- 投稿日:2025/02/09
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は小宮一慶著『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』2008年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:小宮一慶
1957年、大阪府生まれ。経営コンサルタント。(株)小宮コンサルタンツ代表取締役。京都大学法学部卒業後、東京銀行にて経営情報システム、M&Aなどを担当。
✅ 読書は「目的」に応じて方法を使い分けるべきである。
✅ 熟読は思考力を鍛え、ビジネスの武器になる。
✅ 成功者の本から学ぶことが成果への最短ルートである。
頭をよくするための「熟読」だけが読書なのではありません。
ほかにも、読書自体を楽しむことを目的とする読書もあれば、知識を得たり情報を得たりすることを目的とする読書もあります。
なかには、楽しみながら情報を得ることのできるものもあります。
小宮一慶著『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』
本を読む手法を具体的な手順で紹介してくれる書籍。
2008年と15年以上経ってはいるものの、本を読むという手法は変化していない。
電子書籍も主流になってきたので、より速読はしやすくなったかもしれない。
だが、気になる部分は何度も読みなおすことになるだろう。
本を読むということは、必ずしも始めから終わりをすべて読む必要はない。
少なくとも、私はそう思う。
特に、本当に良い本は何度も限られたページだけを読んでしまうものだ。
三宅香帆著「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」
なぜ読書時間が減るのか?を解説した本。
24時間しかない以上、本を読むことは短く知りたいものである。
最近、読書法、特に、速読法を説いた本がブームだと聞きます。
たしかに速読もひとつの役立つ読書法で、知りたい情報を、素早く、限られた時間の中で、できるだけたくさん得ることを「目的」とするときは、速読のスキルを持っていると、とても有利、というより、必須です。
小宮一慶著『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』
読書は体調のよいときに、できるだけ毎日読むといい。
朝読書がおすすめだ。
では、本編に移ろう。
『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』
4つの読書法
初めに著者が分類する読み方を紹介する。
❶速読
必要な情報だけを素早く拾う。
速読は、あらかじめ自分が知りたいことが分かっている人が、それを手に入れるための手段。大半の速読術がこれ。
何のためにその情報が必要かの目的を決め、取りたい情報と捨てる情報を素早く判断する。
しかし、一定の知識ベースが必要になる。
速読で問われるのは、全体をいかに速く読むかではない。
必要十分な情報をいかに速く手に入れるかである。
❷通読
普通に読み進める方法。
メモや線引きで内容への理解を深める。
2種類の方法がある。
1.全体をざっと通しで読んでいって、読書を楽しんだり、必要な知識を得ながら大枠をつかむ。
2.自分の考えをより深めていくことを目的に、線を引いたり、メモをとったりしながら読んでいく。
大抵は前者ではないだろうか?
❸熟読
他書や資料を参照しながら、丁寧に読む。
1.自分の専門分野や興味のある分野のものは、必要なところだけ読む。
2.多くのことを関連づけながら、論理立てて読んでいく。
特に難解な本をじっくり読み解くことは、知識だけでなく論理的な思考のトレーニングにもなる。
熟読レベルで良い本を1冊読み込めば、おおよそ30時間で一定レベル(専門家レベル)に達する。
⇒ 簿記や会計に関する本も、おおよそ30時間は欲しい。
その境地に至って、ようやく…専門用語の雰囲気や意味が「聞いた(見た)ことがある」に変化する。
実に面倒である。
❹重読
同じ本を何度も読むことで、新たな発見を得る。
重読の目的は、自分の考え方を高めることにある。
つまり、本棚に入れたい本はここに当たる。
「意味」を得るだけの読書ではなく、「意識」を高めるための読書。
ほんとうに人生を知った人が書いた本が良いとされる。
よい本というのは、それを読む過程自体で、知識や感動を与えるとともに、 読み手の読書力を向上させる
小宮一慶著『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』
いつどこで読むのか?
❶速読
電車の中、会議前の短い時間。3~5分程度で可能。
❷通読
長めの移動時間中。
通勤電車よりは、新幹線とか飛行機のほうが向いている。
❸熟読
自宅の書斎といった落ち着いた場所。
❹重読
座右の書に当たるので、心が欲したときにいつでも開ける場所に。
ちなみにこの著者は松下幸之助 著『道をひらく』とのこと。
電子書籍なら、スマホですぐに見れる。
しかし、別のことに気を取られる可能性があるので、現物の本を推奨する。
仕事の際、2~3種類の新書を手元においても良い。
飽きたら読み替えることもできるし、刺激が増える。
ただし、カバンは重くなる。
ちなみに、目的を持った読書はこう表現している。
現象(WHAT)を知って、その理由(WHY)を考え、それを自分の仕事や人生にどのように生かすか(HOW)を、本を読むことで身につけるのです。
小宮一慶著『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』
ビジネス書を読むのは「目的」があるはずだ。
ビジネスのための読書法は「速さ」ではなく「目的」で選ぶべきである。
サイモン・シネック著『WHYから始めよ!―インスパイア型リーダーはここが違う!』
こちらは「WHY → HOW → WHAT」の流れで説明すると良いとされる。
伊藤 羊一と尾原和啓 著『努力革命 ラクをするから成果が出る! アフターGPTの成長術』
本書の「ファクト→抽象化→転用」の3ステップに近い。
ファクト: 事実を収集する
抽象化: その事実から一般化された原則を見出す
転用: 別の状況に応用する
共通項として、信頼性の高い方法と言える。
成功者の本から学ぶ
⇒ 成功の本質を直に知ることが近道。
⇒ 「成功したければ成功者に学べ」という視点が重要である。
失敗から学ぶよりも、成功者の本質を知ることで、自分の行動や選択に活かしやすくなる。
本書は今までにいくつか紹介した本をオススメしている。
軽いレビューをご紹介しておこう。
ルイス・V・ガースナー著『巨象も踊る』
「方向づけ・資源の最適配分・人を動かす」という、定型的でない、むずかしい主観的判断をともなう三つのことができる人です。
そういう観点から、この本を、つまり、コンピュータのことをさほど知らないガースナーが窮地に陥ったIBMをいかに建て直していったかを読んでいくと、経営の本質を知るうえで得るものが大きいのではないでしょうか。
小宮一慶著『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』
ジム・コリンズ「ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則」
ジム・コリンズ著「ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の原則」
ビジネスの基本や本質を突いた本です。
一時期、シリコンバレーなどで、パッと出て、その会社を上場や転売し、株で大儲けする経営者がもてはやされた時代がありましたが、その熱が冷めてみれば、やはり、『ビジョナリー・カンパニー』で言っているように、ビジョン、理念を大切に守り、お客さま・従業員さん・お金を大切にするのが、経営の基本である、ということが分かります。
小宮一慶著『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』
アプラハム·H·マズロー著『完全なる経営』
アメリカの心理学のひとつの大きな流れをつくってきた人ですので、ビジネスパーソンとしておさえておくべき本だと思います。
小宮一慶著『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』
エリヤフ・ゴールドラット著『ザ・ゴール』
「部分最適の集合体は必ずしも全体最適にならない」ということを、工場の現場を舞台に、ストーリーとして出している
小宮一慶著『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』
図書館で読んでみようとして、熟読や重読する場合は、是非挫折してほしい。
まとめ
✅ 読書は「目的」に応じて方法を使い分けるべきである。
✅ 熟読は思考力を鍛え、ビジネスの武器になる。
✅ 成功者の本から学ぶことが成果への最短ルートである。
⇒ 「読書は目的が結果を変える」
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