- 投稿日:2025/02/15
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は堀内勉著『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』2021年発行をつまみ食い。
まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば、読んでみよう。
著者:堀内 勉
1960年生まれ。日本興業銀行(現みずほ銀行)、ゴールドマン・サックス証券、森ビル・インベストメントマネジメント代表取締役社長を経て、現在、森ビル取締役専務執行役員CFO。学校法人田村学園監事、インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢評議員、青山学院大学大学院法学研究科客員教授、ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ理事、経済同友会幹事などを兼任。東京大学法学部卒。ハーバード大学法律大学院修士。アイ・エス・エル(ISL)SLP及び東京大学 Executive Management Program(EMP)修了。ニューヨーク州登録弁護士。
どんな情報でも瞬時に手に入るインターネット時代において、超多忙な実業家がわざわざ貴重な時間を割いて読書をするのは、単に知識を得るためではありません。それは、ビジネスリーダーとして、あるいは人間としての洞察力を高めるためです。
堀内勉著『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』
✅ 本は自分の生き方と照らし合わせて読むべし。
✅ 知的好奇心が読むべき本を導く。
✅ 選び抜かれた200冊で視野を広げよう。
読む価値のある本を紹介してくれる本だが、読者のための単なる手引書であり、ここで書かれている内容は、著者のフィルターを通してみたものと注意している。
独学の手引書にしても良い書籍である。
学問はなぜ分化したのか?
経済・哲学・歴史・科学は神学から派生したといっても過言ではない。
中村圭志 著『教養として学んでおきたい5大宗教』
神が正しいことを証明するための研鑚が現在につながっている。
数学、天文学、生物学など、神様がいかにこの世を完璧につくり上げたかを証明するために学問は行われた。
そして、資本主義によって職業となり、大学やサービスにもなった。
本の分厚さに驚くかもしれない。
できれば、図書館で見てほしい。
『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』
読書の目的を再確認する
成功者の読書は目的が明確である。
著者の場合は、哲学や思想関係のもので、自分の生き方やあり方に関わるものが多いと語る。
ビジネスマンとしてライフワークにしている資本主義と人間との関係、資本主義社会における自分の立ち位置、そしてその中で自分はどう生きるかという問いに対する答えを探すために、これまで様々な本を読んできました。
堀内勉著『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』
⇒ 読書の目的は知識ではなく洞察力を得ることにある。
インターネットで簡単に情報を得られる時代でも、読書は必要不可欠である。
洞察力を鍛えるための基礎体力を読書で養うのだ。
起業家に「どうやって成功したのか」と尋ねると、凡庸なCEOは「優れた戦略的着眼点やビジネスセンス」など、自分本位な理由を挙げがちです。
一方で、偉大なCEOたちの答えは驚くほど似通っています。
彼らは異口同音に、「私は投げ出さなかった」と答えるのです。
堀内勉著『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』
共通項を見つけられるのは、複数の情報源に触れてきたからと言える。
効率的な読書方法
私は本を買うとまず「前書き」を読み、次に「後書き」を読み、さらに「目次」を見ます。
ここまではどんな本でも同じです。
そして、目次の中から興味が持てそうな章をピックアップして、そこから読み始めます。そこが面白ければ、周りの章を読み、すごく面白ければ、最初の章に戻って全体を読みます。
堀内勉著『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』
⇒ 前書き、後書き、目次から興味を探る。
正直に本を最初から最後まで読む必要はない。
自分の興味に沿った部分を選び出し、効率的に読もう。
自分の問題意識に沿ったことがどのように書かれているかを確認しながら読み進める。
世にあふれている速読術は大抵これに行き着く。
私が本の要約する際も、ほぼこの流れである。
小宮一慶著『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』では…。
ビジネス書は「目的」に応じて方法を使い分けるべきと語っている。
❶速読:大半の速読術
❷通読:普通に読み進める
❸熟読:他書や資料を参照して読む
❹重読:同じ本を何度も読む
本の選び方
⇒ 自分の生き方や問いに向き合う本を選ぼう。
読むべき本は、人生の疑問や課題を解決するもの。
こうしたビジネスリーダーにとって、あるいはこうしたリーダーになるために必要なのは、劇的な状況に直面したときに慌てて読むようなお手軽なノウハウ本ではありません。むしろ、常日頃から人間としての練度を高めておくことが重要です。つまり、人間としての基礎体力や体幹を鍛えるという意味において、読書が不可欠なのです。
堀内勉著『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』
本書ではそのための200冊が紹介されている。
「本を紹介する本」はこの部分の需要を満たそうとしている。
つまり、下の本と同じである。
ジャック・コヴァート著『アメリカCEOのベストビジネス書100』
しいて言うなら、「職業」が違う。
こちらはビジネス本のバイヤーが選んだ100選である。
知的好奇心を大切にする
⇒ 自然科学や哲学に触れて視野を広げる。
新しい学説やテーマに触れることで、自分の視野を広げることができる。
逆に読んで共感できない本は直ぐに読むのを止めてしまえば良いと潔い。
ショーペンハウアーは、読書の方法論を論じた「読書について」の中で、「自分の頭で考えること」の重要性を次のように述べている。
どんなにたくさんあっても整理されていない蔵書より、ほどよい冊数できちんと整理されている蔵書の方がずっと役に立つ。
いかに大量にかき集めても、自分の頭で考えずに鵜呑みにした知識より、量は少なくともじっくり考え抜いた知識の方がはるかに価値がある。
ショーペンハウアー著「読書について」
自分の頭で考えて辿り着いた真理や洞察は、何よりも貴重な財産である。
ショーペンハウアーは「本を読むとは、自分の頭ではなく他人の頭で考えること」と表現している。
自分自身の頭で、たとえ完璧な体系とまではいかなくても、一定の秩序ある全体像を構築しようとする人にとっては、マイナスにしかならないと語る。
この点は私自身、戒めなければならないと考えている。🤔
乱読は必ずしも良いことではない。
しかし、「読書」を重く考えることは、あまり良くないと個人的には思います。
娯楽でもあり、「稼ぐこと」に直結する必要はないのだ。
齋藤孝 著『頭のいい人の独学術』では、10個のジャンルから学ぶことを推奨していた。
①「世界史」で現代を理解する
②「日本史」で日本人のアイデンティティを知る
③「文学」で人間を知る
④「政治経済」で現代社会を知る
⑤「自然科学」を学んで生きる自信を得る
⑥「数学」で物の見方を知る
⑦「宗教」で多様な考え方と世界観を学ぶ
⑧「心理学」で心の在り方を学ぶ
⑨「美術・芸術」でこの世の素晴らしさを学ぶ
⑩「哲学・思想」で人生の意味について学ぶ
こちらでも、視野を広げる学びが人間的成長を促すと語る。
人生の岐路に立たされたとき。
自分が本当は何をしたかったのか?
立ち止まり、考えてみなければならないとき。
読書体験は力になってくれることだろう。
まとめ
✅ 本は自分の生き方と照らし合わせて読むべし。
✅ 知的好奇心が読むべき本を導く。
✅ 選び抜かれた200冊で視野を広げよう。
⇒ 本を紹介する本は「当たり」の確率が高い。
⇒ 読書は自分を高めるための最良の手段である。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれる。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えることを願っている。
見ていただきありがとうございました!😆
オマケ
本書に掲載されている書籍のいくつかは当然ながら、いくつか要約している。
是非、参考になれば幸いである。
ピーター・M・センゲ 著「学習する組織 ― システム思考で未来を創造する」
クレイトン・クリステンセン著「イノベーションのジレンマ 増補改訂版: 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」
ベン・ホロウィッツ著『HARD THINGS―答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』
出口治明著『座右の書「貞観政要」―中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」』
正確には大本の貞観政要(じょうがんせいよう)
サミュエル・スマイルズ著『自助論』
ヴィクトール・エミール・フランクル著 「夜と霧」
鈴木博毅 著「超入門「失敗の本質」」
名著「失敗の本質~日本軍の組織論的研究~」の入門編として紹介した本。
宇沢弘文著『宇沢弘文の経済学』
経済学の歴史で日本人の名前はほとんど出てこない。
最もノーベル経済学賞に近いと言われたのが、宇沢弘文氏である。