- 投稿日:2025/06/28
- 更新日:2025/10/01
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初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は荒俣宏 著『すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる』2025年発行をつまみ食いします。
まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:荒俣宏
出典:Wikipedia
1947(昭和22)年、東京都生れ。作家、翻訳家、博物学・幻想文学・神秘学研究家、風水師。慶應義塾大学法学部卒業後、日魯漁業に入社。コンピュータ・プログラマーとしてサラリーマン生活を送るかたわら、雑誌「幻想と怪奇」を編集。英米幻想文学の翻訳・評論と神秘学研究を続ける。1987年、『帝都物語』で日本SF大賞を受賞。1989年、『世界大博物図鑑第2巻・魚類』でサントリー学芸賞受賞。テレビのコメンテーターなどとしても活躍中。
テレビで見たことがある人も多いのではないだろうか?
✅ 「役に立たないこと」ほど、人生を形づくる。
✅ 教養=知の好奇心は、自分だけの武器になる。
✅ 好きなことを続けるには、覚悟と孤独も必要。
「好きなことだけして生きていけるのは、一部の特別な人間だけ」
「どうせ仕事は我慢してやるもの」
そう考えていたり、諦めていないだろうか?
今回ご紹介するのは、"変人"荒俣宏の半生記であり、「すぐに役立つこと」ではなく、「一生モノの好奇心」にこそ価値があると説く一冊。
誰にとっても、自分の人生の“物語”を生きるヒントになる。
ちなみに「すぐ役に立つことは、すぐ役に立たなくなる」という言葉は、かつて慶應義塾大学の塾長であった小泉信三の言葉でもある。
折角生まれてきたのだから、知ることで、人生をもっと楽しくしようではないか。
人生は“役に立たないこと”で育つ
「好き」とは一線を超えることだ、という事実だった。
恋愛でもそうだが、一線を超えると、平穏で退屈な毎日が一気にさま変わりし、喜びも悩みも格段に大きくなる。
つまり、平穏な日常が消滅する。
たとえばゲームを好きになったら、昼も夜もなくなるし、場合によると日々の食事や休息もおろそかになるように。
荒俣宏 著『すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる』
教養は即戦力ではない
⇒ けれど一生使える知になる。
受験にも仕事にも直接は関係ない「教養」。
だが、思考力・発想力・人間力を養う基盤になるのは、こうした“使えない”知識である。
その中でも、寝食を忘れて没頭できるものを見つけよう。
荒俣氏の勉強法は、一日12時間、風呂やトイレといった場所でも書物を貪り読み続けるという、常識を逸脱した「狂気」ともいえる収集癖に裏打ちされている。
著者の圧倒的な蔵書量と、場所を選ばずに没頭する姿勢が、彼の知識の深さと広がりを生み出している。
もちろん、リッチになりたければ「効率」や「費用対効果」が重要なのは間違いない。
ただ、「無理」「無茶」「無駄」が人生を面白くする。
人生なんて、死ぬまで恥のかき通し。失敗を気にしていても始まらない
荒俣宏 著『すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる』
「櫟社の散木」(れきしゃのさんぼく)
参考外部サイト:NHK読むらじる
荒俣宏著『すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる』
人材になる木はすぐ刈られちゃうのよ。
確かに若いうちに使われるけれども、それで切られちゃうからそれ以上は絶対に大きくならない。
でも、例えば神社の中に1本生えているでっかい変なスギがあるでしょう?
くねくね曲がっているし、何の役にも木材にもなりそうもないし、しょうがないので神社のシンボルにしておくかって、それが100年くらいたつと天然記念物になるわけですよね。
だからすぐ使える知識を持っているほうがかえって早く刈られちゃって、「こいつ、一体なんのために生きているんだろう」と思うようなのが、100年たつとみんなから1つの違う感性の持ち主というかたちで受け入れられる。
やっぱり、時間がたたないとダメよね。
NHK読むらじる 記事内
この話は、他の建築に使いやすい木が次々と伐採される中で、曲がっていたりして「役に立たない」(散木)と判断された木が、伐られずに巨木となり、最終的に神木として尊ばれるようになったというもの。
「すぐに役に立つもの」は消費されやすいが、「役に立たない」と見なされるものの中にこそ、長期的な価値や独自の存在意義が宿る。
⇒ 中国の古典『荘子』に登場する話。
すぐに役立たない知識の蓄積が、予期せぬ形で将来の「決め球」(独自の強みや解決策)となる可能性がある。
荘子(荘周)およびその弟子著「荘子」
さまざまな民族や宗教による考え方は非常に相対的なものであり、何かが絶対的に正しいというものではないーーと、徹底的に笑いながら話しているのがこの『荘子』です。
NHK100分de名著ブックス 玄侑宗久 著『荘子』
ちなみに、「無用の用」とも呼ばれる。
「人皆知有用之用、而莫知無用之用也」
(人は皆、有用の用は知れども、無用の用を知るなきなり)という言葉がその起源。
一見すると役に立たないように見えるものが、実は非常に重要な役割を担っているという考え方を表す言葉である。
禅(ぜん)の世界では「聖朝に棄物無し」
棄てるものがない、余計な者は一人としていない。
「棄物無し」とは、人間だけではなく、植物・動物・鉱物、生ある物、生なき物にかかわらず、一切万物を生かすことができるとしている。
では、教養(リベラルアーツ)とは何だろうか?
リベラルアーツとは何か?
リベラルアーツ大学やリベシティ…
なじみのある”リベラルアーツ”だが、言葉の意味を知っているだろうか?
リベラルアーツ:日本語で「教養教育」とも訳されるが、特定の専門分野に特化するのではなく、幅広い分野を学び、総合的な思考力や問題解決能力を養う教育のこと。
端的にいうなら、自由に生きるための力を身につける教育や術。
「リベラル・アーツ」:つまり人間を自由にする技である。
リベシティは、主に資産形成をサポートするオンラインコミュニティである。
貯金・老後・教育費などのお金の悩みに関する総合的な思考力や問題解決能力を養う場として機能している。
さらに元をたどると、ギリシャ・ローマ時代の「自由7科」
(文法、修辞、弁証、算術、幾何、天文、音楽)に起源を持っている。
天文を「この世の原理原則や引力」と考えれば、生活、仕事、副業、趣味で触っていない科目はない。
⇒ 自由になるための学びである。
リベラルアーツは「教養教育」のこと。
特定のスキルに偏らず、幅広い学びを通じて自由な思考力を得る。
即効性よりも汎用性を重視した学問を指す。
逆に「すぐ役に立たないようなことを教えれば、生涯ずーっと役に立つ」。
この考え方が、今の「リベラルアーツ」という考え方である。
現代風にいうなら、このあたりだろうか?
①「世界史」で現代を理解する
②「日本史」で日本人のアイデンティティを知る
③「文学」で人間を知る
④「政治経済」で現代社会を知る
⑤「自然科学」を学んで生きる自信を得る
⑥「数学」で物の見方を知る
⑦「宗教」で多様な考え方と世界観を学ぶ
⑧「心理学」で心の在り方を学ぶ
⑨「美術・芸術」でこの世の素晴らしさを学ぶ
⑩「哲学・思想」で人生の意味について学ぶ
⑪「AIや先端技術」でこれからの世界を生き抜く創造力を養う
興味のあるものから視野を広げてみよう。
決して、「2ヶ月で月30万円を実現する超初心者でも稼げるAI活用法」が悪いわけではない。
「そんな方法やサービスがあったのか!」
「そんな表現の仕方があったのか?」と参考になる部分もある。
最初から”情報商材”といった見方をするのは良くない。
”事実”だってあるし、”著者や周囲の狙い”もある。
あべむつき著『2ヶ月で月30万円を実現する 超初心者でも稼げるAI活用法』
あなたは、ラクしてお金を稼ぎたい、働かずにお金が欲しい、安定して継続的な副収入が欲しい、時間と場所にとらわれずにネットで稼いでみたい、そんなことを思ったことはありませんか?
