- 投稿日:2025/11/10
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はアンドリュー・スコット/リンダ・グラットン著『ライフシフト2: 100年時代の行動戦略』2021年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:アンドリュー・スコット
引用画像元:https://www.tuttlemori-authors.com/?page_id=1299
ロンドン・ビジネススクール経済学教授、前副学長。オックスフォード大学を構成するオール・ソウルズカレッジのフェローであり、かつ欧州の主要な研究機関であるCEPRのフェローも務める。2005年より、モーリシャス大統領の経済アドバイザー。
著者:リンダ・グラットン
出典:Wikipedia
ロンドン・ビジネススクール教授。人材論、組織論の世界的権威。
2年に1度発表される世界で最も権威ある経営思想家ランキング「Thinkers50」では2003年以降、毎回ランキング入りを果たしている。
フィナンシャルタイムズ紙「次の10年で最も大きな変化を生み出しうるビジネス思想家」、英タイムズ紙「世界のトップ15ビジネス思想家」などに選出。
邦訳されベストセラーとなった『ワーク・シフト』(2013年ビジネス書大賞受賞)などの著作があり、20を超える言語に翻訳されている。
前の書籍
リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略』
「20代で基礎を固め、40代までにキャリアのピークを迎え、60代で引退」という一本道の人生設計が変化しつつあることを述べた書籍。
✅ 人生は「3ステージ」から「マルチステージ」へ移行する。
✅ 特に肉体と精神の健康寿命が未来の土台になる。
✅ 好奇心と変化への適応力が最大の武器である。
✅ つまり、リベシティでOK!
いい暮らしをする資金を確保できるようにすることは重要だ。
しかし、好ましい社会変革とは、「人間とは何か」という、より深い問題に関わるものではなくてはならない。
アンドリュー・スコット/リンダ・グラットン著『ライフシフト2: 100年時代の行動戦略』
「人生100年時代をどう生きるべきか?」
教育を終え、1つの仕事をして、老後に引退する──そんな3ステージモデルはもはや機能しない。
続編である『ライフシフト 2』は、前作の問題提起を受けて「未来に備えるために、私たちはいま何をすべきなのか?」という問いに答えるために執筆された。
こちらは架空の日本人や複数の「どこにでもいる誰か」を通して、いくつかのエピソードを踏まえながら、前作の理論を土台として、個人が取るべき具体的な「実践」に焦点を当てている。
端的にいうなら、お金も大事だが、より長生きする以上、肉体と精神の健康寿命をできるだけ重視せよ。という本。
そして、これらへの対処はリベシティに参加することで十分である。
自身の肉体は管理し、リベシティで関わっていけば自然と対策できる👍
『ライフシフト2: 100年時代の行動戦略』
画像出典:人生100年時代の働き方を考える─心のアクセルとブレーキを可視化する「変身資産」とは?
今までは「教育」を受け、フルタイムで「勤労」し、「引退」生活を送る3ステージだったものが、長寿化に伴い、マルチステージに変化する。
私たちはいま、大きな変化の時代を生きている。変化の影響を逃れられる人はいない。しかも、その変化に対処する責任は、ますます個人の肩に重くのしかかるようjになっている。そこで、あなたはいますぐ行動を起こす必要がある。
アンドリュー・スコット/リンダ・グラットン著『ライフシフト2: 100年時代の行動戦略』
移行するために「未来に備えるために、私たちはいま何をすべきなのか?」
無形資産への戦略的投資
とにかく、学び、つくりあげていく。
人間だけがもっているスキルの最たるものは、将来起こりうるさまざまな結果を予想し、複雑で難しい問題の解決策を見つける力だ。
アンドリュー・スコット/リンダ・グラットン著『ライフシフト2: 100年時代の行動戦略』
本書の核心は「無形資産」への投資である。
これは有形資産(お金や不動産)だけでは対応できない100年時代の不可欠な基盤として以下の3つの無形資産が提案される。
生産性資産:知識・スキル。
AIに代替されにくい共感力や創造性、コミュニケーション能力が重視される。
活力資産:健康と人間関係。
定期的な運動やポジティブな年齢観が長寿を支える。
変身資産:変化に応じて自分を再定義する力。
「WILL・CAN・MUST」のフレームワークを用いた自己理解が有効である。
まずは「やりたい」と「できる」から詰めていくと良い。
これらは相互に作用する。
リスキリング(生産性資産)によって新しい人間関係(活力資産)が広がり、自己認識(変身資産)が他の投資を成功に導く。
無形資産は複合的に投資することで「複利効果」を生み出す。
長寿化がもたらす挑戦と機会
今日だけが人生じゃない。
マルチステージの人生の各ステージで、幸福を高めるために必要な資源をどのようにはぐくむべきかを考える必要がある。
この点を軽んじてはならない。
アンドリュー・スコット/リンダ・グラットン著『ライフシフト2: 100年時代の行動戦略』
⇒ 長寿化は課題であり、同時にチャンスである。
寿命の延びは年金制度の圧迫など課題を招くが、新しい人生を創造する時間を与えてくれる。
かつては一つの会社で一生を全うすることが一般的であったが、寿命が延び、スキルの陳腐化が加速する現代では、マルチステージ型の人生が必然となった。
健康を「無計画に浪費する」のではなく、戦略的に「投資」すべき資産として捉えるべきだと主張する。
身体的な健康だけでなく、年齢を前向きに捉える「主観的年齢」の重要性も指摘されている。
人間関係については、既存の関係を大切にしつつ、仕事や趣味、オンライン上といった新しいコミュニティに属することで、新しい関係を構築することが推奨されている。
学び直しやキャリアの転換を繰り返しながら生きることが前提となり、個人が自らの人生戦略を描く主体性が不可欠である。

ローレンス・J・ピーター、レイモンド・ハル共著『ピーターの法則』
人は必ず「無能」になる。大事なのは無能になることを自らコントロールすることである。
「複数の場(コミュニティや仕事場所)」を持ち、「無能」になる時間軸をズラせれば、自己肯定感を維持しやすい。
・人間の階層社会はいつまでもなくならない
・人間社会は能力の極限まで出世する
・有能、少し有能、無能の3つに分けれる
・階層社会では誰もがいつか「無能」になる
・無能はどんなところにもいる、会社、役所、お店など
・自身は「無能」にならないために、昇進をお断りするのも手
・昇進ではなく昇給させるべきである
・もしくは、十分な訓練を受けて昇格させるべきである
これらをまとめた結果が、『ピーターの法則』である。
テクノロジーと人間の協働
テクノロジーが力強く進歩していることを考えると、1種類のスキルで職業人生を乗り切れるとは考えにくい。それにテクノロジーは企業の世界も大きく変えている。
アンドリュー・スコット/リンダ・グラットン著『ライフシフト2: 100年時代の行動戦略』
⇒ AIは脅威ではなく協働の可能性を広げる。
⇒ 人間が機械に勝てる領域を目指す。
自動化が進む中でも、人間の創造性や柔軟性が価値を持ち続ける。
AIは単純業務を代替する一方で、新しい雇用や役割を生み出す。
例えば自動運転技術の進展により、従来の運転士は不要になっても、バーチャル運転士や司令オペレーターといった新職種が生まれる可能性がある。
橘玲著『働き方2.0 vs 4.0 不条理な会社人生から自由になれる』では、フリーエージェントと"その管理職"がともに増えると予想する。
デジタル技術とプラットフォームの進化で、専門性を活かして仕事を選べる時代が到来し、フリーエージェントやマイクロ法人(自営業者の法人成り)のように「組織に所属しない働き方」も一般的になってきた。
フリーエージェントはインターネットやアプリなどを活用して、会社や組織に所属せず、単発や短期の仕事を請け負う働き方のこと。
この現象は、「ルーティンワークのスキルに対する需要は大幅に減ったにもかかわらず、調整、交渉、説得、社会的認識能力などの「ソーシャルスキル」に対する需要は高まった」からだと説明されます。
橘玲著『働き方2.0 vs 4.0 不条理な会社人生から自由になれる』
AIと人間の協働の具体例
引用画像:東洋経済新報社「AI時代に食える仕事・食えない仕事」
人々が聞きたがるのはいつも決まって、長寿化だけに関わる問題ではなく、テクノロジーの進化と長寿化の進展の組み合わせによって生まれる問題についてだった。
アンドリュー・スコット/リンダ・グラットン著『ライフシフト2: 100年時代の行動戦略』
1. 医療分野
AIの役割:画像診断や遺伝子解析により、膨大なデータを瞬時に分析し、疾患リスクを予測する。
人間の役割:患者の生活背景や価値観を踏まえた説明・意思決定支援を行う。
協働の成果:AIが「病気を早く発見する」、医師が「患者に寄り添って治療方針を共に考える」という役割分担が成立する。
2. 教育分野
AIの役割:学習データを分析し、生徒一人ひとりに合わせた最適な教材や復習内容を提示する。
人間の役割:学習意欲を引き出し、モチベーションを高めるための励ましや伴走を行う。
協働の成果:AIが「効率的な学習方法を設計」、教師が「人間的な関係性を通じて支援」することで、教育の質が向上する。
3. ビジネス分野(営業・カスタマーサービス)
AIの役割:過去の購買履歴や行動データを解析し、顧客ごとのニーズを予測する。
人間の役割:顧客の感情に寄り添い、長期的な信頼関係を築く。
協働の成果:AIが「購買提案を効率化」、営業担当者が「心の通った提案」で差別化を実現する。
4. クリエイティブ分野
AIの役割:文章やデザインのパターン生成、膨大なアイデアの一次出しを行う。
人間の役割:そこから文脈や美意識に沿った選択・編集を行い、独自性のある作品に仕上げる。
協働の成果:AIが「素材を大量に提供」、人間が「作品として完成させる」ことで創造の幅が拡がる。
5. 高齢社会への対応
AIの役割:介護記録や健康データを解析し、異変を早期に検知する。
人間の役割:高齢者と直接コミュニケーションをとり、孤独感を和らげる。
協働の成果:AIが「見守りを効率化」、介護士が「心のケアを充実させる」ことで、質の高い介護が可能となる。
この記事の部分はAIでほとんど書いて修正していない。
アイデア出しの範囲でも、それらしい答えは簡単に出てくる。
しかし、鵜呑みにも、考えることをやめてもいけない。
主な目的
1.人間の頭脳代替
2.AIによる業務効率化
3.肉体労働者の補助
4.人手不足への対応案
主な方向性
1.人間の強みを活かす
2.機械の強みを生かす
3.知識を集約するデータベース
4.技能・ノウハウのデータベース
つまり、AIは「効率化・分析・大量処理」を担い、人間は「共感・判断・価値観に基づく意思決定」を担う。
この2つを組み合わせることで、AIを「代替の脅威」とみなすのではなく「相棒」として活用する。
重要なのは、AIと対立するのではなく「協働」する道を選ぶことであり、そのためには共感・判断・創造性といった人間特有のスキルを磨く必要がある。
そのために、AIや新技術に興味を持って、実際に触れてみること。
AIには事前のデータが必要であること。
触れてみたうえで、自身にとって必要かを判断し、活用する道、自身が勝てる領域を考えていこう。

八木仁平著「世界一やさしい『才能』の見つけ方」
❶「人よりうまくできること」が才能。
❷「資格」や「スキル」が大事。
❸「なりたい自分」になろうとする。
❹努力は必ず報われる。
❺成功者から学べば、成功できる。
これらは間違った考え方である。
大事なのは、自分流で「ついやってしまうこと」から稼げる手法を見つけなければならない。
才能を、外へ探しに行ってはいけません。 すでにやっていることが才能なんです。 宝物は、すでにあなたの中にあります。
八木仁平 著「世界一やさしい『才能』の見つけ方」
個人に求められる3つの行動戦略
長い長い道のりで、いくらでも切り替えて歩めばよい。
今、あなたが念頭に置いている進路について考えてみてほしい。おそらく、その道を歩む過程では、いくつもの移行を遂げることが前提になっているだろう。
アンドリュー・スコット/リンダ・グラットン著『ライフシフト2: 100年時代の行動戦略』
❶物語を紡ぐ
キャリア設計はもはや雇用主任せではなく、自らの物語を主体的に描く。
どこに住むかも重要な物語であり、足場も人によって違う。
❷探索を続ける
学び直し=リスキリングは人生のあらゆる局面で必要となる。
どのような場で学習できるかも重要である。
探索は単なるスキル習得にとどまらず、自己理解を深めるプロセスであり、何度も行うべきものである。
❸関係を築く
幸福感の最大の要因は「温かい人間関係」であると、ハーバード大学の長期研究は明らかにしている。
本書は既存の関係を大切にしつつ、新しい関係を積極的に作り出す「人間関係のポートフォリオ」を提唱する。
特定の関係に依存せず、コミュニティや趣味の場といった多様な関係性を築くことが、長寿時代における安定と幸福の基盤となる。
問題は数ではなく、心地良い場を複数持つことである。
社交的である必要はなく、「情報が入る場所」をいくつか持っておくことで変化にも気がつきやすくなる。

バートランド・ラッセル著『幸福論』
幸福とはバランスであり、仕組みである。
別の言葉を借りるなら、「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」
幸福な人とは、客観的な生き方をし、自由な愛情と広い興味を持っている人である。 また、こういう興味と愛情を通して、そして今度は、それゆえに自分がほかの多くの人びとの興味と愛情の対象にされるという事実を通して、幸福をしかとつかみとる人である。
NHK「100分de名著」ブックス バートランド・ラッセル 幸福論 競争、疲れ、ねたみから解き放たれるために
まとめ
✅ 人生は「3ステージ」から「マルチステージ」へ移行する。
✅ 特に肉体と精神の健康寿命が未来の土台になる。
✅ 好奇心と変化への適応力が最大の武器である。
✅ つまり、リベシティでOK!
あなたが今何歳だったとしても、残されている人生は、過去のどの世代よりも長い。
未来を重んじた選択をおこない、投資の複利効果のように先々に大きな恩恵をもたらす行動を慎重に選ぶことがいっそう重要になる。
アンドリュー・スコット/リンダ・グラットン著『ライフシフト2: 100年時代の行動戦略』
⇒ 人生100年時代は「再創造」こそ最大の戦略である。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆

