- 投稿日:2023/12/21
- 更新日:2025/11/05
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はじめに
学長ライブでは最近、家計管理(=貯める力)がメインに話がされていますが、「貯める力は終わったぞ~、次のステップ(=増やす力)に行きたい!」という方におすすめな1つの手法です。
高配当株投資(アクティブ投資)は配当金が毎月の様に振り込まれるので、"今"の生活が良くなるのがメリット。
「ランチのおかず数を増やしたい、高級レストランに行ってみたい、、良いホテルにも泊まりたいし海外旅行にも行きたい」という煩悩の塊で始めた高配当株投資ですが、おかげさまで毎月少しずつ生活の質が上がってきているのを実感しています。
配当金が増える→嬉しい→更に増やそうと配当株投資の勉強をする→新しい銘柄を購入→また配当金が増える、という正のループが続くと、テンションも上がっていきますよね♬
"今"の暮らしを少しでも良くしていきたい、という方は是非とも読んでみてください!!
1.高配当株投資とは?
長期間に渡って安定した配当金を受けることを目指す為に、配当利回りの良い優良銘柄を少しずつ購入していく投資手法です。
配当金とは企業が株主に対して利益の一部を分配するお金のことで、株主は株式を持っているだけで、お金を得られます。いわゆる、真の(=完全な)不労所得ですね。
例えば株価1000円の株式を100株分(1000円x100株=100,000円分)持っており、その企業の配当額が40円/株だった場合(配当利回り:40円/1000円=4.0%)、1年間に受け取れる配当金は
100株 x 40円=4,000円(税引き前)
となります。 ※税金については後ほど説明します。
企業の業績等によりこの配当金の額は毎年変わる可能性はありますが、企業の株を保有し続けている限り、毎年4,000円(税引き前)の配当金を受け取れるという計算となります。
2.高配当株投資のメリット、デメリット
以下、私が思いつくものをまとめてみました。
◇高配当株投資のメリット
①日々の生活が良くなるので、心理的に楽になる
②完全にほったらかしで配当金がもらえる
③収益(=収入)が安定する
④年金としても機能する
メリット① 日々の生活が良くなる
最初は少額からの投資になるので、配当金の額が少ないですが、たとえ月1,000円の配当金だったとしても、毎月2杯のスタバが飲めますし、ミスドのドーナツも5個買えますね。さらにコツコツと高配当株投資を続けていくと、やがては一桁上がって10,000円になることもあるでしょう。
そうすると、毎月美味しいフレンチやイタリアンのお店に行ったり、旅行の回数も増えるし、ホテルのランクもアップ出来ますね。
徐々にではありますが、生活が豊かになっていくって素晴らしくないですか!?
メリット② ほったらかしで配当金ゲット
配当金投資は真の不労所得なので、お金がお金を生み出してくれます。寝てる間にも、お風呂に入っている間にも、仕事している間にも自動的に増えてくれるのは本当に嬉しいですね。デイトレードだと常にパソコンと向き合っていないといけませんが、そんな手間も要りません。基本的に買った株はそのまま一生持ち続けて、配当金をもらい続ける投資手法なので、日々の値動きを気にする必要はありません。
メリット③ 収益(=収入)が安定する
株式の値上がりを期待して売買を行う「=キャピタルゲイン」ではなく、配当金を受け取ること「=インカムゲイン」のみを狙う投資手法なので、継続して収入を得ることが出来ます。
もちろん、リーマンショックやコロナショックという「●●ショック」の際には減配をする企業が出てくる可能性はありますが、分散投資をすることである程度のリスク回避が出来る為、基本的には長期的に安定した配当金を受け取ることが出来ます。
メリット④ 年金としても機能する
さすがに月1000円のみの配当金だけだと老後は不安ですが、少しずつ長期に渡って毎年コツコツ投資を行うことで、老後には数万円~数十万円の配当金を得ることも決して不可能な事ではありません。そうなると、老後の不安も激減or解消されそうですね。
日本の年金支給額も今後減る事を考えると、少しでもそれを補う配当金があれば安心できそうですね。既に数千万円の資産をお持ちの人であれば、
✅FIRE
ファイヤー=早期リタイア:経済的自立(Financial Independence)と早期退職(Retire Early)を組み合わせた造語
✅サイドFIRE
サイドファイヤー=セミリタイア:自分が心地よいと感じるくらいの働き方をしながら経済的自立を目指す
といった暮らし方が出来る可能性があります。
一方で、デメリットとしては以下が挙げられます。
◇高配当株投資のデメリット
➊資産が爆発的に増えない
❷銘柄選びに時間がかかる
❸配当金に税金がかかる(税金の計算が面倒)
❹自分でポートフォリオを作成する必要がある
❺投資した銘柄が減配や無配になる可能性がある
デメリット➊ 資産が爆発的に増えない
高配当株投資はインカムゲイン(=配当金を得ること)を狙う手法なので、資産は少しずつしか増えません。
=株式投資で利益を得る方法=
A.配当金(インカムゲイン)
高配当企業は成熟企業(=おじいちゃん企業)が多く、事業の成長性が低い傾向にあります。
B.売却益(キャピタルゲイン)
IT系や将来有望なベンチャー企業の様な成長性の高いグロース株(株式市場の平均より成長率が高い銘柄)を買って、株価が大きく値上がりした際に売ることによって利益額を得る手法です。
テンバガー(ten-bagger。株価が約10倍になった銘柄のこと)のように自分の持っている株価が10倍になるなんて夢がありますよね。
でも、残念ながら高配当株投資をする方はこの夢は諦めて下さい。コツコツと配当金を増やしましょう。
デメリット❷ 銘柄選びに時間がかかる
高配当株投資では、配当利回りの高い銘柄に投資するのが基本ですが、(●●ショックという特殊要因を除いた時の)配当利回りが高いということは、それだけリスクが高い可能性があるということは認識しておきましょう。
どんな優良企業・大企業・有名企業でも将来性は誰にも読めないので、「この企業の株を持っておけば絶対安心だ!」なんてことは絶対にありません。
良い例がありますが、東京電力は2010年度までは毎年安定して配当金を出していましたが、2011年の東日本大震災の原発事故を機に、2011年度以降の配当金は”ゼロ”を継続しています。
これは極端な例ですが、自分の保有している銘柄の配当金も減配・無配転落があることを念頭に置いておきましょう。
【参考記事】 ※後でも紹介するので読み飛ばしてOK
デメリット❸ 配当金に税金がかかる
残念ながら、NISAでない限り、配当金には以下の税金がかかってしまいます。"税引後何%の配当金"を得たいのかを考えてから、投資額目安を計算するようにしましょう。
A.日本株の場合
→ 20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、住民税5%)
B.米国株の場合
→ 税率は米国なら約28%(現地税 + 国内税)
(約28%の補足説明)
米国株の配当金は、まず米国側にて10%の税金が差し引かれます。その金額に対し、日本側にて20.315%(所得税15.315%・住民税5%)が課税されます。
税引き前の額を100とすると、
(100X90%)X79.685%=71.7165
が配当額となります。引かれた税額は約28%になるんですね。ここまで厳密に計算する必要は無いですが、なぜ28%なのかは理解しておきましょう。
※外国税額控除で一部還付を受けることが出来ますが個人により異なりますし、非常に複雑な計算式になりますので、今回は割愛します。
デメリット❹ ポートフォリオ管理が面倒
リスクを回避する為には、様々な業界や銘柄に分散投資する必要があります。自分の知っている超有名企業に一極集中して投資を行うことも出来ますが、もしその企業が倒産したら大きな損失になってしまいますよね。高配当株投資においては、分散投資が"超"重要です。
個人的にはですが、初心者の方はA→B→Cの順番で買ってみるのが良いのでは、と個人的に考えています。
=分散投資=
A. 個別銘柄で分散
難易度:(普通なら)高い ※学長つぶやきチャットさえ読めば、なんと難易度が「低」になります。あら不思議。
自分で銘柄を選んで投資します(自分で美味しい弁当を作るイメージ)。自分でいきなり銘柄を選ぶのは難しいよ、という方は、学長つぶやきチャットにて、学長厳選銘柄、学長厳選モデルポートフォリオ、が紹介されているので、
✅学長厳選銘柄を1株購入してみる。
✅モデルポートフォリオを参考に、合計30万円(20~25銘柄)を購入してみる。
等から始めてみるのが温度感としては良いのではと思います。
SBI証券、楽天証券のどちらでも1株から購入できますよ(^^)/ このページの下に1株からの購入方法も記載していますので、後で見ていきましょうね。
リスク許容度を常に考えながら、購入株数or銘柄数を徐々に増やしていきましょう。
【参考記事】 ※後ほど紹介するので、読み飛ばしてOK!!
なお、以下でも学長高配当株がまとめられてますので、お勧めします。
2.学長株まとめチャット内の「学長紹介銘柄まとめ投稿」
※投稿のリンクは”学長株まとめチャットに参加頂いた後”に押して下さい。でないとエラーが発生する可能性があります。
B. 国内ETF(上場投資信託)購入で分散
難易度:低い
ETFは証券取引所に上場している投資信託で、数十~数百種類の銘柄が詰められているお弁当パックです。自分で個別銘柄を選ぶ必要はありませんので、初心者でも簡単に始められます。日本のETFは罠銘柄も含まれます。日本のETFはオワコンだ、なんて言う人もいますが、最初から全てを個別銘柄にする必要はありませんので、分散という意味では最初はETFも多少購入されるのも考え方としては全く問題ございません。もちろん、完全な手作りで美味しいお弁当を作りたい、という方は購入しなくても全くOKです。
【参考記事】
C. 通貨で分散(=米国の高配当株を購入)
難易度:中
米国の高配当ETFは美味しいお弁当がたくさんあります。代表的な米国ETFは以下3つ。(本当は画像で説明したいのですが、ノウハウ図書館の構成上現時点では難しい為、文章で頑張って覚えて下さい!笑 画像掲載枚数上限が増えましたら、画像をアップしますね。)
配当利回り:約3%程度
高配当銘柄約460社(米国)に分散投資。
業績が安定している成熟企業が多いので、運用を続けていく上での安定感は抜群。 分散力及び将来の増配率を重視するなら、VYMが有力な候補。インカムゲインだけでなく、キャピタルゲインにも期待できる。
2⃣HDV:
配当利回り:約3%~4%程度
米国の財務健全な高配当銘柄約70~80社(米国)に分散投資。
景気の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄(エネルギー、ヘルスケア、通信、生活必需品等。不動産はほぼ無し)メインで構成されているので、安定している。また、連続増配当株をメインとしているので、インカムゲインだけでなく、キャピタルゲインにも期待できる。
3⃣SPYD:
配当利回り:約3.5%~5%程度
S&P500の銘柄のうち、配当利回りの高い約80社(米国)に分散投資
収益性や財務の安定性は考慮されていない(不動産、一般消費財・サービス、公益の割合が高い)為、不安定。
目先の配当利回りだけを求めるなら、SPYDは有力な候補ですが、上述した通りクセのあるファンドなので、出来ればメインのセクターが異なるHDVと一緒に購入するをオススメします。
ただし、"米国株"の場合は円→ドルに交換する必要がありますし、貰った配当金を使う場合には、ドル→円に交換する必要が出てくるので手間がかかります。為替リスクもある為、まず初心者は為替を全く気にしなくてよい日本株の購入から始めるのが取っつきやすいのでは、と考えます。
デメリット❺ 減配、無配になる可能性
苦労して見つけた素敵な銘柄でも、自分とは関係無いところで、減配、無配になる可能性もゼロとは言えません。上記で例に挙げた東京電力は過去は優良銘柄でしたが、一瞬の出来事で無配転落してしまったわけですし、これから●●ショックがあれば、減配せざるを得ない企業も出てきます。リスクとして認識しておきましょう。
3.高配当株投資に向かない人
こんな方は高配当株投資を始めたとしても、すぐにやめてしまう可能性があります。始める前にざっとだけでも目を通しておきましょう!
⓪家計管理が出来ていない方
ここがスタート地点です。自分の資産が捨てるほどあるという方、稼ぐ力がズバ抜けている方を覗き、どの程度の資金を捻出できるのかを考えた上で始める様にしましょう。
毎月1万円(税引き後)の配当金を得ようとすると、約400万円の元本(資金)が必要です。え、そんなに?と思われる方も多いかもしれませんが、それが現実。400万円の元本確保より、家計管理をして1万円の固定費を下げるのが最優先です。
また、家計管理が済んだ方でも、分散投資という観点から、約30万円程度の余裕資金がある方が始めるのが丁度良いのでは、と考えます。
(イメージ)
約10,000円/銘柄 x 約30銘柄 =30万円程度
これは学長ポートフォリオの投資目安額と同額ですね。
①勉強をしない人
リベシティの方は皆さん勉強熱心なので全く心配していませんが、学長のポートフォリオを見て買うだけでなく、学長がなぜその銘柄を紹介しているのかも考えるようにしましょう(^^)/
以下のチャットだと、今までの「学長高配当株マガジン」が全て紹介されていますので、今日リベシティに入られた方でも、回り道せずに学長紹介銘柄の勉強が出来ますよ。
注意ですが、これは過去に学長が紹介した銘柄なので、現時点では株価が上がっている銘柄も複数ありますし、これを買いましょう、とオススメしているわけではありません。
学長は魚を与えてくれてるわけではなくて、魚の”釣り方”を教えてくれているわけですね。自分で勉強をしてその”釣り方”を習得していきましょう!
【参考記事】 過去の学長の紹介した銘柄を全網羅
なお、以下でも学長高配当株がまとめられてますので、お勧めします。
【参考記事】
2.学長株まとめチャット内の「学長紹介銘柄まとめ投稿」
※投稿のリンクは”学長株まとめチャットに参加頂いた後”に押して下さい。でないとエラーが発生する可能性があります。
上記で学長の考えを学びながら、投資用語、景気状態確認、為替相場の動き、税金の仕組み、過去の暴落時の値動き、等を少しずつ学んでいきましょう。
②自分でルールを決められない人
銘柄を購入する際・売却する際のルールは自分で確立する必要があります。例えば、配当利回りが3.75%以上でないと買わない、という人もいれば将来の増配予想に期待を持って3.3%なら買い時だ、と考える方もいます。たくさん勉強しないと自己ルールは確立出来ないので、一歩前を進んでいる先輩にアドバイスをもらったりして、少しずつ確立していきましょう(最初は自己ルールが無くて当然なので、気にせずOK)。
なお、高配当株は一生持ち続けるのが基本の考えですが、私は売却する際のルールを持っています。
それは、
✅企業が不祥事・コンプライアンス違反・不正会計を起こした場合
✅(●●ショックでもないのに)大幅減配した場合
✅無配転落した場合
です。どれだけ魅力的な企業でも、一度でも大問題を起こしてしまうと「きっとまた起こすだろう」と疑心暗鬼になるし、無配転落した場合には、「この企業の株主に対する思いは重要視されていないんだな」と失望してしまいます。
③リスク許容度の低い人
よほどマイナーな銘柄でない限り、数%~数十%の値動きは毎日発生します。100万円保有していたら毎日数万円~十数万円資産が増減することになるでしょう。そんな値動きにビビってしまう方はあまりお勧めしません。
また、今後投資を続けていると、暴落が起きると爆発的に含み損を抱えることともあります(数日で40%以上の資産が目減りしてしまうことも、、、汗)。怖くなって株式市場から退場してしまわないように、徐々にリスク許容度を高めていくのがオススメです。人によってリスク許容度は異なりますが、約30万円から投資を始めてみて、少しずつ投資金額を増やしていくのが肌感覚として良いのでは、と考えます。学長が毎月紹介している”高配当株ポートフォリオ”も投資額30万円で設定されていますしね。
ちなみにですが、私は暴落が来ると逆にワクワクしてしまいます。たくさんの銘柄が激安になる(=バーゲンセールになる)からですね。いつバーゲンセールになるんだろう、と緊張感持ちニュースを見てたりします。
脱線してしまいましたが、最初は少額から購入していくことで、値動き耐性を鍛えていきましょう(^^)
④完璧主義者
インデックス投資であれば、オルカンやS&P500等の最適解は世に出ていますが、この世に100点の"個別"銘柄なんてありません。完璧は目指さず、80点であれば購入する、という雰囲気投資も大事だと考えています。そうでないと、最初の一歩を踏み出すまでに半年~1年と経過してしまうってこともあります(実際に過去何人もこの考えの方がいらっしゃいました)
最後はエイヤッ!
で買いましょう。最初は少額なのでリスクも少ないですし、まずは株を購入してから勉強すれば良い、程度の感覚で良いかと思います。
⑤投資目的が曖昧な人
私は「今の生活を少しでも良くしたい」という一心で投資を始めました。最初から月数万円の配当金を得るのは難しかもしれませんが、
□年後に月△万円の配当金が欲しい
という具体的なイメージを持っておく(出来ればどこかにメモしておく)のが大事です。その為には年間●●万円程度 X ■年程度の長期投資が必要なのかも考慮しておくと全体感(=今の立ち位置)が見えます。ただし、高配当株投資はタイミング投資なので、自分が狙った通りの時期に購入出来ることはありませんので、銘柄がしばらく買えない局面も出て来ます。無理せず、コツコツと購入していきましょう!!
⑥一攫千金を狙っている人
高配当株投資は少しずつ配当金を増やしていく地味な投資です。デイトレーダーやキャピタルゲインを狙う投資ではないので、大金持ちになりたい方は”稼ぐ力”を身に付けましょう。
⑦他人のせいにする人
投資は全て自己責任です。たくさんの方々からアドバイスをもらって購入するケースがあるかもしれませんが、その銘柄に何が起きても(例え暴落が起きても)他人のせいにはしないようにしましょう。
4.高配当株投資に必要な金額について
月間の配当金を「1,000円、5,000円、1万円、3万円、4万円、5万円等」目指す場合、いくらの投資資金が必要なのかを以下の記事にまとめています。
新NISA有無によっても投資金額は異なりますので、記事内で確認してみましょう(^^)/
【参考記事】
【一瞬で分かる】高配当株の配当金額&投資金額 まるわかり表5.高配当株投資の重要指標
長旅ご苦労様でした。全く画像が無くて退屈しませんでしたか?ここからは画像をバンバン出していきますね。 ここまで記事を読まれた方は、
これから高配当株投資を始めよう
と、意気込み高い方ですね。
ここからは、銘柄を購入する上で重要な指標を学んでいきましょう。
【リベ大の参考動画】
【初心者向け】高配当株の「分析ツール」の使い方をカンタン解説【株式投資編】:(アニメ動画)第130回
時間:9分17秒~ IR BANKを使った銘柄分析方法
※以下重要指標の"①~⑧"までは説明ありますが、"⑨~⑬"はありません。
【参考記事】
今回は2023年11月24日に学長つぶやきチャットで発信されたTAKARA&COMPANY(学長高配当株マガジン 第26回)を参考銘柄として紹介していきましょう。この画像は上記の動画&記事で紹介されているIR BANKで見る事が出来ますよ!
紹介銘柄:TAKARA&COMPANY
学長が紹介したこともある、TAKARA&COMPANY(銘柄コード:7921)を例にして、重要指標を確認していきましょう。
★重要指標① EPS ※1番重要

EPS(イーピーエス)=Erning Per Share。日本語で1株あたり純利益のこと。企業が1株に対してどれくらいの利益を生み出しているのかを見る”一番重要”な指標です。
業績が伸びていることを測る為には、売上、営業利益、経常利益、純利益等たくさんの指標がありますが、正直EPSさえ伸びていれば基本問題無いと判断しています。
EPS=当期純利益÷発行済株式総数
で計算されます。
純利益が1000億円、発行済株数が10億株とすると、EPSは100となり、これは1株あたり100円を稼ぐことが出来る企業となるわけです。
EPSが年々右肩上がりに上昇していれば、優良企業と判断出来ますし、EPSが毎年似た数値であれば、安定的に稼ぐことの出来る企業、と判断することが出来ます。
逆にEPSが右肩下がりの場合には、稼ぐ力が弱くなっている=投資不適格な企業、となるわけです。なお、発行する株式数によってもEPSは上下するので注意が必要。
例えば、自社株買い(企業自ら、自社の株式を市場から買い戻すこと)で発行済株式数が減少すると、純利益が伸びていないのにEPSが上昇する(=株価が上がりやすい)場合もあります。
重要指標② 売上高

売上高が安定的に上昇しているかを見ます。売上高が伸びている=商品・サービスが売れている=利益が増えている=配当も増える、という構図が基本的には成り立ちます。
逆に減少していれば、将来は配当が減るだろう、と推測出来ますよね。
ただし、毎年売上が非常に不安定な会社は配当金もそれだけ上下するということなので、出来るだけ投資対象から外すようにしましょう。
重要指標③ 営業利益率

高ければ高いほど収益性に優れている企業と判断することが出来ます。
5%以下:基本的には投資対象外
10%以上:理想の水準
この数値は業種によって大きく異なります(商社は低く、製造業は高め、等)ので、勉強していきましょう。
重要指標④ 自己資本比率
自己資本比率は、総資本(他人資本+自己資本)のうち、自己資本が何%を占めているかを示す指標です。
≪自己資本に含まれるもの≫
✅株主資本(資本金、資本剰余金、利益剰余金、自己株式=自社株)
✅その他の包括利益累計額(貸借対照表の純資産の期首と期末の差)
かなり難しい用語が並んでいますので、簿記3級を保有していない方には聞き慣れない言葉ですが、要は自己資本=返済義務の無いお金、と覚えておきましょう。
自己資本比率が高くなればなるほど、返済義務の無いお金をたくさん持っていると言い換えることが出来るので、中長期的に見て倒産可能性は低いと判断可能です。
≪自己資本比率の目安≫
✅30%未満:投資するには不安
✅30%~50%:魅力的
✅50%超:素晴らしい
この会社は安定的に60%以上の自己資本比率なので素晴らしい水準ですね。ちなみに、自己資本比率は右肩上がりである必要はありません。
また、業界によっても特色があり、例えば銀行業界は皆さんから預かったお金を他の人に融資している、という構図ですので圧倒的に自己資本比率が低い(10%以下が普通)です。必ず30%~50%以上に設定する必要はありませんので、業界毎の平均自己資本比率は確認する必要がありそうですね。
重要指標⑤ 営業活動によるCF
CF=(キャッシュフロー)。商売により現金がいくら増えたのかを示す指標です。毎年黒字であることが望ましいです。●●ショック等の特殊要因を除いて、過去10年で1度でも赤字の会社は基本的に対象外とするのが良いでしょう。増減はしながらも、長期的に増加傾向にあることが望ましいです。
重要指標⑥ 現金等
その名の通り現金をどれだけ保有しているか。配当金の原資は現金なので、その現金が増加傾向にある企業を選ぶのが良いです。
例えばこの企業が毎年10億円を配当金で還元しているのであれば、現金130億÷10億=13年分の配当金を支払う能力があると考えることが出来ます。
★重要指標⑦ 一株あたり配当金
一株あたり配当金は、株式を購入する際に必ず確認すべき指標です。EPSの次に重要な指標と捉えておいて良いかと。配当金がゼロに近ければ高配当株投資ではなくなりますし、配当金を安定的に受け取るには”減配が少なく”かつ”増配傾向にある企業”が望ましいですね。
海運業(例えば商船三井や日本郵船)は景気敏感株であり、かつ配当金の上下が激しいので(私的には)心臓に悪く、(私は)安定的に配当金が得られないということからあまりオススメしません。
重要指標⑧ 配当性向
利益の何%を配当に回している(=株主に還元しているか)を示す指標です。
配当性向=1株あたりの配当金÷EPS
で計算されます。
ここでもEPSが出て来ましたね(一番重要な指標でしたね。少し上で説明しましたが覚えてますか?笑)。配当性向が低すぎると株主還元を重視していない会社と判断出来ますし、逆に配当性向が高すぎると減配の可能性が高いです。
例えば、配当性向100%というのは、100万円稼いでるサラリーマンが、毎月100万円お金を使っているので、給料が90万円になったら急に赤字家計になってしまう状態=自転車操業状態、といえますね。そんな人からお金を貸してよ、と言われても0.3秒で断りますよね?
