- 投稿日:2025/06/11
- 更新日:2025/09/29

**ご案内**
この記事は、『屋号から始めるコンセプト設計─ChatGPTで言語化する「私」の事業化プロセス』という連載記事の第9回になります。
これまでに検討してきた経緯については、次に掲載しておりますのでご参照ください。
<過去記事>
第1回:なぜ屋号から始めるのか?
第2回:“事業の背骨”を言語化する ─ ミッション・ビジョン・バリューの整理プロセス
第3回:誰に価値を届けるか
第4回:”特別じゃない私”のメニュー作り
第5回:価格は関係性の設計-価格設計を悩んでいるあなたへ
第6回:完成でなくても前に進める思考プロセス
第7回:売り込みが苦手な私の動線設計
第8回:屋号に込めた意味、思い
私の強みを活かした支援メニューの試行錯誤
「支援メニューをどう設計するか」。これは、事業化を考えるうえで避けて通れないテーマです。
今回の第8回では、私がオプションとして導入を検討している「ローカルベンチマーク(ロカベン)」についてお話しします。
■ ロカベンとは──定量・定性の両面から企業を“見える化”するツール
ロカベンは、経済産業省が開発した「企業の現状を定量・定性の両面から整理する」ためのツールです。
財務情報だけでなく、非財務情報(強み・課題・経営者の想いなど)を含めた対話ベースのフレームワークで、企業の継続的な改善や支援につなげていくことを目的としています。
もともとは金融機関などの支援者向けに開発されたもので、一方的に診断するのではなく、“共に考える”ためのツールという位置づけが、私のスタンスにもフィットしました。
■ 中小企業診断士試験・企業経営アドバイザー試験の知見が土台に
私は中小企業診断士試験の学習を通じて、財務・戦略・組織など幅広い分野に触れてきました。
また、企業経営アドバイザーの資格も取得しており、ロカベンを活用した「対話による経営支援」の重要性を学んできました。
こうした学びを通じて、「専門家としての知見」を活かしつつも、“相手と一緒に整理していく”伴走支援のスタイルに自分の強みがあると実感しています。
■ なぜオプションとして位置づけるのか?
ロカベンは非常に優れたツールですが、実施と導入には一定の時間と工数がかかります。
非財務のヒアリングから、財務の分析、言語化のプロセスまで──それらを丁寧に行うには、1回60分のセッションでは足りません。
そのため私は、ロカベンをすべての顧客に一律で提供するのではなく、「希望する方にのみ追加で提供する」オプションプランとして位置づけました。
また、初回からいきなりロカベンに入るのではなく、通常の壁打ち・対話セッションを経た後で、「この方にはフィットするかもしれない」と思ったタイミングで提案するかたちを想定しています。
■ 私にとっての「ロカベン活用」とは?
ロカベンの価値は、フレームを埋めること自体にあるのではなく、その過程で深まる対話・整理・気づきにあります。
「自分の会社の強みって、言語化したことなかったな」
「こうやって振り返ると、過去の決断には一貫性があったのかも」
──そんな発見を、経営者と一緒に見つけていけることが、このツールの魅力です。
私が目指すのは、経営者にとっての「言語化の伴走者」であること。
ロカベンは、それを支える有効な手段のひとつだと感じています。
■ 次回予告:この連載の終わりに──コンセプト設計を振り返る
次回は連載の最終回として、この全10回のコンセプト設計の歩みを振り返りながら、私と同じように「副業・起業を志す方」に届けたいメッセージをまとめます。
◆次の記事◆
第10回:コンセプト設計のまとめとこれから(現在作成中です。公表までお待ちください。。)
<過去記事>
第1回:なぜ屋号から始めるのか?
第2回:“事業の背骨”を言語化する ─ ミッション・ビジョン・バリューの整理プロセス
第3回:誰に価値を届けるか
第4回:”特別じゃない私”のメニュー作り
第5回:価格は関係性の設計-価格設計を悩んでいるあなたへ
第6回:完成でなくても前に進める思考プロセス
第7回:売り込みが苦手な私の動線設計
第8回:屋号に込めた意味、思い