- 投稿日:2026/01/15
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はウィリアム・オニール著『オニールの成長株発掘法』2001年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:ウィリアム・オニール
オニールはベストセラー『マーケットの魔術師』(パンローリング)で紹介されたアメリカの投資業界で最も成功した人物。証券投資で得た利益によって30歳でニューヨーク証券取引所の会員権を取得し、投資調査会社ウィリアム・オニール・アンド・カンパニー(本社ロサンゼルス)を設立。同社の現在の顧客には世界の大手機関投資家で資金運用を担当する600人が名を連ねる。氏は、保有資産が2億ドルを超えるニュー・USA・ミューチュアルファンドを創設したほか、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙を全米で急速に追い上げるライバル紙『インベスターズ・ビジネス・デイリー』の創立者でもある。
情報提供を目的としたものであって、売買の推奨を目的としたものではない。ご注意を!
✅ 株式投資で勝つには「規律」がすべてである。
✅ 感情ではなくシステムに従え。
✅ CAN-SLIMこそ最も再現性のある成長株戦略である。
現代では、単に働いて給料を得るだけで満足していてはいけない。
人生において自分が望むことをやり、行きたい場所に行き、欲しい物を手に入れるには、賢明に貯蓄と投資を行うことが絶対不可欠である。
ウィリアム・オニール著『オニールの成長株発掘法』
株式投資で成功するには「知識」よりも「規律」が問われる。
多くの投資家が感情に流され損を重ねる中、ウィリアム・オニールは科学的に成功を再現する方法を確立した。
それが、世界中の投資家に影響を与えた「CAN-SLIM」システムである。
今回はこのルールの核心と、オニールが説く「負けない投資」の哲学を読み解いていく。
本書は「成長株投資」と呼ばれる手法である。
どちらかといえば、バリュー投資に比べると、投機に近い手法である。
投資で成功するためには、小さな利益を生む銘柄を多く保有することではなく、大きな利益を生み出すものを、1,2銘柄保有することを目指すべきである。
ウィリアム・オニール著『オニールの成長株発掘法』
バリュー投資は値上がり益(キャピタルゲイン)を期待する。
高配当株投資は配当収入(インカムゲイン)を期待する。
成長株投資もまた、値上がり益(キャピタルゲイン)を期待している。
推奨することはできないが、株式を買う以上、君は「値上がり」を期待している。
できるだけ元本を減らさずに利益が欲しいのなら債権がある。
そうじゃない…。と思うなら、やはり「値上がり」を期待している。
『オニールの成長株発掘法』
「値上がり」を期待するのなら、慌てないことだ。売る方が難しいから。
普通株を買う場合、当期四半期(業績が発表された直近の四半期)における一株当たり利益が、前年同期比で大きな伸び率を示しているという条件をクリアした銘柄を選ばなければならない。
ウィリアム・オニール著『オニールの成長株発掘法』
当期四半期(直近の業績発表)の一株当たり利益(EPS)は、主に「決算短信」など公式IR資料、証券会社サイト、四季報オンラインなどで確認できる。
一株当たりいくらの純利益を生み出しているか?といった観点でEPS(円)自体は「普通株主に帰属する当期利益(税引後最終利益)」を「普通株式の期中平均株式数」で割った数値。
「EPS(円) = 当期純利益 ÷ 発行済株式数」
日米両国において、企業は開示義務がある。
理論上ではEPSの増減が株価に影響を与えるため、その成長率と合わせて投資家から注目されやすい。
例えば、IRバンクで株式会社キーエンス(6861)を調べてみる。
直近のEPSは1643.77円。
ちなみに全業種の中央値(目安)は80~100円ぐらい。
ひとつの要因でしかないが、1株5万円台なのもなんとなくわかる。
CAN-SLIM――勝者が徹底する“成長株の設計図”
投資家よ。基準を抱け。
CAN-SLIMの7文字のアルファベットは、一流の成長銘柄が株主に巨大な利益をもたらす前の段階に示した7つの主要な特徴をそれぞれ表すものである。
ウィリアム・オニール著『オニールの成長株発掘法』
⇒ 成長株を見抜く7つの原則が、勝利の再現性を生む。
ウィリアム・オニールが提唱した「CAN-SLIM」は、株式投資の世界で“成長株発掘の方程式”と呼ばれる。
それは単なる分析手法ではなく、成功投資家が共通して持つ思考の骨格を体系化したものだ。
CAN-SLIMの7つの要素
C(Current Earnings)現在の収益増加や1株当たりの利益
前年同期比で25%以上の成長が理想。
A(Annual Earnings)年間成長、年間の収益増加
年間利益の連続成長。過去数年の安定した成長が望ましい。
N(New)
新製品や新サービス、新経営陣、あるいは株価の新高値などの新しさや革新性。
S(Supply & Demand)需給と供給
株の需給バランス。需給の良さは価格上昇の原動力。
L(Leader or Laggard)主導銘柄か停滞銘柄か
業界内でのリーダー企業かどうか。リーダーの株が買われやすい。
I(Institutional Sponsorship)機関投資家の支援や保有
機関投資家の保有状況。大口投資家の参加は追い風。
M(Market Direction)市場の方向性
市場全体の方向性。強い市場での投資が成功の鍵。
いずれも“過去の成功株”に共通する条件から抽出された法則である。
これらは独立した要素ではなく、連鎖して機能する。
たとえば「高いEPS成長率(C・A)」を示す企業は、往々にして「新製品や新経営(N)」を伴い、機関投資家の資金流入(I)を呼び込む。
もっと雑にいうと、稼ぐ力があるお金持ち企業は、株主に良い情報をもたらして、より株価を上げる傾向にある。
該当する銘柄こそ市場の主導権を握り(L)、強気相場(M)の波に乗って大きく化ける。
つまりCAN-SLIMとは、“数字と物語の両輪で未来の勝者を選ぶ”ための羅針盤である。
オニールは「市場の成功は偶然ではない。再現できるプロセスだ」と語る。
数字と新しさが語る“ブレイクの法則”
いい波が来そうなところに飛び込め!勘違いだったら素早く逃げろ!
PERは強気相場の局面では高くなる傾向があった。
景気循環的な銘柄を除き、弱気相場の局面ではPERが低下した。(中略)
単にPERが低いからという理由で株を買ってはいけない。(中略)
PERが8~10倍の株がその後4~5倍に下落することはないという保証は、株式市場には存在しない。
ウィリアム・オニール著『オニールの成長株発掘法』
⇒ 成長は、数字と革新の交点に現れる。
オニールが強調するのは「短期の加速」である。
直近四半期のEPSと売上が25%以上の成長を示す企業こそ、株価の急騰を控えた“ブレイク前夜”にあるという。
数字の裏にあるのは、市場がまだ織り込んでいない「変化の物語」だ。
たとえばアップルやアマゾンの初動時期を振り返ると、いずれも新製品・新事業・新経営体制といった“新しさ”が成長の起爆剤となっている。
オニールのN(New)は、単なる製品の更新を意味しない。
企業構造の刷新、価値提案の転換を指しているのだ。
株式市場は“新しい物語”に反応する。
チャート上では、新高値の更新がそれを可視化する。
過去の高値を突破した瞬間、投資家心理は「未知への期待」に転じ、出来高が爆発する。
オニールはここに科学的再現性を見いだした。
感情ではなく、構造的変化の兆候としてチャートを読むのである。
成長の真価は、数字と革新が交差する点に現れる。
EPSの加速が「実績」を示し、“新しさ”が「未来」を照らす。
この2つを兼ね備えたとき、株価はただの数字から“物語の証明”へと変わるのだ。
市場の波を読み、感情を超える“実践の技術”
美しい作品(ポートフォリオ)を作るためには思い切った切り離しも必要だ。
もしあなたが複数銘柄の株式を保有しているとしたら、その中で最も値動きの振るわない株を真っ先に売り、最良の値動きをしている株は長めに保有するよう心がけるべきだ。
ウィリアム・オニール著『オニールの成長株発掘法』
⇒ 勝者は市場に従い、数値で感情を制す。
どれほど優れた銘柄を選んでも、市場全体が下落トレンドでは勝てない。
オニールは「フォロー・スルー・デイ(FTD)」という概念を導入し、相場転換の客観的指標を提示した。
市場が底打ちして下落トレンドから上昇トレンドへ転換し始めたことを示す日のこと。
上昇1.25%以上、出来高増加を伴う日を確認して初めて、市場参入すべきだと定義する。
初動でインデックスファンドやETFに投資し、市場が強いトレンドに入ったと判断したら個別成長株への投資を拡大していく…。
これは、感覚ではなくデータで波を読むという革命だった。
機関投資家による保有率が非常に高い株は、潜在的にリスクが高く惨めな投資結果を生む銘柄となる可能性がある。ほとんどすべての機関投資家がその株式をポートフォリオに組み込んでしまっていたら、おそらくもう手遅れだ。果実は熟し切ってしまっている。
ウィリアム・オニール著『オニールの成長株発掘法』
このフォロー・スルー・デイはオニールの成長株投資法CAN-SLIMの中核をなす、相場転換の見極め手法の1つである。
さらに、オニールは「損切り8%・利益確定25%」という黄金律を徹底した。
人間は損失を避けようとする生き物だが、CAN-SLIMでは感情を完全に排除する。
7〜8%の下落で即損切り、20〜25%上昇で確実に利益確定する。
この規律こそが、長期的勝者を分ける最大の分岐点である。
(特に損切りは賭けた金額が高額であるほど有効である。)
そして、テクニカル分析の核心は「いつ買うか」だ。
オニールの思想の本質は「予測するな、観察せよ」。
データを信じ、規律を守り、市場の波に従う。
それが永続的勝利を生む“科学的投資”なのだ。
ただし、発行されたのは2000年代。
AIの株取引などのより高速化した市場では、損切りと利確ルールぐらいを参考にするのが良いかもしれない。
よりランダム・ウォークな市場で、できることは多いようで多くない。
投資家の大半は、よい情報や助言を見つけられずにいる。しっかりとした助言を得ていても多くの投資家はそれを理解できず、それに従っていない。
一般レベルの友人、証券会社、投資情報サービスというのは、どれも損につながる助言の源である。
ウィリアム・オニール著『オニールの成長株発掘法』

ベンジャミン・グレアム著『賢明なる投資家』
『賢明なる投資家』は、1949年に初版が出版されて以来、「株式投資のバイブル」として世界中で読み継がれている。
本書は「バリュー投資」に関する本。
バリュー投資と高配当株投資は似ているようで違う。
十分な、しかし過度にならない程度の分散投資を行うこと。 例えば、10銘柄以上30銘柄以下ぐらいが望ましいであろう。
ベンジャミン・グレアム著『賢明なる投資家』
ベンジャミン・グレアム著『賢明なる投資家 財務諸表編』
投資の本質は「数字を基に未来へ備える」こと。
財務諸表を理解するには、その基礎となっている簿記の大ざっぱな知識があれば便利である。 簿記、会計、そして財務諸表など、これらすべての基礎になっているのは借り方と貸方という概念である。
ベンジャミン・グレアム著『賢明なる投資家 財務諸表編』
ベンジャミン・グレアム著『証券分析』
多くの投資家が失敗する理由は「売られている」銘柄を買っているからだという。
買い手にとって有利ではない銘柄とは、財務内容が悪かったり、会社規模に対して発行株数が過大な場合であるという。
株価の安い銘柄にはそれなりの理由があり、本当の価値(本質価値)と比較したうえで買わなければならない。
「うまい投機はへたな投資より明らかに優れている」という論理に従って、投資家の目が投機のほうに向くのは当然であろう。しかしそうはいっても、やはり投機というのは成功するのが極めて難しいという現実に変わりはない。
ベンジャミン・グレアム著『証券分析』
浦上邦雄著『相場サイクルの見分け方』
大勢に逆らって投資を行えば、それだけリスクが大きい。
今どのような銘柄を選べばよいかを考える上でも、やはり株式相場の四局面程度を知っておくに越したことはない。
この情報が正しいかどうかを判断するのは、投資家自身の情報分析力と責任に帰する。 この結論や判断が出るまでの工程をチェックするためには、ある程度の勉強は必要であろう。 そうでないと、「あなただけですよ」という一見、耳寄りな情報にひっかかり、痛手を受けることになりかねない。
浦上邦雄著『相場サイクルの見分け方』
まとめ
✅ 株式投資で勝つには「規律」がすべてである。
✅ 感情ではなくシステムに従え。
✅ CAN-SLIMこそ最も再現性のある成長株戦略である。
「その株を売ることはできない。今売ると損が出るから」と言うとき、その人は、自分が求めるものはそのときの状況に何らかの影響を受けていると決めかかっている。(中略)
その株を売れば損が出ると思っているかもしれないが、損失は売却によって生じるのではない。
(あなたはすでに損失を被っているのだ。)
ウィリアム・オニール著『オニールの成長株発掘法』
⇒ 「規律こそ最大の武器である」
ここにあげた内容はほんの一部である。
本書の最も重要な点は、投資家に必要な心構えを懇切丁寧にこれでもかと書いている点である。
投資を学びたいなら、かじっておいて損のない本である。
市場にはたった二つの感情しかない――希望と恐怖である。
ウィリアム・オニール著『オニールの成長株発掘法』
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆
