• 投稿日:2024/02/25
  • 更新日:2025/11/05
【マニア向き?】貯蓄型保険の利回り計算ツール【生命保険料控除も考慮可】

【マニア向き?】貯蓄型保険の利回り計算ツール【生命保険料控除も考慮可】

Nao@あなたの夢を叶えるFP

Nao@あなたの夢を叶えるFP

この記事は約5分で読めます
要約
貯蓄型保険の利回りを計算するスプレッドシートの使い方を紹介します👍 リベ大の動画からダウンロードでき、生命保険料控除も計算に入れることができます✨ ご自身の保険の精緻な利回りが知りたい方は、ご活用頂き、保険見直しの参考にされて下さい🙏

1.本記事の対象者

Naoと申します。本業はChat GPTの講師で、趣味は家計管理です✨

独身・結婚・2人の子育ての過程で、10年間手取りの50%で生活し、経済的自由をほぼ達成しています❗ 詳細は↓にまとめました
【10年間実践!】手取り50%で暮らす家計管理術:夫婦で築く経済的自由

本記事は以下の方を対象にしています。
※保険マニア・税金マニア向けの記事に近いです。

✅貯蓄型保険の利回りを精緻に確認したい
✅生命保険料控除の節税効果が知りたい

逆に、以下のような方にはこちらの記事がおすすめです。

✅加入している保険がぼったくり保険かお宝保険か知りたい
✅保険の解約をしたいが、勇気が出ない
✅保険の利回りを確認したい

2.⚠️注意:節税効果について⚠️

1.で紹介したスプレッドシートでは、生命保険料控除による節税額を考慮していません。保険契約者の所得によって節税額が変わるので、計算がややこしくなる割に、利回りへの影響が小さいためです💦

もし生命保険料控除で利回りが1%以上アップする、と認識されている方は、誤解されていますので、下記のリベ大動画をご確認下さい🙏

もうだまされない!個人年金保険の節税効果を考慮した「正しい保険の見極め方」【お金の勉強 初級編】:(アニメ動画)第422回

※生命保険料控除は支払金額に対して単利の効果しかないので、1年目は利回り5%でも、25年後の利回りは25分の1の0.2%になります。

3章以降の手順に沿うと、生命保険料控除による利回りアップを実際に数値化できます。繰り返しになりますが、一般的な保険見直し用途なら以下の記事で十分ですよ❗
【5か所入力するだけ】ぼったくり保険を見破れ!利回りを計算するスプレッドシート

3.ツールの利用方法

3.1.ツールのダウンロード →こちら

以降を読まれる方は保険マニア・税金マニアと断定して話を進めます😊
2.で紹介したリベ大動画の詳細欄から、【動画で使用した計算ツール】をダウンロードして下さい。

✅①「個人年金保険の利回り」というスプレッドシートが出てくる
✅②「ファイル」をクリック
✅③「コピーを作成」をクリック
✅④「コピーを作成」をクリック

以降、このコピーを使って計算していきます。
1.pngこんな便利なツールが無料で使えるのだから、リベ大・リベシティは素晴らしいですね✨

3.2.保険料の入力

C列に払い込む保険料の「年額」をマイナス表記で入力します。以下の例では、月額1万円、年額12万円を35年間払い込む想定としています。
2.png

3.3生命保険料控除による節税額の入力

D列に生命保険料控除による節税額を入力します。ここが一番難しいです。

3.png(節税額) = ①(所得税の節税額) + ②(住民税の節税額)

①(所得税の節税額)は、 (所得控除) × (所得税率)で計算できます。
ここで、個人年金保険による所得控除は、新契約で上限4万円、旧契約で上限5万円です。所得税率は、個人の所得に応じて5%~45%です。
例えば年収400万円なら、所得税率はおおむね10%です。
よって、個人年金保険を年間4万円以上かけている、年収400万円の方の所得税の節税額は
40,000円 × 10% =4,000円
となります。少なっ!

4.png②(住民税の節税額)は、 (所得控除) × (住民税率)で計算できます。
ここで、個人年金保険による住民税の所得控除は、新契約で上限2.8万円、旧契約で上限3.5万円です。※所得税と合わせて7万円以上の控除はできません。
住民税率は10%で固定ですから、個人年金保険を年間2.8万円以上かけている方の住民税の節税額は
28,000 × 10% = 2,800円
となります。

5.png以上、①と②から、生命保険料控除を上限まで使っても、所得税率10%なら
節税額の上限は、わずか6,800円となります😱
6.png

3.4.受給額の入力

E列に受給する年金の「年額」を入力します。以下の例では、年額441,000円を12万円を10年受け取る想定としています。

7.png

3.5.結果の確認

F53セルに保険の利回りが表示されます❗
この例では0.47%ですね。優良なインデックス投資なら3%は期待できます。資金拘束35年というデメリットを考えると、割に合わないと感じます💦

8.png生命保険料控除の利回りへの影響を抽出したい方は、D列の節税額をすべて「0」に変更してみて下さい👀
今回の例だと、利回り0.22%に下がります💦今回の例では、節税のメリットは0.25%ということが分かりました。節税の効果はこんなもので、これを目当てに投資するのは危険だと思います。

4.おわりに

いかがでしたでしょうか?

ご自身の保険の利回りを精緻に出したい方は、この方法でトライしてみて下さいね❗

参考になった方はブックマーク、レビュー頂けると励みになります🙇‍♂️
皆様の資産形成のお役に立てたら嬉しいです!


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この記事のレビュー(1
  • 会員ID:XpB5LFE8
    会員ID:XpB5LFE8
    2025/06/15

    とってもありがたい計算ツールでした! もやもやを解消することができました、本当にありがとうございました‼︎

    Nao@あなたの夢を叶えるFP

    投稿者

    2025/06/17

    レビューありがとうございます! この記事を読んでくださったということは、まりんさんはお金マニアですね!?同類がいて嬉しいです😆 年々投資金額が増えるから、利回りが落ちてくるって想像つかないですよね。参考になっていたら嬉しいです✨️

    Nao@あなたの夢を叶えるFP

    投稿者