く、誘惑に打ち勝つなどの自制心や、複雑な状況での行動を調整する役割を果たす。
PFCが活発なとき、人は衝動を抑え、目標に沿った行動を選べる。
しかし睡眠不足・ストレス・低血糖といった状態では、PFCのエネルギーが枯渇し、脳の原始的な部分(扁桃体など)が主導権を握ってしまう。
その結果、短期的な快楽を優先し、「やらないといけない」と分かっていても実行できなくなる。
ここで重要なのは、意志の弱さは脳のエネルギー不足という生理現象だということ。
従来の「精神論」で自分を追い込むほど、PFCは疲弊し、自己コントロール力は低下する。
だからこそ意志力を保つ第一歩は「脳のコンディションを整えること」にある。
たとえば、6時間以上の睡眠をとり、血糖値を安定させ、慢性的なストレスを減らす。
これだけで前頭前皮質の働きが回復し、意志力が“戻る”のだ。
意志力は根性ではなく、脳へのエネルギー供給の問題。
つまり、鍛える前にまず“整える”ことが、最も科学的な第一歩である。
最も原始的な本能も、快楽を求める欲望も、集団に属したいという思いも含めてすべてを目標達成のために使うのです。
ケリー・マクゴニガル著『スタンフォードの自分を変える教室』
意志力は筋肉──小さな我慢が脳を鍛える
静かな場所で瞑想にふけるのも小さな我慢だ。
脳は瞑想と同様にエクササイズによって、より大きくなり、より速く働くようになりますが、その効果が最も顕著に表れるのは前頭前皮質なのです。
ケリー・マクゴニガル著『スタンフォードの自分を変える教室』
⇒ 小さな自己抑制の積み重ねが、脳を強化する。
マクゴニガルは「意志力は筋肉である」と説く。
筋肉が負荷をかけるほど強くなるように、意志力も日常的な“小さな自己抑制”を繰り返すことで成長する。
・足を組むクセを意識してやめる
・スマホを見る前に10秒だけ深呼吸する
・会議中に話したくなる衝動を抑えて相手を聴く
これらは一見些細な行動だが、PFCを刺激する「意志力トレーニング」になる。
この訓練の効果は限定的ではなく、分野を超えて波及する。
禁煙に成功した人がダイエットにも成功しやすいのは、意志力という共通の筋肉が鍛えられたからだ。
さらに、意志力の限界を感じたときこそ成長のチャンスである。
脳は「もう無理だ」と感じる少し手前でストップ信号を出す。
これは“中枢性疲労”と呼ばれ、実際にはまだ余力が残っている。
つまり、「ここでやめたい」と思う瞬間にもう一歩踏み出すことで、脳の自己制御システムは確実に強化されるのだ。
意志力とは精神論ではなく、再現可能な神経トレーニングである。
「やる気」は一過性でも、「訓練」は構造を変える。
日々の小さな自制が、やがて大きな決断力と行動力に変わっていく。
マインドフルネスが意志力を変える──脳を再配線する科学
君の内側の世界を再構築せよ。君にしかできない偉業だ。
瞑想をすると前頭前皮質への血流が増えるのです。筋肉に似てトレーニングに順応する脳は、もっとうまくできるようになろうとして、大きくなり速く働くようになるわけです。
ケリー・マクゴニガル著『スタンフォードの自分を変える教室』
⇒ 意志力は、わずか11時間で脳構造が変わる。
意志力を最短で強化する科学的手法がマインドフルネス瞑想である。
マクゴニガルの研究によれば、瞑想を3時間行うだけで注意力と自己制御が向上し、11時間の実践で脳の構造的変化(神経可塑性)が確認された。
つまり、たった数日の訓練でPFCのネットワークそのものが強化されるのだ。
しかし、3時間なんて現実的ではない!そう思っただろう。
瞑想とは、何も特別な修行ではない。
1日5分、静かに呼吸に意識を向けるだけでいい。
この「今ここ」に集中する行為が、ストレスを抑え、衝動的反応を鎮める。
結果、意志力の中枢であるPFCの働きが安定する。
特に重要なのは、“衝動と戦わない”姿勢である。
「我慢しなきゃ」と抵抗すると、ストレスホルモンが増え、かえってPFCが疲弊する。
代わりに、「自分はいま欲求を感じている」と受け入れる“気づき”の意識を持つ。
