- 投稿日:2025/06/08
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は佐藤航陽 著『ゆるストイック-ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』2025年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:佐藤航陽
1986年、福島県生まれ。早稲田大学法学部在学中の2007年にIT企業を設立し、ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8カ国に展開。2015年に20代で東証マザーズに上場。累計100億円以上の資金調達を実施し、年商200億円規模まで成長させる。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人「Under 30 Asia」や「日本を救う起業家ベスト10」に選出される。著書『お金2.0』が20万部を超えるベストセラーとなり、2018年のビジネス書で売上日本一を記録した。
他の書籍
佐藤航陽 著「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」
人気のあるYouTuberほど、お金を失うことは怖くないが、ファンやチャンネル登録者を失うのは怖いと言います。 これはYouTuberが、自分の価値は動画を見てくれるファンの人たちからの「興味」・「関心」であり、お金はその価値の一部を変換したものに過ぎないということをよく理解しているからだと思います。
佐藤航陽 著「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」
⇒ 人間の感情や信用が新しい価値となる、"価値主義"を語っている。
「ゆるストイック」
「最近、がんばれない自分がダメに思えてくる」
「でも、何もしない毎日は物足りない」
そんな“中間地点”で立ち止まっている人はいないだろうか?
「がんばる人」と「がんばらない人」の差が、ますます大きくなっている。
そろそろ本気を出したい。 けど、それがカッコ悪いのもわかっている。 そんな複雑な感情を抱える、あなたへ。
佐藤航陽 著『ゆるストイック-ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』
しかし、あまりにも強すぎる炎は焼き物の器を硬くするどころか、割れさせてしまう。
周りに「稼げ!稼げ!」と圧をかけられているのがつらい人だっている。
その人に適した「努力」をみつける手助けになるかもしれない👍
✅ 現代に必要なのは「頑張りすぎない努力」
✅ 情報ノイズを断ち、自分に集中するべし
✅ 中庸がもっとも実践的な生存戦略である
本の構成は以下の通り
第1章 時代が「ゆるストイック」を求めている
第2章 ゆるストイックの心の準備
第3章 「世の中の仕組み」をゆるく理解する
第4章 ゆるストイックに過ごす方法
第5章 ゆるストイックを持続するコツ
第6章 不確実な未来に備える
本書は、新しい時代に突入しつつある今、 「どのように日常を過ごしていくべきか」 を考えるためのガイドブックです。
佐藤航陽 著『ゆるストイック-ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』
「世の中の仕組み」をゆるく理解する
先進国では「K字経済」と呼ばれる現象が起きており、中間層が減少し、富裕層と貧困層の二極化が進んでいると語られる。
外部サイト:日経新聞 経済社会に「K字」の傷 止まらない格差拡大
グラフの縦軸を国民所得に占める比率として、高所得層が国民所得に占める比率があがり、低所得者層は逆に下がる。
横軸の年代が進むにつれて、国民所得に占める比率の格差が広がることから「K」の字に見えるとして「K字経済」である。
さらに今後、新しいテクノロジーを使いこなせる人とそうでない人に分かれることで、この格差は一層広がると予測されている。
このような厳しい時代を乗りこなすための方法を教えてくれるのが、「ゆるストイック」である。
「ゆるストイック」という新しい選択肢
「自分に厳しく、他人にも厳しく、しかし自分を許せる」
佐藤航陽 著『ゆるストイック-ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』
プロボクサーの井上尚弥さん、大谷翔平さん、藤井聡太さんのように、今の時代に成功している人たちに共通するのは、周りのノイズに流されず、淡々と自分のペースで歩み続けるストイックな姿勢である。
⇒ がんばらなくても進める道はある。
⇒ 要するに、自分は自分、他人は他人と割り切り、自分のやるべきことに集中する姿勢のこと。
根性論でも怠け癖でもない。
新しい時代には「淡々と積み重ねる」スタイルが必要だ。
「ゆるストイック」実践のための7つのステップがある。
1. 「現在」を正しく認識する :情報収集と分析
2. 「思い込み」を理解する:古い常識のアップデート
3. 「努力・運・才能」の関係を深く知る:試行回数を増やす
4. 「自分」を知り、「自分」を変え続ける:時代に合わせて適応する
5. 「運」をコントロールする:ゲーム感覚で取り組む
6. 「分断」の時代に備える:小さなリスクを分散して挑戦
7. 「今日が人生最後のつもりで生きる」:短期的なものに一喜一憂しない
まずは、足元である「今」を見つめるのだ。
川野泰周 著『「あるある」で学ぶ 余裕がないときの心の整え方』
「今この瞬間に、価値判断をすることなく、注意を向ける」これこそがマインドフルネスの定義です。 マインドフルネスは、欧米を中心に注目を浴びている心理療法の一つで、そのルーツは禅にあります。
川野泰周 著『「あるある」で学ぶ 余裕がないときの心の整え方』
⇒ 今この瞬間に注意を向けるだけ。
マインドフルネスとは、「今」に気づくトレーニング。
高尚なものではなく、呼吸や歩行、食事など日常の中にこそ“実践”の場があると語る。
「ノイズ」を断つという戦略
⇒ 情報過多の時代、選ぶべきは“静けさ”。
⇒ 他者との比較をやめ、自分の基準に集中。
⇒ 自分がコントロールできないことに焦点を当てない。
成果やスピードを他人と比べるのではなく、昨日の自分と比べて積み上げる姿勢が鍵だ。
SNSやニュースに振り回されず、自分の意志で取捨選択することが最初の一歩となる。
物事を「自分がコントロールできるもの」と「できないもの」の2つに分け、コントロールできることだけに集中し、できないことに悩まない。
米不足、年金、社会保障、政治家や会社の不祥事から他人や上司部下の行動や評価、景気、自分の身長や体の強さ、天気、病気、老化、死など。
悩んだり、文句を言ったりしても気持ちが不安定になるだけで、改善しない。
その結果、行動力が低下する原因につながる。
選挙や申請といった機会がある時は、参加するべきだが、どうしようもないことに執着し、深みにはまることは”ノイズ”ととらえる。
自分の考え、判断、行動といったコントロールできることに集中すると、無駄なストレスが減り、気持ちが穏やかになる。
カル・ニューポート著『A World Without Email』
カル・ニューポート著『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』
スマホや何度も来る通知は私たちの集中力を奪っていく。
”ゆるく”手放すべきだ。
本題:あなたが狙うべき場所はどこか?
⇒ やりたいこと・できること・求められていることの3つが重なる分野で勝負。
やりたいこと: 長く続けられるので重要。
好きなことが分からない場合は、無意識に見ている動画やよく検索していることを振り返る。
できること: 周りと比べて少ない努力で成果を出せること。
周りから褒められるけれど、自分にとっては楽にこなせることを探す。
意外と当たり前にやっていることなので、自分では意識できていないことも多い。
求められている: 好きで得意なことでも、需要がなければ仕事にならない。
そして、重要なのは、この3つを考える順番である。
迷わないために最初につかむべきモノ
最初に掴むべきなのは、自分が好きなことと得意なことの2つが重なっている領域を見つけること。
好きなことや得意なことは生涯変わらないことが多い。
結果的にそれがニッチ(隙間)な場所だったとしても、ビジネスを展開していくことが生き抜く上で大事になる。
そして、YouTube, Spotify, Twitch, X, Instagram, Note, Podcast, Amazon, メルカリ, AIなど、多くのプラットフォームやサービス、ソフトウェアをほぼ無料で使うことができるものに「ただ乗りする」。
成果を出すためには、こういったすでに存在している基盤に乗っかる。
ゼロから新しいサービスやプラットフォームを作ろうとすると、時間やコストがかかりすぎてしまうからだ。
これらのツールを活用すれば、貯金も人脈もない、顔も良くない、才能もない人でも自分の「好き」「得意」「需要」をニッチに表現し、これらのツールを使ってコツコツとファンを作っていく。
つまり、「好き」「得意」「需要」から生まれる「独自性」だ。
「独自性」×「ただ乗り」
これが、「ゆるストイック」な収益化である。
ジェレミー・リフキン著『限界費用ゼロ社会』
クリス・アンダーソン著『フリー 無料からお金を生みだす新戦略』
クリス・アンダーソン 著「MAKERS 21世紀の産業革命が始まる」
ジョナサン・ハスケルとスティアン・ウェストレイク著「無形資産が経済を支配する」
チャールズ・A・オライリー/マイケル・L・タッシュマン著『両利きの経営』
習慣化こそが、ゆるストイックの武器
⇒ 小さな行動を毎日繰り返すことが最大の近道。
「ゆる」という緩やかさと、「ストイック」という厳格さが肝。
成果を出すには、1日1個だけでも「続けられる仕組み」をつくるのが王道である。
習慣に関してはいくつもの書籍を紹介している👍
佐々木典士 著「ぼくたちは習慣で、できている。」
アーノルド・ベネット 著『自分の時間』
オリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』
ジェームズ・クリア著『Atomic Habits』
チャールズ・ドゥーヒッグ著『The Power of Habit』
アンジェラ・ダックワース著「やり抜く力 GRIT」
P·F·ドラッカー「経営者の条件」
コービー・ブライアント著『The Mamba Mentality』
グレッグ・マキューン 著「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」
お好みの方法で🍀
中庸という“最強のポジション”
⇒ 極端な生き方よりも、真ん中がいちばん強い。
頑張りすぎもダラけすぎも続かない。
だからこそ、適度なストイックさが「最も続けやすい」のだ。
ちなみに、「中庸」は孔子の「論語」に登場する概念である。
バランスの取れた行動や思考は、人や社会の調和を促し、幸福をもたらすと考え行動しようと語るのだ。
参考:【5分で名作】『論語と算盤』に学ぶ!家計管理の考え方-3選-
荘子(荘周)およびその弟子著「荘子」
「明日できることは今日やらない」という強い信念がないと、人間は深くは休めない。「無有に遊ぶ」とは、忙しい現代の私たちにとっても優れて大事な教えなのです。
NHK100分de名著ブックス 玄侑宗久 著『荘子』
自分の生命エネルギーを完全に1つの方向に向ける。
⇒ 自分の意志を埋没させたものは強い。
長倉顕太著『誰にも何にも期待しない』
「行動」しなくなる原因は2つ。
❶失敗を恐れて、行動しない。
❷失敗して落ち込み、行動を止めてしまう。
当たり前ですが、なんらかの結果を出すためには、続けることが大前提です。ビジネスで成功した人たちは続けた人であり、やめなかった人です。
長倉顕太著『誰にも何にも期待しない』
⇒ 自分に厳しすぎると行動が止まる。
「最善の選択ではなく、選択を最善にする」
自分の器にあった輝きを。ゆるく突き進もうではないか。
まとめ
✅ 現代に必要なのは「頑張りすぎない努力」
✅ 情報ノイズを断ち、自分に集中するべし
✅ 中庸がもっとも実践的な生存戦略である
⇒ 淡々とした積み重ねが、人生を変える。
今から昔、無限の成長を追い求める好景気の時代がありました。 その後、激化する競争に疲れ、 生き方に迷う人が増えた時期がありました。 世界中で自粛が強制され、家で過ごす時間が増え、 多くの人が「がんばらなくていい」 というメッセージに救われた頃もありました。 今は、どうでしょう?
佐藤航陽 著『ゆるストイック-ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』
ゆるく…どのような言葉で語ろうとも、他の人より得したいと思うのなら、怪しくても適度なリスクを取って行動してみた方が良いという結論に行きつく。
もちろん、失敗して100万~数億円の借金を抱えるような大きな挑戦をしろというわけではなく、自分の取れる範囲で、ジャブのように積極的にリスクを取るという話。
何かに挑戦する時に、うまくいくことを期待しすぎると、失敗が怖くなって行動ができなくなる。
行動できないと経験が足りず、成長も止まってしまう。
成果を出すためには、たくさんの失敗を経験することが大事なのである。
聞いたことは忘れてしまうが、見たものは記憶に残る。 しかし、自ら実践しない限りは、何も理解することはできない。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