- 投稿日:2025/11/16
◆ はじめに
Excelには、計算のための「+」「-」以外にも、
**条件を判定するための記号(=、<>、>、< など)**があります。
これらは “比較演算子(ひかくえんざんし)” と呼ばれ、
実務では 提出状況チェック・重複チェック・期限オーバー判定 に大活躍します。
この記事では、初心者でも迷わないように
たった3つの式だけで完成する“提出管理シート” を例にして解説します。
1.まずは完成図
ここでは「状況」「重複」「期限」の列がすべて
“比較演算子”で判定されています。
2. 最低限覚えればOKな比較演算子

これらで 「TRUE(真)」「FALSE(偽)」を返すことが
Excelの条件式の基本です。
TRUE、FALSEについてはこちら⬇️
👉 Excelデータ処理の基本 その4 「論理値」について学ぼう!
3. 比較演算子を使った“提出管理シート”の作り方
以下の3つを入れれば完成します。
① 空欄かどうか(入力状況チェック)
=IF(C2<>"","〇","×")
D2 に入力
ポイント:
・<>"" は「空欄ではない」という意味
・提出されていれば「〇」、空欄なら「×」
② 氏名の重複チェック
=IF(COUNTIF($B:$B,B2)>1,"重複","-")
D2 に入力
ポイント:
・>1 は「2回以上あるか?」
・氏名の重複を見つける実務でよく使う判定式
③ 期限オーバー判定(未提出 or 過去日)
=IF(OR(C2="", C2<TODAY()),"期限超過","-")
F2 に入力
ポイント:
・C2="" は「空欄」
・C2<TODAY() は「今日より前の日付」
・提出されてない or 遅れは全部検出可能
4. 比較演算子がわかると実務が一気に変わる理由
■ ①「手作業でチェック」がなくなる
紙一覧を見て目視で確認…
もうやらなくて良くなります。
■ ② 条件付き書式と相性抜群
・未提出を黄色に
・重複を赤色に
・期限超過は太字に
などワンクリックで“管理表っぽく”なる。
👉 条件付き書式は“大きい数を赤”だけじゃない!──関数を入れて実務で効かせる方法
■ ③ Excelの“理解度”が一段上がる
IF関数や条件付き書式の理解が一気に深まるため、
仕事のスピードが明確に上がります。
5. まとめ──まずは「<>」「=」「>」の3つだけ覚えればOK
Excelの比較演算子は多く見えるけど、
実務でよく使うのは この3つだけ です。
・<>(等しくない)
・=(等しい)
・>(より大きい)
この3つ+IF関数が理解できれば、
提出管理・期限管理・重複チェックはすべて自動化できます。
まずはこの記事の提出管理シートで
“動く仕組み”を体感してみてください。
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