この“受容的注意”こそ、意志力を長く持続させる心理的エネルギー源である。
さらに、意志力は社会的にも“感染”する。
自己コントロールの高い人と共に過ごすと、自分の脳も同じように変化する。
つまり、環境そのものが意志力のトレーニングジムになるのだ。
瞑想と環境の両輪で脳を整えることが最も確実で、再現性の高い自己変革の方法である。
マインドフルネスは単なる癒やしではなく、「自分を動かす科学」である。

小林弘幸著『疲れたら動け!』
「頭が痛い」
「お腹が張って苦しい」
「太ももの筋肉が痛い」
患部と症状をしっかりと言い表すことができない疲れは、「なんだかだるい」「体が重い」「気持ちが晴れない」といった表現になっていく。
私たちが感じている「疲れ」は肉体的な疲労以上に、自律神経の乱れからくるものである。
私たち医師は、患者さんやメディアからの取材で「結局、健康ってどんな状態のことですか?」と聞かれることがあります。 定義の仕方は人それぞれですが、私はいつもこう答えています。 「身体の細胞のすみずみまで、質のいい血液が流れている状態です」
小林弘幸著『疲れたら動け!』
疲れたときこそ動くべし。
ジェームズ・クリア著『Atomic Habits』
日本では、「ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣」として2019年に翻訳されている。
「毎日たった1%良くなれば、1年後には約37倍の効果」として、私たちが大好きな「複利」をタイトルに入れている。
著者は、習慣を変えられないのは「私たちの意志の問題ではなく、システムの問題だ」と語る。
「私が手にする結果は、設定した目標とはほとんど関係ない。結果の大半を決めているのは、〝私がどのような仕組みに従ってきたのか〟だ」
ジェームズ・クリア著『Atomic Habits』
川野泰周 著『「あるある」で学ぶ 余裕がないときの心の整え方』
マインドフルネスとは、「今」に気づくトレーニング。
高尚なものではなく、呼吸や歩行、食事など日常の中にこそ“実践”の場があると語る。
ちなみに、マインドフルネスは「正念」を英語で表現した概念。
ブッダが悟りを開いて最初にした説法の中で、人の心に真の救いをもたらすための八つの事項を伝えた「八支正道」の七番目に登場する。
正見(しょうけん)::正しい見解、真理を理解する知恵。
正思(しょうし)::正しい思考、悪に染まらず善に導く考え。
正語(しょうご)::正しい言葉、嘘や悪口などを言わない。
正業(しょうぎょう)::正しい行い、殺生、盗み、邪淫などをしない。
正命(しょうみょう)::正しい生活、法にかなった生活を送る。
正精進(しょうしょうじん)::正しい努力、善に励む。
正念(しょうねん)::正しい思念、心の状態を正しく捉える。
正定(しょうじょう)::正しい禅定、心を集中させ、平静さを保つ。
八支正道は、仏教の基本的な教えであり、修行の指針である。
「今この瞬間に、価値判断をすることなく、注意を向ける」これこそがマインドフルネスの定義です。 マインドフルネスは、欧米を中心に注目を浴びている心理療法の一つで、そのルーツは禅にあります。
川野泰周 著『「あるある」で学ぶ 余裕がないときの心の整え方』
まとめ
✅ 意志力は才能ではなく「脳の筋肉」である。
✅ 自己コントロールは科学的に鍛えられる。
✅ マインドフルネスが最短のトレーニング法である。
新しい方法をどんどん試し、自分自身のデータを集め、得られた事実をじっくりと観察しましょう。あっと驚くようなアイデアにもつねに心を開き、失敗と成功の両方から学んでください。効果のある方法を継続し、学んだことを他の人たちと分かち合いましょう。
ケリー・マクゴニガル著『スタンフォードの自分を変える教室』
⇒ 「意志力とは、脳に教えられるスキルである」
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆

