- 投稿日:2025/12/21
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は柳井正著『一勝九敗』2006年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:柳井正
1949(昭和24)年山口県生れ。(株)ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長。早稲田大学政経学部経済学科卒。父親の経営する小郡商事に入社後、’84年にカジュアルウエアの小売店「ユニクロ」第一号店を広島市に出店。同年社長に就任。’91(平成3)年、社名をファーストリテイリングに。’98年の原宿出店でフリースの大ブーム。’99年、東証一部上場。2005年11月には同社を持ち株会社に移行させ、海外のブランドなども傘下に収めるグループ企業へと変貌させた。
2003年に出版されたものの文庫版である。
✅ 成功は失敗を前提に生まれる。
✅ 迅速な撤退こそが次の挑戦を可能にする。
✅ 現場を重視し続けることが組織を強くする。
自分の経営に対する考え方、試行錯誤の実態、とくに数々の失敗を通して学んだことを披瀝(ひれき)することによって、読んでくださった方が行き詰まり思い悩んだときの打破のきっかけとなることを願っている。
柳井正著『一勝九敗』
「失敗が怖くて挑戦できない」
「一度の挫折で自信を失った」
そう思ったことはないだろうか。
柳井正の『一勝九敗』は、そんな不安を抱く人にこそ読んでほしい本である。
成功の陰には必ず数多くの失敗があり、それをどう活かすかが未来を決める。
本記事では柳井氏が語る挑戦と撤退の哲学を要約し、あなたの行動に勇気を与える。
『一勝九敗』
ドミノは何度も倒れるから面白い。本来のあそびかたじゃないけど。
商売には失敗がつきものだ。10回新しいことを始めれば9回は失敗する。
もっと凄まじく「100回に1回程度しか成功しない」などとおっしゃる方もいる。
柳井正著『一勝九敗』
失敗を恐れない姿勢
株式公開したいと思ったのは、改革を始めてすぐだった。
会社の成長のためには、設備投資資金を得たり、出店地域確保はもとより、多くの有能な人材が必要だった。
無名の会社には店舗の土地は貸してくれない。
柳井正著『一勝九敗』
小さな挑戦をたくさん試す。
失敗を「調査費用」と考える。
1つの失敗に固執せず、次に進む。
⇒ 挑戦は必ず失敗を伴う。
柳井正は『一勝九敗』のタイトルに象徴されるように、挑戦のほとんどは失敗に終わることを前提にしている。
世の中の多くの経営書や自己啓発書は「成功の秘訣」を語るが、柳井氏はむしろ「失敗の必然性」を強調する。
なぜなら、挑戦とは未知の領域に踏み出す行為であり、そこで必ずしも成功できる保証はないからだ。
ユニクロの歴史を振り返ると、アメリカ進出の失敗や海外市場での苦戦など、数えきれないほどの失敗が積み重なっている。
婦人服の店も経営した。
分かったことは、紳士服より粗利が低いうえに、トレンドサイクルが非常に低いということだった。
柳井正著『一勝九敗』
その前に紳士服も経営しており、接客の塩梅で売れる売れないの差が大きく商品の回転が悪かったと語っている。
しかし、柳井氏はそれらを「敗北」とは捉えず、「次への布石」と考えた。
たとえ9回失敗しても、1回の成功がその全てを凌駕するという信念があったからこそ、挑戦を止めなかったのである。
副業を始めたいと思っても、多くの人が最初にぶつかるのが「失敗への恐怖」である。
「もし売れなかったらどうしよう」「時間を無駄にしたらどうしよう」
こうした不安が、一歩を踏み出す足を止める。
失敗を「避けるもの」ではなく「経験するもの」と捉える。
この視点転換ができれば、行動は格段に楽になる。
副業でも同じだ。
最初の商品が売れなくてもいい。
最初のブログ記事に誰も来なくてもいい。
その失敗は「市場を学ぶためのデータ」として蓄積される。
むしろ早く小さな失敗を積み重ねた方が、成長曲線に乗るのも早い。