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ただ、それだけでは足りないのだ。
売る方法を学べ、つくる方法を学べ。両方できれば無敵だ。
エリック・ジョーゲンソン 著『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』
“変人”の裏にある探究心
我が家では、わたしが会社勤めを辞めて物書きを生業(なりわい)にすると決めたとき、母は「世間様から笑われる」といって悲しんだ。作家なぞという仕事は、ふつうの人たちにとって当時は「失業」と同義だったので、テレビのUFO番組に出演したりすると、「いつまで宇宙に行ってるのかい」と叱られた。 そういうハンデを乗り越えるにはそれなりの覚悟がいる。
けれども、こういう困難はかならず、あとで自分の宝となるし、自分の「物語」の一部となって記憶される。
人生なんて、結局は自分の物語を一生かけてつくっていくようなものだ。
荒俣宏 著『すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる』
来たバスには乗ってみろ
⇒ とりあえずやってみる精神が開く道。
⇒ ただし、一線を超えていくのはとても困難である。
⇒ 何でも試してみて、「好み」や「好奇心」を知り、誰よりも続けられることをとにかく続けること。
延々と生き延びれるものが勝者である。
そして生き残るためには身の丈に合った「銭」を稼がねばならぬ。
「足るを知る」と「好奇心」のバランスが鍵だ。
カル・ニューポート 著「今いる場所で突き抜けろ!」
「仕事で幸せになる秘訣は、まず自分が夢中になれるものを見つけて、それからその願望に合う仕事を見つけることだ」
カル・ニューポート 著「今いる場所で突き抜けろ!」
⇒ やりたいことよりも「できること」を重視しなければならない。
「”好き”を仕事にしよう!」は素晴らしいことだが、多くの前提を省いている。
最初に掴むべきなのは、自分が好きなことと得意なことの2つが重なっている領域を見つけること。
例 商品はスキル、ノウハウ、強み/弱みが該当する。
スキル:ノウハウを実行できる、名前の付いた能力
例:日商簿記2級、電気工事士、第一級陸上特殊無線技士、金属加工、プレゼンテーション、補助金申請、メルカリ運用、資格や専門的な知識や技術。
ノウハウ:人生経験で身に着けた、名前の付けられる能力
例:補助金申請のコツがわかる。ブログの構築ができる。営業のやり方を教えられる。主に教えられるもの。
強み/弱み:先天的、後天的についた特徴、個性、性格
強みを見つけるのが難しいなら、弱みから探す。
例:飽きが早い=あきらめがいい、判断が速い、決断力
⇒ 自分が何かに秀でない限り、素晴らしい仕事など、なしえない。
大学卒業後、就職は魚類に興味があったから水産会社に勤めたのだが、配属されたのは漁船に資材を詰めこむ部署で、その後は思いもよらぬコンピュータ室だった。
3日で辞めようと思ったが、4日も頑張ってみたら、デジタル機器のおもしろさを発見して10年近く勤務した。
そこで知ったのは、「来たバスには乗ってみろ」という至言だった。
やれば、何でもおもしろくなるのだ。
荒俣宏 著『すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる』
ただし、危険で怪しいバスかもしれないことを想定しよう。
西野亮廣著「夢と金」
ファンは「安く買いたい人」じゃない。 ファンは「応援したい人」だ。 キミが売らなきゃいけないのは「機能」じゃない。「意味」だ。 「キミへの応援代」がキミの商品に含まれる状態に持っていくことが重要だ。 キミの商品を高く売りたいのであれば、「ファン心理」を学べ。 「応援」がどこから生まれるか科学しろ。
西野亮廣著「夢と金」
⇒ 商品の機能ではなく、自分自身の「意味」を売れ!
「意味」は独自性から生まれる。
「独自性」は「好き」「得意」「需要」から生まれる。
特に寝食を忘れて没頭できるものは、”成功する”まで試行回数を繰り返して継続できる。
ただし、稼ぎたい場合は周囲の情報や成功者の傾向を調査しなければならない。
既存の成功モデルを迅速に学び、適用し、改善していくアプローチが、生存と成長に不可欠である。
そして、とにかく”やる”んだ!!
危機感×気づき×即行動
「楽しみたい」のか、「とにかく稼ぎたい」のか、「両方」なのか。
どの納得したポジションで、配られたカードをどう使いこなすのか?
それが問題だ。
夢中になれる力は、さまざまな場面で生かされる。
自分の新たな可能性を知るためには、「好きなこと」をどんどん増やしていくのがよい。
好きなことを増やすには、「食わず嫌いにならないこと」が大切だ。
つまり、好奇心を持つこと。
知らない世界に踏み込めば、新たな興味が開けるかもしれない。
まとめ
✅ 「役に立たないこと」ほど、人生を形づくる。
✅ 教養=知の好奇心は、自分だけの武器になる。
✅ 好きなことを続けるには、覚悟と孤独も必要。
⇒ 「好き」には覚悟がいる。だがそれこそが生きる力になる。
「愉しさ」の中にあるストレスや厳しさの価値を忘れてはいけない。
この本がテーマにしているのは、ストライクを投げる筋力ではなく、相手を空振りさせる「決め球」の磨き方、つまり頭脳なのだ。
実力は0点でも、「決め球」があれば、自分の人生はかならず開ける
荒俣宏 著『すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる』
今までやったことがなかったけどやってみる。
これぞ、リベラルアーツである。
どの記事でも結論は断言することが多い。
その記事だけがすべてではないし、すべてはつながっている。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