6.リベ大動画から更に踏み込んでみよう
上記"8つの指標"を覚えれば"十分"合格点ですが、もう一歩踏み込んで勉強したい方は、以下も一緒に見ていきましょう。
重要事項⑨ ROEが高いor改善してる企業か
ROEとは自己資本利益率のことで、株主が出資したお金から、どれだけの利益を生み出せたのかを数値化したものです。
言い換えると、
企業がどれくらい効率良く利益を生み出しているか、
を測る数値です。
一般的にはROEが8%~10%以上で優良企業と覚えて頂ければ構いません。
ROE=当期純利益÷自己資本
で求められます。
自己資本??何だっけ?とまだ覚えられていない方は、返済義務の無いお金、と考えておきましょう。
例えば自己資本1000億の会社の当期純利益が100億円の場合、100億÷1000億=10%になるわけです。
TAKARA&COMPANYは徐々に効率良く利益を生み出してきている状況だ、と判断出来ます。
なお、ROEが高いからといって、必ずしも優良銘柄にはなりません。自己資本をあえて小さくして(他人資本=借入)で利益を稼ぐ企業もあるということです。ソフトバンクがその最たる例で、自己資本比率が10~15%なのに対して、ROEは以下となります。
これは、借入を積極的に行って事業を大きくするビジネスモデルです。もちろん利益を上げ続けられれば良いですが、業績が悪化した場合には返済出来なくなるリスクが高い言う事も出来ます。私はこういう会社は高配当株投資においては不適切と考えています。
重要事項⑩ 配当利回りの推移
配当利回りの推移で割安・割高感を掴むことが出来ます。
以下の記事にて説明していますので、確認してみてください。
・バフェットコードを使って配当利回り推移(3年間)を確認
【参考記事】
【誰でも簡単にできる!】高配当株の割安感を見極める具体的な方法!重要事項⑪ PER、PBR
PER、PBRというのは、現在の株価が割高なのか割安なのかを測る代表的な指標です。以下の記事にて説明していますので、確認してみてください。
【超有料級!】高配当株の割安感を見極めろ!!~PERとPBR編~
重要事項⑫ 企業としての強みを持っているか
日本シェアNo.1、業界No.1といった企業や、独自の商品やサービスを展開している企業は強いです。こういった企業は基本的に営業利益率が高い傾向にあります。気になっている企業を見つけたら、その企業がどんな会社なのか、どんな商品・サービスで稼いでいるのかを企業HPやマネックス証券/銘柄スカウターで確認してみましょう。こちらについても、別途解説予定です。
重要事項⑬ 株主還元に積極的な企業か
株式購入をしようとしている企業がどういう未来を描いているのかを確認してみましょう。ホームページのIR資料として”中期経営計画”を開示している企業があれば、積極的に閲覧してみましょう。
5年後、10年後の売上・利益予想や、どんな新しい商品・サービスを生み出そうとしているのか、グローバルで見た場合にどのポジションを取ろうとしているのか、そして”株主への利益還元方針はどうしていくのか”が記載されていたりします。
高配当株投資家としては、”株主利益還元方針”は非常に重要なワードなので、見逃さないようにしましょう。ここで累進配当や増配等という文言があれば、検討可能性は大幅にアップします(その分、この方針が発表された翌日には株価は高騰する可能性が高いですが、、、)。
①~⑬を見て「この銘柄なら問題無い」と確信できたら、次は購入です。
7.高配当株の購入について
日本には他の証券会社が多数ありますが(ネット証券:マネックス証券、松井証券、GMOクリック証券、等。 窓口証券:野村証券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、等)、リベシティでも紹介されている通り、
✅SBI証券
✅楽天証券
のどちらかから購入しましょう。それ以外の選択肢は無いです。リベシティのほとんど全ての方はどちらかの証券口座を持っているので、分からない場合にはすぐに聞ける、というメリットもありますよ。
なお、SBI証券や楽天証券で1株だけ購入したい、という方は以下の記事を参考にしましょう。
【参考記事】
SBI証券で1株から高配当株を買う方法!スマホで簡単!また、新NISAで高配当株を買うべきかは以下の記事で解説していますので、一度覗いてみてください♪
【参考記事】
【徹底解説】新NISAで高配当株を始めるべき?メリット、デメリット(初心者向け)
8.高配当株を購入した後は
これで高配当株が購入出来ましたね。ここで一息つきましたが、まだやることはありますよ。
それは
✅保有している全銘柄(ポートフォリオ)の管理
✅配当金の管理
ですね。それぞれチェックしてきましょう。
①ポートフォリオ確認
購入した銘柄をポートフォリオに入れていきましょう。自分のお弁当パックを見える化するということですね。投資においては分散が重要なので、
✅15業種以上に分散出来ているか
✅1銘柄あたりの保有割合は5%以下に分散出来ているか
を定期的に確認するようにしましょう。なお、高配当株投資を始めたばかりの方はまだ分散が出来ていない状況なので、最終的に上記の分散(15業種以上、1銘柄5%以下)を目指していきましょう。
なお、業種って何?という方に補足説明しておくと、日本の株式市場では、合計33業種がありますので、参考までに見ておきましょう(今すぐ覚える必要は全くありません)。

ポートフォリオについては、よしはるさんの管理シートを使っている方が多いので、一度使ってみてはいかがでしょうか。
【参考記事】
【高配当株】管理ツールを紹介 [米国対応][Yahooファイナンス不要]
by スノウさん
②配当金の管理
配当管理のアプリをインストールして使ってみましょう。このアプリは何と無料で使う事ができる神ツールです。
このツールでは以下が出来ます。
✔個別銘柄毎orセクター毎のポートフォリオ確認
✔個別銘柄毎orセクター毎の配当ポートフォリオ(配当金)確認
✔年間配当金総額 ※税引き前のみ(税引き後の確認には課金が必要)
✔月別配当金額 ※税引き前のみ(同上)
※日本株、米国株の両方が一度に確認可。
【参考記事】
【高配当株】誰でも簡単!無料で出来る配当金管理方法【配当管理】9.最後に
なが~いなが~い文章でしたが、皆さんついて来れましたか?笑 一日では覚えられない内容ですので、ブックマークをして頂き、何十回も何百回も見返して頂ければと思います(^^) 株式投資というのは全て自己責任です。かくいう私も、友人の言われるまま、何も考えずに株を購入してしまい、100万円以上を失ってしまった経験もあります。
最後の購入ボタンをクリックするのはあなたですので、私はその一歩手前までしかご案内出来ません。でも、そのワンクリックで皆さんの生活がより豊かになるよう、全力でサポート出来ればと思いますので、これからも宜しくお願い致します。
また、コメントを頂ければ、この記事を加筆&修正したり、新しい記事を作成するきっかけにもなりますし、何よりも私のモチベーションアップにもつながりますので、是非とも書き込みお願いします(^o^)丿
注記:この記事はまだ未完成なので、日々進歩していきますよ!!是非とも皆さんの熱いご支援をお願いします!