そのために立ち直れない状況になるような挑戦やリスクを取ってはいけない。

ティム・ハーフォード著『アダプト思考』
挑んだ。失敗した。だからどうした。
また挑め。また失敗しろ。前より上手に失敗しろ。
私たちはまず「失敗」を前提とする仕組みをつくる必要がある。
ティム・ハーフォード著『アダプト思考』
迅速な撤退の哲学
ひび割れた積み木を使い続ければ、必ず崩れる。
事業を始めるときには、ぼくはいつも最終形を考えるようにしている。
こうあるべきという目標を定め、それに向かって行動することが大事。
誤解を恐れずに言えば、到達できるかどうかはあまり問題ではないのだ。
柳井正著『一勝九敗』
成果が出ない副業は3か月で見切る。
ただし、副業モデルによっては例外もある。
おおよその期間を調査せよ。
続ける条件を数値で設定しておく。
撤退は「損切り」ではなく「次の投資」。
⇒ 見切りの速さが傷を浅くする。
多くの経営者は、一度始めた事業をなかなかやめられない。
投資した資金や人材、時間を考えると「ここで諦めるのはもったいない」と思ってしまうからだ。
しかし、この「埋没費用の呪縛」に囚われると、傷はどんどん深くなる。
これはあなたの問題ではなく、あなたが人間だから生まれる問題である。
柳井氏はその罠を断ち切り、徹底して「撤退の速さ」を重視した。
ユニクロの過去の事例でも、不採算の店舗や収益が見込めない新規事業は即座に撤退の判断が下された。
これは単に損失を回避するためではなく、限られた経営資源を本当に伸ばすべき領域に集中させるための戦略でもあった。
撤退は失敗の象徴ではない。
むしろ「失敗を確定させ、次の挑戦に移る」ための前向きな決断である。
柳井氏の迅速な撤退の哲学は、成功とは何かを逆説的に示している。
成功とは「正しい挑戦をし続けること」であり、そのためには「誤った挑戦を速やかに終わらせること」が欠かせないのだ。
副業では「これはいける」と思って始めたものが、意外と成果につながらないことも多い。
問題は、そのときに「いつまで続けるか」の判断を誤ることだ。
古参の社員で東証上場後、徐々に辞めていった人もいるが、彼らは上場前から従業員持株会に参加して自社株を持っていたため、株高の影響もあってハッピーリタイヤメントしたと思う。
柳井正著『一勝九敗』

荒木博行著『努力の地図』
努力は感情でなく構造である。
報われる努力には「地図」がある。
がんばらない工夫こそ、最大の努力。
努力を構成する単語として、注目すべき言葉がある。 それは「目標」だ。努力を語るうえで、目標は欠かすことのできないピースである。目標なくして、努力はない。
荒木博行著『努力の地図』
ゴールがないものに終わりや成功はない。
過去の成功を捨てる勇気
海に穴が開くこともある先の読めない世界だ。必要なら船だって替えるさ。
不採算会社であれば、悪影響が大きくなる前に早く清算すべきだ。
信賞必罰の文化を根付かせないと、まじめにやる気のある人たちがどんどん減少していくことだろう。
柳井正著『一勝九敗』
成功は「過去のデータ」として扱う。
定期的に手法を見直す習慣を持つ。
成功にしがみつかず、新しい挑戦を組み込む。
⇒ 栄光に固執すれば衰退する。
ユニクロは1990年代後半のフリースブームで一躍大成功を収めた。
しかし、その後、消費者ニーズの変化に対応できず、一時期大きな低迷を経験した。
普通の企業なら、その成功体験にすがり続けるだろう。
過去の栄光に固執する方が安心感を与えるからだ。
だが柳井氏は、あえてその「黄金体験」を捨てた。
人間にはピークがある。ピークのときはそれで成功するかもしれないが、年をとるとダメになっていくのが普通ではないだろうか。
業界を開拓した人として歴史に名を残す名経営者であっても、引き際が悪かったためにあまりよい印象を残せなかった方もいる。
柳井正著『一勝九敗』
フリースの大ヒットは、永遠に続くものではない。
市場環境は常に変わり、顧客の価値観も移り変わる。
だからこそ、成功体験に依存せず、新しい挑戦を仕掛け続けなければならないのだ。
この考え方は、個人のキャリアにも通じる。
過去の成功が未来の保証になるとは限らない。
むしろ「成功は一時的な通過点にすぎない」と受け止め、次に進むためのエネルギーに変えていく必要がある。
過去を誇るより、未来を問い続ける姿勢が成長を呼び込む。
柳井氏の経営哲学は、その勇気を私たちに示している。
成功するということは、保守的になるということだ。
今のままでいいと思うようになってしまう。
柳井正著『一勝九敗』

ヘンリー・チェスブロウ著『OPEN INNOVATION ハーバード流 イノベーション戦略のすべて』
オープンイノベーション:社内だけでなく社外の知識をも自社のビジネスモデルに組み込むことで、より効率的に素早く商品化し、利益をあげる手法。
つまり、「ノウハウ図書館」や「稼げなくなったことを情報商材」にするのもオープン・イノベーションだ。
参考:『2ヶ月で月30万円を実現する 超初心者でも稼げるAI活用法』
これに善悪はない。
事業を展開、拡大させる成長モデルである。
知識が普及している世界では、誰もがいずれのマーケットにも容易に参入できるのである。ライセンスにより知識を囲い込むのことはできないのである。
ヘンリー・チェスブロウ著『OPEN INNOVATION ハーバード流 イノベーション戦略のすべて』
完成したシステムや仕組みは「売り出すこと」で実績やお小遣いにしてしまうのも良い。
いつかはバレるか、陳腐化するのだから。
ローレンス・J・ピーター、レイモンド・ハル共著『ピーターの法則』
階層社会では誰もがいつか「無能」になる。
どんな組織も「上に立つ人の器以上のことはできない」
階層社会では、すべての人は昇進を重ね、おのおのの無能レベルに到達する。
ローレンス・J・ピーター、レイモンド・ハル共著『ピーターの法則』
顧客に「伝わる」戦略
本人が本当に店舗であらゆることを勉強しようと思っていない限り、本人のためにも会社のためにもならない。
”実践”はただやればいい、というものではない。
柳井正著『一勝九敗』
「顧客が得られる変化」を言葉にする。
情報を発信するときは「自分目線」ではなく「顧客目線」。
「伝えた」ではなく「伝わったか」で評価する。
⇒ 伝えるのではなく伝わること。
多くの企業が広告やプロモーションを展開するが、それが必ずしも消費者に届いているとは限らない。
柳井氏は「伝える」ことと「伝わる」ことを厳密に区別した。
企業側が一方的に言いたいことを並べても、それが顧客に響かなければ意味がない。
ユニクロが強調したのは「顧客視点」である。
たとえば、「ヒートテック」のキャンペーンは、単に新素材の技術力を誇るのではなく、「冬を快適に過ごせる」という生活者の実感に直結するメッセージを届けた。
だからこそ商品は爆発的に広がった。
これは単なるマーケティング論ではなく、企業の存在意義にかかわる問題だ。
企業は「自分たちが何を伝えたいか」ではなく、「顧客が何を必要としているか」を基点にすべきである。
顧客にとって意味のある価値を届けて初めて、商品はブランドへと昇華する。
柳井氏の戦略は、顧客との本質的な関係を築くためのヒントにあふれている。
副業で最もありがちな失敗は、「自分の言いたいこと」を発信して終わるケースだ。
ブログやSNS、商品販売において重要なのは「顧客にとって意味があるか」である。

伊藤雅俊 著『商いの道』
「商売とは、お客様を大事にすること、そして信用を大事にすること、それに尽きる」
お客様が買いたい値段で提供することが商いの基本である。
道を歩いていて迷った時、皆さんはどうされますか。「一度、わかるところまで戻る」とお答えになる方が多いのではないでしょうか。人生にも、そして「商いの道」にも同じことが言えると思います。
伊藤雅俊 著『商いの道』
現場主義と権限委譲
種を蒔いて、見守る。そこから間引くことで強靭な作物となる。
ぼくは社員に「高い志や目標をもて」とよくいう。
人は安定を求めるようになるとそこで成長が止まってしまう。
高い目標を掲げて、それにむかって実行努力することこそ重要なのだ。
目標は低すぎてはいけない。
柳井正著『一勝九敗』
顧客の反応を数字でチェックする。
判断を先送りせず、現場の情報で即決する。
自分を「現場責任者」として育てる。
⇒ 店長は会社の主役である。
柳井氏が繰り返し語るのは「現場こそすべての原点だ」という信念である。
経営者や本社スタッフがどれだけ戦略を練っても、それを顧客に届けるのは店舗であり、現場である。
そこで顧客が体験するサービスや商品が、そのまま企業の評価につながる。
ユニクロでは、店長に大きな権限が与えられている。
単なるオペレーション担当ではなく、「その地域で会社を代表する経営者」として育成されるのだ。
現場で起きている課題を最も早く把握し、顧客の声を直接聞けるのは店長であり、その判断が組織の方向性を左右する。
この現場主義の徹底が、ユニクロの持続的成長を支えてきた。
トップダウン(上からの指示)だけでなく、ボトムアップ(下からの提案)の力を活かすことで、組織は柔軟に変化できる。
柳井氏が重視したのは、経営理念を現場に浸透させ、現場が主体的に動く文化を育てることだった。
これは企業だけでなく、あらゆる組織やチームに通じる。
現場の声を軽視しないこと、権限を委ねること。それが組織を生きた存在にする。
柳井氏の経営哲学は、私たちの働き方や組織観にも大きな示唆を与える。
ブログなら読者コメントやアクセス分析、物販なら購入者レビュー、SNSなら反応やDM。
現場にこそ改善のヒントが詰まっている。
そして、その情報をもとに「自分で判断し、素早く動く」力が成果を左右する。

フレデリック・F・ライクヘルド著『ネット・プロモーター経営—顧客ロイヤルティ指標NPSで“利益ある成長”を実現する』
⇒ 顧客が解約しなくても、「よい売上」と「悪い売上」がある。
⇒ NPSが上がれば、売上も上がる。コンテンツも同じ。
お客目線で考えると、何か不愉快なことがあれば、アンケートを求められても「二度と買わない」と思って答えないのが普通。
もともと、回答しない人には、中立者と批判者が多い。
ネット上で、勝手にデータがとられるのはこのためである。
データやアルゴリズムで自動的に収集する生のデータから、IT企業は急激に成長したのだ。
柳井正 著『経営者になるためのノート』
⇒ 経営者は成果を上げる人
成果とは約束したことである。
自分たちの存在意義=使命を考えること。
ファーストリテイリングでは、店長から執行役員までこのノートをもとに教育を受ける。もともと社外秘だったが「日本をもっと元気にしたい」という柳井氏の思いで公開された。本書は余白を大きく取っている。自分の気づきを書き込み、汚すことで、世界で一冊しかない自分だけの「経営者になるためのノート」になるようにデザインされている。
世界の起業家が学んでいるMBA経営理論の必読書50冊を1冊にまとめてみた 永井 孝尚 著
まとめ
✅ 成功は失敗を前提に生まれる。
✅ 迅速な撤退こそが次の挑戦を可能にする。
✅ 現場を重視し続けることが組織を強くする。
綿密に計画をたて、それを紙に書き、実行の足跡とつねに比較し、修正していく。
そうすれば大概なことはうまくいく。
大事なのはあきめないことだ。
柳井正著『一勝九敗』
⇒ 失敗を恐れず挑戦し、学び続けることが成功の本質。
ほとんどの人は、成功した時も失敗した時も分析しない。
(中略)
実行した個々の内容を具体的に分析し、因果関係がはっきりとわかるまで考え抜くことが必要だ。
また、次の段階で成功するには、徹底分析した経験の蓄積が必要となる。
柳井正著『一勝九敗』
副業だからこそ、「安全な道」を選ばない選択が取れる。
挑戦して失敗し、素早く撤退し、過去の成功を捨て、新しい挑戦を積み重ねる。
そのプロセスこそが収益につながる。
👉 あなたに必要なのは「一勝九敗」の覚悟だ。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆

